なぜ急に虫歯菌の「唾液感染」が言われ始めたのですか?
相談者:
kashinokiさん (29歳:女性)
投稿日時:2010-10-15 19:38:53
突然の投稿恐れ入ります。
最近時間をみつけてはここを読み、勉強させていただくようになりました。
私はここを見るまで、虫歯菌は唾液を通じてこどもに感染するというのを信じていました。
ここ最近(10年くらい前から?)急に言われるようになったので、医学の進歩で判ったのだなぁと信じて疑わなかったのですが、当サイトでは多くの歯科医の方々が否定的であると知り、正直びっくりしました。
ところでなぜ、急にそしてこんなにも広く唾液感染は言われるようになったのでしょう。
私が子どもの頃はそのような話は全く知らず、親も当時はしらなかったといいます。
この話がなされるときはたいてい「最近わかったこと」という感じでされるのですが(少なくとも私の周りではそうです)、何か発表があったりしたのでしょうか。
巷の噂レベルにしては、結構幅広く言われているような気がしており、たとえばネット上に唾液感染のことについては山ほど書かれていますし、テレビでも芸能人がこのことを口にしているのを聞いたことがありますし、育児雑誌でも見かけますし、保健師にも言われましたし、母子手帳の副読本にも書いてありました。
あともう一つ、必ずしも唾液感染とはいえなくても、たとえば同じスプーンの使いまわしで感染するというのは言いすぎでも、プラークだらけの人が離乳食期のこどもに自分が噛み砕いた食べ物を与えることによって、そしてそれを続けることによって、こどもの口内の常在菌バランスがミュータンス菌が多くなってしまい、虫歯リスクが高くなるということ位は考えられますか?
最近時間をみつけてはここを読み、勉強させていただくようになりました。
私はここを見るまで、虫歯菌は唾液を通じてこどもに感染するというのを信じていました。
ここ最近(10年くらい前から?)急に言われるようになったので、医学の進歩で判ったのだなぁと信じて疑わなかったのですが、当サイトでは多くの歯科医の方々が否定的であると知り、正直びっくりしました。
ところでなぜ、急にそしてこんなにも広く唾液感染は言われるようになったのでしょう。
私が子どもの頃はそのような話は全く知らず、親も当時はしらなかったといいます。
この話がなされるときはたいてい「最近わかったこと」という感じでされるのですが(少なくとも私の周りではそうです)、何か発表があったりしたのでしょうか。
巷の噂レベルにしては、結構幅広く言われているような気がしており、たとえばネット上に唾液感染のことについては山ほど書かれていますし、テレビでも芸能人がこのことを口にしているのを聞いたことがありますし、育児雑誌でも見かけますし、保健師にも言われましたし、母子手帳の副読本にも書いてありました。
あともう一つ、必ずしも唾液感染とはいえなくても、たとえば同じスプーンの使いまわしで感染するというのは言いすぎでも、プラークだらけの人が離乳食期のこどもに自分が噛み砕いた食べ物を与えることによって、そしてそれを続けることによって、こどもの口内の常在菌バランスがミュータンス菌が多くなってしまい、虫歯リスクが高くなるということ位は考えられますか?
回答1
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2010-10-15 20:37:34
こんばんは。
直接的な回答とは違うかも知れませんが・・・
通常何がしかの細菌を口腔内に感染させようとした場合、余程の量の細菌を直接その場所に付着させた上でそこそこの時間放置でもさせなければ、その他の口腔内常在菌に邪魔されてお口の中に定着は出来ません。
感染力の高い菌やウィルスなら話は違ってきますが、ミュータンス菌がそれ程までの感染力を持っているとは考え難いと思っております。
それと赤ちゃんは概ね出産時に産道で母親から微生物の汚染を受け、出産直後より外界からも微生物に汚染されて定着が始まります。
「汚染」という文字のイメージでは悪い事にも見えるかも知れませんが、人はこうして親から感染して(受け継いで)定着した細菌のおかげで、逆に悪さをするかも知れないその他の外敵から身体を守るバリアを得るのです。
>こどもの口内の常在菌バランスがミュータンス菌が多くなってしまい、虫歯リスクが高くなるということ位は考えられますか?
