医療用CT、歯科用CTの安全性について教えて下さい

相談者: りおっぽさん (24歳:女性)
投稿日時:2010-09-03 03:31:19
歯科用CTに疑問があるのでご質問させてください。

4年前事故で歯を数本失った為総合病院でインプラント治療をしました。

もちろんインプラント手術はCT撮影をしての手術でした。


インプラントの先生に伝えるのが遅くなってしまいましたが、インプラント術後に鼻の病気の検査と治療などで1年以内にCT撮影を2回したと伝えると、医療用CTの撮影は出来れば1年に1回位が望ましいと被爆などを少し心配されていた様子でした。

合計1年間(1年半)で3回CTを撮影してしまった事になります。


今考えると、病院などの早く拘束時間のない状態に戻りたかった為、焦っていたのかもしれません。

MRIも事故後撮影しております。
CTとMRIの続いた撮影は問題が今後生じることはあるんでしょうか?


もう撮ってしまったので今更ですが、妊娠も希望してます。
妊娠などに影響しないか、癌になりやすくなる確立が高くなってしまうのかと心配ではあります。


そして今現在、歯の治療で個人の歯科医院に通院しています。

膿があり根っこの治療をしなくてはならない歯が2本と、神経を抜かなくて治療できる虫歯の歯2本の治療でもう1年位通っています。

そちらの歯医者では根の治療前に歯科用CT撮影をして、根の治療後にまた撮影して、少し痛みを伝えるとまた撮影してとやはり何度も気軽にCTを撮るので心配になり伝えると、医療用のCTとは比較にならないほど被爆量も少ないし、安全ですと伝えられました。

でも1年の間に歯科のCTを10回は撮影してます。


出来るだけ歯科用でも撮らないにこしたことはないと思うのですが、本当に安全とされているのでしょうか?

まだこれからも歯科に通院しなくてはという現状なので体が不安です。


CTなどの知識がないので、悩みます。

また総合病院などに戻った方が良かったり転院も考えたほうがいいでしょうか?
少し不安なのでご意見下さい。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 09:21:07
CTはX線。
MRIは磁気ですから種類が異なります。
また医療被曝がその後の人体に影響する事は立証されていません。


かつて、医療被曝の多い日本人において、癌患者数が多い との報告があったのですが、この報告の中には、広島長崎の原爆被爆者が含まれていたため、現在では信憑性が低いとされています。


一つの基準として、年間の被爆量を100msV以下にしましょうとされております。

歯科用のCTで0.1mSv程度。医科用でも10mSv程度じゃなかったかな?と思いますので、安心してください

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 10:46:28
先生によって、病気や治療法に対する考え方は違うように、被曝に関しても皆さん違うことをおっしゃります。

大線量被曝が人体に悪影響がある、ということだけは確実です(20万mSv以上)。
それ以下の線量でも同じように悪影響か否か。
誰も疑いようのないレベルまでは、解明されていません。


私は、毒を少量飲むことが薬になるように、極めて低い線量の放射線は、むしろ人体に良い影響を与えるかもしれないと思っています。

ラドン温泉しかりです。
ホルミシス効果といいます。
まあそんな風に思う先生もいると~~;



>本当に安全とされているのでしょうか?

安全という人もいるし、危険という人もいます。
少なくとも危険な可能性があると思われるなら、なるべく被曝しないよう先生にご相談されるのも良いでしょう。


歯科用CTを1回撮影するのと、飛行機でNY往復するのとは、大差ない被曝レベルです。
いまこの瞬間も、宇宙線など被曝しています。
神経質になりすぎないことが肝要です。


参考になれば幸いです。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 10:51:01
そうですね。

歯科用CTは撮影方法にもよりますが、顎全体を撮影すると0.4mSv程度、部位を限定したり画質を落とせば0.1mSv程度で撮影出来る様です。

(明らかにウサン臭い低い数値を公表しているメーカーもあるのですが、理論上これぐらいは必要らしいです)

