矯正が原因で歯の神経が死んでしまう事はありえないのか?
相談者:
スピンさん (22歳:男性)
投稿日時:2010-10-15 03:57:58
私は現在、歯列矯正を行っています。
矯正を始めてしばらく経過した後、右下1番の歯が黒ずんできました。
矯正の担当医師に聞いたところ歯の神経が死んでしまっていると言われました。
時期的に強い衝撃を受けた経験もなく思い当たるのは矯正によって加えられた力のよるものくらいなのですが、担当医によるとそのようなことは決して起こり得ないと断言されました。
しかし、当サイトを含めあらゆるメディアで矯正による神経の死が報告されている現状が見られます。
実際には矯正による神経の死は決して起こりえないものなのかどうか。
また、もし、おこった症例があるのならば、矯正による神経の死は医学的にはどのような見解がされているものなのでしょうか。
矯正を始めてしばらく経過した後、右下1番の歯が黒ずんできました。
矯正の担当医師に聞いたところ歯の神経が死んでしまっていると言われました。
時期的に強い衝撃を受けた経験もなく思い当たるのは矯正によって加えられた力のよるものくらいなのですが、担当医によるとそのようなことは決して起こり得ないと断言されました。
しかし、当サイトを含めあらゆるメディアで矯正による神経の死が報告されている現状が見られます。
実際には矯正による神経の死は決して起こりえないものなのかどうか。
また、もし、おこった症例があるのならば、矯正による神経の死は医学的にはどのような見解がされているものなのでしょうか。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2010-10-15 06:03:35
スピンさまおはようございます。
矯正治療をなさっていて歯髄壊死を起こしてしまったわけですね。
私も長年矯正治療をしていて歯髄壊死の経験はありませんでした。
おそらく子どもの矯正がほとんどだったので歯髄壊死を経験したことがなかったのではないかと考えています。
しかし一昨年から行った部分矯正の方で一例だけですがはじめて経験いたしました。
個人的には短時間で歯の移動を行ったのが原因ではなかろうかなと解釈しています。
今の所後にも先にもこれだけですが無理な矯正力はかけない方がいいような気がしています。
参考になれば幸いです。
↓
MTM http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1718
矯正治療をなさっていて歯髄壊死を起こしてしまったわけですね。
私も長年矯正治療をしていて歯髄壊死の経験はありませんでした。
おそらく子どもの矯正がほとんどだったので歯髄壊死を経験したことがなかったのではないかと考えています。
しかし一昨年から行った部分矯正の方で一例だけですがはじめて経験いたしました。
個人的には短時間で歯の移動を行ったのが原因ではなかろうかなと解釈しています。
今の所後にも先にもこれだけですが無理な矯正力はかけない方がいいような気がしています。
参考になれば幸いです。
↓
MTM http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1718
回答2
あおき矯正歯科(茨城県古河市)の青木です。
回答日時:2010-10-15 07:50:06
スピンさんおはようございます。
歯髄壊死ですね。
私は今まで矯正をしてきましたが、今のところ経験はしていません。
と言いますのは、起こるか起こらないかはわからないといえます。
一般に矯正の力あるいは歯ぎしり(過大な力が局所に持続的に加わる)などによると考えられます。
矯正の力は弱くても歯の大きさや力のかかり方で変わるものです。
ですから弱い力をかけるのが原則になります。
私は、事前に矯正により起こる可能性はご説明させていただいております。
なにぶん生体を扱う以上さまざまな可能性は否定できません。
参考になれば幸いです。
歯髄壊死ですね。
私は今まで矯正をしてきましたが、今のところ経験はしていません。
と言いますのは、起こるか起こらないかはわからないといえます。
一般に矯正の力あるいは歯ぎしり(過大な力が局所に持続的に加わる)などによると考えられます。
矯正の力は弱くても歯の大きさや力のかかり方で変わるものです。
ですから弱い力をかけるのが原則になります。
私は、事前に矯正により起こる可能性はご説明させていただいております。
なにぶん生体を扱う以上さまざまな可能性は否定できません。
参考になれば幸いです。
回答3
ひたちの矯正歯科医院(茨城県牛久市)の秋山です。
回答日時:2010-10-15 10:06:38
おはようございます。
以前も矯正治療中の歯髄壊死に関してのご相談がありましたので、そちらも参考にして頂ければ幸いです。
参考:歯列矯正中。前歯が黒く変色してきたし説明不足もあるので転院したい
以前にも記載させて頂きましたが、歯髄壊死は矯正治療の偶発症として起こりえます。
(普通の)矯正治療中も歯髄反応は必ず生じます。
通常、矯正力に対しての歯髄の反応は、治療初期で中等度の一過性の(長期的な問題のない)炎症反応が生じているといわれてます。
その場合はあくまでも一次的なものですから、歯髄の失活にはいたりません。
ただ、その場合とは異なり、過度の強い持続的な力が加わった時や外傷に既往がある歯は、歯槽骨の穿下性の骨吸収が生じ、根尖が急激に動くことによって根尖へ入る血管が遮断され歯髄の失活が生じることがあります。
要するに、強い力が加わりすぎた場合に歯髄への血流が滞り、壊死してしまうという事です。
誤解して頂きたくないのが、これは矯正医が異常な力を加えたために生じたというより、歯や歯根膜、歯槽骨の状態や歯の位置、咬合などあらゆる事が関係していますので、その状況下で右下1に対しては強すぎた力だったということです。
仮に全体的に異常で無理な力を加えていれば、その1本だけではなく他の前歯も壊死を生じていてもおかしくないですよね。
急いで歯髄の処置をする必要がない場合もありますので、あまり悲観的にならずにいて下さい。
どうぞお大事にして下さい。
以前も矯正治療中の歯髄壊死に関してのご相談がありましたので、そちらも参考にして頂ければ幸いです。
参考:歯列矯正中。前歯が黒く変色してきたし説明不足もあるので転院したい
以前にも記載させて頂きましたが、歯髄壊死は矯正治療の偶発症として起こりえます。
(普通の)矯正治療中も歯髄反応は必ず生じます。
通常、矯正力に対しての歯髄の反応は、治療初期で中等度の一過性の(長期的な問題のない)炎症反応が生じているといわれてます。
その場合はあくまでも一次的なものですから、歯髄の失活にはいたりません。
ただ、その場合とは異なり、過度の強い持続的な力が加わった時や外傷に既往がある歯は、歯槽骨の穿下性の骨吸収が生じ、根尖が急激に動くことによって根尖へ入る血管が遮断され歯髄の失活が生じることがあります。
要するに、強い力が加わりすぎた場合に歯髄への血流が滞り、壊死してしまうという事です。
誤解して頂きたくないのが、これは矯正医が異常な力を加えたために生じたというより、歯や歯根膜、歯槽骨の状態や歯の位置、咬合などあらゆる事が関係していますので、その状況下で右下1に対しては強すぎた力だったということです。
仮に全体的に異常で無理な力を加えていれば、その1本だけではなく他の前歯も壊死を生じていてもおかしくないですよね。
急いで歯髄の処置をする必要がない場合もありますので、あまり悲観的にならずにいて下さい。
どうぞお大事にして下さい。
タイトル | 矯正が原因で歯の神経が死んでしまう事はありえないのか? |
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質問者 | スピンさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 22歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正のトラブル 歯列矯正(矯正歯科)その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。