12歳。目視では虫歯でも、触診で虫歯ではないと診断されて不安

相談者: kanonさん (12歳:女性)
投稿日時:2010-05-27 15:41:42
はじめまして。
中学一年の息子の歯科処置について相談させてください。

5月初旬に、学校歯科健診があり、要観察歯があるという書類を持ち帰りました。

右下7番外側を指摘されたようで、見てみますと、大きな溝が茶色くなっていました。左7番と比べて、溝が広く深く見えましたので、親として、「これでもC0なのかな?」と思ったりもしました。

5月22日に、大学病院小児歯科にて、診察。
担当医師は、初めさっと見たときは、

「これは、C0ではなく、C1か、C2の虫歯ですので詰めます。」

とのこと。

こちらが、

「C0のつもりで、経過観察かと思ってきたのですが、削るということですか?」

というと、

「削る…。うーん、よく見てからですね。」

との返事。

レントゲンなどの必要もたずねましたが、はっきりしない返事でした。
とにかく、処置中は外で待つようにとのことでした。

処置が終わって、呼ばれました。

以下、やり取りです。

歯科医)「虫歯ではありませんでした。
でも、欠けていたようです。
空手をやられているそうですので、そのためかもしれませんね。
削らずに詰めておきました。」

(親)「削らずに詰めただけなのですね?
虫歯では、なかったのですか?
では、茶色かったのは、ただの着色?」

(歯科医)「うーん…。
触った感じが虫歯じゃなかったんですよ。」

何となく、すっきりしなかったのですが、とりあえず、帰宅しました。


しかし、その後、いろいろと疑問が出てきました。

・探針の触診だけで、虫歯ではないと確定できるものか?
もし、虫歯だった場合、削らずに埋めてしまった中で、進行するのでないか?

・何かの原因で欠けていたとして、痛んだり浸みたりしていないものなら、詰める必要はなかったのではないか?

・もし、中が虫歯だった場合、治療のため、レジンを取り除くために、詰める前より多く歯を削らなければならないのではないか?

詰めたものは、レジンのようです。
日に日に、心配が募り、今は、別の歯科医院などで、レントゲンを撮ってもらい説明を受けることを検討しています。

今、親として、やるべきことは何でしょうか?

もし、中が虫歯だった場合、治療のため、レジンを取り除くために詰める前より多く歯を削らなければならないのではないかと思うと、親として、子供に申し訳ない歯科選びをしてしまったのでは、ないかと落ち込む日々です。

疑問への回答、アドバイス、ぜひよろしくお願いいたします。


(補足)
大学病院に通っている理由は、アレルギー体質で、抗生物質に対して薬剤アレルギーがあり、麻酔などにも不安があるためです。

現在の担当医は、前任から替わったばかりで、2回目の診療でした。
説明などに不満が出てきてしまったので、通うにしても、担当を替わってもらおうかとも思っております。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-05-27 18:35:35
こんにちは。
大学病院が全てというわけではありませんが・・・

ただ思うのは、「親として、子供に申し訳ない歯科選びをしてしまったのでは、ないか....」と考えるのはいかがなものかと思います。

歯科医師に対してどうこうという意味ではありませんよ。
というのも、その先生個人をかばう気なぞはさらさらありません。

ただし、ある一定の治療の基準と水準を持って医療に臨んでいる機関が大学病院の歯科なわけですので、個人個人の人としての対応云々に合う合わないはあるとは思うのですが、少なくとも間違った選択とは思えないというのが率直な感想です。


確かに多くの歯科医師がいる状況で、必ずしも自分向きあるいはご家族に合った担当者が見つかるとは限りません。
しかしそれを超えてなお高水準な治療を受けられるかも知れないという医療機関が、大学の付属病院ではないでしょうか。


逆に言えば、多くの医師・歯科医師が在籍しているわけですから、担当を変更する事も可能でしょう。



>探針の触診だけで、虫歯ではないと確定できるものか?

確定できません。
しかし手の感触以外の方法は色々な機器も薬剤もありますが、どれもこれも虫歯ではないと確定できるものが、今現在存在しません。

むしろ熟練した歯科医師の知識と、手の感触に頼る事が多いと思います。


>別の歯科医院などで、レントゲンを撮ってもらい説明を受けることを検討しています。

歯の側面の裂溝にある虫歯がレントゲンで写るくらいであれば、相当の大きな虫歯です。
恐らくお話の感じだったら、万が一虫歯であってもレントゲンには写らないので、不要と言われてしまうかも知れません。



>今、親として、やるべきことは何でしょうか?

