[写真あり] 左上5番抜歯後の補綴を迷っています

相談者: 雅史さん (45歳:男性)
投稿日時:2010-03-02 22:19:14
はじめまして

左上5番の抜歯後の補綴手段につき、ご相談させて頂きたく投稿いたします。

●これまでの経緯

長くなりますが、これまでの経緯について書かせて頂きます。

15年前 左上6番が激しく痛み歯科Aにて治療。
最初の問診票にて、痛みの無いも含め悪い歯は全て治療するを選択したところ、写真にありますように、次々と抜歯、抜髄ブリッジの治療がなされました。
(左上7〜4、左2〜右1、右2〜右6とブリッジ)

その後、左6番が2回 歯科Bにて根幹治療しました。

昨年11月、右6番周辺歯茎がはれ、歯科Cにてブリッジをはずし、右6番を根幹治療後、再度右上2〜右6でブリッジをはめました。

このブリッジが2/27はめられ、やっと治療が終わる3日前に左5番周辺の歯茎が腫れ、歯科Cにてレントゲンを取ると、歯根が割れているため、抜歯が必要とのこと。

●ご相談内容
・歯科Cに今後の治療方針を、こちらから聞いたところ、左上3〜左上7でブリッジとのこと
(歯科Cによると、右6の歯根の先端がとけているともいわれました)

セカンドオピニオンで、歯科Dに相談した所、左上3が上側でのこった自分の歯であるため、左上6番を抜歯後、歯周病治療を実施しつつ、左上4〜左上7仮歯or左上5,6部分入れ歯をいれ歯周病治療の様子、左上5の骨の再生状況をみて、インプラント、部分入れ歯、ブリッジを選択する。
まずは歯周病の治療の方が優先度が高いとのこと

右上2〜右6で作って頂いたブリッジの状態は、歯科A,Bで作ったものより歯にフィットする感じがするため、最終的にブリッジにするという選択をするなら、歯科Cでブリッジを作った方がよいのかとも考えましたが、

・歯周病治療をする体制がない(歯科衛生士が一人しかいない)
・右6番の状態の悪さを考えると、早晩 部分入れ歯になることが考えられるのに、上側で1本しかない無治療歯である左上3番をけずってブリッジにすることしか考えていないことに不信感を持っています。

先生方がお勧めされます、左上5番抜歯後の補綴手段につきアドバイスいただけましたら幸いです。

保険外治療も納得できるもので受けて、今後 少しでも長く上歯が総入れ歯に近い状態にならないようにしたいと考えています。

以上 宜しくお願いいたします。

画像1画像1


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-03-03 00:31:36
このパノラマだけでは、診断という行為はさけさせてください。
ネット上では診断はできません。
あくまで、私見的な所見をのべさせてください。

上顎が壊れていく、咬合崩壊パターンです。

歯ぎしりとくいしばりが想像できる、ブラキタイプなこと、5番が破折しており、左の上下77がはまり込んでいて食いしばりを誘発している可能性があること。

その原因は、右側の咬合関係、咀嚼パターンと下顎の舌側傾斜と、右側のブリッジのオーバーガイダンス。
それによる、バイト低下と下顎前歯のディスクレパンシィ、上顎前歯部のポストコアの大きさのあやうさとアンテリアガイダンスのロック、顎関節の左右差と、下顎枝の幅と長さのアンバランス。

いずれにしても、力が強いため上顎のバランスの良い補強が必要と思います。

いろいろと専門用語をならべてすみません。

けれど、を守りたいというお気持ちからは、包括的に診断し、納得できる提示(どういうゴールをねらい、何処まで治し、何を守ろうとするのか)をできる歯科医院で相談でき、メンテナンスをデリケートにされている処を探されることだと思います。
(難しいかもしれません。)


最初に述べましたが、詳細な検査と診断が必要に思います。
あくまで、パノラマだけを見た感想です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-03-03 07:25:06
豊田先生  回答ありがとうございます。

子供のころから寝ている時の歯軋りをしていると親に言われており、最近も夜中目を覚ますと、をくいしばっていることにきずくことがあります。

>5番が破折しており

あの大きさの写真からでも左上5番の歯折は明らかですか。
歯自体には、痛みもなく、本当に歯折しているのかわらかず、保存的治療もないものかとの望みもいだいていたのですが残念です。

●左上5番は早急に抜歯する必要があるでしょうか?

