虫歯治療後に被せ物をしてから、手足の痺れ(筋肉痛)がとれない

相談者: つばーきさん (45歳:女性)
投稿日時:2010-04-08 17:42:18
症状が出始めたのは去年、近所の歯科医院で左下7番の歯の虫歯を治療し被せ物をしてもらってからのことです。


4月7日
古い被せ物を外し、麻酔後、虫歯を治療。
仮の詰め物をする。

この仮の詰め物で特に差し障りはなし。



4月15日
新しい被せ物を装着。
高さを調節後 磨くが、この時かなり強く押されたためか、治療後しばらく左目が見えにくくなる(だが数時間で解消)。

舌で触った感触が以前と違う。
食事をしてみると、低く感じ(当たらない感じ)、噛みづらい。

1週間ほどしたら、あごが疲れるようになり、手足のしびれが出始めた。



4月21日
診察を受けたら、歯は当たっているとのこと。
でも、低く感じるようなら作り直しましょうということになり、被せ物をはがし、再度、仮の詰め物をする。
(この時の詰め物は前回より違和感を感じるが、少し楽になった)



5月1日
新しい被せ物を装着。
高さを調節。若干高く感じたが、低くしすぎるとまた作り直しになるため、様子を見ることに。
だが、食事をするとやはり高い。



5月2日
高さを調節後 磨くが、かなり強く押されたためか、治療後またまた左目が見えにくくなる(だが、やはり数時間で解消)。

舌で触った感触は前回よりは元に近くなったが、何かまだ少し違和感。
また少し低くなったような気がしたが、先生は

「4点でしっかり当たってます」

とのこと。
あとは取り合ってもらえず。

食事は前よりは噛みやすくなったが、違和感はとれず。


6月初旬から中旬は一時収まるが、下旬からまた手足の痺れが…。アゴも時々少し痛い。
左耳の奥もむずかゆい感じ。
首筋の痛みもずっと取れない。
虫歯の治療は済んだはずなのに、まだ痛みが残る。


7月初めから、また収まる。
歯の痛みもなくなった。


中旬頃から また手足のしびれ。
耳の奥も少し違和感。歯の痛みは特になし。


8月初旬から手足の痺れ(というか筋肉痛と言うか)が慢性的になってきた。


9月初旬から左の耳の後ろから頚部にかけて痛み

-----------------

ここ↓からは大学病院での診察(20年ほど前から歯周病の治療を受けています)です。

12月辺りから、また奥歯に痛みを感じるようになる。
部分的にレントゲンをとってもらった結果、虫歯は見られないが、一部のポケットが深くなってるとのこと。


年明けに麻酔をかけて奥歯の奥深いところまでガジガジ徹底的に掃除してもらう。

だが痛みは取れず、また3月に見てもらう。

「歯の揺れも、歯茎の腫れも、膿もないので、咬み合わせの悪さで歯に負担がかかってるせいかも知れない。
就寝中に歯ぎしりするようなら、マウスピースをして様子を見てもいい」

とのこと。


あるいは、

「骨自体が盛り上がっている感じなので、外的処置を施すことも検討すべきかも」

とのこと。

今回と前回の治療の跡も、一瞬、左目が見えにくくなった。
(やはり数時間で解消)



今月に入って、歯の痛みはだいぶ収まりましたが、また手足の痺れが頻繁になってきました。
耳の奥や顔も少し。

頚部の痛みも取れず。
何か神経が圧迫されているのか、それとも単なる心身症なのか…。


何科に行けばいいのかも分からなくなってきました。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-04-08 23:54:56
こんばんは。

偶然ですが、手のしびれだけなら同じことを訴える患者さんの診察をさせて頂いています。

自分の知識では説明がつかないのですが・・



つばーきさんの症状の方がだいぶ強いのでうまく行くかは分かりませんが、どこか事情を理解してくれる歯医者さんで、一度左下7番を仮歯に替えて頂いてみてはどうでしょうか。

それでつばーきさんの感覚で、「もう少し厚く・・」とか、「もう少し薄く・・」と少しずつ調整をして頂いて、最終的に良いと感じられる様になれば、今度はその仮歯をした状態で歯型を採り、技工士さんに最終のクラウンの形にコピーして頂く・・と言う手順で当院では取り組んでいます。

