自由診療の歯科で補綴し、保険医でメンテという歯医者の利用方法は?

相談者: アップルりんごさん (38歳:女性)
投稿日時:2010-04-04 23:22:59
⇒参考:過去の相談「虫歯治療は別の医院に行きたいと言うと扱いが悪くなった。転院すべき?」


こんばんは。10代のころ治療した歯を主に20代でやり直し。
今になって問題が生じできました。

3度目の治療が1つの歯について、必要となってきそうです。

今気になっているのは、上下左右6,7番の銀歯です。


去年、左下6番の治療で保険歯医者を中心に、歯医者ハンティングをしました。
というのも根の治療がうまくいかず、4つの歯医者さんに見てもらいました。

ある歯医者さんなどは、

「根の治療はね〜正直いって患者さんが来なくなるとある意味ラッキーって思うこともあるんだよね」

保険の点数で安く抑えられているせいか、露骨にいやそうにされた先生もいました。
大学病院なら若い先生が熱心に見てくれると、受け入れを断る先生もいました。

そんな中やっといい先生にめぐり会え、歯を入れることができ今、ものを食べる楽しみを再び味わうことができました。

ただ、私には治療済みの歯が多く、銀歯の下に多くの地雷をかかえているような気がします。たまに違和感があります。

今見てもらっている歯医者さんは、3代続く昔からある歯医者さんで、70代半ばのお父さん、息子さん(30代後半)の2人でやっています。

年金を返上していまだ現役のお父さんですが、患者さんはみななじみの高齢者ばかりで、主に入れ歯の診察をしているようです。
でも、競争が激しい中、入れ歯はかなりいい収入になるらしく(自費で入れている)歯科医院の経営に貢献していると思います。

患者としてはある程度利益のある歯科のほうが、余裕をもって治療をしてくれるのではと思い、ここでメンテナンス等の治療はお願いしようと思っていました。

若い先生は主にインプラントと保険の虫歯の治療をしています。
が、最近方針が変わったのか、自分のやりたい治療なのか審美歯科の案内ばかりしてくるようになりました。

何度も通ううちに親しくなってきて、言いやすくなったのかもしれません。
私など銀歯が多いので、まさに太い客となりそうでメンテナンスにいくたびにメタルフリーをすすめられます。

確かに先生の話を聞いていて、納得もするしその必要性も感じます。
ただここのサイトに書いてあるように、どうせやるなら自費専門の先生にやってもらったほうが、完成度の高い治療が受けられる気がします。
機材1つとっても、自費の先生はいい物を持っているし、セミナーなど自己投資をかなりやっていそうです。
どうせ同じような価格なら、自費の先生に長くもつ歯の治療をやってもらいたいです。

長くなりましたが、質問です。
自費の歯医者さんでメタルフリーにしてもらって、メンテナンス、定期健診などは保険のこの歯医者さんにしようと思っていますが、こういう選択は失礼にあたりませんか?

今の先生は私の根の治療をしてくださり、感謝はしているのですが審美治療となると患者としても実績のある先生にお願いしたほうがいいのでは・・・と思います。
特にこういうサイトをみると、強く思います。

歯医者さんって患者さんがたくさんいると思うので、思ったほどこちらの歯の状態を記憶してないものなのでしょうか?
カルテにメモなどしているものなのでしょうか?


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-04-05 00:41:46
こんばんは。

自費の先生はいい物を持っているし、セミナーなど自己投資をかなりやっていそうです。

いい物を持っているかどうかは、分かりません。

ただ、散々調べてこだわって機器なり材料なりは選んでいるとは思います。
高いものは高いなりに良い点が多いですから、下手にデッドストックを増やさないように、検証に検証を重ねます、私は。
保険適用かどうかという縛りがないですからね)


