10ヵ月、乳歯が抜けて再植後経過が悪く抜歯する際の麻酔について

相談者: キラキラさん (31歳:女性)
投稿日時:2010-07-14 23:17:37
10ヵ月の娘が背伸びしてかじりついたテーブルごと転んで、右下Aの歯を完全脱臼しました。
(抜けたのは転んだ際ではなく転んでしまう前に抜けていたと思います。
泣くのが早かったので。)


抜けた歯をどうすれば良いか知らず、また近くの小児歯科がお昼休みだった為抜けた歯をそのままビニール袋に入れて2時間半後に歯科再植しました。

後で時間が経ち過ぎていた事と牛乳に漬ける等の処置をしなかった事などで、くっつく確率はかなり低いことを知りました。



再植して9日経ちましたが、今のところまだ歯は入ったままです。

ですが、現在見て頂いている大学病院では
 ※まだ歯がグラついていること
 ※歯茎の腫れが引かないこと
以上の理由で一週間後も同じ状態であれば、抜歯するのが良いと言われ麻酔のパッチテストをしました。


子供は今までもちろん麻酔をしたことがありませんし、整腸剤以外の薬を飲んだこともありません。
(主人に抗生剤アレルギーがあり、今回もリスクを考え抗生剤は処方されていません。)



そこで、質問させて頂きたいのですが

 ?10ヵ月の子供の再植した歯を抜歯する際はどのような麻酔が一般的ですか?(部分麻酔全身麻酔?)

 ?また、麻酔をせずに抜歯するのはやはり酷でしょうか?


右下Bはまだ生えてきていない為、生える際には抜歯した箇所に間違いなく寄ってくる。永久歯にも影響が出てくるので、矯正する必要があるとはっきり言われましたが、これは皆様も同じご意見ですか?

乳歯は一本なくなるけど、永久歯が生えれば今回の事故も笑い話になると少しでも希望を持ちたいのですが・・・。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-07-15 01:29:27
>歯をそのままビニール袋に入れて2時間半後に歯科再植しました。

歯は乾燥した状態だったんでしょうか?
それとも湿潤した状態だったんでしょうか。
湿潤した状態なら経験的にですが何とかなるかもしれませんね。


> ?10ヵ月の子供の再植した歯を抜歯する際はどのような麻酔が一般的ですか?(部分麻酔全身麻酔?)

局所麻酔(部分麻酔)です。


>?また、麻酔をせずに抜歯するのはやはり酷でしょうか?

拷問ですね。


>右下Bはまだ生えてきていない為、生える際には抜歯した箇所に間違いなく寄ってくる。永久歯にも影響が出てくるので、矯正する必要があるとはっきり言われましたが、これは皆様も同じご意見ですか?

そーゆー事も有ると言うぐらいに考えた方が良いですよ。


乳歯は一本なくなるけど、永久歯が生えれば今回の事故も笑い話になると少しでも希望を持ちたいのですが・・・。

まず無くなる前提の話はやめにして、上手くひっつく事を信じましょう。

回答 回答2
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2010-07-15 04:39:12
キラキラさん


海外で従事していますが、歯科医であり、同じ子を持つ母親としてコメントさせて頂きます。


10ヵ月ですと、つかみ立ちなどして、活発的に動き回るようになり、成長が嬉しく感じられる時ですが、同時に危険な状態に晒され易くなっているという事でもありますので、配慮が必要不可欠になってきていますね。

母親としては心休まる時がないという事ですが、子どもというのは、いろいろな経験を通して、外界を探索していきながら成長していくわけですから、今回の事で気を落とさずに、前向きに、おおらかに育ててあげて下さいね。
頑張ってください。



さて、ご質問についてですが、

>事故で右下Aが完全脱臼。
>歯をそのままビニール袋に入れて2時間半後に再植
>再植して9日経過。グラつき、歯茎の腫れが引かない。
>ご主人に抗生剤アレルギー歴あり。

と云ったお話を踏まえて、

>?10ヵ月の子供の再植した歯を抜歯する際はどのような麻酔が一般的ですか?(部分麻酔全身麻酔?)


