[写真あり] 上下顎前突の治療、下顎も含めた再手術は不可能ですか?
相談者:
黒野さん (22歳:女性)
投稿日時:2010-09-15 22:55:17
こんにちは。
私は乳歯の頃から切端咬合で、永久歯になってからも受け口寄りの切端咬合で上下顎前突でした。
4年前に大学病院の矯正科にて、顎変形症(骨格性下顎前突)と診断され、上の歯を左右2本、下の歯を右の親知らずのみの抜歯で、3年の術前矯正を経て、1年前に下顎を後ろに下げる手術をして、噛み合わせは正常になりました。
しかし、まだ鼻から下の前突感が気になります。鼻の下から唇の上までの長さが長いのもあり(上唇と下唇の間まで2.5cmあり、上の前歯2本が大きいので目立ちませんが若干ガミーです)、余計にそう感じるのかもしれません。
こんなことなら、手術で上顎の骨も切って下げてもらって、下顎もその分もっと後ろへ下げてもらえばよかったと後悔しています。
しかし、矯正の担当の先生に、まだ上顎の前突感が気になると相談したところ、
「歯の傾きはいい感じだけど、骨自体は上に上げる(短くする)か、左右に動かすかしか出来ないから、後ろに下げることは出来ない」
といわれてしまいました。
でも、骨格性上顎前突症の方は、ルフォーI骨切り術などで後ろに下げる手術をされてる方もいると思います。
しかし大学病院ですし、整形ではないのでそれ以上何も言えず、毎日ひとりで悩んでいます。
もうすぐ術後矯正も終わり、リテーナーになってしまいます。
ブラケットがはずれれば、ブラケットの厚みの分だけ少しは前突感がましになるかもしれないと気休めに思っていますが、やはり鼻から下の長さ、前突感がまだ気になります。
上下の歯をさらに抜歯して矯正することで、多少でも前突感が治るのであればそれも考えています。
しかし骨自体が大きい場合は、やはり手術しかないと思うのですが、上顎の前突感、若干のガミーは噛み合わせが正常になってしまった今の状況では、下顎も含めた再手術は不可能なのでしょうか?
よろしくお願いします。
画像1 画像2
私は乳歯の頃から切端咬合で、永久歯になってからも受け口寄りの切端咬合で上下顎前突でした。
4年前に大学病院の矯正科にて、顎変形症(骨格性下顎前突)と診断され、上の歯を左右2本、下の歯を右の親知らずのみの抜歯で、3年の術前矯正を経て、1年前に下顎を後ろに下げる手術をして、噛み合わせは正常になりました。
しかし、まだ鼻から下の前突感が気になります。鼻の下から唇の上までの長さが長いのもあり(上唇と下唇の間まで2.5cmあり、上の前歯2本が大きいので目立ちませんが若干ガミーです)、余計にそう感じるのかもしれません。
こんなことなら、手術で上顎の骨も切って下げてもらって、下顎もその分もっと後ろへ下げてもらえばよかったと後悔しています。
しかし、矯正の担当の先生に、まだ上顎の前突感が気になると相談したところ、
「歯の傾きはいい感じだけど、骨自体は上に上げる(短くする)か、左右に動かすかしか出来ないから、後ろに下げることは出来ない」
といわれてしまいました。
でも、骨格性上顎前突症の方は、ルフォーI骨切り術などで後ろに下げる手術をされてる方もいると思います。
しかし大学病院ですし、整形ではないのでそれ以上何も言えず、毎日ひとりで悩んでいます。
もうすぐ術後矯正も終わり、リテーナーになってしまいます。
ブラケットがはずれれば、ブラケットの厚みの分だけ少しは前突感がましになるかもしれないと気休めに思っていますが、やはり鼻から下の長さ、前突感がまだ気になります。
上下の歯をさらに抜歯して矯正することで、多少でも前突感が治るのであればそれも考えています。
しかし骨自体が大きい場合は、やはり手術しかないと思うのですが、上顎の前突感、若干のガミーは噛み合わせが正常になってしまった今の状況では、下顎も含めた再手術は不可能なのでしょうか?