上記の理由で、これらがミュータンスのみが増える要因ではなく、その他によるもの(食生活習慣や清掃状態その他全身状態など)と考えます。
直接的な回答とは違うかも知れませんが・・・
通常何がしかの細菌を口腔内に感染させようとした場合、余程の量の細菌を直接その場所に付着させた上でそこそこの時間放置でもさせなければ、その他の口腔内常在菌に邪魔されてお口の中に定着は出来ません。
感染力の高い菌やウィルスなら話は違ってきますが、ミュータンス菌がそれ程までの感染力を持っているとは考え難いと思っております。
それと赤ちゃんは概ね出産時に産道で母親から微生物の汚染を受け、出産直後より外界からも微生物に汚染されて定着が始まります。
「汚染」という文字のイメージでは悪い事にも見えるかも知れませんが、人はこうして親から感染して(受け継いで)定着した細菌のおかげで、逆に悪さをするかも知れないその他の外敵から身体を守るバリアを得るのです。
>こどもの口内の常在菌バランスがミュータンス菌が多くなってしまい、虫歯リスクが高くなるということ位は考えられますか?
上記の理由で、これらがミュータンスのみが増える要因ではなく、その他によるもの(食生活習慣や清掃状態その他全身状態など)と考えます。
回答2
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2010-10-15 23:49:20
>ところでなぜ、急にそしてこんなにも広く唾液感染は言われるようになったのでしょう。
細菌の検査技術が向上し、少量でも、父親由来のミュータンス菌か母親由来のミュータンス菌かといった違いも判別できるようになったことが大きいと思います。
母親由来が半数、残りのさらに半数が父親由来といった報告もあります。
その結果から、
1.ミュータンス菌は口腔内に定着しづらい
2.少量の唾液からは定着は成立しない
3.先に定着したものが優勢で、菌の交代は起こりにくい
といったことを前提に考えて、接触する機会の多い母親あるいは父親の唾液、もしくは唾液が大量に付着したものからミュータンス菌は感染するといったことが言われるようになってきたのではないかと推測します。
ただ、この理論だと、3歳くらいまでミュータンス菌が定着していない人は、自分以外の人間の唾液と濃厚な接触を持たない限り、いくら砂糖を摂取しようが、歯を磨かなかろうが、”絶対に”虫歯にならないことになります。
絶対にですよ!
他人の唾液、それさえ気をつけていれば一生虫歯にならないんです。(本当なら、なんとすばらしいことか)
でも、そんなことを言っている歯科医師は皆無です。(虫歯になりにくいなんていってる人は多いですけど、それでは意味がまったく違います)
つまり、その前提のどこかがおかしいんです。(個人的には先の3つの前提すべてがあやしいと思ってます)
細菌の検査技術が向上し、少量でも、父親由来のミュータンス菌か母親由来のミュータンス菌かといった違いも判別できるようになったことが大きいと思います。
母親由来が半数、残りのさらに半数が父親由来といった報告もあります。
その結果から、
1.ミュータンス菌は口腔内に定着しづらい
2.少量の唾液からは定着は成立しない
3.先に定着したものが優勢で、菌の交代は起こりにくい
といったことを前提に考えて、接触する機会の多い母親あるいは父親の唾液、もしくは唾液が大量に付着したものからミュータンス菌は感染するといったことが言われるようになってきたのではないかと推測します。
ただ、この理論だと、3歳くらいまでミュータンス菌が定着していない人は、自分以外の人間の唾液と濃厚な接触を持たない限り、いくら砂糖を摂取しようが、歯を磨かなかろうが、”絶対に”虫歯にならないことになります。
絶対にですよ!
