11歳、前歯を打撲。内出血と歯髄壊死で変色する時期の違いは?

相談者: ママンさん (40歳:女性)
投稿日時:2010-05-17 22:59:46
この2ヶ月間、こちらのサイトをずっと見ていました。
初めて投稿させていただきます。


2か月前、11歳の子どもが球技の試合中に相手と接触し、右上1番を打撲しました。

出血はほとんどなかったのですが、本人が内側に1〜1.5mmずれたというので、最寄りの歯科医院で位置を戻してもらいました。
固定はしていません。


レントゲンでは骨折も破折も見られないとのことだったのですが、
受傷10日後に変色し始めました。

かかりつけの矯正歯科でCTを撮ったところ、根の先の歯根膜にヒビが入っていることがわかりました。

温かいものがしみたり、膿の袋が歯茎にできたら抜髄になるけれどとりあえず6カ月様子を見ましょうと言われました。



2ヶ月たった先日、再び受診したところ

・ヒビは治っている。

炎症が見られないので、この変色は打撲による内出血によるものではないか。

・レントゲンで見る限り歯根もまだ未完成で、神経は活きていると思う。

と言われました。
電気などで生死をチェックしたわけではありません。



質問なのですが、内出血で変色する場合と、歯髄壊死で変色する場合では、変色するタイミングは違うものなのでしょうか?

我が子は10日後に変色しましたが(今はうすいグレーです)、歯髄壊死でもこんなに早く色が変わってくるものなのでしょうか。


まだまだ心配です。これから膿んでくるかもしれませんし。
経過を見ていくしかないのですが・・・


よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-05-17 23:35:01
ママンさん

お子さんがスポーツで外傷を受けご心配であろうと思います。


外傷後の歯の変色をすることはありますが、変色することが必ずしも歯髄壊死しているとは限らないため経過を見ることはよくあると思います。

情報として歯髄の生死を電気で調べることは有効ですが、特に症状等がなければ3〜6ヶ月もしくはそれ以上の期間を経過観察することはあります。


11歳という若さを考えると、歯髄の回復や歯の変色の改善は期待できることだとは思います。

主治医の先生へママンさんの不安なことを相談してみてはいかがでしょうか?


また、これからもお子さんはスポーツを楽しんでいくのではないかと思いますが、このような歯の外傷を少しでも予防することができるマウスガードを検討してみても良いかと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ママンさん
返信日時:2010-05-18 00:26:13
沼尾先生、早々の回答どうもありがとうございます。

こちらの掲示板を拝見して、乳歯永久歯にかかわらず、前歯をケガされる方がとても多いことに驚いています。


変色=歯髄壊死抜髄の図式が頭の中をぐるぐる回っていました。

相手の肘が直撃した前歯。
とにかく神経だけは生きていてほしいと願っていました。
虫歯も無く、歯列矯正できれいになった歯だったので、子ども以上に私がショックを受けていました。


歯は若干動いたものの、幸運にも神経は切れなかったのか、それとも切れてしまったけれども歯根未完成歯だったため神経が回復してきたのか、今の時点ではわかりません。

歯根完成歯でもトランジエント・アピカル・ブレイクダウンという
現象が起こるかもしれないからと言われて、小児はりにも通って神経が回復することを願い、この2か月を過ごしました。

(鍼の効果はわかりません。ただ何もしないで時間がたつのを待つのが辛かったので・・・。
歯の神経の治療で鍼をしに来た人は今までいないと言われました。
藁をもすがる思いです。)


歯が動いて血管は切れても、神経が無事なこともあるんですね。
勉強になりました。



色は1ヶ月たった頃が一番濃いグレーだったような気がします。
今が見慣れてそんなに濃く感じないだけかもしれませんが。

もとどおりの色に戻るのは難しいのでしょうか?