よろしくお願いします。
画像1 画像2
回答1
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2010-09-15 23:12:59
黒野さん、こんにちは
そうですねぇ。
詳細はプロファイルを分析してみないとわかりませんが・・・・
結論から言うと私の意見としては再手術はおすすめしませんし、お受けしないと思います。
現在の状態は私個人としては悪くないと思います。
鼻尖ー上唇ー下唇ーオトガイを結んだ線が、一直線になれば良好なプロファイルだと言えますが、ほぼ一直線に近いと思います。
非常に美しいと思いますよ。
あとは好みの問題で、これから先は審美的な領域になってしまうでしょう。
もし、それでもと言うことであれば手術は不可能ではありませんが、上顎を下げるとなると下顎の手術も必要ですし、術前、術後矯正も必要になってくるでしょう。
そのあたりのことを考え、担当の先生に相談してみるしかありません。
参考にしてください。
そうですねぇ。
詳細はプロファイルを分析してみないとわかりませんが・・・・
結論から言うと私の意見としては再手術はおすすめしませんし、お受けしないと思います。
現在の状態は私個人としては悪くないと思います。
鼻尖ー上唇ー下唇ーオトガイを結んだ線が、一直線になれば良好なプロファイルだと言えますが、ほぼ一直線に近いと思います。
非常に美しいと思いますよ。
あとは好みの問題で、これから先は審美的な領域になってしまうでしょう。
もし、それでもと言うことであれば手術は不可能ではありませんが、上顎を下げるとなると下顎の手術も必要ですし、術前、術後矯正も必要になってくるでしょう。
そのあたりのことを考え、担当の先生に相談してみるしかありません。
参考にしてください。
回答2
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-09-16 00:39:42
畑田先生に同意です。
初めの矯正の診断でセファロを撮ってると思いますが、その時点で本当に骨格性の上下顎前突なら、初期の段階でルフォーの骨切り(良くこんな言葉勉強しましたね)を含めた上下顎の骨切りによる外科的矯正を計画したはずです。
それをしなかったという事は、御自分では上下顎前突と仰ってますが、実は骨格性の下顎前突だったんだと思います。
私も畑田先生と同様、鼻唇頤ラインは美しく揃っていると思います。
どうしても気になるのなら、せめて矯正装置が取れてからもう一度ゆっくり御自分の側傍を御覧になって下さい。
矯正装置が取れた分、少し上唇も後ろに下がります(御自分でも仰ってましたね)。
上顎を後ろに下げると、鼻の下は正面からは今より長く見えると思いますよ。
あくまで畑田先生同様再手術はお勧めしませんが、不可能ではありません。
初めの矯正の診断でセファロを撮ってると思いますが、その時点で本当に骨格性の上下顎前突なら、初期の段階でルフォーの骨切り(良くこんな言葉勉強しましたね)を含めた上下顎の骨切りによる外科的矯正を計画したはずです。
それをしなかったという事は、御自分では上下顎前突と仰ってますが、実は骨格性の下顎前突だったんだと思います。
私も畑田先生と同様、鼻唇頤ラインは美しく揃っていると思います。
どうしても気になるのなら、せめて矯正装置が取れてからもう一度ゆっくり御自分の側傍を御覧になって下さい。
矯正装置が取れた分、少し上唇も後ろに下がります(御自分でも仰ってましたね)。
上顎を後ろに下げると、鼻の下は正面からは今より長く見えると思いますよ。
あくまで畑田先生同様再手術はお勧めしませんが、不可能ではありません。
回答3
回答日時:2010-09-16 09:06:06
確かに写真を拝見すると、上下唇の前突感が若干認められるような気がします。
もちろん許容範囲内だと思います。
ただ唇を閉じた時の写真で上下唇に若干の緊張感があり、リラックス時には唇が離れてしまっているようにお見受けしました。
ただこれは、あくまでもあえて言えばということです。
ひょっとすると、手術によるむくみがまだ残っているためにこのようになっているかもしれません。
この場合、日にちとともに少しづつ改善していきます。
そもそも顎矯正手術で、上顎骨全体を後方へ引っ込めるのはあまり期待できません。
もし多量に引っ込めようとするなら、全体ではなく途中の歯を抜いて、そこから前の部分の骨だけを後退させることになったと思います。
しかし術前矯正で、上の歯(おそらく小臼歯)2本を抜いて行っているため、手術時にこれ以上の歯を抜きたくないということもあって、選択肢としてはあげなかったと考えます。(おそらく親知らずも抜歯していると思います)