部分麻酔で十分だと思います。

グラつきがあるという事ですので、抜歯自体は難しくありません。
ただし、「何かされている」という感覚はあるので、麻酔した方が良いでしょう。

動揺・グラつきが激しくて、今にでも脱落しそうな場合は、表面麻酔ジェルを使う小児歯科医の先生もいらっしゃいます。
全身麻酔はお話からして、必要ないでしょう。



>?また、麻酔をせずに抜歯するのはやはり酷でしょうか?

うーん・・・私も細身先生と同じく、拷問・・・・と思いますが、グラつきが大きくて今にも脱落しそうな場合は、表面麻酔ジェル(スプレーもあります)を歯肉に塗り、さっと抜く事も可能かもしれません。

小さいお子さんにとっては、注射針で麻酔すること事態が恐怖なので、外傷歯で超グラグラの場合は、どちらの方がこの子に適しているのか、私なら状況にあわせ、天秤にかけてから決めますけれど・・・。


歯のグラつき程度は担当の先生が一番わかってらっしゃるので、麻酔なしでも可能かどうか、直接お聞きになられた方が良いと思いますよ。

私たちは実際歯を見ていないので、何ともお答え出来ません・・。


??再植治療の際は、どうされてたのですか?麻酔なしで??だったのでしょうか?


乳歯の外傷歯再植についてですが、

日本国内の状況は詳しくないので、個人的には何ともいえませんが、海外ではこうしていると云う前提で書いていきます。

国際外傷歯学会(International Association of Dental Traumatology)が発表した最新ガイドライン、及び米国小児歯科学会(AAPD)が2002年に出した小児歯科における救急処置に関する指針(AAPD Reference manual.2002-03 Oral health policies: Emergency oral care for children )では、後に生える継続歯である永久歯の生え換わりを妨げる可能性が懸念される、予後不良という点で、外傷脱落(Avulsion)乳歯の再植は推奨されておりません。

なので、海外では乳歯の再植は基本的に行いません。


個人的にも、永久歯であれば、その次の歯がもうないわけですから、再植を試みますが、乳歯の場合は、代替歯である永久歯がありますので、再植は致しません。


年齢的にあまりにも小さいお子さんはまだ意思表現ができず、複雑な歯科治療を受けられるだけの行動成熟度がありません。
泣きながら、押さえつけながら、固定されたまま、ママが抱っこしたまま・・・・というパターンが多いのです。


そういったお子さんの年齢上の発達状態のことも踏まえて、再植後の固定、感染管理、歯髄処置の困難さ、長い経過観察、後続歯胚への影響、脱落後・処置までの経過時間、支持組織の保存状態などの点を合わせて考えていきますと、私であれば、傷口を消毒して、再植はしなかったと思います。
只し、これは、あくまでも、私見です。


担当の先生が一番当時の状況を把握しているわけですから、再植を試みることが可能な状態で、それが最善な方法だと判断されたのかもしれません。



矯正に関しては、その可能性があるとしか言えませんが、必要ない場合もありますので、あまり心配なさらないように。

抜歯された場合、今後考えられる現象としては、脱落した部分が骨で埋まり硬くなってしまうので、下の永久歯の萌出が通常より遅くなったり、正常な位置や方向に生えない可能性があるかと思われます。


いずれにしても、小児歯科医院でフォロー観察されることをお勧め致します。


もう少しお待ちになれば、他の先生からの意見も聞けるかと思いますので、個人的な意見として参考になさって下さい。


お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: キラキラさん
返信日時:2010-07-15 10:37:43
細見先生 王先生

ご回答頂き本当にありがとうございます。

抜けた歯は乾いていたかどうかわからないのですが、泣いて出血していた子供の方を見ていたので、15分〜20分くらいは空気に触れていたと思います。

グラつきは思ったほどひどくはないと言われましたが、隣の左下Aも生えている途中なので、固定することもできませんがそれでもまだくっついてくれる可能性はありますか?