そのようでしたら、今知りうる範囲では、歯科Dだと思いますので歯科Dにて治療を開始しようかと考えました。

>包括的に診断し納得できる提示(どういうゴールをねらい、何処まで治し、何を守ろうとするのか)をできる歯科医院で相談でき、メンテナンスをデリケートにされている処を探されることだと思います。
>(難しいかもしれません。)

>上顎が壊れていく、咬合崩壊パターンです。

予想していたこととはいえ、予想通りだったんだなぁと思いですが前向きに考えていきたいと思います。 

15年前の治療で、早く転院すべきであったと改めて悔いております。

以上、ありがとうございました。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-03-03 10:21:35
>子供のころから寝ている時の歯軋りをしていると親に言われており、最近も夜中目を覚ますと、をくいしばっていることにきずくことがあります。

雅史さんのようなケースで、ぼくのところでは、患者さんの悩みを抱えたうえで、多少のクラックであれば、徹底的清掃管理(炎症)と歯ぎしりの管理(力)をしていきながら、10年、15年壊れていないケースがたくさんあります。

骨欠損が気になりますので、抜歯して、骨を少しですが戻してあげたほうがいいように思います。


>>上顎が壊れていく、咬合崩壊パターンです。
>予想していたこととはいえ、予想通りだったんだなぁと思いですが、前向きに考えていきたいと思います。 

>15年前の治療で、早く転院すべきであったと改めて悔いております。

15年前からでも、担当の先生方はがんばられてきたと思いますよ。

転院の問題ではなくて、包括的にさわることは、ずいぶん時間や費用や気力がいります。

それに、すべてが、その時できたわけではない。(その時の雅史さんのモチベーションと、現在には差がある。)

お大事に

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-03-03 16:47:04
基本的には豊田先生の書かれている通りだと思います。

左上5番が破折しているかどうかの診断はできませんが、「骨吸収の状態から考えると保存は難しいのではないか?」と言う印象を受けます。

また、

>子供のころから寝ている時の歯軋りをしていると親に言われており、最近も夜中目を覚ますと、をくいしばっていることにきずくことがあります。

ブラキシズム対策はされた方がよろしいかと思います。

参照⇒ブラキシズム

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-03-03 22:00:35
豊田先生、タイヨウ先生
親身なご回答頂き、恐縮です。

ノイローゼ気味になっていた、心の動揺を落ち着かせることができました。
感謝の限りです。


本日 

>その後、左5番(6番でなく5番でした)が2回、歯科Bにて根幹治療しました。

をしていただいた歯科医院Bの先生に診て頂きました。

・左上5番の抜歯やむなし

・無治療な歯である左上3番には手をいれたくない

・左上4番、7番も状態が言い訳ではなく、5番、6番を部分入れ歯にしても、4番〜7番でブリッジにしても4番、7番の寿命が大きく変わることはないので、QOLを考えると4番〜7番ブリッジで 4番、7番がもつまで使い、いずれかが持たなくなった段階で部分入れ歯あるいはインプラントを入れる。

・ご自身はインプラントの治療をなされていないので、上記の提案をしたが、インプラントの得意な先生ならば、現時点で5番、6番インプラントという選択をされるかもしれない。

との治療方針を示していただきました。


ご自身の得意、不得意を踏まえた上での、ご説明でした。

●新たな、ご質問で恐縮なのですが、

>・左上4番、7番も状態が言い訳ではなく、5番、6番を部分入れ歯にしても、4番〜7番でブリッジにしても4番、7番の寿命が大きく変わることはない

に関して先生方の、ご意見頂戴したく。


豊田先生:

ご回答ありがとうございます。自身でも毎晩歯磨き、ウオータピックル、デンタルフロスを使い30分は口内の清掃に励んでいましたが、専門家の指導受け、口内清掃管理にいっそう励みます。

>15年前からでも、担当の先生方はがんばられてきたと思いますよ。

15年前は、左上6番、右上4番以外は痛みもない状態であったため、歯科医院Bの先生に5年前に診てパノラマを取ってみせて
頂いた時に、歯科医院Aの先生が、これほど抜髄をする必要があったか?とずっと不信感をいだいています。 


タイヨウ先生:

