右上6番を再根管治療。閉塞した根管→そのままor開ける?(カナダ)

相談者: Rachelさん (38歳:女性)
投稿日時:2010-08-02 18:33:27
はじめまして、カナダ在住です。

タイトル通りですが、閉塞した根菅をそのままにして、コア+クラウンをかぶせてしまうか、こちらの歯科で一般的に行われているように根を探して根充を完治させるべきか、ご意見を拝聴したいと思います。

そもそも昨年末からこの春にかけて、こちらでいう16番に鈍い痛みが続き、悪臭も感じたのでみてもらったところ、レントゲンと症状から、16番の根が感染したことのよるものだろうということで、専門医へ送られました。

レントゲンではやや黒いものが写っていましたが、最初はそれは鼻炎(サイナス)なので関係ないと言われていました。

痛みは数日で治まったり再発したりしますが、ストレスや疲労が強くなるようです。

処方された抗菌剤のようなものを1週間ほど飲むと自然と治まり、数週間から1-2ヶ月で再発しました。

根幹専門医は、「根治が完了させずに途中で止めたか、完治できなかったため先が感染している」と判断。

3時間の処置で根の先を見つけて、感染を治療するとのことでした。
費用も非常に高く迷っていました。
5月頃からは痛みはなくなり、ここ数カ月痛みはありません。

6/末、たまたま日本へ帰る機会があったので、地元の歯科で事情を話し滞在中の10日間でできることをお願いしました。
クラウンを外して2回薬を入替えで通院し、戻る前7/10にセメントで蓋をされ、

「なるべく早めに歯科へ行くように」

「ただし根菅は塞がっているので根の治療はできません」

「隣の歯(7番)が虫歯だったのでこの痛みだったのかもしれない」(6番と連結したインレーと歯の隙間が虫歯になっていたようで、外して歯を削り新しいインレーを単独で入れました)

カナダへ戻り、一般歯科で日本での治療などを話したところ、

「国によって塞がっている根菅の扱いは様々だが、カナダでは処置をする(開ける?というのでしょうか)。

するかどうかは患者判断で構わないが、専門医が高かったなら私にやらせてもらえないかい?」

となり、今のところ、ここで4根菅の根治+コア+セラミッククラウン(2時間)する予定です。(費用は専門医の半額程度で$2000位)

今は痛みもなく、もしかしたら本当に隣の歯(右上7)の虫歯によるものだったのかもしれないので(特に6-7は連結だったし、痛みは局所的ではなく顔右半分が重く腫れてる感じだったので、この歯、とは自分では断定できなかった)、自分の国日本では一般的にこのまま被せるのなら、そうしても問題はないのではないか、余計なことをして痛みが出たり歯に影響があっても困るし・・・

ただ、完了した後にまた疲労がたまって発症してはもっと困るし・・・

悩んでおります。


以上長くなりましたが、長いこと日本を離れていることもあり(短期間ですが歯科助手として勤めてもありましたが)、現在の日本の歯科事情もよくわからず、専門家の諸先生方のご意見をいただければ、判断の参考にさせていただけるかと思っております。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-08-02 19:07:18
上顎の6番は、近心根が2根管の4根管性の物もあり根管治療は結構困難です。

今6番は根管治療の途中なので、どちらにせよ現地カナダでの治療が必要な訳ですね。

専門医で診てもらうか、一般歯科で治療するかの2択ですね。

結論から言うとRachelさんがその歯に幾ら懸けても良いと思ってるかですね、一般的に専門医の方が確率は高いと思います。

根菅は塞がっている根尖感染は、やはり開けてそこまで到達した方が良いでしょう、どうしても無理なら外科的な方法も場合によっては選択した方が良いと思います。

疲労が溜まって再発するようでは治っていないと言う事です。


追伸

>こちらでいう16番

16番って親知らずじゃなかったですか?
間違ってたら御免なさい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-08-02 19:42:45
Rachelさん

海外での歯科治療は高額ですし悩みますね。


文面からの推測ですが・・・

>もしかしたら本当に隣の歯(右上7)の虫歯によるものだったのかもしれないので

症状からは7番の虫歯が原因とは考え難いです。



>自分の国日本では一般的にこのまま被せるのなら、そうしても問題はないのではないか、余計なことをして痛みが出たり歯に影響があっても困るし・・・
>ただ、完了した後にまた疲労がたまって発症してはもっと困るし・・・
>悩んでおります。

選択肢として

?一般歯科でこのまま被せる
?一般歯科で根治・被せる
?専門医で根治・被せる

日本であれば、あまりお金の掛からない保険のクラウンで様子を見ましょう・・・となる場合もありますが、そちらでは?にしても$1000位はかかると思います。
であれば少なくとも?を選択した方が得策のように思います