信じがたいのですが、仮歯の時点で調子は大分変化はしました。
手のしびれはピタリとなくなったものの、今度は肩こりが・・など、なかなかすっきりはしていませんが。



理由が虫歯と言う訳でもありませんし、奥歯の仮歯や精巧なクラウンなどは自費でしか対応できませんので、日ごろから丁寧な自費診療を行っている様な一般歯科を探してみて下さい。

もしくは、鍼灸院や整体、あるいはペインクリニックなどの方が合っているかも知れませんし、歯科にばかり拘らずに情報収集してみても良いのかも知れませんね。

きっかけは歯科治療の症状でも、治してくれるのは他科の場合もあると思います。



大変だと思いますが、お大事にして下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-04-12 18:50:38
こんにちは。

私も渡辺先生と同意見です。


かみ合わせを調整する目的で歯を削ると、顎の位置がずれてしまい、症状はかえって悪化する可能性が高いということです。

このようにかみ合わせの調整を目的として、歯を削ることを「咬合調整」といいます。


咬合調整は削る場合だけでなく、逆に高さを足さなければならない場合もあるという発想を持っている歯科医はごく一部です。

そのために、「出っ張っているところをなくして、顎が円滑に動くようにしようという目的で歯を削っていると、そのうちに「どこでかんでよいかわからない!」というかみ合わせになってしまいます。


人間の顎には、ここでかむとしっかりかめて顎も安定し、安心できる「ホームポジション」が必要なのです。

それを失うと顎は休むところを失い、安息する場所のないホームレスのような状態になってしまいます。


ホームレス状態になると、常に筋肉がイライラとして休まらず、疲労して硬直状態に陥り、痛みだします。

このように、やみくもに咬合調整を繰り返すことは、危険なことなのです。



どうして歯が体全体に影響を及ぼすのか?

一つ目の理由に、歯はものを噛むだけの組織ではないということがあげられます。
歯は、体の中で直接的に脳に刺激を与える組織なのです。


二つ目の理由は、重力に対するバランスをとるために動く1番上の関節は、顎関節であるということがあげられます。

人間は、二足歩行を始めたときから、地球の重力とバランスをとりながら暮らしています。

しかし、さまざまな理由から、噛み合わせのバランスが崩れ、背骨のゆがみやズレが生じると、バランスをとるために体が勝手に調整をし始めます。

このバランスを調整することができるのが、顎関節、つまり口の中(噛み合わせ)にあるということです。


ですから「噛み合わせを改善する」ということは、人間の体の重心バランスを適当化することと同義だと考えていただければいいでしょう。

重心が偏ると、人間のからだはバランスを崩します。
身体のどこかに余分な負荷がかかります。
体は正直ですから、それがさまざまな不具合、つまり症状となって現れるのです。


かみ合わせの治療は、人間の最も敏感な感覚が集中している口の中での精密作業が要求される治療です。

そのために技術の熟練も要求されますし、一人ひとりの患者さんに十分な時間を用意して集中して治療にあたらなければなりません。

そのため、現在の保険治療には限界があり、残念ながら自費診療に頼らざるを得ません。



ここで、特に注意をしてほしい重要なことがあります。

それはこれらの症状は、必ずしもかみ合わせの異常が原因で起こるとは限らないということです。
他の病気でも同じような症状が表れることがあるからです。

かみ合わせの異常が原因ではないかと疑う前に、必ずそれぞれの専門の科で診察をしてもらい、特に異常がないということを確認しておかねばなりません。

そうしないと、他の重大な疾患を見落とす危険性があります。


おだいじに。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-04-16 15:50:36
こんにちは。
つばーきさん、調子はどうですか。