ブラキシズム対策はされた方がよろしいかと思います。

ご指摘ありがとうございます。

左上3番を残す方針で治療頂き、ブラキシズム対策、口内清掃管理処置及び指導のできる医院にて治療をお願いしようと考えています。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-03-03 23:06:24
>●新たな、ご質問で恐縮なのですが、
>>・左上4番、7番も状態が言い訳ではなく、5番、6番を部分入れ歯にしても、4番〜7番でブリッジにしても4番、7番の寿命が大きく変わることはない
>に関して先生方の、ご意見頂戴したく。


ぼくなら、ブラキシズムを長年していて、前歯のポストコアもおおきく予知性が低いと判断すると思います。

そのうえで、左上347の歯根膜の最大限の保存をはかり、咬合再構成をはかるうえで、56部のインプラントは欠かせないと説明するかもしれません。

ただし、みぎも、かめていないとおもいますので、そちらの咬合関係の改善、および、上下前歯のガイダンスを徹底的にちぇっくします。

治療中も、下顎位の模索とブラキのコントロールのためのスプリントはかかせません。
もちろん、治療がひとだんらくしても、ME機器による咬合圧チェックや、咀嚼パターンのバランスも管理すると思います。

以上、私見です。

左上の347はかなりのご本人にとってのキートゥース(が壊れていくことへの加速がつくところ)と想像しますので、よく先生と相談されて大切にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-03-04 01:26:34
豊田先生

幾度も詳細なご回答ありがとうございます。

部分入れ歯ブリッジも寿命が大きくかわらない」が該当する確率が低いということですね。

インプラントを入れることの資金的問題はありませんが、歯科医院Dの先生より、抜歯により吸収された骨がどこまでもどるかが、インプラント適応の可否判断となるとお伺いしておりますので、左上5番の抜歯後 口内清掃管理をして頂き、骨の回復状態をみて、インプラントを入れることを検討したいと思います。

また豊田先生の、ご説明にあった数々の処置を実施可能か治療いただく先生に相談してみます。

今回は、短時間に非常に多くの治療方針の見解をご教授頂きありがとうございました。

無治療の3番は、けずることなく大切に使いたいと思います。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-03-04 11:11:08
歯科医院Dの先生より、抜歯により吸収された骨がどこまでもどるかが、インプラント適応の可否判断となる

その通りだと思いますが、抜歯に際し、病巣の徹底除去、ソケットプリザベーション(必要に応じて骨補填)を行えば骨量は確保できると思います。

また、それでも足りないようであればソケットリフトなどの付加的処置をする事もアリかと思います。


インプラントでの治療をお考えであれば、抜歯前からこのような事を配慮していただける先生に診てもらう事をお勧めします。

また、骨の3次元的な確認には歯科用CTが不可欠であると考えます。

CTをお持ちの医院、または(CT撮影をしてくれる)画像センターと提携されている歯科医院を基準に選ばれる事をお勧めします。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2010-03-04 20:05:18
タイヨウ先生

抜歯時の注意まで頂き感謝いたします。

>ソケットプリザベーション

超詳細解説にもなく、素人ながらに調べてみてが、確かに骨再生を図るには抜歯時に実施するに越したことはないと思いました。

の治療に関しては、本当に後悔先に立たずということが多く、最善の処置を、事前に、ご教授頂くこと誠にありがたいことです。
(我々相談者の諸般の事情で、実施できる、できないがでてくることはあるかと思いますが、選択肢をしらないまま時が経過してしまえば、それこそ後悔先に立たずとなってしまいますので。

知らぬが仏という諺もありますが、個人的には好きになれません)


豊田先生、タイヨウ先生より頂いた、ご回答中の専門用語、正直申して半分も理解しきれていません。

豊田先生言われるところの「清掃管理」という、日常の文脈では、なにげないフレーズも、「歯科医療における清掃管理とは?」となると、本当の所は理解できずにいます

ひとつ、ひとつ自身も勉強理解し、治療頂く先生と、ご相談させていただきながら、歯を大切にしていきたいと思います。

多くの回答者の先生方に感謝の気持ちとともに。



タイトル [写真あり] 左上5番抜歯後の補綴を迷っています
質問者 雅史さん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯のひび割れ、破折で抜く予定
抜歯:5番(第二小臼歯)
歯軋り(歯ぎしり)
その他(写真あり)
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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