自己投資は・・・するんじゃないでしょうか。

自分がレベルアップすることで、同じ料金でもより付加価値を付けたいと思いますし、許されるならチャージを高くすることも可能ですからね。

保険診療では、巧かろうが下手だろうが、新人でもベテランでも診療報酬は同じですから、自己投資するだけ無駄だと思う先生もいるでしょう。

出入りしている材料屋さんの話では、保険診療中心の先生にはセミナーや研修はおろか、雑誌すら買わずに現状のままで甘んじている先生もいるそうですからね。

そんなんで仕事してても、面白くないだろうな・・・と個人的には思うのですが、こればっかりは価値観の違いなんでしょうね。


>自費の先生に長くもつ歯の治療をやってもらいたいです。

自由診療だから良い治療、長く持つ治療とは限りません。

どれだけ時間をかけて、丁寧に治療するか、どれだけの知識や技術がその治療に凝縮されるのか、で変わってくるかと思います。

どういった考えを持って、どんなスタイルで治療に臨んでいるかがポイントになるんじゃないかな、と思います。


>メンテナンス、定期健診などは保険のこの歯医者さんにしよう

メンテナンスや定期健診は、原則として保険適用外です。
保険が適用されるのは、「病気」に対してだけですからね。

このことは保険医療機関及び保険医療養担当規則に明記されています。
http://www.gunyaku.or.jp/gunyaku/bungyou/ryoutan.htm

治療を受けた医院でメンテナンスを受けられた方が、保証などの面で有利だろうと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-04-05 13:55:57
吉岡先生も書かれている通り

「メンテナンスや定期健診は、原則として保険適用外」

です。


上記ページより引用

第二十条 医師である保険医の診療の具体的方針は、前十二条の規定によるほか、次に掲げるところによるものとする。

ロ 健康診断は、療養の給付の対象として行つてはならない。



なので、

>メンテナンス、定期健診などは保険のこの歯医者さんにしようと思っていますが

これは正しい保険医療機関へのかかり方では無いですね。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-04-05 21:56:10
こんばんは。

自由診療を行った歯科医は納得するでしょうか?
自分で入れた物に対してはそれ相応の責任が生じます。
上物入れたからメンテナンスは他の診療室でするというのは虫が世過ぎやしませんか?

自費治療にはそれなりの保証がつきます。
ただ、歯科医院にもよりますが、きちんとメンテナンスに来院されないとその限りでは無いとする歯科医院もあるでしょう。


歯医者さんって患者さんがたくさんいると思うので、思ったほどこちらの歯の状態を記憶してないものなのでしょうか?
>カルテにメモなどしているものなのでしょうか?

顔を覚えていなくても、口の中は覚えている物です。
入っていた物が変わっていたり、歯がなくなり、無覚えのない物が入っていたり・・・。

口腔環境の向上に努めているからいいのでしょうが、そこは人がやる仕事です。
身が入らないこともあるでしょう。
有ってはいけないことですが。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-04-05 22:16:33
>失礼にあたりませんか?

このタイトル自体が失礼かも・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アップルりんごさん
返信日時:2010-04-05 23:33:30
吉岡先生へ

自費でやられている先生は、歯の噛み合わせなどかなり調査して詰め物を選んでくれそうで、安心できます。

特に私の場合、3度目の治療にあたり、後々痛みがでないように治療できるか?

歯の量が少ないので神経に近い部分まで削ると思われますが、歯髄炎をおこさないで治療ができるか?とても不安です。


今の先生は熱心にやってくれますが、マイクロをはじめとしたハイテク機材をもっておらず、削る道具も超音波などありません。

なのできっと深く削ることになるのでは?と恐れております。
メタルフリーにしたら深く削ることになり、歯髄炎になったという投稿を目にしたりすると、なおさら悩みます。

メタルをはずすのは、やはり慎重にしないといけないと思いますが、難しいものなのでしょうか?

知人でメタルをはずすとき保険歯医者さんへ行ったら、歯を折られたと聞いてびっくりしました。

銀歯の面積があまりにも多い場合、安易にメタルフリーにするのは危険なのでしょうか?

自費の先生はメタルを除去するときなにかこだわり、気をつけていることとかあるのでしょうか?

まだ痛みのないうちに、メタルフリーにしようと思っております。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アップルりんごさん
返信日時:2010-04-05 23:40:14
タイヨウ先生へ

今の歯医者さんからは3ヶ月に1度定期健診にくるように、案内されました。

歯周ポケットの測定、歯科衛生士さんか先生による歯の掃除をした後、気になる虫歯はないか?問診してきます。

痛みが出る前に歯医者さんに歯の状態を見てもらうことが、定期健診だと思っていました。

保険でやってくれていますが、これは違法だったんですね。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-04-05 23:45:33
銀歯の面積があまりにも多い場合、安易にメタルフリーにするのは危険なのでしょうか?

自費の先生はメタルを除去するときなにかこだわり、気をつけていることとかあるのでしょうか?


