歯原性の痛みと非歯原性の痛みは同時に起こりますか?

相談者: ARSさん (40歳:女性)
投稿日時:2010-10-21 22:20:44
ご相談させて下さい。(長文で申し訳ありません)

経過です。
2年近く前に、左上5番の虫歯治療をしました(神経ぎりぎり)。

その後、冷たい甘いものを噛んでから歯と歯茎(内側)の鈍痛、違和感が出始め、歯石を取ったりして様子をみていましたが、結局神経を取りました。

が、症状は変わらず、かえって触ると響く痛みが出てしまい、歯内療法専門医に転医して根管治療を受けましたが(現在は土台を入れて仮歯)、症状は変わりません。現在はかみ合わせ治療中で、夜はスプリントを入れています。


そこでずっと悩んでいるのが

?左上5番の鈍痛、違和感(じわじわした感じ)
?左上5番が抜髄後からずっと響いて噛めない状態
?この頃は右上5番も時々痛む(左上5とは同時には痛まず、どちらかが痛みます)

ということです。

先日歯科大病院に行ってきたのですが、レントゲンには問題はなく、左上5番に麻酔をすると触って響く痛みは消えました。
ということは歯原性の痛みということになりますか?

自分なりに調べて、非定型歯痛の可能性もあるのでは?と思ってしまうのですが、(決め付けるのはいけないですけど)歯原性の痛みと非歯原性の痛みは同時に起こることもあるものでしょうか?


次回CTを取って、結果次第では再根管治療をするかもしれないという話だったのですが、すでに歯内療法専門の先生に治療してもらっていて、もうこれ以上は出来ないと言われているのに、また治療するべきでしょうか?

自費で治療したのもあって、それならいっそ抜歯してしまおうか、と考えてしまったり・・・(最終手段というのはわかっていますが)


激しい痛みではありませんが、時々は結構な痛みで鎮痛剤を飲んだりしますが効きません。
1年半ほど続いていて、精神的に辛いです。

ご意見を聞かせていただけたらと思います。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-10-22 01:10:19
こんにちは。

麻酔の注射で痛みが消えたため、歯原性疼痛ということになるということかと質問されていますね。

歯原性疼痛の可能性はもちろんありますが、非歯原性疼痛でも麻酔の注射で痛みが消えることがあり、どちらとは決められません。

痛みの経過や症状から考えると、非歯原性疼痛である可能性はそれなりに高いと思います。
その場合は歯を抜いても治りません。
逆に歯を抜くという刺激が痛みを増幅させる危険性があります。

治療法として、ブロック注射や抗うつ薬なども検討に加えた方がよいと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-10-22 09:59:11
そうですね。

樋口先生の書かれているように、ご自身で決めつけるのは非常に危険だと思いますので、担当の先生にペインクリニックなど紹介していただくのがよろしいかと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-10-22 12:15:46
両方が併発する可能性はあるとおもいます。

その場合は鑑別診断が難しいので、まず考えられることをすべて除去した上で、非歯原性の疼痛も、と診断していくのが一般だと思います。

ただし、痛みが長期間に渡ると、「慢性痛」という状態になり、脳の痛みの伝わり方の問題で「痛み」が問題となることがあります。
(決して珍しいことではありません)。

そうなると歯の問題と脳の信号の問題です。
そのよう場合は専門医の助けを借りるべきでしょう。

歯科大学に通院されているので、どちらの専門家もいると思います。

根管を再治療するにはそれなりの根拠があるはずで、その根拠を聞いて、納得してから治療を受けられるべきでしょう。

担当医とペアを組むつもりで、がんばって下さい。

お大事に。

回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-10-22 12:42:22
私は、この領域をあまり経験したことがないのですが、

・まず、「非歯原性疼痛の多くは歯原性の疼痛が、引き金となって生じている」とする意見があり、多くの歯科医師に支持されているようです。


・個人的に懇意にして頂いている有名歯内療法専門医から、「患者さんが痛みを感じている時期に、何かの忘れ難い出来事が起こった場合に、その出来事を思い出す度に痛みも同時に出現しているように思われる(仮説)」と教えていただいたことがあります。

以上より、何か思い当たられることはないでしょうか?
もし、そうでしたら、ご自身のマインドコントロールが必要になってくるかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ARSさん
返信日時:2010-10-22 21:50:37
樋口先生、タイヨウ先生、大野先生、藤森先生、
たくさんの先生に早速回答いただき、本当にありがとうございます。

麻酔が効いたとしても、必ずしも歯原性とは限らないのですね!

