デンタルフロスの効果が知りたいです
相談者:
amazingaさん (60歳:男性)
投稿日時:2010-08-24 07:35:34
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2010-08-24 07:47:57
amazingaさまおはようございます。
フロスの効果を知りたいわけですね、お口の中を拝見したわけではないので一般的なお話にはなりますが、コンタクトがしっかり接触している方はコンタクトポイントのプラークを落とす事が出来ます。
したがって隣接面カリエスのむし歯予防になると思います、しかしこれだけでむし歯が完全に予防できるかどうかは砂糖の摂取量とも関連してきますので、間食が多い場合は減らす必要があると思います。
お菓子は一日一種類一個になさっておいたほうがいいと思います、参考になれば幸いです。
むし歯の出来ない砂糖の量
・http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
お砂糖3本分クイズ
・http://www.yamadashika.jp/prevent09.html
フロスの効果を知りたいわけですね、お口の中を拝見したわけではないので一般的なお話にはなりますが、コンタクトがしっかり接触している方はコンタクトポイントのプラークを落とす事が出来ます。
したがって隣接面カリエスのむし歯予防になると思います、しかしこれだけでむし歯が完全に予防できるかどうかは砂糖の摂取量とも関連してきますので、間食が多い場合は減らす必要があると思います。
お菓子は一日一種類一個になさっておいたほうがいいと思います、参考になれば幸いです。
むし歯の出来ない砂糖の量
・http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
お砂糖3本分クイズ
・http://www.yamadashika.jp/prevent09.html
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-08-24 13:11:55
フロスを挿入する際に、バシッと勢い余って歯肉溝(歯と歯茎との境目)深くまで入れないように気をつけてください。
フロスの不適切な利用で歯周病を悪化させた可能性がある有名な報告がありました。
出すときに清掃するイメージを持たれたほうが良いと思います。
コンタクトが強いところは、ノコギリを使うような動きをすると入り易いと思います。
出すときに修復物に引っかかるようでしたら、歯科医院で診てもらってください。
フロスの不適切な利用で歯周病を悪化させた可能性がある有名な報告がありました。
出すときに清掃するイメージを持たれたほうが良いと思います。
コンタクトが強いところは、ノコギリを使うような動きをすると入り易いと思います。
出すときに修復物に引っかかるようでしたら、歯科医院で診てもらってください。
回答3
歯の花クリニック(大阪市中央区北浜)の米畑です。
回答日時:2010-08-24 14:50:32
◆虫歯予防
歯と歯が接しているところにフロスを通すと、山田先生がおっしゃっているように、隣接面カリエスの予防に役立つと思います。
◆歯周病予防
歯と歯が接しているところを通した後、歯と歯肉の間にゆっくり痛くない範囲で挿入し、歯にテンションがかかるようにかき出すような動きでプラークを除去すると、歯周病予防になると思います。
藤森先生がおっしゃるように、入れ過ぎには注意してください。
◆口臭予防
歯の間や歯と歯肉の間は臭いの原因になる嫌気性菌がたまりやすい部分です。
ここを清掃するのは口臭予防にも役立つと思います。
歯と歯が接しているところにフロスを通すと、山田先生がおっしゃっているように、隣接面カリエスの予防に役立つと思います。
◆歯周病予防
歯と歯が接しているところを通した後、歯と歯肉の間にゆっくり痛くない範囲で挿入し、歯にテンションがかかるようにかき出すような動きでプラークを除去すると、歯周病予防になると思います。
藤森先生がおっしゃるように、入れ過ぎには注意してください。
◆口臭予防
歯の間や歯と歯肉の間は臭いの原因になる嫌気性菌がたまりやすい部分です。
ここを清掃するのは口臭予防にも役立つと思います。
回答4
回答5
歯の花クリニック(大阪市中央区北浜)の米畑です。
回答日時:2010-08-25 12:30:36
山田先生、こんにちは。
ご指摘、ありがとうございます。
ただ、ご本人の器用さ、歯間空隙に広さ、など様々な因子があるので、「60歳なら歯間ブラシ」というのは難しいかなと思います。
amazingaさんへ
私の書いたフロスの使い方、文だけではわかりにくいかと思います。
また、歯間ブラシを使用する場合は適正なサイズを使用することが重要です。
もし機会があれば、歯科衛生士にamazingaさんのお口にあった清掃器具と使い方を教えてもらってください。
ご指摘、ありがとうございます。
ただ、ご本人の器用さ、歯間空隙に広さ、など様々な因子があるので、「60歳なら歯間ブラシ」というのは難しいかなと思います。
amazingaさんへ
私の書いたフロスの使い方、文だけではわかりにくいかと思います。
また、歯間ブラシを使用する場合は適正なサイズを使用することが重要です。
もし機会があれば、歯科衛生士にamazingaさんのお口にあった清掃器具と使い方を教えてもらってください。
回答6
回答日時:2010-08-27 01:42:58
こんばんは。
出遅れましたが、米畑先生に習って、目的別に私見を書きます。
(もうお分かりかと思いますが、先生によって意見も違いますので・・)
60歳という年齢を加味して・・
◆虫歯予防
フロスは通常コンタクトポイント(隣接歯との接触点)のプラークを落とすのが専門です。
その部位に、むし歯が出来やすいのは10代〜せいぜい30歳ぐらいまで。
ですので今更出来る可能性はまずありませんし、そこにむし歯が出来るとしたらとっくにメタルやレジンなどの人工物に置き換わっている頃ですので、人工物を磨く意味もあまりありません。
ですので10点満点評価としたら、フロスは1点。
やらなくていいですよ。
