[写真あり] 10歳、上顎前突を非抜歯で矯正する場合の治療方法
相談者:
tmyさん (35歳:女性)
投稿日時:2010-10-25 11:09:30
10才3か月息子の出っ歯が気になり、矯正歯科で相談や検査をしてきましたが、治療方針が異なるので迷っているうちに1年程経ってしまいました。
非抜歯で矯正したいのですが、どのような方法が良いでしょうか?焦っています。
歯の矯正だけで舌足らずのようなしゃべり方が治るのかも悩んでいます。
口呼吸をしていていつも口をポカンと開けていますし、舌もいつも下の歯の方にあります。
上顎過成長と下顎後退+下方成長の骨格性(歯槽性)上顎前突という診断で、歯は大きいそうです。
前歯の前突も少しあります。
生えかわりが早く、すべて永久歯です。
12歳臼歯はまだ生えていません。
?急速拡大装置で上顎拡大後、ハイプルヘッドギアで上顎骨の成長を抑え下顎の前方成長を促進する。
前歯6本にブラケットを付け、上顎全体を後方向へ牽引する。
第一臼歯の傾斜防止のため口蓋部にトランスパラタルアーチを装着する。
装置の効果が出れば観察に移り、必要ならばすべての歯にブラケットを付け、仕上げをする。
下顎の成長の不十分であれば、抜歯の可能性もあり。
?可撤式装置(下顎を前に出す+上顎を後退させる)1年、場合によってはヘッドギアを併用。
永久歯列完成期(12才臼歯の萌出)に再審査をする。
月に1日だけ、矯正の先生がきます。
?叢生がある場合はヘッドギアを使う治療をするが、歯はだいたい並んでいるので、下顎を前に出す、取り外しのできる装置を使う。
下顎を前に出す装置1〜2年、保定1〜2年。
毎日しっかり装置を使わないと下顎だけでなく上顎も出てしまうと言われました。
口呼吸が治っていなくて口を開けた状態で眠っているのに、夜間口の中に入れる装置で効果があるのか心配ですし、ただでさえ口元が突出しているのに、下顎を出して大丈夫なのか不安です。
非抜歯で矯正したいのですが、どのような方法が良いでしょうか?焦っています。
歯の矯正だけで舌足らずのようなしゃべり方が治るのかも悩んでいます。
口呼吸をしていていつも口をポカンと開けていますし、舌もいつも下の歯の方にあります。
上顎過成長と下顎後退+下方成長の骨格性(歯槽性)上顎前突という診断で、歯は大きいそうです。
前歯の前突も少しあります。
生えかわりが早く、すべて永久歯です。
12歳臼歯はまだ生えていません。
?急速拡大装置で上顎拡大後、ハイプルヘッドギアで上顎骨の成長を抑え下顎の前方成長を促進する。
前歯6本にブラケットを付け、上顎全体を後方向へ牽引する。
第一臼歯の傾斜防止のため口蓋部にトランスパラタルアーチを装着する。
装置の効果が出れば観察に移り、必要ならばすべての歯にブラケットを付け、仕上げをする。
下顎の成長の不十分であれば、抜歯の可能性もあり。
?可撤式装置(下顎を前に出す+上顎を後退させる)1年、場合によってはヘッドギアを併用。
永久歯列完成期(12才臼歯の萌出)に再審査をする。
月に1日だけ、矯正の先生がきます。
?叢生がある場合はヘッドギアを使う治療をするが、歯はだいたい並んでいるので、下顎を前に出す、取り外しのできる装置を使う。
下顎を前に出す装置1〜2年、保定1〜2年。
毎日しっかり装置を使わないと下顎だけでなく上顎も出てしまうと言われました。
口呼吸が治っていなくて口を開けた状態で眠っているのに、夜間口の中に入れる装置で効果があるのか心配ですし、ただでさえ口元が突出しているのに、下顎を出して大丈夫なのか不安です。
回答1
回答日時:2010-10-25 18:13:55
下顎が後下方回転している上顎前突で、それにともない口唇閉鎖不全があるようです。
このような場合には、無理をして非抜歯治療を行うと、ますます下顎が後下方回転します。
上顎前突、口唇閉鎖機能改善のためには、非抜歯にこだわらないほうがいいと思います。
非抜歯という言葉は、患者さんにとって、いやそれ以上に歯科医にとっても心地いい言葉です。
それ以前に歯並び、かみ合わせ、自然な口唇閉鎖を目標にして、そのためにはひとつの選択肢として抜歯も考えておく必要がありそうです。
矯正としては、第一期治療で骨格的な改善を可能な限り行い、第二期治療で積極的な歯の移動を行うのがオーソドックスな考え方です。
この場合、第二期治療時に4本抜歯などを考慮する必要があります。
もちろんうまくいけば第一期治療が奏功して、非抜歯で治療できる可能性もわずかですがあります。
提示いただいた3案とも第一期治療としては問題はないと思いますが、患者さんが非抜歯にこだわりすぎると目標が達成できなくなります。
矯正専門開業医の立場からだと、月1度だけのアルバイト矯正は避けたほうがいいと思います。
このような場合には、無理をして非抜歯治療を行うと、ますます下顎が後下方回転します。
上顎前突、口唇閉鎖機能改善のためには、非抜歯にこだわらないほうがいいと思います。
非抜歯という言葉は、患者さんにとって、いやそれ以上に歯科医にとっても心地いい言葉です。
それ以前に歯並び、かみ合わせ、自然な口唇閉鎖を目標にして、そのためにはひとつの選択肢として抜歯も考えておく必要がありそうです。
矯正としては、第一期治療で骨格的な改善を可能な限り行い、第二期治療で積極的な歯の移動を行うのがオーソドックスな考え方です。