??の選択は細見先生と同意見です。


ご参考まで・・・

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-08-02 20:02:40
>悪臭を感じたので
>顔右半分が重く腫れている感じ

歯根破折の可能性もゼロではないように思います。

・1根だけが問題でしたら、その根のみ抜去する方法もあります。

ご検討ください。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-08-03 06:54:46
Rachelさまおはようございます。

16番に痛みが出て、根管治療をするかどうか迷っていらっしゃるようですね。

16番の感染根管なら、第一義的には根管治療をすることになるでしょう、根管が閉鎖していて根尖まで穿通できないのなら開いたところまで根管充填をして、経過観察にするのがいいように思います。

根尖病巣が治ってくるなら補綴することになると思います、根尖病巣が現状維持、あるいは悪化してくる傾向が有るのなら、外科的処置を考えることになるでしょう。

外科的処置については歯の状況によって様々です、主治医の持っている治療手段でも変わって来るでしょう。

個人的には根管治療をトライしてみるのがいいように思います、参考になれば幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Rachelさん
返信日時:2010-08-03 07:14:25
先生方、ご回答ありがとうございます。


***細見先生:

専門性の国なので、確かに専門医Endotonistでするべきですよね。
一般歯科医根治の経験や専門器具の充実が気になります。


>根菅は塞がっている根尖感染は、やはり開けてそこまで到達した方が良いでしょう

10年以上痛みも自覚症状もなく、その後突然数か月間は発症を繰り返し、今はまた自覚症状なし(少なくとも3-4ヶ月)という状態ですが、やはり以前の感染の原因を取り除くべきというのが一般的でしょうか?(取り除かない限り、いつかまた発症するものでしょうか?)


***杉原先生:

おっしゃる通り$1000/本かかります。
ただ保険に入っているので$700程度で済みますし、根治も80%カバーされ一般医では$200程度で済みます。(自己負担は全部で$1100程度)

ただ、気になるのが(細見先生のお話とも重なりますが)・・、専門医では3時間の処置で、処置前数時間から市販鎮痛剤を数時間おきに飲み、処置後は市販消炎鎮痛剤?を数時間おきに飲むという投薬指示があるような処置。

一般医では、投薬指示はなく、コア・クラウン前歯の簡単な治療まで入れて2時間のアポです。

同じ治療が行われるようには思えないのですが、塞がった根菅を探すためにかける時間に違いなのでしょうか?


***藤森先生:

以前13年ほど前に顔面を強打し、数日入院+左上1右上123を失いました。
その際に「骨折」していると言われ、札幌大阪の医大で根の治療に結構な時間をかけた記憶があります。

4本とも根治し保険クラウンです。
これらの歯の根と同じことが起こっているかも、ということでしょうか?

英語ではBroken rootと表現するのでしょうか?
それとも専門用語がありますか? 

この可能性についてこちらのDr.にも聞いてみたいと思います。


*** 早々に回答いただき、本当にありがとうございました。***

最後に皆様へ改めての質問ですが、

?このような場合(塞がっている)日本では一般的に、探してまで治療しないものでしょうか?

やるやらないのラインがあれば教えてください。(もちろんケースバイケースで、実際に見て、見つかりそうならやる、とか、感染がひどいため探し当てるしかない、とかあるとは思いますが)

?見ても塞がっていて根菅がどこかわからないという状態なのか、わかるけど塞がっているというものなのか、私には不明ですが、もし前者がだとしたら「掘り当てる」ためあちこち掘る?ような作業を行うのでしょうか?そうだとすると、それによる痛みや腫れなどがすごいように思うのですが。

?根充せずに被せる、と、根充して被せる、ではその後の歯の機能として差異があるものでしょうか(強度や寿命など)?

それとも、また感染してしまう可能性を残して被せることだけにリスクや問題があるのでしょうか?

よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Rachelさん
返信日時:2010-08-03 07:30:42
山田先生、ご回答いただきありがとうございました。

自分の投稿を長く打ってる間にいただいており、失礼しました。
追加質問に答えていただいたようなご回答でした。

>根管が閉鎖していて根尖まで穿通できないのなら開いたところまで根管充填をして経過観察にするのがいいように思います。

→$1000クラウンを被せずに、充填して様子をみるということは可能なのでしょうか? 

杉原先生は「日本なら保険のクラウンで様子を・・」と言われていますが、被せ物ナシで様子をみることは無理でしょうか?