頭部"だけ"の医科用CTだと2.0mSvとか?と聞いていますが、正確な数値はともかく、どちらにしても心配はないと、私も思いますよ。


何を持って「安全」と言い切るのかなど、詳しく書き出すと長文になってしまうのですが・・少なくともメリットがあると判断された場合の医療被ばくについては、法的な上限さえありません(≒制限する意味がない)ので、主治医の判断に任せていれば一般的には大丈夫だと思います。

もう少しだけ言うと、歯科用CTの場合は、被ばくから保護したい様な重要な臓器のない口腔周囲だけを、下から上に向かって放射線を通す(→散乱線が良くない方向に行く心配がほとんどない)ので、とりわけ心配には及びません。

回答 回答4
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-09-03 12:01:38
そうですね、CTの被曝量は渡辺先生の書かれているとうりだと思います。


日本の平均自然被曝量は1.4mSv程度だったと思います。
医科用CTを3回撮れば被曝量は7.4mSvになり日本での自然被曝量の5.3倍になります。

この5.3倍が人体に影響が有るかどうかですが、ブラジルの或る地方は自然被曝量が確か年間10mSvを超えている地域が有りますが、特に健康被害は報告されていません。

http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-07-03


個人的にですが人体の放射線被曝の許容量はもっと高いと思います。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 12:34:54
ご相談ありがとうございます。

先生方の回答どおりご心配ありません。

検査で受ける放射線量はきちんと考えられており、決して大きくありません。
原子力発電所の放射線事故などとは全く違います。

生涯で受ける被曝線量の合計で判断しますから、たまたま最近の1年半くらいの間に検査が重なったとしてもご心配ありません。
何万枚も検査してやっと危険が近づいてきたかなと思えるくらいです。

不要と思える検査は気持ち的にも経済的にも避けて良いでしょうが、必要な検査は治療にとても有益です。



歯科の場合はとりわけ線量が少ない上に、注意して検査しています。

直接身体や喉に当たらない方向に向けたり、間違いが起こりにくいセーフ装置がついたスイッチになっていたり、鉛のエプロンを掛けたり(不要なくらいですが)、万全の注意が払われています。



放射線自体はいつも我々は周囲から浴びていてゼロにはできません。
地面や空や建物や家具や食品など全部からです。

実は地球上で放射線のないところはありません。
いえ宇宙ではとてつもない強力な放射線に満ちています。

宇宙にある地球では、放射線は避けれないだけでなく、ある時期は強くなったり、ある国やある場所ではとても強かったりします。


それでも全く心配ありません。
その宇宙の中で地球では生命に満ちあふれているわけがあります。
38億年の生命進化の中で放射線に耐えられる身体を作り上げたからです。


麦踏み、ってごぞんじでしょうか。
麦が芽生えた頃に足で踏みつぶすと、かえって強く立派に育つ栽培法です。

大事にし過ぎる過保護より、少し刺激があったほうが風雪虫害などに耐えてもっと元気になるのです。


放射線だけでなく、強い紫外線も生命には危険です。
しかし植物はその紫外線に耐える進化を遂げてきました。
我々動物は植物を食べてその力をもらっているとも言えます。


放射線も紫外線も我々の細胞の遺伝子を傷つけます。
でも死なない程度に、麦踏みのように傷つけられた遺伝子はもっと強い細胞にしようと張り切って新陳代謝をしてくれます。

それをホルミシス効果といっています。
もともとの意味は、少量の毒は薬になるということです。


昔からラドン温泉、ラジウム温泉に人々は湯治に行きました。
なぜでしょう?

