差し歯交換中、根っこの状態が悪いと抜歯しないとダメですか?

相談者: ネスさん (38歳:女性)
投稿日時:2010-04-02 18:33:44
こんばんは。
ご意見よろしくお願いします。

虫歯がひどく23年前に保険で上前歯二本を差し歯にしていましたが、15年前に自費で差し歯をやり替え更に上左右3も差し歯にしています。


境目の黒くなってきたのが気になり、審美もやっている歯医者に相談しに行きました。

上1から3の6本をやり替えるのに、自費でファイバーポスト込みの値段で契約をしています。



右、前、の順で今までのメタルコアを外した後、根幹治療の際、前右1の

「歯の根っこが割れている。
いや違う穴が開いている」

と言われ抜歯を勧められました。
私は状態を見せてもらっていないので、割れているか穴が開いているか把握しておりません。


もしかして今の治療の際になったのでは?と聞くと

「今までの歯医者さんでそうなっていたと思う」
と。


その後、前1両方に痛みを感じるようになりました。
抜歯を勧められましたが前歯なので抵抗があり、そのまま土台を入れてもらうようお願いしました。

差し歯が出来あがってきた際、ファイバーポストに全て変えてもらってると思っていましたが、何故か左3はメタルのままでした。




質問なのですが、前歯は23年前から土台はそのままでやりかえてもらっていますが、今まで特にトラブルを感じるような痛みや腫れといった問題はありませんでした。

もともと噛み合わせが悪く永久歯になってからは上前歯が全体に出ている為、前歯全体は全く噛む機能を果たしていません。


?普通根っこの割れ?穴?はどういった原因で起こるのでしょうか?

?私の場合、どのような原因が考えられますか?

?抜歯を勧められましたが抜歯せずそのまま差し歯をしたら、後どのくらいの期間持つでしょうか?

?なんとか抜かずに残す手段はないでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-04-02 18:54:29
こんばんは。

前歯6本となると、さすがに万全を期したいところですね。



>?について

パーフォレーションと言う状態だと思います。

過去にも多くご相談がありますが、防ぎきれない偶発症のひとつと考えられています。

参考⇒歯科相談室<根の穴・穿孔(パーフォレーション)



>?について

こればかりは担当医ご本人にしか分かりませんし、ご本人が気づいてすらいない場合さえあります。



>?、?について

自分なら、そのまま差し歯にはせずに、最低限パーフォレーションリペアは試みると思います。

ですがこれは、どこでも、誰でも、どんな状態でも、高確率でうまく行く様な方法では全くありませんので、抜歯を勧められても仕方がないかと思います。

もしも今現在も症状がある様で、抜歯がご希望でないのなら、今からでもリペアを挑戦した方がいいかも・・と、個人的には思いますよ。



メタルコア云々の話も、文面の通りだとすると不信感が出てしまいますね。

気になっておられるのでしたら、直接確認された方が良さそうですね。



お大事にして下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ネスさん
返信日時:2010-04-02 23:43:45
渡辺先生、ご回答ありがとうございます。

>?について

>こればかりは担当医ご本人にしか分かりませんし、ご本人が気づいてすらいない場合さえあります。

後のほうのご本人とは私本人のことでしょうか?
それとも今の担当医で、その先生が根の穴・穿孔パーフォレーション)を起こしたと解釈してよいのでしょうか?


今まで痛みを感じた事がなかったので今回、たぶんメタルコアを外す際か根幹治療をされた時に、根に穴が出来てしまったんじゃないかなと思っているのですが。


差し歯をすでに入れてもらってる場合、たぶんその差し歯は外す際、駄目になるだろうかと思っているのですがどうでしょう?

保障はないがメンテナンスという話でしたので、そこまでの予算は厳しいのですが。



お金の面でたちまち差し歯を外さない場合、痛みを我慢し続け最悪我慢できなくなった時に抜歯を覚悟しないといけないのでしょうか?

差し歯をした状態ではもう手をつくすことは無理ですか?


それともしまだ差し歯が入ってなくての状態でのファイバーポストでの場合、また外してパーフォレーションリペアをしてもらう事は可能なんでしょうか?

その際、余計パーフォレーションがひどくなったりしませんか?
また外した際のファイバーポストは再度つかえるのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-04-03 02:20:52
えーと、なんとか回答しますね^^;



>後のほうのご本人とは私本人のことでしょうか?

分かりにくい文章ですみませんでした。
全て歯科医師の話です。

前の先生か、今の先生がパーフォレーションされたかは第三者には分からないという意味です。



>今回、たぶんメタルコアを外す際か根幹治療をされた時に根に穴が出来てしまったんじゃないかなと思っているのですが。

そうかも知れませんが、そうじゃない可能性もあります。



差し歯をすでに入れてもらってる場合、たぶんその差し歯は外す際、駄目になるだろうかと思っているのですがどうでしょう?