他人の唾液、それさえ気をつけていれば一生虫歯にならないんです。(本当なら、なんとすばらしいことか)
でも、そんなことを言っている歯科医師は皆無です。(虫歯になりにくいなんていってる人は多いですけど、それでは意味がまったく違います)
つまり、その前提のどこかがおかしいんです。(個人的には先の3つの前提すべてがあやしいと思ってます)
相談者からの返信
相談者:
kashinokiさん
返信日時:2010-10-19 13:23:19
田中先生
早速のご回答誠にありがとうございました。
>通常何がしかの細菌を口腔内に感染させようとした場合、余程の量の細菌を直接その場所に付着させた上でそこそこの時間放置でもさせなければ、その他の口腔内常在菌に邪魔されてお口の中に定着は出来ません。
素人には分からないことで、誠に参考になりました。
逆に、だからこそ3歳までにミュータンス菌を移さなければ、ミュータンス菌が口内に定着できなくなる、ということにはならないのでしょうか。
(思いっきり素人まるだしの質問になっていることと思いますが・・・正直、分からないのです。)
--- --- ---
森川先生へ
早速のご回答誠にありがとうございました。
>細菌の検査技術が向上し、少量でも、父親由来のミュータンス菌か母親由来のミュータンス菌かといった違いも判別できるようになったことが大きいと思います。
>母親由来が半数、残りのさらに半数が父親由来といった報告もあります。
では、全くの根も葉もない噂というレベルではなく、そういった科学的な報告があるのですね。
ただ、親から受け継いだミュータンス菌が口内に存在していることが判明しているというだけで、今の時点ではそれが3歳までに唾液で感染しているとはいえないという状態でしょうか。
田中先生が言われているように産道を通って生まれてくる過程ですでに様々な菌との接触があるわけで、生まれてすぐミュータンス菌とも接触しているかもしれない、のでしょうかね。
--- --- ---
早速のご回答誠にありがとうございました。
>通常何がしかの細菌を口腔内に感染させようとした場合、余程の量の細菌を直接その場所に付着させた上でそこそこの時間放置でもさせなければ、その他の口腔内常在菌に邪魔されてお口の中に定着は出来ません。
素人には分からないことで、誠に参考になりました。
逆に、だからこそ3歳までにミュータンス菌を移さなければ、ミュータンス菌が口内に定着できなくなる、ということにはならないのでしょうか。
(思いっきり素人まるだしの質問になっていることと思いますが・・・正直、分からないのです。)
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森川先生へ
早速のご回答誠にありがとうございました。
>細菌の検査技術が向上し、少量でも、父親由来のミュータンス菌か母親由来のミュータンス菌かといった違いも判別できるようになったことが大きいと思います。
>母親由来が半数、残りのさらに半数が父親由来といった報告もあります。
では、全くの根も葉もない噂というレベルではなく、そういった科学的な報告があるのですね。
ただ、親から受け継いだミュータンス菌が口内に存在していることが判明しているというだけで、今の時点ではそれが3歳までに唾液で感染しているとはいえないという状態でしょうか。
田中先生が言われているように産道を通って生まれてくる過程ですでに様々な菌との接触があるわけで、生まれてすぐミュータンス菌とも接触しているかもしれない、のでしょうかね。
--- --- ---
相談者からの返信
相談者:
kashinokiさん
返信日時:2010-10-19 13:33:52
(以下は、先生方にご回答をいただくまでの生活のことで、今は少し違うのですが)
実は今、0歳児の子育て中でして、今までこの唾液感染説を信じていただけあって、そのことで子育てがしんどかったのです。
気にしない人、無駄と分かっている賢明な人にとっては馬鹿らしい行動ではありますが、キスはもちろん、こどもの手が唇に触れたら手を洗うし、食事中赤ちゃんの世話をするときには、唾液が手についてはないけど必ず石鹸で手を洗います。
箸先が食器のあちこちに触れているかもしれないから、がその理由です。
手は四六時中洗っているのでボロボロ、皺から血が滲みます。
でも赤ちゃんを世話する手に、ハンドクリームを塗るわけにいかず放置。
・・・ちょっと話が逸れましたが、あ〜唾液感染さえなかったらなと思うことが多々あるのです。
しかもこういった生活をしていても、万全だ!とは到底思えず、きっとどこかで移ってしまうのだろうという不安があるだけです。