今は低くセメントを詰めてあるだけなので、実質歯としては機能していないのですが。(左で噛むか、右上5&7で噛んでます)


根尖病巣が現状維持あるいは悪化してくる傾向

→これは経過観察の中(数か月?)、レントゲンや本人の痛みなどの自覚症状で判断するのでしょうか?

外科的処置というのは、抜歯や根菅除去?などでしょうか?

よろしくお願いいたします。



追伸: 細見先生の言われた「16番?」ですが、

※カナダではアメリカ式でも日本式でもなく、右上を10番台、左上を20番台として前から順に数えているようです。

どちらにも当てはまらなかったので、レセプションで確認したところそのように言われました。(他州はわかりませんが、ここBC州ではこれです)

※前投稿中の「Endotonist」→「Endodontist」が正しいスペルでした。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-08-03 08:11:09
おはようございます。

被せ物ナシで様子をみることは無理でしょうか?

私の場合はセメントで封鎖して約半年間経過観察をします、自覚症状、打診痛レントゲン診査など一般的な診査をしてその後の治療方針を決定します。


>外科的処置というのは、抜歯や根菅除去?などでしょうか?

意図的再植、あるいは抜根、歯根端切除などが候補になるでしょう。

意図的再植 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=189
歯根端切除術 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1068

回答 回答6
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2010-08-03 22:33:47
Rachelさん


こんにちは。


カナダではありませんが、アメリカ東部とロスに何年かおりましたので、少しコメント致します。

始めのご質問からですが、

>そもそも昨年末からこの春にかけてこちらでいう16番に鈍い痛みが続き、悪臭も感じたのでみてもらったところ、レントゲンと症状から16番根幹専門医は、「根治が完了させずに途中で止めたか、完治できなかったため先が感染している」と判断。

過去になされた16番の根管治療が不良且つ不完全だったために、感染根管から細菌的な刺激を受けて歯根周囲組織が炎症を起こされている状態ですね。

おっしゃっている症状の起伏からして、炎症が慢性化されている感じを受けます。
いずれにしても、感染・汚染されている根管からの刺激が消失しない限り、軽微な慢性的炎症は継続されると思います。


>カナダへ戻り、一般歯科で日本での治療などを話したところ、

>「国によって塞がっている根菅の扱いは様々だが、カナダでは処置をする(開ける?というのでしょうか)。
>するかどうかは患者判断で構わないが、専門医が高かったなら私にやらせてもらえないかい?」
>となり、今のところ、ここで4根菅の根治+コア+セラミッククラウン(2時間)する予定です。

4根管見つかったのですね。

上6番の根管形態は複雑で、通常3歯根3根管3根尖なのですが、近心頬側根に2根管性、3根管性の頻度が高く、根管治療を難しくしています。

文面上の解釈から、今回の場合は、根管の入口(orifice)は見つかったようですが、4本ある根管のどれかが、または全てが石灰化で閉鎖されていて、塞がっているという表現をなさったのだと思います。
The cancal(s) was(were) obstructed or calcifiedと言われませんでしたか?


>今は痛みもなく、もしかしたら本当に隣の歯(右上7)の虫歯によるものだったのかもしれない

痛みの表現法と症状の変化、また経緯から、杉原先生と同じく、7番の虫歯が原因とは考えられません。


>自分の国日本では一般的にこのまま被せるのなら、そうしても問題はないのではないか、余計なことをして痛みが出たり歯に影響があっても困るし・・・

今回、日本国内でかかられたのは一般歯科の先生ですが、根管治療を得意とする先生や認定医の先生に診て頂いていたら、また違った意見だったかもしれませんよ。

杉原先生が言われているとおり、治療のクオリティーを何処で線引きするかで治療方針が違っていきます。

根管治療を得意とする先生や認定医は高いところに線引きしていますので、徹底的に疾患原因を排除し、高精度の治療を心がけようという見識を持っていますので、治療に掛ける時間も当然違ってきます。

日本だから、海外だからというよりも、担当医師が治療クオリティーをどこに定めているかで、処置法・時間・費用が違ってきますし、勿論、それが治療成果にも大きく影響して行きます。
その歯の寿命が左右されると言っても過言ではありません。


>おっしゃる通り$1000/本かかります。ただ保険に入っているので$700程度で済みますし、根治も80%カバーされ一般医では$200程度で済みます。(自己負担は全部で$1100程度)


個人的には、本来それが妥当な費用だと思っていますが・・・・

欧米では、専門家に高い費用を払うのは当然という認識が社会全体に浸透しておりますし、日本国内で自由診療の根管治療を受けた場合は、やはりこれ位はするのではないかと思いますよ。