自費だから保険だから・・・というわけではなく、あくまでもその先生の考え方次第ですね。

乱暴なやり方だと確かに危険性があるかもしれません。

ただ、それを判断するのは難しいと思いますので、もしも僕が患者さんの立場で本気で探すとしたら、


1.治療時間を十分に確保していること

2.普段から拡大視野で診療を行っていること


上記2点をポイントにするかと思います。

そうなると、なかなか保険でそこまでしている先生はいないと思いますので、自費になる確率は高くなるかと思います。


ちなみに、僕はたとえ下の奥歯であっても審美性より持ちを重視しますので、自分だったら審美目的でメタルフリーにすることは無いと思いますし、担当医が最もお勧めする方法を選択すると思います。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-04-05 23:55:30
>今の歯医者さんからは3ヶ月に1度定期健診にくるように、案内されました。

保険でやってくれていますが、これは違法だったんですね。


これだけでは違法かどうかはわかりませんよ。

保険でも、ある条件を満たした上であれば一部保険でのメンテナンスが認められています。

ただ、保険制度歯医者でも混乱する人がいるくらい複雑ですので、ここで書くことは控えさせて頂きます。(長くて専門的になりすぎるので)

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-04-05 23:56:12
こんばんは

吉岡先生ではないので書き込んでいいかどうかわかりませんが、参考までにお聞きください。

自費オンリーの先生はここの回答者にも少なくなく、確かに機材などにも非常にこだわりを持って診療をされ、真摯に歯科医療に取り組んでおられる(直接お会いしてお話してそう感じています)ので、それを歯科医選びの基準にされるのはあながち間違いではない、と思います。

ただ、回答者の間で共通認識となっている(と私は思っています)のが

「最も大事なのはお互いのコミュニケーション、信頼関係」

だということです。

アップルりんごさんが「自費の先生」と一番信頼関係が築けそうならばそれが一番と思いますが、これまで回答した先生方はそれが全てではないと考えている、ということだと思います。

偉そうなことを申し上げて済みませんが感想を書かせて頂きました。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-04-05 23:59:54
追記です。

保険メインの先生でも勉強熱心な先生はいらっしゃいますし、逆に自費専門だから絶対に凄い先生だというわけではありません。

保険・自費をひとつの参考にするのは良いと思いますが、あくまでも「先生による」のだということを忘れないようにして下さいね。


⇒参考:歯科の保険治療と保険外治療の違いって?

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-04-06 00:15:39
>後々痛みがでないように治療できるか?
歯髄炎をおこさないで治療ができるか?

不安な気持ちは分かりますが、100%お約束できるものではないです。

治療時間を十分に確保し、焦らず慎重に処置していけばリスクは下げられるだろうとは思います。

このことは「保険診療」「自由診療」問わず言えることでしょう。

道具も必要に応じて選びはしますが、道具が治療しているわけではなく、あくまでも治療しているのは人ですからね。

マイクロを使うから・・・
超音波を使うから・・・
メタルフリーにするから・・・

ということよりも、どういう環境で治療を受けるのかの方が大きいように思えます。

回答になっていますでしょうか。参考までに。


・・・と、書いているあいだに田尾先生や森永先生から回答がつきましたね。


>「最も大事なのはお互いのコミュニケーション、信頼関係」

という森永先生の意見に同意です。


>あくまでも「先生による」のだということを忘れないようにして下さいね。

ですね。

田尾先生、流石に回答早いですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アップルりんごさん
返信日時:2010-04-06 00:29:53
田部先生へ

今の先生のところへ定期健診へ行き始めました。

1度目よりも2度目、2度目よりも3度目のほうが先生が明らかにフレンドリーに接してくれるようになりました。

前回に比べて前歯にある虫歯が大きくなっていると指摘され、カルテに記入してあるのかもしれませんがよく覚えている?
歯を見ると思い出すのかな?
と驚きます。

きっとこれから通ってくれる患者さんだと思って、真剣に見てくれているのだと思います。

ただ私は虫歯が多く、治療済みの銀歯の下に虫歯が潜んでいるような気がします。
なんせいずれも10年以上使っているので・・・

だから治療ミスがあってはならず、より慎重な治療をせねばと思います。

このサイトで保険治療の盲点を知り、やはり多少高くても歯のことを思ったら実績のある先生にやってもらったほうが、私のようにリスクの高い口腔環境の場合、いいのではないかと思います。

保険の治療の場合、そんなに時間のコストって気になるものなのでしょうか?

ゆっくり削ると時間がかかるので、少し乱暴に削って神経を取ってしまっても平気というか。

よい治療を受けるためには、自費で時間をかけてもらうしかないという点に集約されるような気がします。

先生は主に保険治療をなさっていると思いますが、私のように銀歯の多い患者がメタルフリーを希望したら、やってくれますか?

神経を保護しながらある程度の時間をかけるならば、最初から自費という方向で話をつけてから、治療をされますか?

やはり時間のかかる丁寧な治療ならば、患者としても相応の診察料金がかかるのは仕方がないと思います。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2010-04-06 00:39:23
こんにちは、

>機材1つとっても、自費の先生はいい物を持っているし

そうですかね!?
私の歯科医院マイクロや根の治療のマニアックな道具はありますが、入れ歯を作る道具、ペリオ(歯周病)の道具などは最低限の装備しかありませんし、インプラントの道具などはありません。

インプラントの道具などよりは、無影灯など欲しいものはごっそりあります^^;



>自費でやられている先生は、歯の噛み合わせなどかなり調査して詰め物を選んでくれそうで、安心できます。

私は噛み合わせ治療が殆どできませんから、咬み合わせから治さないといけない人、入れ歯の治療が必要になる人は治療していません。
と言うか出来ません^^;

今ある咬み合わせは出来るだけ崩れないように配慮しますが、多くは技工士さんまかせな部分はあります。


>自費の先生はメタルを除去するときなにかこだわり、気をつけていることとかあるのでしょうか?

自費・保険関係なく気を付けて治療しますよ^^;
ここはあまり気にされない方がいいと思います。


自費の歯科医院がよければ自費の歯科医院で治療を受けられればいいと思いますが、ただ、先生と合う合わないもあると思いますよ。



かなり偏った自費専門医でした^^;


 

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2010-04-06 01:11:41
保険中心の歯科医から一言。



>よい治療を受けるためには、自費で時間をかけてもらうしかないという点に集約されるような気がします。


そのように思われるなら、自費専門の歯科医院にかかられたほうがいいと思います。


医者と患者の信頼関係は、双方が信頼しあって初めて成立します。

歯医者側だけを求めて、患者側から信頼しないのではいい治療ができません。

保険医に信頼が置けないのなら、保険医での信頼関係に基づく良い治療は期待できません。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2010-04-06 13:39:32
こんにちは。

>先生は主に保険治療をなさっていると思いますが、私のように銀歯の多い患者がメタルフリーを希望したら、やってくれますか?
 
僕自身の考えですが、修復をしてある歯を二次カリエスになっていないのにあえて外す事はしません。
金属を外すためにインレー体の周囲を削る事になり、歯によりダメージを付ける事になります。

なので、脱離したとか、明らかに二次カリエスが認める場合しか外しません。


>保険の治療の場合、そんなに時間のコストって気になるものなのでしょうか?

保険は数をこなしてナンボの世界です。
でも、責任ある治療を使用と思ったら数はこなせません。
だから、赤字ぎりぎりの診療になります。
でも、これでは医院経営は成り立ちません。
悩みどころです。


>神経を保護しながらある程度の時間をかけるならば、最初から自費という方向で話をつけてから、治療をされますか?

やはり時間のかかる丁寧な治療ならば、患者としても相応の診察料金がかかるのは仕方がないと思います。


基本的に保険診療がベースになっていますので、言われない限り自費にはしません。
僕自身は根管治療歯髄保護のためにを自費でやる自信はありません。
ノウハウも持ち合わせていません。
卒後補綴に進んだためそのあたりは不勉強です。

学生での勉強、多少のセミナーでの知識程度を持ち合わせているだけです。
より高度な技術を望まれる場合は他の診療所でお願いしますね。


参考にしてください。

回答 回答13
  • 回答者
回答日時:2010-04-06 15:53:04
アップルりんごさん

こんにちわ
歯科医選びは難しいと思います。
「もし自分が知合いの先生がいない所で歯医者に行かなければならなくなったら・・・」
かなり悩むでしょうね。

自費歯医者さんでメタルフリーにしてもらって、メンテナンス、定期健診などは保険のこの歯医者さんにしようと思っていますが、こういう選択は失礼にあたりませんか? 


