奥歯のアマルガムを別の詰め物にしたら痛みが出てきて不信感

相談者: 中国博士さん (42歳:男性)
投稿日時:2010-09-24 17:34:31
右上6番のアマルガムを樹脂などの別の詰め物に換えたく、初診の歯科医で治療をお願いしました。

その歯は20年以上前になると思いますが、治療して以来一切痛む事はありませんでした。
今回レントゲンを撮り、特に問題も特にないとの事で詰め物を外す段になりました。

有害な金属なので、口の中に飛び散っては行けないとの事でラバーをかけて削りました。
アマルガムを削らない様にしたので、従来より穴が一回り大きくなりました。

詰め物を外した下から虫歯が出て来たとの事で、更に削り進めて行きました。
かなり深い所まで虫歯が進行していたとの事でしたが、その日は薬剤を詰め、借り蓋をして治療を終えました。

麻酔が切れた頃からすごく痛みだし、その日は寝れないくらいに痛みが継続しました。

翌日、急患で診てもらいましたが、下の歯にぶつかって響いているので痛みが出ているとの事で、右上6番の表面を削り高さを少し低くしました。

次回の治療までの一週間、様子を見る様に言われましたが痛みは全く収まりませんでした。

次の診察の際、ずっと歯が痛んでいる事を告げると、あっさりと神経を取りましょうと言われました。

そこで、

「今まで数十年痛くもなかった歯の神経を抜くなんて勿体無い」

と答えると、

「それではこのまま本番の蓋をしましょう」

と言うので

「こんなに痛いのに蓋をされたら困る」

と返答しました。

「それでは神経を取るか取らないかはあなたが決めて下さい。
僕はどっちでもいいです、でも今神経を抜いておかないと数ヶ月あとになってから、神経が腐って更に痛みが出る事もあります。」

と言われました。

素人に神経を抜くかどうかの判断をさせる事を不信に思い、それ以上の治療を一旦止めて、痛み止めのプロベンという薬の処方箋だけを貰って帰りました。


大変前置きがなってしまいましたが、お聞きしたい事は、

1)レントゲンにも写らない様な虫歯が、神経に触れるような深い所まで進行している事があるのかどうか。

2)歯科治療というのは、歯が痛くなれば簡単に神経を抜くべき物なのか、またそれは素人の判断に任せても良いレベルの物なのかどうか。

3)今回の様に、今まで数十年も痛くなかった歯が深く削りすぎてしまった為に痛みが出てしまった時には、最終的に神経を抜くしか無いのかどうか。

ということです。

今は別の歯科医院を探している所です。

大変長くなりましたがご教示の程、宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-09-24 18:46:23
そうですね…。

確かに難しい状態なのかも知れません。


僕も古い金属を取り除いて、レジン充填ハイブリッドセラミックスに置き換える治療をしますが、内部で(意外なほど)虫歯が進行しているケースを見る事があります。

削っていると、あれよあれよと言う間に神経に近い所まで進行している事もしばしば…。


なので、

>1)レントゲンにも写らない様な虫歯が神経に触れるような深い所まで進行している事があるのかどうか。

回答としては「あります」だと思います。



>2)歯科治療というのは歯が痛くなれば簡単に神経を抜くべき物なのか、またそれは素人の判断に任せても良いレベルの物なのかどうか。

僕も判断に迷った時は患者さんに決めてもらう事があります。
ただ、「寝れないくらいに痛みが継続しました」と言う場合は神経取りに移行します。

これが「我慢は出来るんだけど…」と言うレベルの場合は、「もう少し様子を見ましょう」と言う事で、最長3カ月程度、様子を見てもらう場合があり、その場合は「患者さんの判断に任せる」と言う事になる場合もあります。



>3)今回の様に今まで数十年も痛くなかった歯が深く削りすぎてしまった為に痛みが出てしまった時には最終的に神経を抜くしか無いのかどうか。

ポイントとしては

1 熱い物で凍みる
2 夜も眠れないほど痛む

であれば、残念ながら抜髄された方がよろしいかと思います。



中国博士さんが不信感を持ってしまった以上、何を言っても仕方のない事だと思いますが、ラバーダムをしてアマルガムを除去し、痛みが出たからと言って直ぐに神経は取らず、経過観察を勧められたとすれば、決して「ダメな歯医者」と言う訳ではないように思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-09-24 18:58:55
タイヨウ先生が書かれていますが、