「歯はいのち」(笠茂享久 著)
例をあげましょう。

歯だけを診る咬合調整の結果、思いもかけぬ弊害が出てしまった人がいます。


私の知人に、あるところで咬合調整をしてもらった人がいました。
臼歯の先端部分を削って、つるつるにされてしまったのです。

歯がつるつるになったことで、あごが横に動いても側方運動の限界がわからなくなってしまったことです。


これ以上は横に動かせないというストッパーがきかなくなってしまった。
車でいえば、ブレーキがきかなくなったようにあごがずるずると前に出て、さらには頚椎も前に出てしまった。

その結果、突然、目が非常に見えにくくなってしまったのです。

限界運動のストッパーがなくなったことで、あごが安定しなくなり、これを解決するために頭の位置が変わり、脳の硬膜が緊張したのだと思われます。
目は脳が飛び出したものなのですから。


知人自身も歯科医だったので、原因がその咬合調整にあることは見当がついていました。
しかし、どうすれば元の状態に戻せるかがわかりません。

たまたま整体の先生と知り合って、頚椎のずれやねじれを治してもらうことになった。
その甲斐あって、また見えるようになったのです。


おだいじに。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つばーきさん
返信日時:2010-04-16 18:30:27
渡辺先生、横山先生、丁寧な回答ありがごうございます。


現在の調子は日によって…1日の中でも時間を追うごとに変わっている感じです。

痛みがあるかと思えば、昼にはさほど痛みを感じず、かと思えば、夜、食事の後にはまた痛くなったり。
痛みも顎が痛かったり、歯自体が痛かったり。

手足の痺れ&筋肉痛も慢性的に続いています。


来月、大学病院歯周病外来に行った時に、病状を説明して顎関節治療なりペインクリニックなり、他の科を紹介してもらおうかとも考えていますが…。

奥歯をいじられるたびに一瞬、目が見えにくくなるということは、もしかして虫歯を治療してもらった際に、神経損傷があったのかなとも思うのですが(こちらの投稿でそういうのも目にしましたので)。


こちらのサイトで骨の隆起の場合は痛みはないということですので、歯周病外来の先生がおっしゃった外科的処置を施すということもピンと来ません。

整形外科や整体等も考えようと思っていますが、頚椎のずれで歯が痛むということもあるのですか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-04-17 10:33:55
つばーきさん
こんにちは。

>頚椎のずれで、歯が痛むということもあるのですか?

頚椎(首の骨)がずれると、重心が変わり、頚椎の動きは、顎関節と連動しているので、重心が変わると、顎関節の位置がずれ、顎関節は、噛み合わせと連結している部分なので、顎関節の位置がずれれば、噛み合わせのバランスが崩れます。


歯周病の原因は細菌による感染ですが、炎症歯周炎)を増幅する大きな要素は、噛み合わせのアンバランスです。

歯周病で歯がグラグラしている時は、歯根膜内のセンサーの反応がにぶいので、噛み合わせのアンバランスによる身体の自覚症状はあまり感じられませんが、歯周病をコントロールして、歯がしっかりしてくると、歯が痛くなるなど、自覚症状が気になりだします。


噛み合わせのバランスを整え、重力に対する重心の位置を正常に戻すと、頚椎→骨盤→脚と、身体は自然にバランスを整えてきます。


おだいじに。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つばーきさん
返信日時:2010-06-06 22:36:49
2010-05-25にその後のご相談がありましたので、こちらに追加いたします。
歯科相談室:編集部)


4月に「虫歯の治療後の手足のしびれ」について質問させていただいた者です。
その後、整体に行ってみました。


かみ合わせは、この1年で慣れてしまったのか、それほど違和感は感じなくなりましたが、治療した歯の痛みは相変わらず続いています。

硬い物を噛むと鈍痛があります。
冷痛は今のところ感じませんが、ちょっとでも温かい物は温痛を感じますし、さらに手足のしびれ、顔のツッパリ感、耳が詰まった感じがあることを考えると、やはり何か神経に障っているのでしょうか?


今年初めに歯科で見てもらった時、

「神経は生きてる」

と言われましたが。

「骨が隆起してる」

と言われましたが、骨隆起は痛みはないんですよね?
歯髄炎というものかとも思いましたが、うみ はれ 出血はありません。


治療してもらった歯が再度虫歯になったか、あるいは治療時に残っていた可能性はどうでしょうか。

局所レントゲンを撮ってもらった結果、虫歯はないということでしたが、レントゲンに虫歯が写らない場合もあるのでしょうか?
その場合、CTだと原因がハッキリ分かるものでしょうか?