歯科医どうしが連携しているなら別ですが、複数の歯科医院に通うのはお奨めできません。
このサイトをご覧になって、歯科医でも考え方や治療方針が異なることはお分かりだと思います。
治療方針の違う複数の歯科医院に通うのは混乱の原因になるでしょう。
 
他の先生方がおっしゃるようにどれだけアップルりんごさんと歯科医が信頼関係が築けるかだと思います。
ただ「何を根拠に信頼するのか」は人それぞれです。

自費専門や新しい機材を揃えていることがアップルりんごさんにとって信頼の根拠となるならばそのような歯科医院を探した方が良いでしょう。


>1度目よりも2度目、2度目よりも3度目のほうが先生が明らかにフレンドリーに接してくれるようになりました。

フレンドリーなことと治療技術は無関係です。
情に流されず厳しい目で判断してください。



ちなみに・・・
自費診療専門の審美歯科でひどい処置をされた例を多く見ています。

回答 回答14
  • 回答者
回答日時:2010-04-07 10:24:14
アップルりんごさん

こんにちは。
私も、「最も大事なのは、お互いのコミニュケーション、信頼関係」だと思います。
「病気ではなく、健康なときのメンテナンスや定期健診保険適用外」だと思います。

田部先生の保険診療と自由診療に対する考え方に私も同感です。


?
「採算がとれないから保険診療はやりたくありません」
この台詞が言えたらどの歯科医院も楽になるでしょうし、いろいろなことがはっきりと説明がつくと思います。

しかし保険診療を申請しているところはこの台詞を言うことができません。
厚生労働省が認めていないのです。

保険診療を申請している大多数の歯科医院は「ここは採算が取れるから保険で、ここは採算が取れないから自費診療で」ということを言うわけにはいかないのです。


?
ではどうやって採算をとっているのかはあえて明言を避けますが、皆さんが想像している通りかもしれません。
保険診療でもらう明細の意味が不明なものやよく分からないものがあるのではないでしょうか?
また説明されてもそれがこの料金?と首をかしげることはないでしょうか?
そのため医療の料金に関してはどこか釈然としないものを感じている人も多いと思います。


?
そうした背景を考えると、患者さんが自費診療を勧められた時にさらに釈然としないものを感じるのも無理はないと思います。
本当は良かれと思って勧めている先生もいるかと思いますが、真面目な先生ほど口下手で、どこかそういう後ろめたさも感じるため、患者さんからすると余計に不信感のある説明になってしまうかもしれません。


?
そして、自費診療を勧められるときのほとんどが、

「保険ではだめ」
「保険ではこれが限界」
「材料が良いから長持ちする」

など、私から言うとこれも嘘ばかりの説明です。
私なら保険でもほとんどの治療が可能だと思っています。

ただし、採算がとれないことが問題なのです。
ではその時、人はどうするのかと言えば、採算が取れるように治療を考えるのです。


?
そのため、保険と自費診療の両方を行っているところは、自費診療の営業を患者さんにしないといけなくなるため、本来の歯科医師の良心に反する説明をせざるを得ないことがたくさんあるのです。


?
この保険診療と自費診療との両方を行っている差額(二重)診療の実態は、ピンクサロンのシステムとどこか似ていませんか?
店の入り口で三千円ポッキリなどと言われ、中に入ると、特別サービスを説明され、何万円もふんだくられます。


?
また保険診療では、記録や記入といった作業がやたらと増え、医療サービス以外のくだらない雑用で、多くの時間と労力を取られます。
歯科医師や歯科衛生士などの医療スタッフは、病気を治療する目的でこの世界に入ったのであり、くだらない書類の山を書くためになったのではありません。

自費診療の専門医では、このようなうしろめたさや、わずらわしさが一切ありません。


?
さらに日本では、新しい医療機器や治療薬の導入が、欧州に比べて数年単位で遅れている。
これは厚労省の承認に時間がかかるためです。

自由診療では、厚労省の遅い対応を待たなくても、欧米と同時進行で、患者さんが新しい治療法を試すチャンスが増えます。


?
保険診療ではできない、
「徹底的に治療にこだわること」
「相談と説明を十分にすること」
「試しにやってみること」
「治すための特別な治療」
これらができるからこそ自由診療なのです。
そこには手間とオリジナリティの差があるのです。



私も、もうすぐ自由診療だけの専門医になります。

おだいじに。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: アップルりんごさん
返信日時:2010-04-07 23:39:57
歯医者さんのたくさんの意見が聞くことができて、とても感謝しております。

私は趣味で人一倍、週刊誌や新聞などを読む機会が多いと思っています。

週間ポストでは毎週インプラント歯科の紹介、巻末に美人医者の紹介(8割が若い女性の歯科医が登場)。
週間朝日では歯医者トラブルの特集が多い。
日刊ゲンダイではたまに歯医者の裏事情などの特集があります。


