虫歯治療後、滲みる症状が数年単位で続いています
相談者:
k_kazamiさん (31歳:男性)
投稿日時:2010-09-18 14:41:12
はじめましてよろしくお願いします。
2年半ほど前、偶然X線で左下7遠心に大きなう蝕 (X線画像では歯髄とほぼ接触・痛みは無し) が見つかり除去しました。
7番側へ傾斜して生えていた半埋没の8番 (後にEXT) が原因で不潔域が出来、虫歯になってしまったようです。
幸い歯髄には到達しておらずPd Inrayで修復、しかし直後から温・冷激で強烈に滲みるようになってしまいました。
半年程度で温刺激への反応は無くなりましたが、今も遠心面だけに強烈に感じる知覚過敏様症状が残っています。
また、1年経過後くらいに何故か咀嚼時痛が出てきたので、歯髄壊死を疑い受診したのですが、打診では問題無し、EPTも反応あり、X線でも異常はないとのことで様子見になりました。
本年夏頃には最終手段でInrayを破壊したのですが、内部に二次カリも無く問題無しとのことでした。
現在はセメント仮詰め状態で、知覚過敏用ハミガキ粉を使用して経過観察中です。
現況は↓
・遠心面に冷刺激に対する一過性の強い沁み。
が、遠心面以外は少し凍みるだけなので日常生活ではそそんなに困っていない。
・Inray除去後、咀嚼時の痛みは無くなっている。
・直近に撮影したX線 (今月はじめです) では特に問題は無さそう。
・7番に間欠性・不定期に自発痛のようなものを感じることがある。
普段は何ともない。
ここからが質問です。
[1] もし歯髄炎であれば
不可逆性歯髄炎の場合でも、あまり痛みなく進行することもあるみたいですが、数年単位でゆっくりと進行したりすることもありますか?
[2] 知覚過敏
通常は第三象牙質が形成されると刺激が緩和されていくようですが、神経近くまで切削したようなケースで完全に刺激が遮断し切れず、刺激に対する反応がしつこく残ったまま数年単位で経過して行ったりするケースとかもあるでしょうか?
またその際に修復処置を行う場合、メタルより熱伝導率が低いセラミック系の方が歯髄刺激は少なく有利だったりしますか?
[3] 麻抜を行った場合
抜き取った組織を見れば、非感染性の歯髄炎であってもその部分が歯髄炎であったかどうか目視で鑑別はできるんでしょうか?
疼痛の症状が一般的にはどの程度で治まるのかわからないのですが、ちょっと経過が長いような気がするのです。
いかがでしょうか?
2年半ほど前、偶然X線で左下7遠心に大きなう蝕 (X線画像では歯髄とほぼ接触・痛みは無し) が見つかり除去しました。
7番側へ傾斜して生えていた半埋没の8番 (後にEXT) が原因で不潔域が出来、虫歯になってしまったようです。
幸い歯髄には到達しておらずPd Inrayで修復、しかし直後から温・冷激で強烈に滲みるようになってしまいました。
半年程度で温刺激への反応は無くなりましたが、今も遠心面だけに強烈に感じる知覚過敏様症状が残っています。
また、1年経過後くらいに何故か咀嚼時痛が出てきたので、歯髄壊死を疑い受診したのですが、打診では問題無し、EPTも反応あり、X線でも異常はないとのことで様子見になりました。
本年夏頃には最終手段でInrayを破壊したのですが、内部に二次カリも無く問題無しとのことでした。
現在はセメント仮詰め状態で、知覚過敏用ハミガキ粉を使用して経過観察中です。
現況は↓
・遠心面に冷刺激に対する一過性の強い沁み。
が、遠心面以外は少し凍みるだけなので日常生活ではそそんなに困っていない。
・Inray除去後、咀嚼時の痛みは無くなっている。
・直近に撮影したX線 (今月はじめです) では特に問題は無さそう。
・7番に間欠性・不定期に自発痛のようなものを感じることがある。
普段は何ともない。
ここからが質問です。
[1] もし歯髄炎であれば
不可逆性歯髄炎の場合でも、あまり痛みなく進行することもあるみたいですが、数年単位でゆっくりと進行したりすることもありますか?
[2] 知覚過敏
通常は第三象牙質が形成されると刺激が緩和されていくようですが、神経近くまで切削したようなケースで完全に刺激が遮断し切れず、刺激に対する反応がしつこく残ったまま数年単位で経過して行ったりするケースとかもあるでしょうか?
またその際に修復処置を行う場合、メタルより熱伝導率が低いセラミック系の方が歯髄刺激は少なく有利だったりしますか?
[3] 麻抜を行った場合
抜き取った組織を見れば、非感染性の歯髄炎であってもその部分が歯髄炎であったかどうか目視で鑑別はできるんでしょうか?
疼痛の症状が一般的にはどの程度で治まるのかわからないのですが、ちょっと経過が長いような気がするのです。
いかがでしょうか?
回答1
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-09-18 15:29:22
>[1] もし歯髄炎であれば
>不可逆性歯髄炎の場合でも、あまり痛みなく進行することもあるみたいですが、数年単位でゆっくりと進行したりすることもありますか?
ないと思います。
いわゆる反復性歯髄炎ととった方が自然だと思います。
>[2] 知覚過敏
>通常は第三象牙質が形成されると刺激が緩和されていくようですが、神経近くまで切削したようなケースで完全に刺激が遮断し切れず、刺激に対する反応がしつこく残ったまま数年単位で経過して行ったりするケースとかもあるでしょうか?
ないと思います。
>またその際に修復処置を行う場合、メタルより熱伝導率が低いセラミック系の方が歯髄刺激は少なく有利だったりしますか?
