レジンは患者にとっても、歯科医のコスト面においても銀インレーに勝る?

相談者: 匿名希望2さん (23歳:男性)
投稿日時:2010-10-28 22:21:27
⇒参考:過去の相談
3Mix−MP法・レンジ充填を保険治療で行いたい


銀のインレーのように形成した詰め物をはめ込むやり方は、再度虫歯の発生になりやすいと聞きます。
月日がたつにつれて、接着剤が溶け、インレーと歯の間に隙間ができ、そこから虫歯になるとか。
またインレーは、しっかりはめ込むために歯を余分に削る場合があるそうです。

それと比べて、コンポジットレジンは詰め込むので削る量もインレーに比べると減らせるそうです。
強度の方も、何かと銀のインレーの方が丈夫とよく聞きますが、実際のところ対して差はないとなっています。

それなのになぜ歯科医は銀のインレーをいまだに使い続けているのですか?


また素人目線から見ると、

その日のうちに削って、レジンを詰め形成する。
医師の拘束時間は増える。

削って、技工士に渡して1週間後はめ込む
医師の拘束時間は減る
技工士が必要になる

とゆう解釈になります。

技工士に歯を形成させるより、レジンを詰めた方が歯科医師側のコストにとっても、患者側にとってもいいと思うのですがいかがでしょう?
歯科医のご意見をお聞かせください。


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-10-28 22:48:26
何を聞きたいのか良く解らないのですが。

匿名希望2 さんの御話には時間的概念が抜けています。
どんな仕事でも時給って有りますよね、保険治療においてはコストパフォーマンスも考えなければいけません(歯科医もお仕事でやっていて従業員の給料も払わなければならないので)。

レジン充填は術者のテクニックがモロに出ますし、時間もかなりかかります。
特に隣接面を含む2級窩洞等はかなり難しくちゃんと詰めようと思うとかなり時間が掛かります。

インレーは時間的に言えば(私の場合)1/4位で済みます。
そして実日数も2日になりますので、レジン充填より点数的には高くなります。
時間の概念を加えれば歯科医の収入はかなり違ってきます。

実際レジンの2級を保険診療で行うと赤字になるのでやらない先生も多いみたいですよ。
歯科医に赤字になってもレジンで治療せよと言うのは酷かと思いますが、ただし探せば時間を気にせずにやってくれる歯科医は居るかもしれません。

匿名希望2 さんがその様な歯科医に会える事を祈ってます。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-10-28 23:29:07
インレーレジン充填を比べた場合インレーの方が削除量は多いですね。
ただ耐摩耗性とか破折強度とかは絶対インレーの方が上ですね。
一応「銀のインレー」と書かれてますが理工学的には銀パラジウム洞金合金なんですが保険上は「金銀パラジウム合金」となっています。
本当は18金あたりを使いたいのですが、保険がそれを許してくれません。

臼歯部の1級窩洞だとレジン充填に傾きつつあるのかもしれません。

でも細見先生が書かれたように2級窩洞でインレー以上に虫歯になりにくいレジン充填をする先生(できる先生)は少数派だと私は認識しています。
マトリックステープの合わせられる角度は限られていますので。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-10-29 00:38:37
匿名希望2さん こんばんは
銀のインレーを使っているのに疑問をお持ちですね。
お考えについて私なりのお答えをいたします。

まず 虫歯のなりやすさについてですが、金属と歯質は直接つきませんのでセメント(接着剤)でつけることになります。
当然経時的に劣化もありますし、金属と歯質との熱膨張率が違いますのでアイスからお茶などの温度変化に対する崩壊も考えられます。

お口の中は条件として劣悪な環境であると言えます。
このお口の中で安定している材料は残念ながら自分の歯質以外にはないと考えられます。
ですから予防が大切なのですが、現在の歯科治療は補修的な処置と言えます。

ですが実際削らなくてはならなくなった場合、何を使って処置するかは、その先生の考え方次第とならざるを得ません。
歯の削る量、削った形態、などにより原則はありますが、はっきりとした決め事はないように思えます。

現状ではレジンの接着剤の性能が進歩しておりますので、レジンを詰める事が多いのではないかと推測致します。

レジンでは咬みあわせにより破折が推測される場合、金属にしますが、私は銀(=金銀パラジウム合金(保険適応金属))ではなく金20Kや白金加金を使います。
それは金特有の延びの度合いがいいので歯質との適合が良いと思います。しかし自費診療になります。
保険診療はコストとかける時間との関係もありますので、拘束時間も選択の中に関係しているかもしれません。

私は医療としては「自分の歯」あるいは「身内の歯」だとしたらどうするだろうということを考え、ご説明し治療を進めるようにしています。

これは知識のある医療関係者が「受けたい治療」がその時点でのベストだと考えるからです。
ですから虫歯の治療でも虫歯の部分をマイクロスコープなどできれいに時間をかけてとりますので手間と時間を要します。
実はこの基本的な治療が最も大切と考えます。
保険診療ではこの手間が評価されませんので、私が保険診療を辞退し自由診療に移行した理由でもあります。

もう一つ治療後の再度の虫歯のできやすさは接着剤だけではなく、お口全体の虫歯のリスク(なりやすさ)にもよりますので、リスクを調べて上手にコントロール(ホームケアとプロのケアの両立)することが、虫歯の再発を防ぐ一番だと考えます。

まとめますと予防に勝る治療はないという事が原則ですが、治療をする場合、最小限で行い、永久的なものではないと考え治療が長持ちするよう、お口のコントロールを定期的に利用し繰り返しの治療を先延ばしする事が、自分の歯を守る最善の方法を考えます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-10-29 12:27:07
全ての治療法は何らかのニーズに答えるべく開発されています。
個々の状態、事情により適材適所があります。


>それなのになぜ歯科医銀のインレーをいまだに使い続けているのですか?
技工士に歯を形成させるより、レジンを詰めた方が歯科医師側のコストにとっても、患者側にとってもいいと思うのですがいかがでしょう?

なので一般論を扱う意味はないと思います。


匿名希望2さんに合った歯科医院、治療法を選択することが重要だと思います。




ご参考まで・・・

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-10-29 12:39:33
レジンには、


磨耗する

・研磨をしっかりしないとプラークがつきやすい

・高度なテクニックを要する


などの欠点もありますので、特に奥歯で歯と歯の間を含む虫歯の場合などでは、あえてレジンではなく金属のインレーを選択する先生も少なくありません。
(というか、むしろインレーのほうが多数派です)


コストの問題だけではなく、医学的な面からも、どちらの方法が確実に良いのかは断言できないのが実情です。

歯科医師の経験・テクニック・個々の患者さんの条件等によって変わってきます)

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-10-29 12:44:33
ちなみに、本気で虫歯の再発防止を考えるのであれば、


・どんな治療法を選択するのか?


ということよりも、


・虫歯ができた原因はなんなのか?

・どうすればその原因を取り除くことができるのか?


を考えることのほうが遥かに重要です。


ですので、そういった指導をしてくれる医院がベストかもしれませんね。




タイトル レジンは患者にとっても、歯科医のコスト面においても銀インレーに勝る?
質問者 匿名希望2さん
地域 非公開
年齢 23歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
保険のインレー(銀・金属)
詰め物、インレーその他
その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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