今の担当医に、もう一度自分たちにもわかり易いように説明してはいただけないか、お聞きになってみてはいかがでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kanonさん
返信日時:2010-05-29 00:31:38
田中先生
早速のご回答ありがとうございました。

実は、子供が歯科検診で何かを指摘されたのは、今回が初めてで、今まで、歯にはとても注意を払ってきたものですから、「要観察歯」だけでも、親としてかなりの動揺でした。

そして、受診の結果が、予想外で何だか心の準備のないまま処置が終わってしまいました。

あとから、ネット検索などして、自分としては、ただ経過観察でよかったのではないか?
レジンを詰めたことで、この子の歯は詰めなおしを繰り返すたびに弱くなり最後にはだめになってしまうのではないか…。

なぜ、あの時、処置をする前に、もう一度話を聞かせてくださいと言わなかったのか…。

など、とにかく、ショックと、不安と、心配で、いまだに落ち込みから立ち直れない状態で。


>少なくとも間違った選択とは思えないというのが率直な感想です。

>恐らくお話の感じだったら、万が一虫歯であってもレントゲンには写らないので、不要と言われてしまうかも知れません。

>今の担当医にもう一度自分たちにもわかり易いように説明してはいただけないか、お聞きになってみてはいかがでしょうか。

確かに、処置した医師に説明を求めることが良いようですね。

ところで、その時、医師に詰め物はどの位もつか?(表現があまり適切ではないかもしれませんが…)と、聞いたところ、「10年か20年か…」と言われたのですが、こちらのサイトで調べますと保険がきくレジンは5年位となっていような…。

一般論として、10年か20年…というのは、いかがなのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
長崎大学大学院包括的腫瘍学講座の中本です。
回答日時:2010-05-29 01:23:21
kanonさん、こんにちは。

お子様のこと、大変ご心配だと思います。

>こちらのサイトで調べますと保険がきくレジンは5年位となっていような…。

>一般論として、10年か20年…というのは、いかがなのでしょうか?

私は恥ずかしながら、虫歯の多い少年期を送っていまして、小学校時にレジンを詰められています。

何歳の時に詰めたレジンかは覚えていませんが、少なくとも20年以上経った今でも特に問題なく過ごしています。

私と同様に、少年期にレジン治療を行った方は多数おられるはずです。

その方々が一様に、大人になった時には歯はボロボロになっているとはとても思えません。

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>今、親として、やるべきことは何でしょうか?

以下、私の個人的意見です。

>とにかく、ショックと、不安と、心配で、いまだに落ち込みから立ち直れない

一刻も早く立ち直られることだと思います。

kanonさんのお気持ちは分かりますが、落ち込んでおられるお母さんの姿や雰囲気を目の当たりにするお子様は、もっと悲しくなります。

お子様は、歯を失ったわけでも、神経を抜いたわけでもありません。

語弊があることを承知で敢えてコメントしますが、欠けていた箇所にレジンを詰めたというだけのことです。
同様の治療を受けられた方は、これまでに数え切れないほどいると思います。

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本来、歯の健康とは人生を明るく豊かにするための手段であって、それ自体目的ではないと考えています。

今回の件で立ち直れないほどのダメージを受けられてしまうというのは、kanonさんにとってもお子様にとっても、「明るく豊かな日々を送る」という本来の目的から遠ざかってしまうのでは、と思います。

今後も、人生を豊かにするための歯の健康に力を入れられて、家庭での口のケア、歯科医院での健診虫歯予防などを上手に組み込まれていかれてはと思います。

どうぞ一日も早く、笑って過ごせる日常生活を取り戻されるよう願っています。

お大事になされてくださいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: kanonさん
返信日時:2010-05-30 22:48:51
中本先生
心温かいご回答ありがとうございました。

先生のおっしゃる通り、息子は「歯を失ったわけでも、神経を抜いたわけでもなく」、「明るく豊かな日々を送る」ために、治療を受けたのです。

息子は、私が気にしていることを敏感に感じ、まるで自分が悪いことでもしたような気持ちになっていたようです。

先生のご回答を読ませていただき、立ち直るきっかけをいただきました。

中本先生をはじめ、ご回答をいただいた田中先生、皆様、親身になって『歯に悩んでいる』者たちにアドバイスをくださり、励ましてくださり…。

このサイトに出会えて本当に良かったです。
心配性な性格ゆえ、また、ご相談することもあると思います。

が、次は、ぜひ、歯の健康を保つため、あるいはよりよい口腔生活(?)のため、前向きなご相談ができるよう、がんばりすぎず(くよくよせず)、明るく過ごしたいと思います。

お礼が遅くなり申し訳ございませんでした。
本当にありがとうございました。



タイトル 12歳。目視では虫歯でも、触診で虫歯ではないと診断されて不安
質問者 kanonさん
地域 非公開
年齢 12歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 歯の変色・着色
歯が割れた・折れた・欠けた
レジン(白いプラスチック)
歯医者への不信感
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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