基本的にはそういうことですね。



>痛みを我慢し続け最悪我慢できなくなった時に抜歯を覚悟しないといけないのでしょうか?

詳しい状況がここでは分からないので何とも言えませんが、抜歯は一番間違いのない方法だと思います。

状況によってはもしかしたらリペアと言う道もあるかも知れませんし、状況次第ではもっと特殊な方法も、ケースバイケースで可能性はないこともないです。


・・が、基本的には差し歯のやり替えは含むでしょうし、高額にはなるかも・・そしてそれなりに成功率の面でのリスクも伴うことになるかと思います。

参考⇒頑張って歯を磨いているのに、歯周ポケットが改善されません・・・
(↑かなり専門的な話になっていますが、参考になるかと思います)



>差し歯をした状態ではもう手をつくすことは無理ですか?

出来ることはかなり限られます。
ここから先は、実際に担当される先生に診査してもらって、相談してみないと、一般論でお答えするのは難しいですね。。

状況によっては、全く手がない訳でもないかも知れませんが・・想像と仮定と期待の中での話なので。。



>それともしまだ差し歯が入ってなくての状態でのファイバーポストでの場合、また外してパーフォレーションリペアをしてもらう事は可能なんでしょうか?

ファイバーポストにしても差し歯にしても、普通はおそらく壊すことになりますから、手技的には大差はありません。



>その際、余計パーフォレーションがひどくなったりしませんか?

もちろん、触る以上はそういう可能性も多少はあるかも知れませんね。
実際に担当される先生が、うまく行く可能性よりもリスクの方が上回ると判断されればそうおっしゃると思います。

個人的には、最低限マイクロスコープを使っての、精密な作業が必須条件になるかと思います。



>外した際のファイバーポストは再度つかえるのでしょうか?

残念ですが、差し歯同様使えません。






たら、れば、を言えば、

>抜歯を勧められましたが前歯なので抵抗があり、そのまま土台を入れてもらうようお願いしました。

↑この前の時点で相談して頂ければ、もう少し予算面ではマシだったかも知れません。

ですが実際にはもう差し歯まで入ってしまっているのですから、今から出来ることを考えなくてはなりませんよね。



もっとさかのぼると、

>もともと噛み合わせが悪く永久歯になってからは上前歯が全体に出ている為、前歯全体は全く噛む機能を果たしていません。

と言うことですから、歯の本来の軸に対して、大分内側に曲げた状態の差し歯が入っていたのだと思います。

この場合、土台を除去する側にとっては、レントゲンでは気付かずにパーフォレーションを起こしやすい、「罠」の様な状態になってしまいます。
(「く」の字を、真左から見ると、「|」に見えますよね?)

おそらくパーフォレーションは唇側にしてしまっているのではないかと思いますが、同業者的には同情の余地もかなりありそうです。



ただこれも済んでしまった話なので、

a)高額になるのとリスクも覚悟で、リカバリーを引き受けてくれそうな先生を探す

b)痛いのを我慢して、我慢できなくなったら抜くorダメ元でリカバリー出来る先生を探す(※今よりも状況が悪くなっている可能性はあります)

c)周りの骨などにダメージが広がらないうちに、早めに抜歯して次の方法を考える

・・保証がないとなると、この辺りぐらいしか残念ですけど考えられないと思います。



因みに、、酷な話だとは思うのですが・・もしも抜歯した際、例えばブリッジにするとしても、最低でも両隣の差し歯はまた壊すことになりますので、差し歯3本分以上の費用はまたかかるかと。。

インプラントの方が更に高額にはなるかと思われますが、両隣の歯を削らずに済む代わりに、審美性と予知性は少し妥協して頂く可能性がありますし、骨量がとても重要ですから、もしもインプラントを希望される場合は早めの決断の方がまだ良いかも知れません。



詳しい状況が分からないのでこれぐらいの助言しか出来ませんが、よく考えて、何らかの決断をして下さいね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-04-03 08:50:23
前歯ですが、神経を抜いて20年以上経つと、残存歯質が薄い場合、かなり脆くなっていることがあります。


メタル(ファイバーコアも含め)の心棒が深く根管内に入っていると、外すのが大変で危険な場合があります。

渡辺先生のおっしゃるように、コアをセットする前なら、今よりは、可能性があったでしょうが。

渡辺先生とほぼ同意件です。


ちなみに、ファイバーコアより金合金のコアが私は好きですが。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-04-03 09:21:05
渡辺先生のロング回答で意見は出てしまっていますが、難しい現状だと思います。

どうしても残されたいということであれば、歯内療法専門医などの歯科医院で相談するのが最後の方法かなと思います。



実際診てみないと分からないのですが、通法の歯の中からのアプローチではなく、歯ぐきの外からパーフォレーション処置を行うこともケースを選べば出来なくもないです。

この場合被せ物セラミック)、ファイバーコアは外さずアプローチできますが、外科後歯ぐきは下がり今入っているセラミックの審美性は落ちてしまいます。
(切開線の入れ方・術者の腕にもよりますが^^;)


あまり一般的なアプローチではありませんが方法がないことはないです。
ただし、この方法が適応症かはここでは分かりませんし、1発勝負の賭けに近いことだけは付け加えさせてください。


何とか残るといいですね。


おだいじに

 

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-04-03 11:58:58
審美治療が発端で今まで痛みが無かった歯にトラブルが起きてしまったと言う事で、ショックだと思います。
心中お察しいたします。


パーフォレーションに関してはノア先生の書かれている通りです。
どんなに注意していても起こってしまう偶発症だと思います。

そして、どの段階で起こってしまったのかの追及は出来ないと思います(一人の歯科医が行っていればそれも可能でしょうが…)。


他の相談にも書きましたが、歯科処置には

 1 ほとんどの歯科医が可能な処置(=レベル)
 2 担当医の得意不得意によって変わる処置
 3 ごく限られたスペシャリストにしか出来ない処置
 4 どんな歯科医にも不可能な処置

があります。


患者さんの「上手に」とか「綺麗に」とか「確実に」と言う要望が高くなればなるほど難易度が上がり、希望をかなえられる歯科医は少なくなります。

また、持っている機材や保険制度の縛りから「(本当は自分は出来るのに)出来ない処置」と言うものも存在します。


パーフォレーションリペアは上記の3〜4にあたります。

井野先生の書かれている通り

「どうしても残されたいということであれば、歯内療法専門医などの歯科医院で相談するのが最後の方法かなと思います。」

です。


また「理論上可能」であっても「現実的には無理」と言う事も医学である以上、あり得る事だとご理解ください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ネスさん
返信日時:2010-04-05 18:40:03
渡辺先生
越久村先生
井野先生
タイヨウ先生、ご回答ありがとうございました。


>歯の本来の軸に対して、大分内側に曲げた状態の差し歯が入っていたのだと思います。

に関してですが、この時は一本ずつ時間差で差し歯にしているので本来の軸のままだと思います。


メタルコアを抜く際、パーフォレーションを起こす危険性はどの先生でも分かっておられるのでしょうか?

そんなリスクがあると知っていれば・・・。
そういった説明は一切なしでしたので・・・。
こんなことなら今までの状態にしておいた方が良かったと後悔しています。



すみません。
かなりショックで変な質問をしているかも知れません。

やはり、抜歯をしてブリッジ差し歯をした方がこのままでいるより
はいいのでしょうね。

やはりこのままにしておくと周りの骨に影響が出てきますか?

痛みと後悔でうつ病になりそうです。


歯内療法専門医は私の住んでいるところは田舎なので、なかなかそういった歯科を探すのは難しいかと思います・・・。
通院も金銭面でも厳しいです。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-04-06 09:18:08
色々悩んでしまいますね。。。

ただここでは、コア除去時に穴が開いたかは分かりません。

また治療の前に穴が開いていて、そこを触ったことにより痛みが出ているのかも分かりません。



私の経験則になってしまいますが。
パーフォレーションを起こしても直にレジンなどで埋めてしまえば痛み、腫れなどが起こらず上手く経過しているものもあります。

穴の大きさ、場所にもよりますが・・・



メタルコアを抜く際、パーフォレーションを起こす危険性はどの先生でも分かっておられるのでしょうか?
>そんなリスクがあると知っていれば・・・。
>そういった説明は一切なしでしたので・・・。

どの先生も理解していると思います。

コア除去時のリスク説明は一言あっても良かったと思います。
ただ、根の治療を行うには必ず土台を除去する必要があり、これは根の治療とセットなので現状で言えばあまりそこまでリスクの説明はしないと思います。


歯科治療は難しい所で全ての治療、使用する道具、材料の説明、リスクの話をしようと思えば、1〜2時間ぐらい時間が必要になります。。。

また保険治療においては1時間説明しようが、2時間説明しようが再診料(120円)だけで行わないといけないので非常に難しいと思います。




>やはりこのままにしておくと周りの骨に影響が出てきますか?

そうですね、感染を起こしていそうなので何らかの処置は必要だと思います。



>痛みと後悔でうつ病になりそうです。

ショックだと思いますがあまり落ち込まないようにしてください。


まず先生と話し合って治療方針、保障面など聞いてみてください。



おだいじに

 




タイトル 差し歯交換中、根っこの状態が悪いと抜歯しないとダメですか?
質問者 ネスさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定
抜歯:1番(中切歯)
根管治療の治療法
クラウンの作り直し・再治療
審美歯科治療(人工の歯)
根の穴・穿孔(パーフォレーション)
根の穴・穿孔(パーホレーション)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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