健康のためです。
ケガや病気に負けない身体にするためです。
温泉を浴びに行ってるのではなく、本当は放射線を浴びに行ってるのです。

何千年も前から人々は理屈は分からないが、いろいろと身体や心に良いことを伝承してきました。
後から科学的にも説明ができることが増えてきています。


今回CT検査が多かったとお考えになるか、湯治場で一風呂浴びた気分で強くなれると、思うかです。

気持の持ちようで身体の反応も違います。
ご心配ありません。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 16:10:55
りおっぽさん、こんにちは。


数年前にLancetという権威ある医学雑誌にCTと癌の発症率についての論文が掲載されました。

CTの普及によって、癌の発症率が高くなったという報告でした。

確かにCTによって癌の発症率は高くなるようです。
CTに限らずすべてのレントゲン撮影には、わずかではあるが癌の発症率を高くするでしょう。


レントゲンに限らず、医療においてほとんどの治療や検査にはリスクが伴います。

利益がリスクを上回るときにはじめて、その治療や検査が行われることになります。


例え歯科用のCTのほうが医科用のCTより被曝量が少なくても、リスクと利益をよく比較した上で撮影するかを決めるべきでしょう。

たとえ、デンタルという小さなレントゲン1枚であっても同様です。


しかしながら患者さん自身がその判断をする事は非常に困難なため、ほとんどの場合医療者側が行います。

もし、もし医療者側の判断に疑問をもたれるなら、説明を求め、十分に理解したうえで患者さんご自身が自己の責任の上で判断されることになると思います。

十分に理解したうえで、CTの撮影にメリットが無いとお考えになるなら、自己の責任の上で拒否されても良いのではないでしょうか。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 18:00:54
小牧先生

お手すきの時にでも教えていただけませんでしょうか。


人間ドックで頻繁に検査を受ける人にもがんの発症率が高いとか、あるいは、最近がんが増えてきた中でも日本が特に多い訳はCTスキャナーが日本に異常に集中して多いからだとか、聞いたことがありますが、その論文には日本と他国の違いなどの記述はありましたでしょうか?

回答 回答8
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2010-09-03 19:55:16
りおっぽさん、過去の検査による被ばくによる健康被害の心配はないと思ってください。

しかし、

>そちらの歯医者では根の治療前に歯科用CT撮影をして、根の治療後にまた撮影して、

これをすべての歯ごとに行うのは、問題があります。
被ばくの問題というより、検査というものに対する、基本的な考え方の問題です。

よって、これからは、本当に必要で、デンタルX線写真でわからないときのみ、CTをお願いしますと言われることを、おすすめします。



さて、ランセットの論文ですが、有名です。

まず、概要は、

http://www.j-rc.org/news/jrc2004/urg_material04.pdf

で読めます。


実は、これには、たくさんのコメント(反論)があります。

http://www.iips.co.jp/rah/spotlight/kassei/lan_com.html

そして、多くの方が、公式に反論しています。

http://www.nirs.go.jp/news/etc/lancet02.shtml
http://www.jcr.or.jp/news140/140_3.html

など。


また、逆に、最近では、ダイナミックCTでの、本当の意味での、放射線被ばくによる急性症状が話題となっています。

日本では、医師も患者さんもCTをとって安心をもとめるだけということで、安易なCTが多すぎます。

よって、医療費が高くなります。
結局、損するのは、国民です(維持費を考えると、そんなにもうかるものでもありませんのでね)。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 19:56:46
癌の発症と言うか、癌の発見が多いのは、CTをはじめとする医療機器の増加や発展が大きいとも思うのですが、その辺りはいかがなものでしょうか?

また、10年単位で遡ると食生活の変化や、何よりも平均寿命の変化も大きいと思いますが、その辺りは精査されている研究なのでしょうか・・・

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 20:13:26
>1年の間に歯科のCTを10回は撮影してます。

どう考えても無駄な被曝に私は思えますが^^;


>そちらの歯医者では根の治療前に歯科用CT撮影をして、根の治療後にまた撮影して、少し痛みを伝えるとまた撮影してとやはり何度も気軽にCTを撮るので心配になり伝えると、医療用のCTとは比較にならないほど被爆量も少ないし、安全ですと伝えられました。

CT撮影して治ればこんなにラクなものはないと思います^^;

根管治療の目的で何回も撮影することは必要ないかなと私は思います。

痛みが出たからといって所見が大きく変わる訳でもあるまいし。。。

 
 
CT撮影は非常に情報量の多い検査ですが、3回目以降の撮影ははたしてどこまでメリットが得られる検査なのか!?