先生のおっしゃるとおり、マウスガードの必要性を感じたので、すぐに作りました。
万能ではないかもしれませんが、しないよりは絶対いいですよね!子どもも積極的に楽しみながらプレイできると思います。

ただ、スポーツをする以上ケガはつきものですから、また前歯を強打しないように、親としては祈るばかりです。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-05-18 19:08:28
ママン さん

歯髄に生活反応がない場合は若年者ではトランジエント・アピカル・ブレイクダウンという現象は期待できるとは思いますが、歯髄が壊死していなければそのまま経過観察でいいかと思います。

変色した歯の色は歯髄が壊死していなければもう少し改善する可能性はあるかと思いますが、外傷を受けていない歯と同じになるかどうかはやはり経過観察していくしかないと思います。


私の患者さんで矯正中にスポーツで前歯をぶつけ脱臼した高校生がいましたが、受傷後もマウスガードをしてスポーツを楽しんでいました。

先日、大学も卒業して社会人となった彼がメンテナンスで受診して来ましたが、前歯に関しては全く問題はなく本人も気にしておりませんでした。


人間の治癒力って結構すごいんですよ。
主治医とよく話をしながらお子さんを温かく見守ってあげてください。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-05-19 09:38:03
特別の自覚症状が無く、電気的に歯髄の生活反応をチェックして、反応が得られるようなら、半年程度は経過観察しておき、その後、やっぱ、死んでるわ」となるようなら抜髄

抜髄は決して”悪”ではありません 必要に応じて取られる処置でもありますから、気にやまずに・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ママンさん
返信日時:2010-05-19 11:34:48
沼尾先生

まずは歯髄が生きていること。
そして子どもの治癒力を信じて、経過を観察していこうと思います。
それで少しずつ色が戻ってくれたら嬉しいです。

主治医の先生からも

『色が変わるのはあっという間だけどに、色が抜けていくのは本当にすこしずつなんです』

と言われています。
長い目で見守りたいです。

子どものケガを通して、いろいろ考えさせられました。
そんな大事な機会だったと思って、家族みんなで歯の健康に努めたいと思います。




タカタ先生

私自身が、右下6番を根管治療→化膿を10年間で3回繰り返した結果、破折しインプラントになった経験があるものですから、抜髄するとどうしても歯がもろくなり、失う時期が早まってしまうのかなとマイナスのイメージばかり抱いてしまうんです。

永久歯前歯を打撲して抜髄したお子さんの5年後、10年後の状態が知りたいと思っていました。
でも、抜髄が“悪”ではないと言われると、少し気が楽になります。

回答ありがとうございます。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-05-20 21:28:42
トランジエント・アピカル・ブレイクダウンはおもに歯髄が一時的に死に(=歯髄死)、その後再び生活反応を取り戻すことを言うのだと思います。

つまり、歯髄が死んでいるという前提です。
歯が変色(特に灰色に変色)しているのであれば、歯髄の死は間違いないと思います。


また、生活反応が回復する可能性は文献的には数%ですから、あまり期待されないほうがよいと思います。

また、仮に歯髄の生活反応が戻ったとしても、元と同じというわけではなく、歯髄腔は非常に狭まってしまう(=その後の根管治療が非常に難しくなってします)ことが予想されますので、必ずしもその歯にとって有利に働くとは限りません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ママンさん
返信日時:2010-05-22 16:46:49
森川先生

確かに歯髄が死んでいる可能性は高いのかもしれませんが、今は何も症状がないので見守ることしかできないのかなと思ってます。

また、歯髄が回復するしないにかかわらず、ダメージを受けたことに変わりはないのですから、再度外傷とならないように気をつけたいと思います。


このサイトにたどり着き、色々な先生方の考えを伺うことができてよかったです。

ありがとうございました。



タイトル 11歳、前歯を打撲。内出血と歯髄壊死で変色する時期の違いは?
質問者 ママンさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の変色・着色
歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた
子供の歯の変色・着色
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい