エナメル上皮腫の疑いありと診断され、治療方針について疑問が数々
相談者:
アル厨もどきさん (37歳:男性)
投稿日時:2010-06-09 04:03:39
分かる範囲で結構ですので御教授下さい。
右下8番(第三大臼歯、親知らず)付近の歯茎の腫れが半年余り気になってましたが抗生物質を飲むと腫れも引いてましてたのでそのままに放置してました。
歯茎の中にいた親知らずが歯茎外に顔を出してきた時期とかぶるのでそのせいで多少炎症を起こしているものと素人の勝手な解釈でその内暇な時期に抜歯しようと思い今日に至りました。
歯茎の腫れと同時に最近は舌で患部を触ると膿の様なものが出てきている様感じられ慌てて大学病院の口腔外科へ受診(抜歯のお願い)した結果ですが恐らくエナメル上皮腫であろうとの事でした。
当日の診察内容ですがレントゲン撮影した後に異常が見られたという事でCT撮影も加わりました。
担当医曰く右下8番の下に20ミリ程度の袋の腫瘍があるので摘出手術が必要との事でした。
のう胞と違い袋が2つに分かれてるそうです。
先ずは親知らずを抜歯した後に腫瘍の一部を病理に出してそれから全身麻酔での手術が良いのではと提案されました。
場合によってはその横7番の抜歯も考えられるかもとの事です。
一番心配される顎への骨移植やプレート入れは現状必要ないであろうと。
入院期間は1週間前後になるであろうと。
退院後は摘出箇所への定期的なガーゼ交換と消毒を数ヶ月続け経過を見守る必要あり。
再発しやすいので今後また手術の可能性もありうるとの現状の診断です。
そこでいくつか質問です。
?右下7番の抜歯ですが昔虫歯になってその歯には神経はありません。
原因の歯かもしれないという事での抜歯なのでしょうか?
それとも腫瘍摘出する際の妨げになるからが理由なのでしょうか?
ガーゼ交換とありますが腫瘍摘出した場合は必ず必要なのでしょうか?
?摘出手術は入院して全身麻酔で行うとの事ですが局所麻酔では不可能なのでしょうか?
腫瘍が大き過ぎ故なのか若しくは患者が治療時の痛みに耐え兼ねるからetc他に方法は皆無でしょうか?
例えば静脈内鎮静法etcあれば御教授下さい。
他に方法が仮にあったとして全身麻酔と比較して術中術後に何らかの極度の違い不具合(痛み、腫れetc)がありますでしょうか?
同時に全身麻酔と比較して再発率の違いの有無があるのでしょうか?
?全身麻酔の場合ですが歯科口腔においても導尿は必要なのでしょうか?
術後抜く際に激痛を伴うと聞いて鬱です。
オムツでは不可なのでしょうか?
?再発が多いと説明を受けましたがその都度今回同様に入院&全身麻酔の摘出手術を促されるのでしょうか?
その際の周期はどれくらいなのでしょうか?
質問多すぎて申し訳ありません。
御教授下されば幸いです。
右下8番(第三大臼歯、親知らず)付近の歯茎の腫れが半年余り気になってましたが抗生物質を飲むと腫れも引いてましてたのでそのままに放置してました。
歯茎の中にいた親知らずが歯茎外に顔を出してきた時期とかぶるのでそのせいで多少炎症を起こしているものと素人の勝手な解釈でその内暇な時期に抜歯しようと思い今日に至りました。
歯茎の腫れと同時に最近は舌で患部を触ると膿の様なものが出てきている様感じられ慌てて大学病院の口腔外科へ受診(抜歯のお願い)した結果ですが恐らくエナメル上皮腫であろうとの事でした。
当日の診察内容ですがレントゲン撮影した後に異常が見られたという事でCT撮影も加わりました。
担当医曰く右下8番の下に20ミリ程度の袋の腫瘍があるので摘出手術が必要との事でした。
のう胞と違い袋が2つに分かれてるそうです。
先ずは親知らずを抜歯した後に腫瘍の一部を病理に出してそれから全身麻酔での手術が良いのではと提案されました。
場合によってはその横7番の抜歯も考えられるかもとの事です。
一番心配される顎への骨移植やプレート入れは現状必要ないであろうと。
入院期間は1週間前後になるであろうと。
退院後は摘出箇所への定期的なガーゼ交換と消毒を数ヶ月続け経過を見守る必要あり。
再発しやすいので今後また手術の可能性もありうるとの現状の診断です。
そこでいくつか質問です。
?右下7番の抜歯ですが昔虫歯になってその歯には神経はありません。
原因の歯かもしれないという事での抜歯なのでしょうか?
それとも腫瘍摘出する際の妨げになるからが理由なのでしょうか?
ガーゼ交換とありますが腫瘍摘出した場合は必ず必要なのでしょうか?
?摘出手術は入院して全身麻酔で行うとの事ですが局所麻酔では不可能なのでしょうか?
腫瘍が大き過ぎ故なのか若しくは患者が治療時の痛みに耐え兼ねるからetc他に方法は皆無でしょうか?
例えば静脈内鎮静法etcあれば御教授下さい。
他に方法が仮にあったとして全身麻酔と比較して術中術後に何らかの極度の違い不具合(痛み、腫れetc)がありますでしょうか?
同時に全身麻酔と比較して再発率の違いの有無があるのでしょうか?
?全身麻酔の場合ですが歯科口腔においても導尿は必要なのでしょうか?
術後抜く際に激痛を伴うと聞いて鬱です。
オムツでは不可なのでしょうか?
?再発が多いと説明を受けましたがその都度今回同様に入院&全身麻酔の摘出手術を促されるのでしょうか?
その際の周期はどれくらいなのでしょうか?
質問多すぎて申し訳ありません。
御教授下されば幸いです。
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2010-06-09 09:54:18
アル厨もどきさん、こんにちは
エナメル上皮腫の疑いがあるということでご心配だと思います。
エナメル上皮腫は良性腫瘍ですが再発が多いと言う特徴があり、慎重に治療をする必要があります。
文面を読む限り口腔外科の担当の先生は的確な説明をされていると思います。
私もこの担当の先生と同様の治療方針を立てると思いますよ。
>?
先にも書きましたがエナメル上皮腫はその病理組織学的な特徴から比較的再発が多い腫瘍です。
確実に取るためには7番の抜歯もやむを得ないかもしれません。
ガーゼ交換については良くわかりませんが開放創とするのかもしれません。
開放創とした時にはガーゼの交換は必要になります。
>?
腫瘍の範囲にもよりますが、文面からはかなりの大きさと予想できます。
局所麻酔では術中の痛みのコントロールが難しいかもしれません。
また、術中に痛みが生じてしまっては腫瘍を完全に取りきることが難しくなる可能性もあります。
全身麻酔が望ましいでしょう。
>?
導尿が必要か否かについては手術時間によります。
私が大学で手術を行っていた時には確実に2時間以内の手術であれば導尿は行わないこともありました。
しかしこれは病院によって方法も違うと思いますので詳細は担当の先生に確認してみてください。
また、尿量を計測する必要がありますからオムツでは不可能ですね。
>?
再発した場合には全身麻酔の手術が必要になる可能性も高いです。
その場合には当然入院が必要になるでしょう。
再発が多いと言っても確実に取りきれれば再発は起きません。
また、良性腫瘍ですので発育は緩慢で再発したとしても年単位になると予想できます。
まずは組織を採取して診断を行うことだと思いますので前向きに治療を行ってください。
お大事にしてください。
エナメル上皮腫の疑いがあるということでご心配だと思います。
エナメル上皮腫は良性腫瘍ですが再発が多いと言う特徴があり、慎重に治療をする必要があります。
文面を読む限り口腔外科の担当の先生は的確な説明をされていると思います。
私もこの担当の先生と同様の治療方針を立てると思いますよ。
>?
先にも書きましたがエナメル上皮腫はその病理組織学的な特徴から比較的再発が多い腫瘍です。
確実に取るためには7番の抜歯もやむを得ないかもしれません。
ガーゼ交換については良くわかりませんが開放創とするのかもしれません。
開放創とした時にはガーゼの交換は必要になります。
>?
腫瘍の範囲にもよりますが、文面からはかなりの大きさと予想できます。
局所麻酔では術中の痛みのコントロールが難しいかもしれません。
また、術中に痛みが生じてしまっては腫瘍を完全に取りきることが難しくなる可能性もあります。
全身麻酔が望ましいでしょう。
>?
導尿が必要か否かについては手術時間によります。
私が大学で手術を行っていた時には確実に2時間以内の手術であれば導尿は行わないこともありました。
しかしこれは病院によって方法も違うと思いますので詳細は担当の先生に確認してみてください。
また、尿量を計測する必要がありますからオムツでは不可能ですね。
>?
再発した場合には全身麻酔の手術が必要になる可能性も高いです。
その場合には当然入院が必要になるでしょう。
再発が多いと言っても確実に取りきれれば再発は起きません。
また、良性腫瘍ですので発育は緩慢で再発したとしても年単位になると予想できます。
まずは組織を採取して診断を行うことだと思いますので前向きに治療を行ってください。
お大事にしてください。
回答2
まつうら歯科クリニック(盛岡市青山)の松浦です。
回答日時:2010-06-09 12:11:27
アル厨もどきさん、突然のことでさぞや心配のことと思います。
担当された先生の診査手順、説明は適切なものと思います。
整理しておきたいことが一つあるのですが、「まずは智歯を抜歯すると共に一部組織を採取し病理検査にまわす」ということでよかったでしょうか?