私も主専攻が根管治療ですが、日々の臨床において、根管治療ほど重要な治療はないと痛感している反面、こんなに不採算かつ面倒なものはないとも思っています。(特に保険治療の場合は)

日本国内もそうですが、アジアにおける根管治療に対する保険診療報酬は欧米の十分の一程しかなく、そういった原因もあって、全体的な根管治療レベルの向上を遅らせています。

今回の歯も再治療ケースですよね・・・・
(注:診療報酬の低さにもめげず、評価をあげるためによりよい治療を提供する努力を続けて来られている先生方も沢山いらっしゃいます。)


値段についてですが、歯科的な健康の価値をどのように考えるかで、この値段を高いと感じるか、妥当だと感じるか・・・だと思いますよ。



>専門医では3時間の処置で、処置前数時間から市販鎮痛剤を数時間おきに飲み、処置後は市販消炎鎮痛剤?を数時間おきに飲むという投薬指示があるような処置。

>一般医では、投薬指示はなく、コア・クラウン前歯の簡単な治療まで入れて2時間のアポです。

>同じ治療が行われるようには思えないのですが、塞がった根菅を探すためにかける時間に違いなのでしょうか?


Endodontistの間では、術後疼痛の予防と軽減を図るために、よく処置前投薬を行なっています。

Pre-emptive analgesiaというのですが、症例によって私もよくそうしています。
神経系の過敏化を防ぐことで、慢性痛の予防が出来るのです。

先ほども申し上げましたが、欧米における根管治療専門医はスペシャルな存在で、湾曲根や根管が閉鎖しているような難症例は専門医に紹介するのがスタンダードで、技術に対する信頼の厚さが伺えるとともに、専門医もそれに値する精度さを追求していますので、一般医でしている処置とは別物と考えてよろしいかと思います。

変な例えですが、何もかもを追求したエルメスのようなバッグを作るか、私がいつも使っているユニクロのバッグを作るかの違いです。

ユニクロのバックも悪くはありませんよね。
使えますし・・・
ただ、縫い目などの細かい場所は、手触りは・・・・といったような違いです。


>杉原先生は「日本なら保険のクラウンで様子を・・」と言われていますが、被せ物ナシで様子をみることは無理でしょうか?
>今は低くセメントを詰めてあるだけなので、実質歯としては機能していないのですが。

根管治療が完了された後は、唾液からの再感染予防と、歯冠歯根破折を防ぐためにクラウン等の補綴物で保護した方が理想的なのですが、それがままならない場合は、最低でも、唾液中の細菌の漏洩を遮断するセメントで二重、三重に仮蓋なさったほうが望ましいと思います。

セメントには色々なものがあり、唾液の遮断効果もそれぞれ違います。

仮蓋の質は完了した根管治療の成果を左右しますので、きちんと封鎖していただき、出来ればコアか臨時クラウンまでお願いされたほうが良いかと思います。

咬合を落として、低くしているのは治癒期の安静化を図るためと、歯根破折を予防する考えなので、強く噛む事はお控え下さいね。


>英語ではBroken rootと表現するのでしょうか?それとも専門用語がありますか? 
>この可能性についてこちらのDr.にも聞いてみたいと思います。


Root fracture の方が正しいと思います。

それから、今回のような「塞がった根管」は Calcificated 又は Calcified canalといいます。


根尖病巣が現状維持あるいは悪化してくる傾向
>→これは経過観察の中(数か月?)、レントゲンや本人の痛みなどの自覚症状で判断するのでしょうか?


完全に石灰化されている根管は、必ず穿通しなければいけないのかについてですが、

根尖病変があれば、根管内にある全ての抗原性物質を除去しなければ完治しません。

石灰化されている歯髄組織の中に、根尖歯周組織を傷害する細菌やその代謝産物、壊死した組織が含まれている可能性がありますので、理論的に排除した方がいいのですが・・・・・

それが出来ない難症例もありますので、拡大可能な範囲まで穿通して、根尖病変が無く、臨床不快症状が著しくない場合は、経過観察を継続していく方向を取り、根尖病変の拡大が認められ、不快症状がある場合は外科的処置を併用した方法で保存を試みます。

外科療法の術中に歯根破折が観察された場合、もしくは予後・予知性が悪いと判断された場合は、抜歯になる可能性が高くなります。
再発までの発現時間は何年もかかった方もいますし、何ヶ月でなる方もいますし、免疫応答の違いでバラつきがあります。


>外科的処置というのは、抜歯や根菅除去?などでしょうか?