稲垣先生>

ご紹介ありがとうございましたm(_ _)m

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 21:06:25
湯浅先生

ありがとうございます。
大変勉強になり、またすっきりしました。
CT撮影に関するガイドラインの話はとても共感できました。

最近はついついサマリーだけで読んだ気になってしまっていました。
反省します。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 21:53:00
「確かにCTによって癌の発症率は高くなるようです。
CTに限らずすべてのレントゲン撮影にはわずかではあるが癌の発症率を高くするでしょう。」

に関して、私はそのように思っていません。
かといって、絶対違うとも言い切れません。

医療被曝による癌リスクを、数字で正確に表すことはできません。この事はBerrington博士自身も認めています。
仮説をいくつも立てた結果でしょう。


ここで私たちが書いているように、被曝リスクに関しては、ブラックボックスが多く難しい問題です。

りおっぽさんにおかれましては、わからない事に関して過度にご心配なさらないようお願いします。


もっとも、歯科用CTとはいえ「1年の間に歯科のCTを10回は撮影してます。」は行き過ぎだと思います。そのあたりは担当医と相談された方がよいでしょう。

医科と歯科では、CTの役割は少し異なります。

医科では主に軟組織を、歯科では主に硬組織を対象にしています。

歯科ではデンタル、パノラマ写真だけで、かなりの症例が治療・診断可能です。


一方医科において、特にCTを設置している大きな病院において、CTの果たす役割は非常に大きいのです。
単純エックス線写真では、悪性腫瘍の診断はできないケースが多い。
CT撮影で精査することは、癌の早期発見・治療にとって非常に有効な手段です。


最後に、国民皆保険で医療技術が高い日本は、当然長寿です(食生活や国民性もあるでしょう)。
さらにCTを多く撮影していますから、なおさら長寿です。
長寿ということは、癌リスクが高くなります。

結果として、

 医療被曝が多い=癌リスクが高い

となります。

CTできちんと検査するから長寿になり、長寿になるから癌リスクが高くなる。
それだけの話だと思っています。


ちなみに、70歳越えてCTで多く被曝したとしても、その時の被曝が原因で癌が発症するのは、いったいいつの事でしょう。
もちろん答えは「神のみぞ知る」です。

回答 回答13
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2010-09-03 21:54:01
どんどん、質問と離れますが、これも、この質問サイトの面白い点ということでごめんなさい。

この問題に、ぼくより詳しい方がおみえと思いますが、最後に一つだけ。

欧州のCBCT暫定ガイドライン(SEDENTEXCT)
Provisional Guidelines on CBCT for Dental and Maxillofacial Radiology
http://www.sedentexct.eu/


これは、

http://homepage2.nifty.com/radist-ks/index.files/Page377.htm

ここに、基本原則の翻訳があります。

回答 回答14
  • 回答者
湯浅です。
回答日時:2010-09-03 22:11:57
入れ違いだったようです。

ついでに、もう一つ。

そもそも、リスクの計算式?が、必ずリスクゼロにならないように作られていたはずです。

1997年ごろの勉強した知識ですが・・・。


なぜ勉強したかは、この論文を書くためです。

Int J Hematol. 1997 Apr;65(3):251-61.
Case-control study of leukemia and diagnostic radiation exposure.
Yuasa H, Hamajima N, Ueda R, Ohno R, Asou N, Utsunomiya A, Ogura M, Takigawa N, Ueda T, Hiraoka A, Matsuda S, Kuraishi Y, Nishikawa K, Uike N, Takeshita A, Takemoto Y, Shimazaki C, Sakamaki H, Ino T, Matsushima T, Kuriyama K, Hirai H, Naoe T, Tsubaki K, Takahashi I, et al.