この場合、第二期治療時に4本抜歯などを考慮する必要があります。
もちろんうまくいけば第一期治療が奏功して、非抜歯で治療できる可能性もわずかですがあります。
提示いただいた3案とも第一期治療としては問題はないと思いますが、患者さんが非抜歯にこだわりすぎると目標が達成できなくなります。
矯正専門開業医の立場からだと、月1度だけのアルバイト矯正は避けたほうがいいと思います。
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2010-10-25 19:15:25
もう少し他の歯科矯正施設を受診したらいかがでしょうか。
目的は機能的矯正装置によって出来るだけ、顎顔面の成長と整形を促すためです。
非抜歯にこだわりがあるのであれば、それはそれで良いと思います。
どちらにしても完全な目的(理想の咬合、顔面)は、誰も持ち合わせていないのですから。
限度を充分に説明してくれる事が私は望ましいと思っています。
私は今の時点で、非抜歯で出来る可能性がわずかですがありますとは、とても言えません。
何しろ資料が一切ないのですから。
目的は機能的矯正装置によって出来るだけ、顎顔面の成長と整形を促すためです。
非抜歯にこだわりがあるのであれば、それはそれで良いと思います。
どちらにしても完全な目的(理想の咬合、顔面)は、誰も持ち合わせていないのですから。
限度を充分に説明してくれる事が私は望ましいと思っています。
私は今の時点で、非抜歯で出来る可能性がわずかですがありますとは、とても言えません。
何しろ資料が一切ないのですから。
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-10-26 16:52:01
伊藤先生が回答された第一期治療で骨格的改善のために急速拡大装置を使って上顎拡大すること(担当医の提案)は、大きな意味があると思います。
それは、同時に鼻腔にも作用して鼻呼吸し易くなる可能性も考えられること、早めに舌が上(下)歯列内に存在出来るスペースを与えてあげること、また咬み合わせによって下顎が成長を抑制していたとしたら、そのロックを解除してあげることです。
ただ、10才3か月ということで、もう少し早かったらと良かったいう気持ちは正直ありますね。
今からでも、もし矯正治療されるのでしたら開始は早いほうが良いと思います。
特に下顎の成長は、まだ、これからですから。
私も、非抜歯で可能なら、それに越した事はないでしょうが、あまり、それにこだわり過ぎるのも如何かと思います。
個人的には、担当医案のトランスパラタルアーチ(よく使用されます)の効果は、この場合疑問ですが、使用されても悪くはないと思います。
月1回だけ矯正医が来られる医院の場合は、万一のトラブルの対応、場合によっては矯正医の自院、若しくは派遣元の大学病院医局での対応は可能かどうかまで確認されたら良いと思います。
それは、同時に鼻腔にも作用して鼻呼吸し易くなる可能性も考えられること、早めに舌が上(下)歯列内に存在出来るスペースを与えてあげること、また咬み合わせによって下顎が成長を抑制していたとしたら、そのロックを解除してあげることです。
ただ、10才3か月ということで、もう少し早かったらと良かったいう気持ちは正直ありますね。
今からでも、もし矯正治療されるのでしたら開始は早いほうが良いと思います。
特に下顎の成長は、まだ、これからですから。
私も、非抜歯で可能なら、それに越した事はないでしょうが、あまり、それにこだわり過ぎるのも如何かと思います。
個人的には、担当医案のトランスパラタルアーチ(よく使用されます)の効果は、この場合疑問ですが、使用されても悪くはないと思います。
月1回だけ矯正医が来られる医院の場合は、万一のトラブルの対応、場合によっては矯正医の自院、若しくは派遣元の大学病院医局での対応は可能かどうかまで確認されたら良いと思います。
回答4
ふかみ歯科・矯正科クリニック(奈良県大和高田市)の深見です。
回答日時:2010-10-27 00:38:39
tmy さんこんばんは
非抜歯矯正を希望であれば、舌癖・口腔閉鎖の改善をしっかり訓練しないと矯正は難しいと思われます。
MFTを行っている矯正歯科で一度相談されてはいかがでしょうか?
抜歯・非抜歯どちらにしても、矯正終了後、口呼吸・舌の位置不良があると後戻りが大きくなります。
非抜歯矯正を希望であれば、舌癖・口腔閉鎖の改善をしっかり訓練しないと矯正は難しいと思われます。
MFTを行っている矯正歯科で一度相談されてはいかがでしょうか?
抜歯・非抜歯どちらにしても、矯正終了後、口呼吸・舌の位置不良があると後戻りが大きくなります。
相談者からの返信
相談者:
tmyさん
返信日時:2010-10-27 17:03:35
タイトル | [写真あり] 10歳、上顎前突を非抜歯で矯正する場合の治療方法 |
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質問者 | tmyさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 小児矯正(子供の矯正) 子供の歯並び その他(写真あり) 子供の歯列矯正 上顎前突(出っ歯) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。