今までの処置は保険診療で行っていたと思いますが、噛み合わせがほぼまとまってきているため、これ以上を望めば保険外の治療になると思います。
もちろん今の装置を使って連続的に治療を行うと混合診療となるため保険のシステム的にできなくなる可能性があります。
ブラケットを除去すると、その厚みの分だけ唇の後退が期待できます。
術後矯正を終了した後、口唇部の変化を観察、確認した上で、どうしてもこの部の改善を希望されるなら、あらためて対処法を考えることが現実的だと思います。
具体的な対処法の一番簡易(?)な方法は頤形成でしょうか。
口腔外科、形成外科なら、自分の顎下の部分を切断して前方へ移動させます。
ただこれは結構な手術です。
より簡易な方法は、美容外科であご先にプロテーゼ(シリコン)を埋め込み、あご先部分を前に出すことによって相対的に口唇部を後退させます。
私どもの患者さん(女医さん)にこれ以上歯を後退させることは無理ですとお話し、ご理解をいただいた後、患者さんご自身の判断で、美容外科でプロテーゼを埋め込んだ方がいます。
これにより口唇部の突出感はある程度改善されました。(決してお勧めしているわけではありません。)
ただ不用意なプロテーゼの埋め込みをすると、その部分のあごの骨が吸収することがあります。
信頼、実績があるところでの処置が望ましいと思われます。
ガミーに関しては、いわゆるインプラント矯正(ミニスクリューなどを埋め込んで、それを固定にして前歯を上へ引き上げる)を行えば上の前歯を上方移動できます。
しかしこれは薬事法の関係で、現在保険診療には使えません。(もし使った場合には最初からの全ての処置が自費になります)
ただ患者さんのご理解を得た上で使うことはできます。
さらに上顎骨の挙上手術によっても改善できます。
ただこれらの処置を行う場合には、下の歯とのかみ合せを考える必要があり、また全体的に歯を動かす必要があるかもしれません。
当然これも自費治療になると思われます。
いずれにしても担当の先生としっかり話し合ってみてください。
もちろん許容範囲内だと思います。
ただ唇を閉じた時の写真で上下唇に若干の緊張感があり、リラックス時には唇が離れてしまっているようにお見受けしました。
ただこれは、あくまでもあえて言えばということです。
ひょっとすると、手術によるむくみがまだ残っているためにこのようになっているかもしれません。
この場合、日にちとともに少しづつ改善していきます。
そもそも顎矯正手術で、上顎骨全体を後方へ引っ込めるのはあまり期待できません。
もし多量に引っ込めようとするなら、全体ではなく途中の歯を抜いて、そこから前の部分の骨だけを後退させることになったと思います。
しかし術前矯正で、上の歯(おそらく小臼歯)2本を抜いて行っているため、手術時にこれ以上の歯を抜きたくないということもあって、選択肢としてはあげなかったと考えます。(おそらく親知らずも抜歯していると思います)
今までの処置は保険診療で行っていたと思いますが、噛み合わせがほぼまとまってきているため、これ以上を望めば保険外の治療になると思います。
もちろん今の装置を使って連続的に治療を行うと混合診療となるため保険のシステム的にできなくなる可能性があります。
ブラケットを除去すると、その厚みの分だけ唇の後退が期待できます。
術後矯正を終了した後、口唇部の変化を観察、確認した上で、どうしてもこの部の改善を希望されるなら、あらためて対処法を考えることが現実的だと思います。
具体的な対処法の一番簡易(?)な方法は頤形成でしょうか。
口腔外科、形成外科なら、自分の顎下の部分を切断して前方へ移動させます。
ただこれは結構な手術です。
より簡易な方法は、美容外科であご先にプロテーゼ(シリコン)を埋め込み、あご先部分を前に出すことによって相対的に口唇部を後退させます。
私どもの患者さん(女医さん)にこれ以上歯を後退させることは無理ですとお話し、ご理解をいただいた後、患者さんご自身の判断で、美容外科でプロテーゼを埋め込んだ方がいます。
これにより口唇部の突出感はある程度改善されました。(決してお勧めしているわけではありません。)
ただ不用意なプロテーゼの埋め込みをすると、その部分のあごの骨が吸収することがあります。
信頼、実績があるところでの処置が望ましいと思われます。
ガミーに関しては、いわゆるインプラント矯正(ミニスクリューなどを埋め込んで、それを固定にして前歯を上へ引き上げる)を行えば上の前歯を上方移動できます。
しかしこれは薬事法の関係で、現在保険診療には使えません。(もし使った場合には最初からの全ての処置が自費になります)