結論は、

This study did not support the hypothesis that diagnostic X-ray tests increases leukemia risk.

です。

<後から編集しています。>

回答 回答15
  • 回答者
回答日時:2010-09-03 22:30:42
>そもそも、リスクの計算式?が、必リスクゼロにならないように作られていたはずです。

そのように認識しています。
直線回帰、しきい値なしという仮説を前提とする。
どんな微量な放射線も、必ず人体に悪影響があるという仮説。

麦踏み理論やホルミシス効果は、放射線被曝に関して(だけ)は、人体に適用しないという考えに基づいて。

いくら考えてもどちらが正しいとは言えない問題と認識していて、あまり詳しいことは知りませんので、ご容赦下さい。

回答 回答16
  • 回答者
回答日時:2010-09-04 08:48:49
>1年の間に歯科のCTを10回は撮影してます。

>どう考えても無駄な被曝に私は思えますが^^;

確かに、そう感じます。

ただ、メーカーによっては、部分的にしか撮影できない機種もあります。
そうなると、治療部位が多くある場合、その本数だけ撮影を求められることもありますので、それに関しては担当医を攻めると言うよりは 商品を問題視したいです。

やはり、高解像度である程度大きな範囲が撮影できないと無駄になります。



>医療被曝による癌リスクを、数字で正確に表すことはできません。
>この事はBerrington博士自身も認めています。
>仮説をいくつも立てた結果でしょう。

>CTできちんと検査するから長寿になり、長寿になるから癌リスクが高くなる。
>それだけの話だと思っています。
>ちなみに、70歳越えてCTで多く被曝したとしても、その時の被曝が原因で癌が発症するのは、いったいいつの事でしょう。
>もちろん答えは「神のみぞ知る」です。


大いに共感できます。

ムダに撮影する必要はないと思いますが、医療機器の進歩と人類の病気克服は相関関係があるので、倫理観を持って器具を使うことが重要だと思います。


P.S大阪にてCTセンターを開業している歯科医院があり、そこでCTを撮影してきた患者がおり、画像を見ましたが、咬合平面をなーーーんも考えずに撮影しているからアーチファクトまみれ・・・結局際撮影になってしまいました。

撮影する人は、その技術力も高めないといけないのです。

回答 回答17
  • 回答者
回答日時:2010-09-06 14:18:52
質問からかなりそれてしまって申し訳ありません。

私が最も強く言いたいのは”利益がリスクを上回るときにはじめて、その治療や検査が行われる”ということです。

今回の場合、それが守られているのかどうかはこの文面だけでは私には判断できません。


リスクがはっきりしないというような場合、はっきりと否定されない限りリスクを念頭において考える必要があるでしょう。

また、利益に関してもCTによってお起きの患者が助かっていることも事実です。



リスクと利益については、すべてのケースで個別に考える必要があるでしょう。

たとえば、タイヨウ先生がよく言っておられる様に、CTを用いて説明することで患者さんに納得が得られればそれもその患者さんにとってはリスクを上回る利益となるでしょう。

また私自身の例を挙げれば、おなかの調子が悪いからといってすぐに腹部のCT撮影をする、咳が長く続くからと肺のCT、胸が苦しいからといって心臓カテーテルを受けるなど、すぐによりリスクの高い精密な検査をしてもらうことが何度もありました。

これは患者である私にとって、精密な検査を実施するまでに、いくつもの検査を行って時間を費やすより、仕事の休みを少なくするという利益を重く見ているからです。



CTが良いか悪いかではなく、その患者さんにとって単純に医学的背景だけでなく、社会的な背景も検討して決めるべきではないでしょうか。

回答 回答18
  • 回答者
回答日時:2010-09-07 09:30:27
「診査」と「検査」の区別を術者の中ではっきり区別しておかないと、無駄な検査ばかりが多くなりがちですよね。