有利だと思います。
>[3] 麻抜を行った場合
>抜き取った組織を見れば、非感染性の歯髄炎であってもその部分が歯髄炎であったかどうか目視で鑑別はできるんでしょうか?
大体分かると思います。
歯髄腔が狭窄していると、歯髄組織そのものが極少量ですので、わかりにくい事が多いのも事実です。
>不可逆性歯髄炎の場合でも、あまり痛みなく進行することもあるみたいですが、数年単位でゆっくりと進行したりすることもありますか?
ないと思います。
いわゆる反復性歯髄炎ととった方が自然だと思います。
>[2] 知覚過敏
>通常は第三象牙質が形成されると刺激が緩和されていくようですが、神経近くまで切削したようなケースで完全に刺激が遮断し切れず、刺激に対する反応がしつこく残ったまま数年単位で経過して行ったりするケースとかもあるでしょうか?
ないと思います。
>またその際に修復処置を行う場合、メタルより熱伝導率が低いセラミック系の方が歯髄刺激は少なく有利だったりしますか?
有利だと思います。
>[3] 麻抜を行った場合
>抜き取った組織を見れば、非感染性の歯髄炎であってもその部分が歯髄炎であったかどうか目視で鑑別はできるんでしょうか?
大体分かると思います。
歯髄腔が狭窄していると、歯髄組織そのものが極少量ですので、わかりにくい事が多いのも事実です。
相談者からの返信
相談者:
k_kazamiさん
返信日時:2010-09-19 20:44:02
回答2
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2010-09-23 08:26:37
おはようございます。
まず歯髄炎云々よりも、単純に想像してみると8番の抜歯によって7番の遠心の歯周組織は下がってしまい、しみる部位が露出している場合もあり得ると思われます。
またインレーを装着してしばらくの期間をおいてから咬合痛が出現し、除去後に軽減している事から考えると咬合によるものではないかとも思えます。
また咬合の不調和は知覚過敏も引き起こしたり助長したります。
レントゲン的にもインレーを除去して直視しても、今現在の症状の強さから考えて抜髄に至るほどの所見ではないのであらば、その歯単体ではなく全体的な咬合のバランスに目を向けてみる必要もあるかも知れません。
まず歯髄炎云々よりも、単純に想像してみると8番の抜歯によって7番の遠心の歯周組織は下がってしまい、しみる部位が露出している場合もあり得ると思われます。
またインレーを装着してしばらくの期間をおいてから咬合痛が出現し、除去後に軽減している事から考えると咬合によるものではないかとも思えます。
また咬合の不調和は知覚過敏も引き起こしたり助長したります。
レントゲン的にもインレーを除去して直視しても、今現在の症状の強さから考えて抜髄に至るほどの所見ではないのであらば、その歯単体ではなく全体的な咬合のバランスに目を向けてみる必要もあるかも知れません。
相談者からの返信
相談者:
k_kazamiさん
返信日時:2010-09-24 18:48:31
田中先生>
こんばんは
EXT後の歯周組織の変化は私も考慮していたので、その辺りは診察時にアピールしておいたので先生も把握されていると考えています。
また、相談の意味で別の歯科医院も受診し経過をお伝えし見てもらいましたが、そちらでも特に何も言われませんでした。
X線による画像診断では、歯冠部からの距離はあるが遠心面と歯髄の距離が近接しているとは言われました (class2 OD窩洞)。
象牙質へのレーザー照射も提案されましたが、その際のセメント除去自体が炎症因子になるといけないので現在どうするか考慮中です。
全体的な咬合とかになると、私ではもう考えも及ばないので主治の先生に任せとけば良いかなぁと思っております。
素人が意見するとややこしくなりそうです(^^;。
因みに7番のかみ合わせ自体はやや低くなっているはずです。
どちらかと言うと、中途半端な状態で補綴 or 抜髄の決定を迫られた場合、どうするかの判断材料が欲しかったための前記相談でした。
どのような処置でも、最終的には患者側が決定する必要があるため、判断材料はなるべくたくさん欲しいところです。
以降は個別具体的な話になってしまうので、本スレッドはこれで解決とさせていただきます。
両先生、コメントありがとうございました。
のちほど別スレッドにて歯髄炎についてもう少し相談させて貰うかもしれませんがその際はよろしくお願いいたします。
こんばんは
EXT後の歯周組織の変化は私も考慮していたので、その辺りは診察時にアピールしておいたので先生も把握されていると考えています。
また、相談の意味で別の歯科医院も受診し経過をお伝えし見てもらいましたが、そちらでも特に何も言われませんでした。
X線による画像診断では、歯冠部からの距離はあるが遠心面と歯髄の距離が近接しているとは言われました (class2 OD窩洞)。
象牙質へのレーザー照射も提案されましたが、その際のセメント除去自体が炎症因子になるといけないので現在どうするか考慮中です。
全体的な咬合とかになると、私ではもう考えも及ばないので主治の先生に任せとけば良いかなぁと思っております。
素人が意見するとややこしくなりそうです(^^;。
因みに7番のかみ合わせ自体はやや低くなっているはずです。
どちらかと言うと、中途半端な状態で補綴 or 抜髄の決定を迫られた場合、どうするかの判断材料が欲しかったための前記相談でした。
どのような処置でも、最終的には患者側が決定する必要があるため、判断材料はなるべくたくさん欲しいところです。
以降は個別具体的な話になってしまうので、本スレッドはこれで解決とさせていただきます。
両先生、コメントありがとうございました。
のちほど別スレッドにて歯髄炎についてもう少し相談させて貰うかもしれませんがその際はよろしくお願いいたします。
タイトル | 虫歯治療後、滲みる症状が数年単位で続いています |
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質問者 | k_kazamiさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯、知覚過敏の痛み 虫歯治療後の痛み 歯科治療後の歯の痛み 知覚過敏 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。