後、両方を併発する可能性があることもわかりました。

藤森先生がおっしゃられているような出来事は、特に思いつかなかったのですが、精神的なものも歯痛には多々影響する気がします。
(自分は疲れていたり、「今日は大変そうだな・・」とストレスを感じると痛みが強くなる気がします)


歯科大病院の先生は、痛みの専門外来にいらっしゃいます。(今通っている歯科医院の先生に紹介状を書いていただきました)なので非定型歯痛などは詳しい先生だと思うのですが、次回保存科に、根管治療の予約も入れていましたので、「また再治療しなくちゃいけないの!?」とちょっと焦ってしまいましたので。

CTの結果で何かはっきりと問題があることがわかればしっかりと治療していただくつもりですが、特に問題がなかった場合は、再治療を断っても大丈夫でしょうか?

あと、私の方から専門の先生に非定型歯痛のことを聞いても、気を悪くされないでしょうか??
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-10-23 08:09:03
東京医科歯科大歯学部附属病院 口腔外科「顎顔面外科のリエゾン外来」は非定型歯痛、非定型顔面痛の専門外来です。
一度、たずねれれたらいかがですか?

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-10-23 09:33:44
>特に問題がなかった場合は、再治療を断っても大丈夫でしょうか?

んんん…。
何とも言えません。

「考えられる原因を(リスクの少ない順に)一つ一つ潰していく」と言うのも、診断の上で大切な手法だと思います。

できれば解決を焦らずに、一歩一歩改善に向けて治療を勧められる事が良いとは思うのですが…。

ただ、ARSさんが負担に感じるのはもっともな事だとも思いますし…。


>私の方から専門の先生に非定型歯痛のことを聞いても、気を悪くされないでしょうか??

「担当の先生のキャラ次第」

でしょうか。

ただ、疑問に思う事は率直に申し出られた方が良いとは思います。





ところで上田先生、教えていただきたいのですが…。


僕も「非定形歯痛の疑い」で東京医科歯科大学を紹介する事があるのですが、口腔外科「顎顔面外科のリエゾン外来」とは、どのような形で診ていらっしゃるのでしょうか?

医科歯科大の顎顔面外科のページには「リエゾン外来」と言う項目がありません。

HPで「非定形歯痛」と書いてあるのは「歯科心身医療外来」となっております。
しかし、一度、問い合わせた所、受診には「(歯科医では無く)医師の紹介状が必要」と言われました。

従って、僕が紹介する先は「ペインクリニック」なのですが…。
もちろん、それで良好な結果が得られている事が多いので、不満に思う事は無いのですが…。


「リエゾン外来」への紹介の仕方などがございましたら、ご教授いただければ幸いです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ARSさん
返信日時:2010-10-24 21:49:18
答えづらいところ、ありがとうございます。


担当の先生のお話をちゃんと聞いて、疑問に思うことがあったりしたら、きちんと言いたいと思います。(言えるかな・・・)

医科歯科大、とてもよさそうですが、忙しくて多分通えないかもです。


原因のわからない痛みは辛いものです。(たとえ我慢できる痛みでも)
小学生の子供たちにも心配させてしまっていて、それがとても切ないです。

良くなる日が来ることを願って・・

ありがとうございました。



タイトル 歯原性の痛みと非歯原性の痛みは同時に起こりますか?
質問者 ARSさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 神経の無い(神経を取った)歯の痛み
原因不明の歯の痛み
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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