右下1番、再根管治療とセラミッククラウンについて

相談者: まさこさん (33歳:女性)
投稿日時:2010-09-14 01:29:37
こんにちは。

私は今、右下の1番の歯の根管治療中で、治療後にセラミッククラウンをかぶせる予定です。

この歯は、15年ほど前に虫歯になり神経を抜いて根管治療して裏から詰め物をしていました。

ここ何年かは、たま〜に(フロスなどで刺激与えたり、疲れた時などに)この歯がうずいて気持ち悪いことがありました。
また、歯の変色もひどくなってました。

先日また、うずいて何日も治まらなかったので、歯医者さんで再び根管治療しており、治療後にクラウンをかぶせる予定です。

根の先に膿がたまっているとかではないらしいのですが、私の根っこは先端が二股に分かれているそうで、完全に掃除するのが無理なようです。(マイクロスコープも使ってくれています)

★そこで心配なのは、今回の根管治療後に、セラミックのクラウンにしたいのですが、せっかく作っても、またうずいてしまって再々治療が必要にならないでしょうか?
そういうケースは確率的にどれくらいでしょうか?

私は、歯茎が黒ずむのが嫌なので、どうせならオールセラミックファイバーコアにしたいところです。

先生は、金のメタルボンドをすすめてきます。
理由は、下前歯は小さいので(私の場合?)オールセラミックでは削る部分が多すぎてあまり適さないし、取れやすくなるとのことです。
メタルボンドなら多く削っても強度が保たれるとのこと。

★歯茎の黒ずみを避けたいなら、金のメタルボンドでファイバーコアを使えばいいということですが、メタルボンドで、コアをファイバーコアっていうのは、組み合わせ的に大丈夫なんでしょうか?

★また、オールセラミックにこだわらず、金のメタルボンドにするべきでしょうか?
この2つには大した差はありませんか?

どうぞ、ご意見、ご回答よろしくお願いします!


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-09-14 08:30:13
ご相談ありがとうございます。

>★そこで心配なのは、今回の根管治療後に、セラミックのクラウンにしたいのですが、せっかく作っても、またうずいてしまって再々治療が必要にならないでしょうか?
>そういうケースは確率的にどれくらいでしょうか?


下の前歯で神経の先が二つに分かれていることはたまにありますが、きちんと根の治療で乗り切れることが多いものです。

しかし絶対再発しないという見通しをたてることは困難です。
起きないこともないな、というお気持ちでも良いかもしれません。



>★歯茎の黒ずみを避けたいなら、金のメタルボンドファイバーコアを使えばいいということですが、メタルボンドで、コアをファイバーコアっていうのは組み合わせ的に大丈夫なんでしょうか?


そういう組み合わせもあります。
歯茎の黒ずみの原因はいくつかありますが、一つには材料によっておこることがあり、この組み合わせならその心配の種が一つ減ります。



>★また、オールセラミックにこだわらず金のメタルボンドにするべきでしょうか?
>この2つには大した差はありませんか?


以前は差がありましたが、最近はオールセラミックの性能が飛躍的に向上してきたために、差がなくなってきました。
むしろこれからは、金属を使わないオールセラミックに主流が移っていくと思われます。

削る歯の量も今では同じと考えても良いくらいです。

ご担当の先生も説明されているように、下の前歯はとても小さくて他よりも被せる治療は繊細な注意が必要とされます。

根の治療に心配が残るのであれば、まだ裏の詰め物だけの方が安全かもしれません。
変色についてはホワイトニングでとてもきれいにできます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まさこさん
返信日時:2010-09-16 00:16:12
お忙しいところをご回答ありがとうございます!

