左下6番抜歯後のインプラントの種類、手法について

相談者: ハッシーさん (40歳:男性)
投稿日時:2010-10-22 23:56:33
参考:過去のご相談
6番のみの部分入れ歯(磁性アタッチメント義歯)について聞きたい


お世話になります。
以前左下6番破折、部分入歯の件で投稿した者です。
(重複しますが、5番、7番は存在しています。)


その後複数の歯科医に診断してもらった結果、インプラントにすることにし、A、Bの歯科に相談し、提案を受けました。

状況
破折した歯を残しているため、抜歯を行った後インプラントの処置を行う。

A歯科
アストラテック
・2回法
・抜歯後、結合を早めるため増骨した後にフィクスチャー挿入

B歯科
・POI
・1回法
・抜歯後、即時フィクスチャー挿入


両歯科ともにCTで確認した上で、骨は十分にあり、インプラントの処置についてはそれほど難しいものではない、と言われています。



このような状況なのですが、以下についてアドバイス願います。

1抜歯とインプラントの処置は、同じ歯科で行うほうが良いか。

奥歯のためできる限りしっかりした土台にしたいが、どちらの歯科の手法がより良いと思われるか。

3両医院ともにブローネマルクインプラントを扱っている。
ブローネマルクに対して、アストラテック、POIはどのような特徴、優位点があるのか。


よろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2010-10-23 09:54:47
ナルホド…。
僕はストローマンを使うので、直接アストラPOIを比較した事は無いので、参考程度に思っておいてください。


>1抜歯インプラントの処置は、同じ歯科で行うほうが良いか。

基本的には同じ歯科医が行う事がよろしいかと思います。



>2奥歯のためできる限りしっかりした土台にしたいが、どちらの歯科の手法がより良いと思われるか。

1回法、2回法、どちらにもメリットデメリットはあります。
即時埋入、早期埋入は担当医の考え方や熟練度によっても違うと思います。



>3両医院ともにブローネマルクインプラントを扱っている。
>ブローネマルクに対して、アストラテック、POIはどのような特徴、優位点があるのか。

大差は無いと思います。
どちらも国内ではメジャーなインプラントです。


ブローネマルクはご存知の通り、現在主流となっている「オッセオインテグレーションインプラント」の礎を作ったインプラントであり、最も信頼が置けると言っても過言ではありません。

しかし、「導入コストがかかる」「ノーベルバイオケアの経営方針にブレがある」などの理由から、「やや下火になってきたかな?」と言う感じはします。
なので、ブローネマルクから他社のインプラントに切り替える先生も増えてきたように感じます。


アストラもPOIもそれぞれに特色はありますが「決定的な有意差があるか?」と聞かれると…。

「ホンダとニッサン、どっちがいい?」

と聞かれているような気がします。
(僕的にはもちろんストローマンですが)



それぞれのインプラントのメリットを最大限に生かすのはその先生の考え方次第ですから、「インプラントメーカーで選ぶ」と言うよりは「信頼できる先生は選ぶ」と言う方が長い目で見ると安心なような気がします。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-10-23 13:08:30
どちらかというと、抜歯即時埋入より、抜歯窩がある程度しっかり治癒してから行なう方が良いと思います。


メーカーはタイヨウ先生がおっしゃる通り、変わりありませんが。

POIは国産でアストラはスエーデン製です。



ブローネマルクに対して、アストラテック、POIはどのような特徴、優位点があるのか。

アストラは辺縁骨の骨吸収が経年的に少ないと良いう論文もあります。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-10-23 13:20:22
ハッシーさん、こんにちは

>1抜歯インプラントの処置は、同じ歯科で行うほうが良いか。

抜歯とインプラント治療は同じところで行ったほうが良いでしょう。

インプラントを前提にした抜歯とただ単なる抜歯とでは処置が違ってくると思います。
(うちではテルプラグを入れることが多いです。)



>2奥歯のためできる限りしっかりした土台にしたいが、どちらの歯科の手法がより良いと思われるか。

確実性を考えるならば

・即時埋入<一回法<二回法

ということになると思います。

しかし、最終的に人工歯根と骨が結合してしまえば同じです。



>3両医院ともにブローネマルクインプラントを扱っている。
>ブローネマルクに対して、アストラテック、POIはどのような特徴、優位点があるのか。

タイヨウ先生が回答されているようにブローネマルクは歯科用インプラントの元祖です。

そして、アストラはブローネマルクと同じスウェーデンで作られているインプラントでフィクスチャー周囲の骨吸収が少ないのが特徴です。

私もアストラ製品を使用しております。


POIは国産のインプラントで京セラのものですが詳細はわかりません。

ただ、現在メーカーによる差異はほとんどなくどれでも特に問題はないと感じています。

参考にしてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハッシーさん
返信日時:2010-10-25 23:30:39
タイヨウ先生
尾崎先生
畑田先生