ポイントとしては

1 熱い物で凍みる
2 夜も眠れないほど痛む

につきますね。

切削したことによる刺激による一過性の歯髄充血、薬剤による刺激、二次カリエスが深く、かなり歯髄と近接しているため可逆性の歯髄炎が起きているかもしれません。

ただ、むし歯が深ければむし歯菌は歯髄の中に行く事は容易なため、むし歯菌による歯髄炎が起きていることも捨てきれません。

ひょっとしたら第2象牙質ができることにより、歯髄炎の症状が軽減されるかもしれません。

どのような薬剤を、むし歯の深いところにおいてあるかは不明です。

薬剤の中には第2象牙質を誘導する薬剤もあります。
むし歯菌の力の方が強いと、どんどん歯髄炎がひどくなることもあり得ます。
また、逆に炎症が消退する事もあります。

参考にしてください。

回答 回答3
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-09-24 18:59:23
質問の内容はともかく、アマルガムの除去はアマルガムのみを削れば良いことで、歯牙を削って除去するのは、生じる歯の実質欠損が大きすぎて、採るべき手段ではないと個人的に思います。

ただし、除去後はクラウンにしなければならない事が確定的なときは、歯と一緒に削る事もありますが、これも希と言えます(多くはアマルガムを先に取ります)。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-09-24 19:07:22
>1)レントゲンにも写らない様な虫歯が神経に触れるような深い所まで進行している事があるのかどうか。

X線は2次元なので、3次元的に広がっていると映りにくいことが良くあります。
ただアマルガムが長く充填されていると歯が変色して、虫歯の感染象牙質と見分けがつきにくい場合もあります。


>2)歯科治療というのは歯が痛くなれば簡単に神経を抜くべき物なのか、またそれは素人の判断に任せても良いレベルの物なのかどうか。

痛みがあるからすぐに神経をとるというのは、間違っていると思います。

ただ症状を見ている歯科医が抜随と判断したものを、中国博士さんが拒否したので、我慢するならそれは本人自由では?

歯医者としては治療方法を提示しているので、間違いはありません。

ただ他の先生なら、ほかの治療法も選択肢として提示できたかもしれません。


>3)今回の様に今まで数十年も痛くなかった歯が深く削りすぎてしまった為に痛みが出てしまった時には、最終的に神経を抜くしか無いのかどうか。

仮に虫歯を追求していて神経が出てしまっていても、適切に処置してあげれば、抜随しなくても良い場合は多くあります。

特にそれまで痛みもなく、経過していた歯では、もちろんその処置を行なって痛みが出ないという保証はありません。

この場合、痛みを確実に抑える方法は抜随ということになります。

また深い虫歯を神経を残す治療を行なった場合、その後痛みもなく徐々に神経が死んでしまって、化膿することも良くあることなので、定期的に経過を見て行く必要があります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 中国博士さん
返信日時:2010-09-24 21:17:17
ご回答頂きました先生方

お忙しい中早速のご回答を頂き有り難うございます。
複数のご意見をいただき理解する事が出来ました。

またこの様な掲示板の運営にも感謝致します。

是非歯科医の先生方にお願いしたいのですが、日頃の治療や院内の設備、治療実績などをホームページやブログ等をネットを使って情報の提供をお願いしたいという事です。

私のケースでも先生によっては少しずつ考え方も違えば、治療方法も違って来ると思います。
それを出来る限り患者=お客に開示して欲しく思います。

我々患者は、口を開けたら最後、どのような治療をされているのかさっぱり見当もつきません。
美容院で髪の毛を短く切りすぎても一ヶ月もすれば元に戻りますが、歯は一旦削ってしまえば、そういう訳には参りません。
そういう意味では、歯科医選びは内科や皮膚科の病院を選ぶよりも難しいと思っています。

私の自宅の最寄り駅にはコンビニは一軒しかありません。
しかし歯科医院は7軒もあります。

差別化を図る意味でも、技術が高い事は勿論ですが、ネットなどを使って色々な情報提供をして頂きたく思います。

どうも有り難うございました。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-09-25 09:27:47
とりあえずご理解いただけたと言う事で…。


>差別化を図る意味でも、技術が高い事は勿論ですが、ネットなどを使って色々な情報提供をして頂きたく思います。


難しいですね…。

健康保険制度は「タテマエ」では、「日本全国どこでも一緒」となっていますからね。
つまり、本来は差別化してはいけない健康保険制度=社会主義的制度なので。

保険外の話であれば(ある程度)自由に表現できるんですけどね…。




タイトル 奥歯のアマルガムを別の詰め物にしたら痛みが出てきて不信感
質問者 中国博士さん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療後の痛み
歯科治療後の歯の痛み
むし歯 治療後の痛み
詰め物、インレー治療後の痛み
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
詰め物の下の虫歯(二次カリエス)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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