組織診なしでエナメル上皮腫と診断することはできず、また、エナメル上皮腫にもいくつかのタイプがあります。
組織診断の結果により当然治療法は変わってきます。
私が担当させていただいたとしても、同様の方法をとり確定診断をつけてから根本的な治療を開始します。
ただし、透過像は20?位と決して大きくはありませんので、下顎管という神経と血管の束まで達してなければ、検査も兼ね一気にすべて取り除く方法(切除生検といいます)もありえます。
エナメル上皮腫と仮定して、質問に私見を述べます。
>?
エナメル上皮腫は、良性腫瘍ですが再発が多いため準悪性腫瘍とされています。
そのため、病変にすこし安全域をつけ切除するのが基本ですので、隣の歯も切除する必要があるでしょう。
>?
最初の智歯抜歯と組織検査は局所麻酔で可能と思います。
その結果エナメル上皮腫と診断ついた際は、やはり全身麻酔下が安全でしょう。
病変のみならず周囲も少し切除する必要があり、下顎管付近の操作では痛みや出血が予想され、患者さん、術者とも局所麻酔ではストレスが強いものと思われます。
若年者であるタイプのものでは、局所麻酔下の処置を期間をあけて繰り返し、腫瘍を小さくしてから取り除く方法もあります(開窓療法)。
しかし、年齢等から適応外と推察されます。
>?
概ね2時間以内の手術であれば不要と思います。
しかし、施設や担当医の考えがあるでしょうから、相談してみてください。
>?
初回手術できちんと取り除かれれば、大きさからいってもさほど再発は気にしなくていいのではないでしょうか?
大切なのは術後の経過観察をきちんと受けることです。
再発が早期に発見されれば、大がかりな再治療はしなくて済むはずです。
長くなってしましました。
参考にして頂ければ幸いです。
担当された先生の診査手順、説明は適切なものと思います。
整理しておきたいことが一つあるのですが、「まずは智歯を抜歯すると共に一部組織を採取し病理検査にまわす」ということでよかったでしょうか?
組織診なしでエナメル上皮腫と診断することはできず、また、エナメル上皮腫にもいくつかのタイプがあります。
組織診断の結果により当然治療法は変わってきます。
私が担当させていただいたとしても、同様の方法をとり確定診断をつけてから根本的な治療を開始します。
ただし、透過像は20?位と決して大きくはありませんので、下顎管という神経と血管の束まで達してなければ、検査も兼ね一気にすべて取り除く方法(切除生検といいます)もありえます。
エナメル上皮腫と仮定して、質問に私見を述べます。
>?
エナメル上皮腫は、良性腫瘍ですが再発が多いため準悪性腫瘍とされています。
そのため、病変にすこし安全域をつけ切除するのが基本ですので、隣の歯も切除する必要があるでしょう。
>?
最初の智歯抜歯と組織検査は局所麻酔で可能と思います。
その結果エナメル上皮腫と診断ついた際は、やはり全身麻酔下が安全でしょう。
病変のみならず周囲も少し切除する必要があり、下顎管付近の操作では痛みや出血が予想され、患者さん、術者とも局所麻酔ではストレスが強いものと思われます。
若年者であるタイプのものでは、局所麻酔下の処置を期間をあけて繰り返し、腫瘍を小さくしてから取り除く方法もあります(開窓療法)。
しかし、年齢等から適応外と推察されます。
>?
概ね2時間以内の手術であれば不要と思います。
しかし、施設や担当医の考えがあるでしょうから、相談してみてください。
>?
初回手術できちんと取り除かれれば、大きさからいってもさほど再発は気にしなくていいのではないでしょうか?
大切なのは術後の経過観察をきちんと受けることです。
再発が早期に発見されれば、大がかりな再治療はしなくて済むはずです。
長くなってしましました。
参考にして頂ければ幸いです。
回答3
湯浅です。
回答日時:2010-06-10 21:57:46
最後の4のみですが、
再発は、する可能性があります。
可能性は低くてもゼロにはなりません。
しかも、時期が、数年後から数十年後とバラバラです。
確実に取りきれていても、残念ながら再発がありますので、再発の時に、術者のミスではありませんので誤解がないようにお願いします。
顎骨を離断という術式でも再発の報告があります。
再発は、する可能性があります。
可能性は低くてもゼロにはなりません。
しかも、時期が、数年後から数十年後とバラバラです。
確実に取りきれていても、残念ながら再発がありますので、再発の時に、術者のミスではありませんので誤解がないようにお願いします。
顎骨を離断という術式でも再発の報告があります。
タイトル | エナメル上皮腫の疑いありと診断され、治療方針について疑問が数々 |
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質問者 | アル厨もどきさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 37歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯茎の異常・トラブルその他 舌、粘膜、唇の病気・異常その他 口腔外科関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。