新卒歯科医です。インレー形成における側室の目的と基準を教えてください

相談者: y−yさん (25歳:男性)
投稿日時:2010-08-19 02:20:44
初めまして。
初投稿させていただきます。

ただいま、保存のカドウについていろいろ勉強しているのですが二級メタルインレー修復について質問です。

保持形態として側室をつけたりつけなかったりと先生がたによってまちまちなのですが一体どういう基準で側室を設けるのでしょうか?

また、側室付与の目的とはなんでしょうか?

教科書を見ても補助的保持形態として階段については載っているのですが違いがはっきりとわかりません。


お忙しいと思いますが、是非ご回答頂けたら幸いです。
どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-08-19 06:56:21
y−yさまおはようございます。

個人的には仰るように補助的な保持形態だと考えています。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-08-20 00:37:45
y−y さん こんばんは

ブラックの窩洞時代の形成ですので、現在の鋳造技術・接着技術の進歩とともにつけなくなってきています。

スライスカット部及び窩洞が薄すぎず、接着性レジンセメントでの接着の場合必要なくなっています。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-08-20 02:26:04
接着性レジンセメントの「接着力」は、期待できませんよね。

金属とレジンは簡単に接着しませんし、唾液中のたんぱくやプラークでべっとり汚染している面では、より「接着力」の高い充填用レジンでさえも接着は厳しいです。

メーカーが出している数値は研究室での、臨床ではありえない様な最高の条件下でのものですから、注意が必要ですね。

メタルでの修復が前提なら、教科書通りに忠実に行うべきかと思いますよ。

メタルインレーは、しないのでよく分かりませんけど。。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-08-20 06:19:09
おはようございます

教育機関にいた人間としての一言になります。

どんなに最新の材料や技術が登場しても基本からの派生になります。
基本が理解できてからの最新技術です。

>メタルでの修復が前提なら、教科書通りに忠実に行うべきかと思いますよ。

私もそう思います。


>メーカーが出している数値は研究室での、臨床ではありえない様な最高の条件下でのものですから、注意が必要ですね。

これも、覚えておいてください。

材料が優秀な場合もありますが、メーカーの宣伝力だけで売れている物も沢山あります。


製品名はふせますが、実際に実験すると

「え!」

と思うことは多いです。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-08-20 08:29:28
桜田先生の素晴らしい回答の次には回答しにくいのですが^^;

私も桜田先生のおっしゃられる通りかと思います。


>メーカーの宣伝力だけで
(笑)
ありますね。


>保持形態として側室をつけたりつけなかったりと先生がたによってまちまちなのですが一体どういう基準で側室を設けるのでしょうか?

厳密な基準はないと思います。


私の場合になりますが、側室などはハイブリットインレーの時は付けます。(ハイブリットが割れないようにする為に)

逆にメタルインレーであれば材料自体の強度などは考えなくて良いので側室は付けないこともあります。

ケースbyケースになってしまいます。


深見先生>

>ブラックの窩洞時代の形成ですので、現在の鋳造技術・接着技術の進歩とともにつけなくなってきています。

ブラックの窩洞からの脱却はレジンの話しでは!?
 


逆の話になってしまいますが、
スライスカットの入ったようなインレーをレジンに置き換える時は側室みたいなアンダーカットを私は入れています。
経験の中からフィードバックして私はこう感じているというものですから参考にはなりませんが^^;


頑張ってください!!
  

画像1画像1

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-08-20 08:53:05
私も桜田先生に賛成です。
基本は大切です。

間接法の修復では側室が大事です。
維持と抵抗はイスムスではなく側室で行われます。

基本からも、MIの考え方からも、スライスカットはとても問題が大きい方法です。
正しい形成方法を習得してください。

一歯だけでなく総合的な診断も大事です。
特にカスプリッジの咬合関係では修復方法や材料、そして技工士さんの選択が鍵になります。

側室の正しい形成印象適合が得られなければ長期成功は絶望的です。

外れてこないからとか、痛くないからとか、見た目で大丈夫とかは、説得力はありません。

現代の接着はとても進歩してきましたが、渡辺先生らもお話の通り、臨床で長期的に成功を目指す場合は、基本に立ち返って検討しなければかえって危険です。

とても良い着眼点です。
がんばってください。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-08-20 11:50:49
新卒のドクターですか。

おせっかいかもしれませんが、わざわざネットにアクセスするよりも、身の回りに精確に教えてくれる指導医を見つけることが
とても大切になってきます。

今後の歯科医師人生にとって必要ではなく、必須です。


それと情報を入手する手段を確保しておきましょう。
どの本にどんなことが書いてあるか、を知っておくだけでも財産です。

がんばってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: y−yさん
返信日時:2010-08-20 21:52:54
先生方、丁寧なご回答、貴重なお話、励ましのお言葉、どうもありがとうございました。

まだまだ臨床ではわからないこと、勉強になることが日々あって自分の未熟さを痛感させられます。
この時期に基礎を怠るわけにはいかないと思い、細かいことも学ぼうと思い投稿させていただきました。

先生方、改めてお忙しい中ありがとうございました。



タイトル 新卒歯科医です。インレー形成における側室の目的と基準を教えてください
質問者 y−yさん
地域 非公開
年齢 25歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 詰め物、インレーその他
補綴関連
その他(その他)
回答者




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  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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