外科療法は通常の根管治療では治せなかった歯疾患を治して、歯を保存するための奥の手(最後の手段)です。
最後の切り札・・・

外科的根管治療には(英語も書いておきますね)、

切開排膿穿孔処置 Incision for drainage . Repair a
Perforation
根尖掻爬 Apicocurettage
根尖切除 Apicoectomy
根管充填 Retrograde filling
根切除 Root separation or amputation
意図的再植 Intentional replantation
ヘミセクション Hemisection or Bicuspidization
生検 Biopsy

などがあります。


>見ても塞がっていて根菅がどこかわからないという状態なのか、わかるけど塞がっているというものなのか、私には不明ですが、もし前者がだとしたら「掘り当てる」ためあちこち掘る?ような作業を行うのでしょうか?


根管治療を得意とする先生や専門医のほうが、根管の形態をより把握していると言えますし、石灰化根管処置の訓練も受けてきているので、「適当にあてずっぽで掘る」確率が低くなります。

マイクロスコープを併用すれば視野的にもかなり有利になりますので、そう云ったリスクを下げられます。


根充せずに被せる、と、根充して被せる、ではその後の歯の機能として差異があるものでしょうか(強度や寿命など)?


根充しませんと、根尖部位への再感染、歯根破折のリスクが上がります。
そうなりますと、結果的には寿命が短くなっていきます。


長くなりましたが、参考になさって下さい。


Have a nice day !

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Rachelさん
返信日時:2010-08-04 15:45:14
山田先生:早速の再回答ありがとございます。

王先生:さまざま角度からのご意見とアドバイス、ありがとうございます。

>4根管見つかったのですね。
>文面上の解釈から、今回の場合は、根管の入口(orifice)は見つかったようですが、4本ある根管のどれかが、または全てが石灰化で閉鎖されていて、塞がっているという表現をなさったのだと思います。 
>The cancal(s) was(were) obstructed or calcifiedと言われませんでしたか?

→ 4根管は difficult four のroot canal というカナダの歯科医からのestimationをみて、4根管と判断していました。

こちらではクラウン(隣接歯のインレーと連結)を外していないので入口があったかどうかは確認してもらっていません。 
根の数はレントゲンからでもわかるのでしょうかね。 

日本で見ていただいた先生には、クラウンとインレーの切断と除去をしてもらいましたので、患部?を見ており、改めて伺ったところ

「根管口の入り口らしきものは見つかったが、リーマーが入っていかなかったので4根管とも閉鎖していると判断した」

ということでした。


>仮蓋の質は完了した根管治療の成果を左右しますので、きちんと封鎖していただき、出来ればコアか臨時クラウンまでお願いされたほうが良いかと思います。

→ 仮蓋で長期はよくないようですが、コアまですれば少々待っても大丈夫な範囲でしょうか?
(安価な臨時クラウンという物がこちらにあるかどうか不明)

◎ 実は6ヶ月後には長期(数か月)で日本に帰る予定があるので、可能であれば、それまでコアまでの状態で経過観察し、問題がでなければ日本で保険のクラウン(特に上の奥歯なので審美的には銀で十分かと)を入れてもらえたらと思っています。

10年以上前に事故で失った前歯4本(保険クラウン)を、保険のきくこちらでポーセリンに変えたいと思っており、機能・審美的に問題の少なそうな奥歯はいわゆる銀歯にして口にかけるコスト全体を下げることを考えています。

というのも、こちらにきてからは周りの人と比較してしまい、口を開けて笑ったり写真に写ったりできなくなりました。(こちらの人はみんな歯並びや色形がきれいで笑顔も美しい)

ご教授いただいた内容から、一般医もそれなりのレベルで根治をできるが、専門医の専門性がよくわかりました。

せっかくなので専門医にしてもらうほうがとも思いますが、やはりお金の問題が絡み、一般医の約2倍となる専門医での根治のみの料金:CALCIFIED CANALS $1350、自己負担$500+コア&クラウン(→今気付きましたがtreatment planに"calcified"と書いてありました)を考えると、一般医での処置でいいかな・・という気持ちも捨てきれません。

自己負担でたった$300の差とも言えますが。

一般歯科医で行う場合には、Pre-emptive analgesiaの必要性を尋ねてみようと思います。

非常に勉強になり、よい診療を受けるための土台ができました。
回答いただきました先生方、ありがとうございます!

引き続きよろしくお願いいたします。



タイトル 右上6番を再根管治療。閉塞した根管→そのままor開ける?(カナダ)
質問者 Rachelさん
地域 海外
年齢 38歳
性別 女性
職業 会社員(管理職)
カテゴリ 根管治療の治療法
根管治療に関するトラブル
カナダ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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