咬合異常感の問題もありますので、被せ物をまた外すというのは出来れば避けたいのですが…。


こういう場合、口腔外科に相談するのが最適でしょうか?
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-06-06 22:36:49
そうですね…。

>治療した歯の痛みは相変わらず続いています。硬い物を噛むと鈍痛があります。
>冷痛は今のところ感じませんが、ちょっとでも温かい物は温痛を感じます

と、言う事は、何らかの処置(おそらく咬合調整)は必要なのではないかと思います。



>何か神経に障っているのでしょうか?

それは解りません。

しかし、噛み合わせから顔のツッパリ感や耳の症状が出る事は考えられます。



>骨隆起は痛みはないんですよね?

無いですね。



歯髄炎というものかとも思いましたが、うみ はれ 出血はありません。

歯髄炎では膿も腫れも出血も出ません。



>治療してもらった歯が再度虫歯になったか、あるいは治療時に残っていた可能性はどうでしょうか。

可能性は捨てきれませんが、それが原因だとは考えにくいですね。
もし、虫歯の取り残しであるとすると「冷水痛」が顕著になると思います。


レントゲンに虫歯が写らない場合もあるのでしょうか?

金属の下で虫歯が進んでいる場合には写りません。


>CTだと原因がハッキリ分かるものでしょうか?

例えCTでも金属の下の虫歯は写りません。
(CTもレントゲンの1種ですから)



咬合異常感の問題もありますので、被せ物をまた外すというのは出来れば避けたいのですが…。

僕はできれば外して治療された方が良いようにも思いますが…。



口腔外科に相談するのが最適でしょうか?

噛み合わせ治療に精通されている先生のような気がします。


以上、あくまでも推測ですが…。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: つばーきさん
返信日時:2010-06-06 22:41:55
タイヨウ先生

回答ありがとうございます。


歯髄炎では膿も腫れも出血も出ません。

失礼しました。
間違えて理解してました。

では改めて伺いますが、歯髄炎の可能性はどうでしょうか?

やはり咬み合わせの悪さが痛みの原因という可能性の方が強いでしょうか?
何度もしつこくてすみません。

受診するにしても、咬み合わせ専門の科か、口腔外科か(歯髄炎なら口腔外科ですよね?)どちらに行くべきか、迷っておりまして…。


少し話はズレますが、マウスピースなどは効果はあるのでしょうか?



>可能性は捨てきれませんが、それが原因だとは考えにくいですね。
>もし、虫歯の取り残しであるとすると「冷水痛」が顕著になると思います。

確かにそうですね。
冷たい物は、温かい物ほど痛みを感じませんので。

では、この場合はシミテクトなどを使ってもあまり効果はないということですよね?
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-06-06 22:41:55
歯髄炎の可能性はどうでしょうか?

可能性は否定できませんが、実際に拝見していないので解りません。


>やはり咬み合わせの悪さが痛みの原因という可能性の方が強いでしょうか?

どうでしょうね?
総合的に判断する必要があります。

ブラキシズムに関しては医科を参考にされてください。
参考:歯軋りの原因、治療・対策、歯ぎしり防止マウスピースなど



>(歯髄炎なら口腔外科ですよね?)

違います。
歯内療法科(保存科)ですね。


マウスピースなどは効果はあるのでしょうか?

ブラキシズム対策としては効果があると思いますが、ナイトガードを入れていれば治ると言うわけではありません。

最近、同じようなご質問がありましたので、参考にされてください。

参考:マウスピースは歯のくいしばりに効果がありますか?



>この場合はシミテクトなどを使ってもあまり効果はないということですよね?

そうだと思います。




タイトル 虫歯治療後に被せ物をしてから、手足の痺れ(筋肉痛)がとれない
質問者 つばーきさん
地域 非公開
年齢 45歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯に関するトラブル
クラウン(差し歯・被せ)その他
噛み合わせに関するトラブル
歯科と全身疾患その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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