治療とちがって明らかな副作用が表に出ない分、自分を律しないと。

回答 回答19
  • 回答者
回答日時:2010-09-07 12:04:49
私は、一つの基準として、複数の歯を治療する目的がある場合、撮影範囲が8センチ径以下のものはあまりおススメ出来ません。


一本の歯の治療のみを行うのであれば狭い範囲の撮影で十分ですが、4本も5本も治療しようと考えるのであれば、一回である程度広い範囲が撮影できる機種の方が撮影回数が減らせますから有利でしょう。

その辺りをあまり考慮せずに、価格だけでCTを選定する歯科医師が多過ぎることが問題だと思います。


また、CTの内部のパーツが日本製なのか? アメリカ製なのか? 韓国製なのか? なども考慮しない歯科医師の多いこと・・・


今の、歯科界は、CTが出てから間もないですから”写る”ことに驚き、歯科医師自身が感動しているレベルです。

”もっとよく診る”ことを考えて画像を精査するようにしなければ宝の持ち腐れだと思います。

回答 回答20
  • 回答者
回答日時:2010-09-07 12:54:36
また、タカタ先生はキビシイ意見を…。^_^;


そりゃ、ごもっともなんですけどね…。


ウチのような医院では8×8cmが撮影できるようなCTは高額すぎて買えませんよ。
(撮影範囲の広いCTはまだ2〜3000万円しますからね)


また、初診時は「とりあえず、この1本の歯を治して欲しい」と言う方がほとんどですから、狭い範囲での照射野でも問題無いと思っています。

タカタ先生の治療スタイルは「全顎治療が基本」でしょうから、初診時に全顎撮影が必要なのだと思います。


僕は全顎撮影が必要だと判断した時には「画像センター」に依頼して撮影してもらっています。
(現実問題、ほとんど無いですけどね)


最近、宮川先生も井野先生も根管治療中心なのに(?)CT購入されたようです。
素晴らしい事だと思いますよ。
(どうやって採算取るんだ?とヒトゴトながら心配になってくる)


そりゃ、広範囲撮影できるCTを購入できる資金とレントゲン室の広さがあれば言うこと無いですけど、そう言う条件って限られていますからね。

僕は「照射野の違い」は「その先生の診療スタイルの違い」と言う事だと思いますよ。

回答 回答21
  • 回答者
回答日時:2010-09-07 13:16:18
>僕は全顎撮影が必要だと判断した時には「画像センター」に依頼して撮影してもらっています。


そう、これこそ重要なことだと思います。
全顎を撮る時には画像センターに依頼する! 素晴らしい判断です。

それを、全体を撮影する為にチマチマと5回も6回も撮影する歯科医師は・・・ちょっと問題かな?と 思います

回答 回答22
  • 回答者
回答日時:2010-09-07 13:36:45
>最近、宮川先生も井野先生も根管治療中心なのに(?)CT購入されたようです。

完全に赤字だと割り切っていますよ。


>価格だけでCTを選定する歯科医師が多過ぎることが問題だと思います。

最初からCTは赤字と分っているんで最後は値段で決めた所がありますね^^;



稲垣先生にアドバイス頂いて色々考えました。
外科的歯内療法の成功率を上がらないかなと・・・)
 

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: りおっぽさん
返信日時:2010-09-08 21:03:43
質問しましたりおっぽです。

しっかりとした回答を頂いたのにもかかわらずお礼の言葉を書き込みできずすみませんでした。

ご丁寧な回答を頂きたくさんの先生方どうもありがとうございました。


先生方がおっしゃられたとおり過度の心配はしないようしてみます。
あまりにこれからもCT撮影が多いようでしたら先生に相談してみるようしてみます。



タイトル 医療用CT、歯科用CTの安全性について教えて下さい
質問者 りおっぽさん
地域 非公開
年齢 24歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ CT
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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