ただ患者さんのご理解を得た上で使うことはできます。
さらに上顎骨の挙上手術によっても改善できます。
ただこれらの処置を行う場合には、下の歯とのかみ合せを考える必要があり、また全体的に歯を動かす必要があるかもしれません。
当然これも自費治療になると思われます。
いずれにしても担当の先生としっかり話し合ってみてください。
回答4
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-09-16 14:26:16
Eラインから判断すると、充分目的は達していると思いますが。
相談者からの返信
相談者:
黒野さん
返信日時:2010-09-17 05:26:49
たくさんのご返答ありがとうございます。
畑田先生、細見先生、松山先生の仰る通り、いわゆるEラインはギリギリ揃っているのですが、伊藤先生の仰る通り、リラックスしている状態では上下の唇が離れてしまいます。
この事は矯正の担当の先生にも相談したのですが、上の骨自体が大きいので歯を動かすだけでは限界があるのと、口周辺の筋肉が緩いのが原因だから鍛える訓練をした方がいいとの事でした。
なので現在はパタカラを使って、口周辺の筋肉を鍛えるようにはしています。
Eラインで判断すると仕上がりに近いと思うのですが、正面から見るとやはり口元が少しもりあがって見えるので、気になってしまいます。
しかしこれ以上治療するとなるとやはり審美的な問題になり、保険も適用外になりそうですね。
伊藤先生の仰られたような、抜歯して空いた隙間を切り取り後ろに下げる、美容外科ではセットバックと呼ばれている手術も考えましたが、美容外科で施術され、失敗して障害者認定されている方がいるのを知って、断念しました。
大学病院でもこの手術は行われているのでしょうか?
でも、これ以上抜歯するのも将来的なことを考えるとやめた方がいいですよね。
やはり再治療するとなると金額的にも時間的にもかなりの大きさになりそうなので、諦めようと思います。
セカンドオピニオンも考えていましたが、こちらでたくさんの先生方にお答え頂けたので決断できました。
ありがとうございました。
畑田先生、細見先生、松山先生の仰る通り、いわゆるEラインはギリギリ揃っているのですが、伊藤先生の仰る通り、リラックスしている状態では上下の唇が離れてしまいます。
この事は矯正の担当の先生にも相談したのですが、上の骨自体が大きいので歯を動かすだけでは限界があるのと、口周辺の筋肉が緩いのが原因だから鍛える訓練をした方がいいとの事でした。
なので現在はパタカラを使って、口周辺の筋肉を鍛えるようにはしています。
Eラインで判断すると仕上がりに近いと思うのですが、正面から見るとやはり口元が少しもりあがって見えるので、気になってしまいます。
しかしこれ以上治療するとなるとやはり審美的な問題になり、保険も適用外になりそうですね。
伊藤先生の仰られたような、抜歯して空いた隙間を切り取り後ろに下げる、美容外科ではセットバックと呼ばれている手術も考えましたが、美容外科で施術され、失敗して障害者認定されている方がいるのを知って、断念しました。
大学病院でもこの手術は行われているのでしょうか?
でも、これ以上抜歯するのも将来的なことを考えるとやめた方がいいですよね。
やはり再治療するとなると金額的にも時間的にもかなりの大きさになりそうなので、諦めようと思います。
セカンドオピニオンも考えていましたが、こちらでたくさんの先生方にお答え頂けたので決断できました。
ありがとうございました。
回答5
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-09-18 09:18:44
いわゆるEラインはギリギリ揃っているのですが、少し斜めからの写真ですから断定出来ませんが、日本人平均よりは、口唇が後退していると思いますよ。
タイトル | [写真あり] 上下顎前突の治療、下顎も含めた再手術は不可能ですか? |
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質問者 | 黒野さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 22歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 歯列矯正のトラブル その他(写真あり) 外科矯正 上顎前突(出っ歯) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。