最近目にした記事でえ〜と思ったのが、歯医者さんの懐事情が意外にも火の車ということ。
それから収入を増やすためにインプラントなど自分の能力を超えた無理な治療を行うことがある。



先日インプラントの使いまわしが報道され、大きく取り上げられましたが、同じようなことはどの歯科でも多かれ少なかれやっているとのこと。

あの先生が独自に考えだしたシステムではなく、そういうノウハウはどこの医院にもあるものだと。
たとえば歯磨き指導の歯ブラシを使いまわしたり、患者さんの顔にかけるタオルだって使いまわし。

ヤフオクで歯科の材料を安く仕入れ、現場で使っているとか・・・

そういう偏った一部の報道が私の中にあり、自費につながる治療=メタルフリーをうながされ少し混乱してしまったのかもしれません。


今の歯医者さんは親子2人で経営されており、お父さんは70代後半に見えます。
年金収入よりも労働収入のほうが多いので、年金をもらわず働いているのではないか?と勝手に想像しております。
単に患者さんがいて仕事が好きだからかもしれませんが・・・

最近息子さんのブログを読むと、審美歯科の投稿が多くこちらのほうに興味を持っていて、今後自分の患者さんにも勧めてくるだろうことが予想されます。
(実際されております)

本当にそのほうがいいのかどうか?
自分の歯をどうしたいのか?

今回、相談をすることによって考えてみることができました。
その際、信頼できる先生(性格、腕、基準は人それぞれですが)に丁寧で適切な治療を行ってもらうことが大切だと分かりました。
そうしないと高額な治療費を払う意味がありません。

歯医者さんの経営まで患者が考えることではないとは思いますが、保険の先生から自費への誘導をされると一連の週刊誌ネタが頭をよぎってしまいます。

確かに最近、歯医者さんが多すぎます。
今の歯医者さんも3ヶ月たつと営業の電話がかかってきて、定期健診のアポを入れるように促してきます。
運営努力をしているとは思いますが・・・

患者としても歯医者さんの情報、知識を無料でもらえるのではなく、それ相応の相談料を払う必要性があることを痛感します。
回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2010-04-08 00:17:58
>今の歯医者さんも3ヶ月たつと営業の電話がかかってきて
>運営努力をしているとは思いますが・・・

営業の電話というより、アフターケアのススメでしょう。
(営業のつもりでやっている医院もあるかも知れませんが・・・)

ご自身の身体を大切に思うなら、メンテナンスは受けられた方が良いと思います。

自動車の例で言えば煙が吹くまで、オイル交換もなにもしないことはないでしょう。

「ダメならポイして、次」という携帯電話的な感覚であれば、なにかトラブルが起きてから・・・というのでも分かります。

「なにかあってから歯医者に行く」というのは、自分の身体の価値を携帯電話レベルとして見ているとも言えるかも知れません。
(そんな風に思っている人はいないと思いますが)

「予防」というのは、「将来、なにも起きないこと」を期待してのことですから、ちょっとやそっとの説明ではなかなかその価値が理解しにくいから、その気になれないというところもネックかも知れません。

その価値を今まで伝えられてこなかった我々歯科医側の問題もあるかと思います。

良い機会ですから、歯科医院との付き合い方を見直してみられるのはいかがでしょうか。


>患者としても歯医者さんの情報、知識を無料でもらえるのではなく、それ相応の相談料を払う必要性があることを痛感します。

無料で手に入れられる情報には限界があります。
価値のある情報は、なかなかタダでは手に入りません。

逆に大した価値のない情報に高値がついている世界も存在します。
(たぶん、田尾先生はこの辺も詳しいです)

週刊誌の記事はセンセーショナルな書き方で、売れる記事に仕上がってると思います。
「偏った報道」というのは、同感ですね。
タイトルの付け方や、キャッチコピーの技術には感心しますが。


>ブログを読むと、審美歯科の投稿が多く

これには別の理由もあるかも知れません。
審美歯科治療が、ブログのネタにしやすいです。

「ビフォーアフター」

そんなのがあると、分かりやすいですよね。

「伝わりやすい」
「見てて絵になる」

ものがブログの記事になりやすいと思います。
インプラント矯正治療も、その類になるかなと思います。

ついつい審美症例の記事が増えてしまうんですよね (^^;)




タイトル 自由診療の歯科で補綴し、保険医でメンテという歯医者の利用方法は?
質問者 アップルりんごさん
地域 非公開
年齢 38歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(歯科医師関連)
その他(保険と保険外)
その他(その他)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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