回答ありがとうございます。

重ねて、アドバイス願います。

抜歯後の増骨はよく行われることなのか。
また自然治癒と比較して、結合の速さ、安定性等効果は高いのか。

2治療中または治療後に何らかの問題が発生したとしても、十分な骨がある限りインプラントの治療は何度でも行えるのか。


はじめてなのでよくわからないことが多いのですが、よろしくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-10-26 00:14:15
>1抜歯後の増骨はよく行われることなのか。
>また自然治癒と比較して、結合の速さ、安定性等効果は高いのか。

抜歯後の造骨は良く行われていると言えばよく行われています。

ただ、水平的に骨が必要なのか、垂直的に骨が足りないのかなど状況によって術式は変わってきます。

また造骨に使用する材料も様々でこれに関しては歯科医師によるコンセンサスは得られてないと思います。



>2治療中または治療後に何らかの問題が発生したとしても、十分な骨がある限りインプラントの治療は何度でも行えるのか。

健全な骨がある限り何度でも行うことは可能ですが、一回抜去してからは骨ができるまでの待機期間は必要になります。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-10-26 13:49:22
ちょっと気になったので、私は敢えて異論を述べます。

アストラPOIも、残念ながらストローマンSLAに比較してオッセオインテグレーションの獲得が時間が掛かりますし、脱落の報告も影では良く聞きます。


私は、現在のインプラント治療は何処も同じであろう、とは考えていません。

多少時間が掛かっても、DR側が望んでいる結果が欲しい場合、そのインプラントを使う、と考えて正しいと私は思います。

現に現在世界的には、シェアNo1はストローマンになりました。


インプラント治療のコンセンサスになる本を出しているのもストローマンの母体であるITIグループですし、教科書、ガイドラインになっているものも出しています。

良く勘違いされるのですが、彼らが出しているデータの元はストローマンインプラントがメインの筈ですから、それがそのまま他のインプラントに流用できるのかどうかは、実は判明していません。


その辺をメーカーに質問しても、皆揃ってストローマンSLAに負けていません、としか言及しません。

唯一勝てると言っているのが、スプラインHAインプラントだけです。
但し、HAインプラントなので、かなり意見が又割れるかと思います。



ご質問に関してですが、抜歯する場合の治療方法に関しても、まだまだ統一見解は得られておらず、分かっている事はインプラントを入れても抜歯後の骨の吸収は止められない事、そしてそれがどの程度であるのかは予測不可能である事、な筈です。

ターナー教授は頬側、唇側の骨がない場合は、同時植立はしてはいけない、と言い切っています。


又、同時植立は感染源の残存等、病巣の取り残しが疑われる事が多く、それが成功するか否かに直接関連して来ます。
これに関しても、先日小宮山先生が国際歯科大会会場でレクチャラーに先生方はどうしていますか?と質問していましたが、全員曖昧なままで答えらしきものはありませんでした。

なので、ご質問に関しては世界のトップレベルですら明確にお答えできない内容である、とご理解いただきたいと思います。


となると、後はそのDRそれぞれの考え方、経験、見識、実力次第と成ると思います。

良くDRと話し合い、大丈夫!?と思える所で治療する以外にない、と言う事なのです。


やり替え、やり直しに関しては、骨があれば何度でも可能ですが、その度に骨の条件が難しく成る可能性が高くなりますので、余りそう言う状況になる治療はお勧めできませんし、やはり歯周病の管理、メインテナンスが非常に重要である、とご理解下さい。


お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハッシーさん
返信日時:2010-10-28 23:12:13
畑田先生
松元先生

返信ありがとうございます。

どのような治療についてもそうなのかもしれませんが、特に医師の力量に負うところが大きいようですね。

ちなみにインプラントを前提とした抜歯でも、他院でおこなったものは、受け入れ先の医院としては治療を行いにくい、または行えないものなのでしょうか。

重ねてアドバイス願います。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-10-28 23:18:27
インプラントを前提とした抜歯でも、他院でおこなったものは、受け入れ先の医院としては治療を行いにくい、または行えないものなのでしょうか。


行えないことはないと思いますが、抜歯する前から骨量が少ないことがわかっている場合には抜歯時にある程度の工夫をする可能性はありますね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ハッシーさん
返信日時:2010-11-01 22:04:09
畑田先生

回答ありがとうございます。


どのような治療を選択するかは、最終的に患者側の判断になるかと思うのですが、なかなか難しいものですね。


参考になりました。
ありがとうございました。



タイトル 左下6番抜歯後のインプラントの種類、手法について
質問者 ハッシーさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
インプラント治療法
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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