麻酔部分麻酔で良いのですね。
もし全身麻酔で眠ってしまうのなら怖いので麻酔なしでお願いしようかと主人と話していた所でした。

安心しました。
部分麻酔ならお願いしようと思います。



どうにか元に戻してあげたいと思って、最初に見て頂いた医師に再植をお願いしたのは私です。
そしてまた再植をしたのも私です。

その医師は自分はできないからお母さんがして下さいとおっしゃったので、歯の消毒をして頂いて、手をきれいに洗ってから麻酔なしで押し込みました。

私は血を見ると鳥肌が立ち、吐き気がするほど苦手ですがその時は必死でした。
そんな思いで再植をしたのですが、娘を見ているとかわいそうでかわいそうで、もういっそのこと抜いてしまった方が良いのかも、再植しなかった方が娘は楽だったかもと思っています。

というのも、今10ヵ月の娘は、何でも舐めて噛んで遊びたい時期です。
それを制限し、さらにたくさん食べていた離乳食も突然食べさせてもらえなくなり、ストローで数十秒で飲み終わってしまうミルクがほとんどだからです。

いつになったら隠したおもちゃ達を娘の前に出してあげられるのか・・・この10日がとても長かったと感じています。


だけど、本当の本当はこのまま何とかくっついて、永久歯が生えてくるまでもって欲しいです。
まだ10カ月です。
祈る毎日です。
回答 回答3
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-07-15 10:46:06
キラキラさん御心配でしょうが、今は経過をみるしかありません。
お大事にしてあげて下さい。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-07-15 11:38:27
>そしてまた再植をしたのも私です。
>その医師は自分はできないからお母さんがして下さいとおっしゃったので、歯の消毒をして頂いて、手をきれいに洗ってから麻酔なしで押し込みました。

診てもらったのは歯科医師で、キラキラさんは歯科医師じゃないですよね?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: キラキラさん
返信日時:2010-07-15 13:56:20
森川先生

見て頂いたのは歯科医師です。
私は何の知識もない主婦です。
回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-07-16 11:48:26
気になった事のみ書き込みします。

王先生の
>海外では乳歯再植は基本的に行いません

日本国内でも同様だと思います。


>再植をしたのも私です

もしかしたら、歯科医は再植をする事に躊躇していたので、キラキラさんの強い希望で自ら再植されたのでしょうか?



永久歯にも影響が出てくるので、矯正する必要がある

そうなのでしょうか?個人的には、そう思っていません。
(秋山先生etc.のコメントをいただきたいですね)


乳歯の再植が本当の意味で成功すれば問題ないのですが(それでも根管治療の必要はあります)、上手くくっ付いたものの歯根膜という部分を失っていれば、その場合の方が少し心配となります。

再植後9日では、まだグラグラしているものですが、担当医(大学病院)の勧め通りに、抜歯を考えるのは無難な選択枝と考えられます。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-07-16 21:16:47
>見て頂いたのは歯科医師です。
>私は何の知識もない主婦です。

ですよね。


一応、念のため聞いてみたんですが、キラキラさんが経験されたような事態は、通常、ありえないです。

回答 回答7
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2010-07-16 21:43:04
キラキラさん