>下の前歯で神経の先が二つに分かれていることはたまにありますが、きちんと根の治療で乗り切れることが多いものです。

そうなんですね、少し安心しました!
さがら先生が言われるように、もう少し根の状況、様子を見てから被せ物をしてもらうように、今の担当の先生に言ってみようと思います。


>最近はオールセラミックの性能が飛躍的に向上してきたために、差がなくなってきました。
>むしろこれからは金属を使わないオールセラミックに主流が移っていくと思われます。

昨日、また通院日で行ってきたところ、技工士さんが来て、さがら先生の言うように、オールセラミックで大丈夫とのことでした。

技工士さんはむしろ、オールセラミックの方がいいということでした。
ですので、根の心配がなくなったら、オールセラミック&ファイバーコアにしようかと思います。

でも、ひとつ疑問なのは、技工士さんはすごくオールセラミックを勧めてきたのと、担当の先生も前回は金のメタルボンドを勧めていたのに、オールセラミックを勧めていました。

★金のメタルボンドとオールセラミックの差はあまりないようですが、なぜオールセラミックの方がお勧めなのでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-09-16 05:05:32
まさこさま、おはようございます。

金のメタルボンドとのことですが、おそらくAGCガルバノメタルボンドのことだと思うのですが、私も以前これを使っていましたが技工所がすでに作らなくなっているようです。

詳しい理由はわかりかねますが、おそらく色調の再現性においてオールセラミックのほうが、優れているからだと思います。

何といってもセラミッククラウンは色が命みたいな所があります、色の再現性がよくないと使うのはためらってしまいます。

ジルコニアクラウン http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1174
AGCガルバノクラウン http://yamadashika.jugem.jp/?eid=567

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-09-16 11:01:53
こんにちは。

コアやクラウンの種類については、好みなど色々ありますので何でも良いと思うのですが、根管治療に関して。

前歯の根管が複数あることは、圧倒的大多数で見落とされていることが多いです。

それが発見されているだけでも、とても良い治療が受けられているのではと思いますよ。

文献的な治療の成功率で言うなら60-80%の間だと思いますので、当然何年か後にまた調子が悪くなる確率はあるのですが、この場合は、もうクラウンは壊さずに歯根端切除術を検討されるのが良いと思います。
(今回の根管治療が”不十分”だったとしたらまた話が変わってきてしまいます)

ですから根管治療のことは気にせずに、先生と十分に話し合って好きなクラウンを選ばれれば良いと思いますよ。



どのクラウンにしても、まさこさんの一番の問題は”極端にむし歯になりやすいタイプ”だろうということです。

普通、下の前歯にむし歯はまず出来ませんからね。

必ず、新たにむし歯を作らないための対策を万全にしておかれた方が良いと思いますよ。

今後も治療方法で迷ったときは、一番むし歯になりにくい方法は??という考え方が大切だと思います。

お大事にして下さいね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: まさこさん
返信日時:2010-09-19 14:00:12
山田先生、渡辺先生ご回答ありがとうございます!

>色調の再現性においてオールセラミックのほうが優れているからだと思います。

なるほど、本物の歯により近い状態にできるということですね。確かにどうせお金かけるなら、多少の金額差であれば綺麗な方がいいです。
オールセラミックの方で作ってもらおうかと思います。


>下前歯の根管が複数あることは、圧倒的大多数で見落とされていることが多いです。

そうなんですね、私も根が分かれていると聞いて「えっ?前歯でそんなことあるんだ」と不思議に思いましたが、そういうことがあるんですね。安心しました。

担当の先生にも、また調子が悪くなったらどうするのか聞いてみたら、渡辺先生と同じように歯根切除するとおっしゃってました。
そうならないことを願いますが・・・
やはり次に調子悪くなったらそれしかないのですね。


>一番の問題は”極端にむし歯になりやすいタイプ”

はい、自分でも悲しいぐらいすぐに虫歯になります。
これを機会に虫歯にならないように、ブラッシングや定期的に歯のクリーニングに行こうと思いました。

先生方、ありがとうございました!

担当の歯医者さんの意見だけでは不安に思ってしまうことも(自分に知識がないので)、本当に色々参考になるお話が聞けて、なんだかすごい安心してきました。



タイトル 右下1番、再根管治療とセラミッククラウンについて
質問者 まさこさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ オールセラミック(陶器の被せ物)
メタルボンド
お勧めの土台(コア)
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
根管治療後の詰め物・被せ物
回答者




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