ただし、コンタクトポイントよりも歯肉の近くの、根面ならむし歯を今が作りやすい、旬な時期ですので、是非とも掃除して下さい。
フロスを使った、藤森先生や米畑先生の書かれた方法も悪くはないのですが、根面の中でもくぼんでいる部分があって、そこのカリエスリスクが一番高いです。
くぼんでいるところに、いくら頑張ってもフロスは当てられませんから、やるなら歯間ブラシの方が手っ取り早いと考えます。
歯間ブラシは(無理なく通せる様なら、出来れば適切なサイズを誰かに選んでもらって)是非使って下さいね。
因みに、コンタクトポイントのむし歯予防効果についてはフロスでの報告は聞いたことがありませんが、フッ素の利用はとても効果的で、文献的には20%以上の予防ができます。
一方で根面のむし歯予防となると、おそらくですがフッ素よりもブラッシングの方がやや効果的な印象があります。
◆歯周病予防
歯周病は、歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭と言います)から炎症がスターロして、段々と拡がって行きます。
ですので歯と歯の間の清掃は再重要なのですが、上述した様に歯肉に近い部分のプラーク除去にフロスはあまり向きません。
またどうしてもの時に歯周ポケットの底にそ〜っと入れて、プラークを掻き出せれば・・なんて確かに考えるのですが、逆にプラークをポケットの底に押し込んでしまったら??と考えると、基本的にはあまりお勧めではないです。
(因みにポケット底に、ポケットの上部のプラークを押し込むと、いわゆる歯周病原菌が増えるはずです)
ですので10点満点評価としたら、フロスは1点。
やっぱりやらなくていいと思います。
◆口臭予防
と言いながら実は私もフロスは時々使用するのですが、
・食べかすやプラークが常に詰まって、気持ちが悪い場所がある。
・フロスでそれを取ってみると臭い。
のも事実です。
実際に口臭予防に繋がるのかまでは分かりませんが、気持ちがいいので、気持ちよくなるために使用するのは否定しません。
口臭予防には、10点満点中2点ぐらい??
気持ち良さは8点。
つまり予防のためには歯ブラシが勿論メインですが、2番目に優先するなら今のご年齢ならやはり歯間ブラシかと思います。
更に余裕がある時はフロスも? という感じですね。
山田先生が書かれた様に、お掃除以外のプラークコントロールも色々あります。
毎日のことですから、楽しく、頑張って下さいね^^
出遅れましたが、米畑先生に習って、目的別に私見を書きます。
(もうお分かりかと思いますが、先生によって意見も違いますので・・)
60歳という年齢を加味して・・
◆虫歯予防
フロスは通常コンタクトポイント(隣接歯との接触点)のプラークを落とすのが専門です。
その部位に、むし歯が出来やすいのは10代〜せいぜい30歳ぐらいまで。
ですので今更出来る可能性はまずありませんし、そこにむし歯が出来るとしたらとっくにメタルやレジンなどの人工物に置き換わっている頃ですので、人工物を磨く意味もあまりありません。
ですので10点満点評価としたら、フロスは1点。
やらなくていいですよ。
ただし、コンタクトポイントよりも歯肉の近くの、根面ならむし歯を今が作りやすい、旬な時期ですので、是非とも掃除して下さい。
フロスを使った、藤森先生や米畑先生の書かれた方法も悪くはないのですが、根面の中でもくぼんでいる部分があって、そこのカリエスリスクが一番高いです。
くぼんでいるところに、いくら頑張ってもフロスは当てられませんから、やるなら歯間ブラシの方が手っ取り早いと考えます。
歯間ブラシは(無理なく通せる様なら、出来れば適切なサイズを誰かに選んでもらって)是非使って下さいね。
因みに、コンタクトポイントのむし歯予防効果についてはフロスでの報告は聞いたことがありませんが、フッ素の利用はとても効果的で、文献的には20%以上の予防ができます。
一方で根面のむし歯予防となると、おそらくですがフッ素よりもブラッシングの方がやや効果的な印象があります。
◆歯周病予防
歯周病は、歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭と言います)から炎症がスターロして、段々と拡がって行きます。
ですので歯と歯の間の清掃は再重要なのですが、上述した様に歯肉に近い部分のプラーク除去にフロスはあまり向きません。
またどうしてもの時に歯周ポケットの底にそ〜っと入れて、プラークを掻き出せれば・・なんて確かに考えるのですが、逆にプラークをポケットの底に押し込んでしまったら??と考えると、基本的にはあまりお勧めではないです。
(因みにポケット底に、ポケットの上部のプラークを押し込むと、いわゆる歯周病原菌が増えるはずです)
ですので10点満点評価としたら、フロスは1点。
やっぱりやらなくていいと思います。
◆口臭予防
と言いながら実は私もフロスは時々使用するのですが、
・食べかすやプラークが常に詰まって、気持ちが悪い場所がある。
・フロスでそれを取ってみると臭い。
のも事実です。
実際に口臭予防に繋がるのかまでは分かりませんが、気持ちがいいので、気持ちよくなるために使用するのは否定しません。
口臭予防には、10点満点中2点ぐらい??
気持ち良さは8点。
つまり予防のためには歯ブラシが勿論メインですが、2番目に優先するなら今のご年齢ならやはり歯間ブラシかと思います。
更に余裕がある時はフロスも? という感じですね。
山田先生が書かれた様に、お掃除以外のプラークコントロールも色々あります。
毎日のことですから、楽しく、頑張って下さいね^^
タイトル | デンタルフロスの効果が知りたいです |
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質問者 | amazingaさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 60歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯磨きに関する疑問 材料・機材関連 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。