[写真あり] 歯周病で左上6,7,8番の抜歯についてアドバイスを! (アメリカ)
相談者:
ロバートさん (47歳:男性)
投稿日時:2010-04-13 11:07:26
在米です。
以下今までの経緯です。
3年程前に一般歯科に虫歯の診察に行ったところ、歯槽膿漏と診断されました。
虫歯の治療をする前に、まず歯槽膿漏の手術を受けるよう言われ、ハワイの歯周病専門医からレザー手術を受けました(保険カバー800ドル、実費2000ドル)。
その1年後、別の歯科で虫歯治療を受けました(保険カバー3000ドル実費1000ドル)。
右上6番は、神経治療後クラウンをかぶせました。
左上7番は治しても数年しかもたないと言われた為、噛めるよう仮にプラスティックのかぶせ物をしました。
左上7番はその際根の治療もしておらず、クラウンもかぶせていませんでした。
ここからが本題です。
今日また別の歯科に行ったところ、左上7番はやはり治療しても意味が無いとのことでした。
この歯をこれ以上残そうとすると、歯槽膿漏から心臓病になるリスクや、体の他の部分に影響が出る可能性があると言われました。
私は、今のところは根管治療してクラウンをかぶせ、ギリギリまで自分の歯を保ちたいと思っていましたが(保険カバー後実費1000ドル)、歯科医からは左上6、7、8番の3本を抜歯して、2本インプラントすることを勧められました。
インプラントは保険対象外で、約5000ドルとのことです。
今まで自分の歯を出来るだけ残したいと頑張ってきたのですが、心臓病を始め、歯以外の部分で健康に影響があるかと思うと、どうすべきか悩んでいます。
アメリカと日本では、治療方法や診断に違いがあるかと思います。こちらでの歯科治療は保険があっても高額ですし、本当に自分にベストな治療を受けているか不安な事が多くあります。
今日撮ったレントゲン写真をアップしますので、日本の歯医者さんのご意見をお聞かせください。
よろしくお願い致します。
画像1:左上5、6、7、8
画像2:左上7、8
画像1 画像2
以下今までの経緯です。
3年程前に一般歯科に虫歯の診察に行ったところ、歯槽膿漏と診断されました。
虫歯の治療をする前に、まず歯槽膿漏の手術を受けるよう言われ、ハワイの歯周病専門医からレザー手術を受けました(保険カバー800ドル、実費2000ドル)。
その1年後、別の歯科で虫歯治療を受けました(保険カバー3000ドル実費1000ドル)。
右上6番は、神経治療後クラウンをかぶせました。
左上7番は治しても数年しかもたないと言われた為、噛めるよう仮にプラスティックのかぶせ物をしました。
左上7番はその際根の治療もしておらず、クラウンもかぶせていませんでした。
ここからが本題です。
今日また別の歯科に行ったところ、左上7番はやはり治療しても意味が無いとのことでした。
この歯をこれ以上残そうとすると、歯槽膿漏から心臓病になるリスクや、体の他の部分に影響が出る可能性があると言われました。
私は、今のところは根管治療してクラウンをかぶせ、ギリギリまで自分の歯を保ちたいと思っていましたが(保険カバー後実費1000ドル)、歯科医からは左上6、7、8番の3本を抜歯して、2本インプラントすることを勧められました。
インプラントは保険対象外で、約5000ドルとのことです。
今まで自分の歯を出来るだけ残したいと頑張ってきたのですが、心臓病を始め、歯以外の部分で健康に影響があるかと思うと、どうすべきか悩んでいます。
アメリカと日本では、治療方法や診断に違いがあるかと思います。こちらでの歯科治療は保険があっても高額ですし、本当に自分にベストな治療を受けているか不安な事が多くあります。
今日撮ったレントゲン写真をアップしますので、日本の歯医者さんのご意見をお聞かせください。
よろしくお願い致します。
画像1:左上5、6、7、8
画像2:左上7、8
画像1 画像2
回答1
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2010-04-13 14:44:31
ロバートさん、こんにちは。
レントゲンだけですと、6番の保存は難しいかな?と思いますが、7番はなんとかなりそうな印象です。
ただし、プロービングという我々がポケットを測定する際におこなう検査をしてからでないと、正確なことは言えません。
アメリカの抜歯の診断基準はちょっと厳しく(つまり、抜歯のケースが多い)、これは医療訴訟のリスクを回避するための国別事情によるといわれています。
私が教育を受けたスカンジナビアでは(担当医にもよりますが)、6番を分割、5番と7番の保存に全力を傾けるでしょう。
インプラントをするには骨の量が大変心配で、残存歯を保存するほうが、患者さんの負担も少ないからです。
ただし、その場合も別のリスクがあるので、何かあった場合、さらに大掛かりな治療(たとえば増骨手術を行った上でのインプラントなど)が必要になる場合もあり、結局患者さんにコスト的、時間的にご迷惑をお掛けすることが、ゼロではありません(予め了解を得ますが)。
どちらが正しいかは、正直難しいところです。
また5番の骨のロス、また下の歯の7番の遠心(レントゲンが上手でないようですね)の骨のロスからみて、全体的に歯周炎が進行している予感です。
心臓との関連ですが、最近の研究でも大きな関連があると言われています。
ただし歯周病の歯があるから心臓病のリスクがあるのではなく、「歯に感染が起こっている」からリスクがあるのです。
したがって、歯の周りの感染を除去し、ご自分でお手入れできればリスクはありません。
問題は主治医とロバートさんが感染を除去し、清潔を保てるかどうかです。
そのへんのロジックをご理解ください。
それに47歳という若い年齢ですので、今後の手入れも心配です。
以上、私見ですが、ご参考になったでしょうか。
レントゲンだけですと、6番の保存は難しいかな?と思いますが、7番はなんとかなりそうな印象です。