>どうにか元に戻してあげたいと思って、最初に見て頂いた医師に再植をお願いしたのは私です。

>そしてまた再植をしたのも私です。


文面から、何とかしてあげたいという親心がひしひしと伝わってきまして、心中をお察しするとともに、同じ母親としてもう一言申し上げます。

子どもというのは元気であればあるほど、ハプニングが本当に多くて心配が絶えないわけですが、そうして私たちも経験を積み重ねていき、一人前の母親になっていくのです。

これからが長いのです・・・。
今回の事でもうこれ以上ご自分を責めたりしないで下さいね。

読んでいると、辛くなります。


今回のハプニングを通じて、前向きに、これからの再発防止、緊急処置法の習得に努められたほうが良いと思いますよ。


7歳から12歳は、前歯の受傷頻度の高い年齢で、これからも注意が必要です。

お子さんがもう少し大きくなられたら、歯の怪我をした時は、どうすべきかを教えておくのも良いかと思います。

特に今回のような外傷脱落は本人や周囲の人がまず適切な処置をすることにより、元通りに回復する確率がぐーんと上がってきます。



そこで、ポイントとして認識し、ご理解いただきたい点は、

1.歯の外傷脱落の再植治療自体が複雑で、予後が不安定で、長期的な経過観察が必要だということ。

こんな治療に入らないように、まずは事故防止・予防に努めることが大切です。


2.もし、起きてしまったら。
再植歯の生存率に最も影響を及ぼすのが、根っこの上にある「歯根膜」の生死だという事を覚えておく。

それに基づいて、

A. 脱落した歯は出来るだけ早く抜けた穴に戻すか、お口の中(舌の下や口腔前庭)、牛乳、保健室に行って生理食塩水、保存液に浸し保存すること。

B.ティッシュ、乾いたハンカチ、タオルに包まない。

C.根っこの部分を触らない、拭かない、弄らない、水道水でゴシゴシ洗わないこと。

D.大至急、歯科を受診すること。(30分以内がベスト)
  

歯根膜は乾燥にとても弱く、乾燥状態では30分で多くが壊死されるといわれています。
歯根膜に壊死や損傷がありますと、再植後に根の異常吸収が生じてきます。


藤森先生がおっしゃっている、
>上手くくっ付いたものの歯根膜という部分を失っていれば、その場合の方が少し心配となります。
というのは、そう云う意味です。

表面吸収、炎症吸収、置換吸収(アンキローシス・Ankylosis)といった三つの異常吸収が起こる可能性があるので、長期的な経過観察が必要になっているのです。。


乳歯の場合、下には永久歯胚があり、その包まれている上部環境が汚染されていたり、慢性的な炎症状態でいますと、永久歯の形成期に悪影響を及ぼす可能性が懸念される、アンキローシスになった場合は、永久歯の萌出を妨げる可能性があるといった事から、乳歯の再植は推奨されていないのです。



今回はキラキラさんの強いご希望で自ら再植なさったのですね・・・・


これからどうなさったほうが、まだ10カ月という幼い娘さんにとって一番良いのか、今度は担当医の専門的な意見にも耳を傾けて検討なさって下さい。


お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: キラキラさん
返信日時:2010-07-16 22:43:25
皆様色々と教えて頂き本当にありがとうございます。
自分が無知だったことがすごく悔やまれる毎日を送っています。


最初に行った小児歯科の医師は乳歯が抜けてしまった子供を一人だけ経験されていたそうで、再植の経験はないとおっしゃっていました。

なので、正直なところ、私がその時に今後のことをお聞きしたどの質問も『わからない』とのお返事でした。


私がどうしても元に戻してあげたいと言ったので仕方なくご協力下さったのだと思います。
専門の大学病院も紹介して下さいましたし感謝しています。



再植するリスクと再植しないメリットの両方を皆様に教えて頂いたり、このサイトで勉強したりして知り、あの時とても感情的に慌てて冷静に考えたり調べたりする事を忘れていたなと感じています。

連休明けに病院へ行き、おそらく抜歯することになると思いますが、私の勝手な感情で再植し怖い痛い思いを何度も経験させてしまう娘をたくさん抱きしめてあげたいと思います。



結果はまたご報告いたします。
またお世話になることがあるかもしれません。
その時はよろしくお願いいたします。



タイトル 10ヵ月、乳歯が抜けて再植後経過が悪く抜歯する際の麻酔について
質問者 キラキラさん
地域 非公開
年齢 31歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ぶつけたり、打ったりして抜けた
歯がグラグラする
小児歯科治療
小児歯科その他
麻酔その他
抜歯:乳歯(子供の歯)
歯をぶつけた、歯が欠けた・抜けた
再植(再植術、再植法)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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