ただし、プロービングという我々がポケットを測定する際におこなう検査をしてからでないと、正確なことは言えません。
アメリカの抜歯の診断基準はちょっと厳しく(つまり、抜歯のケースが多い)、これは医療訴訟のリスクを回避するための国別事情によるといわれています。
私が教育を受けたスカンジナビアでは(担当医にもよりますが)、6番を分割、5番と7番の保存に全力を傾けるでしょう。
インプラントをするには骨の量が大変心配で、残存歯を保存するほうが、患者さんの負担も少ないからです。
ただし、その場合も別のリスクがあるので、何かあった場合、さらに大掛かりな治療(たとえば増骨手術を行った上でのインプラントなど)が必要になる場合もあり、結局患者さんにコスト的、時間的にご迷惑をお掛けすることが、ゼロではありません(予め了解を得ますが)。
どちらが正しいかは、正直難しいところです。
また5番の骨のロス、また下の歯の7番の遠心(レントゲンが上手でないようですね)の骨のロスからみて、全体的に歯周炎が進行している予感です。
心臓との関連ですが、最近の研究でも大きな関連があると言われています。
ただし歯周病の歯があるから心臓病のリスクがあるのではなく、「歯に感染が起こっている」からリスクがあるのです。
したがって、歯の周りの感染を除去し、ご自分でお手入れできればリスクはありません。
問題は主治医とロバートさんが感染を除去し、清潔を保てるかどうかです。
そのへんのロジックをご理解ください。
それに47歳という若い年齢ですので、今後の手入れも心配です。
以上、私見ですが、ご参考になったでしょうか。
相談者からの返信
相談者:
ロバートさん
返信日時:2010-04-20 09:00:58
大野先生、ご回答ありがとうございます。
心臓との関係についても、ご説明参考になりました。
私の主治医よりもポジティブなご意見で、少し安心しました。
抜歯を希望しない場合、7番の根管治療をしてクラウンをつけた方がいいのでしょうか。
それともそのまま放っておいて良いのでしょうか。
今のところ痛みはありません。
アメリカの歯科は、治療内容によって専門医がいる為、中々面倒です。
最初一般歯科へ行き、根管治療専門医へ回されたと思ったら、
「根管治療するのは勧めない。
それより3本抜歯してインプラントだと思う。
その点に関しては私は専門じゃないから。」
と、今度はインプラント専門医へ行って意見を聞くよう言われています。
レントゲン写真と私の説明だけでの判断が難しい事は十分承知しておりますが、何かご意見いただければ幸いです。
心臓との関係についても、ご説明参考になりました。
私の主治医よりもポジティブなご意見で、少し安心しました。
抜歯を希望しない場合、7番の根管治療をしてクラウンをつけた方がいいのでしょうか。
それともそのまま放っておいて良いのでしょうか。
今のところ痛みはありません。
アメリカの歯科は、治療内容によって専門医がいる為、中々面倒です。
最初一般歯科へ行き、根管治療専門医へ回されたと思ったら、
「根管治療するのは勧めない。
それより3本抜歯してインプラントだと思う。
その点に関しては私は専門じゃないから。」
と、今度はインプラント専門医へ行って意見を聞くよう言われています。
レントゲン写真と私の説明だけでの判断が難しい事は十分承知しておりますが、何かご意見いただければ幸いです。
相談者からの返信
相談者:
ロバートさん
返信日時:2010-04-20 09:18:12
回答2
大野歯科医院(群馬県前橋市)の大野です。
回答日時:2010-04-20 23:14:45
>抜歯を希望しない場合、7番の根管治療をしてクラウンをつけた方がいいのでしょうか。
>それともそのまま放っておいて良いのでしょうか。
将来的に6番が駄目になった場合、ブリッジで対応する必要性が出てくるでしょう。
7番だけクラウンを作ってもあまり意味は無いと思います。
5−7ブリッジは、反対の歯がどうなのか?
5番と7番の3次元的な関係がどうなのか?
などいろいろな条件がつきますが、可能なこともあります。
感染を除去するとは、歯科医師が歯の根面をきれいにすること、清潔に保つとは、ご自分で歯ブラシをかけたり、定期的にプロのクリーニングを受けることを意味します。
以上です。
お大事にどうぞ。
>それともそのまま放っておいて良いのでしょうか。
将来的に6番が駄目になった場合、ブリッジで対応する必要性が出てくるでしょう。
7番だけクラウンを作ってもあまり意味は無いと思います。
5−7ブリッジは、反対の歯がどうなのか?
5番と7番の3次元的な関係がどうなのか?
などいろいろな条件がつきますが、可能なこともあります。
感染を除去するとは、歯科医師が歯の根面をきれいにすること、清潔に保つとは、ご自分で歯ブラシをかけたり、定期的にプロのクリーニングを受けることを意味します。
以上です。
お大事にどうぞ。
タイトル | [写真あり] 歯周病で左上6,7,8番の抜歯についてアドバイスを! (アメリカ) |
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質問者 | ロバートさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 47歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯周病で抜けた・抜く予定 抜歯:6番(第一大臼歯) 抜歯:7番(第二大臼歯) 抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 歯周病(歯槽膿漏)治療 歯周病その他 その他(写真あり) アメリカ(米国) ハワイ |
回答者 |
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- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。