もう移っているかもしれないなとも思ってます。
保健師さんに一度相談したことがあり、やはり唾液感染をふせぐために、自分の口で噛み砕いたものを赤ちゃんに与えたりはやめたほうがいいとのこと、でもそれ以上は気にしすぎです、といわれたことがあります。
この先たいへんになってしまいますよ、と。
でも目玉でも内臓でもこどもに必要ならくれてやる、という気持ちでいる親にしてみたら、「親が気をつけなかったから虫歯菌が移ったのですよ」なんていう事態は非常にさけたいものです。
菌について詳しくないまったくの素人(私)にとっては、菌というのは小さくて、唾液一滴の中にも無数存在するものという知識があるくらいです。
大量の唾液だろうが、くしゃみをしたときにとんだ目に見えないくらいの一滴だろうが同じではないかと思ってみたり。
でもとにかく、母親たち(少なくとも私)にとってみたら、母子手帳副読本にもかかれ、保健師さんたちも言われていることは絶大です。
先生方のようにきちんとした知識がない私には、言われたとおりにしようと考える選択肢しかありませんでした。
とはいえ、どこの機関からこういう実験の結果どういう発表があった…という情報がなく、ここまでして広く言われている唾液感染説が根も葉もない噂だったら、ちょっぴり恨めしいような気持ちになっていたのです。。。
先生方からこのたびいただいた回答で、お二人の先生が共に(唾液感染について否定的というお話の中で)どのみち少量の唾液なら感染しないという主旨の書き込みがあったので、前より大らかにはなれた気がします。
どのみち、歯のケアは自分の歯を含め頑張るつもりです。
こどもはまだ歯が生えていませんが、生まれてすぐに歯ブラシや歯みがきナップ、フッ素(レノビーゴ)をがっちり揃えてあります。
とくにフッ素は毎日使っていきたいと思っています。
小児科の先生も言うくらい、よだれが非常に多いこどもなので、フッ素をスプレーしてもよだれで流されてしまいそうですけど・・・・
実は今、0歳児の子育て中でして、今までこの唾液感染説を信じていただけあって、そのことで子育てがしんどかったのです。
気にしない人、無駄と分かっている賢明な人にとっては馬鹿らしい行動ではありますが、キスはもちろん、こどもの手が唇に触れたら手を洗うし、食事中赤ちゃんの世話をするときには、唾液が手についてはないけど必ず石鹸で手を洗います。
箸先が食器のあちこちに触れているかもしれないから、がその理由です。
手は四六時中洗っているのでボロボロ、皺から血が滲みます。
でも赤ちゃんを世話する手に、ハンドクリームを塗るわけにいかず放置。
・・・ちょっと話が逸れましたが、あ〜唾液感染さえなかったらなと思うことが多々あるのです。
しかもこういった生活をしていても、万全だ!とは到底思えず、きっとどこかで移ってしまうのだろうという不安があるだけです。
もう移っているかもしれないなとも思ってます。
保健師さんに一度相談したことがあり、やはり唾液感染をふせぐために、自分の口で噛み砕いたものを赤ちゃんに与えたりはやめたほうがいいとのこと、でもそれ以上は気にしすぎです、といわれたことがあります。
この先たいへんになってしまいますよ、と。
でも目玉でも内臓でもこどもに必要ならくれてやる、という気持ちでいる親にしてみたら、「親が気をつけなかったから虫歯菌が移ったのですよ」なんていう事態は非常にさけたいものです。
菌について詳しくないまったくの素人(私)にとっては、菌というのは小さくて、唾液一滴の中にも無数存在するものという知識があるくらいです。
大量の唾液だろうが、くしゃみをしたときにとんだ目に見えないくらいの一滴だろうが同じではないかと思ってみたり。
でもとにかく、母親たち(少なくとも私)にとってみたら、母子手帳副読本にもかかれ、保健師さんたちも言われていることは絶大です。
先生方のようにきちんとした知識がない私には、言われたとおりにしようと考える選択肢しかありませんでした。
とはいえ、どこの機関からこういう実験の結果どういう発表があった…という情報がなく、ここまでして広く言われている唾液感染説が根も葉もない噂だったら、ちょっぴり恨めしいような気持ちになっていたのです。。。
先生方からこのたびいただいた回答で、お二人の先生が共に(唾液感染について否定的というお話の中で)どのみち少量の唾液なら感染しないという主旨の書き込みがあったので、前より大らかにはなれた気がします。
どのみち、歯のケアは自分の歯を含め頑張るつもりです。
こどもはまだ歯が生えていませんが、生まれてすぐに歯ブラシや歯みがきナップ、フッ素(レノビーゴ)をがっちり揃えてあります。
とくにフッ素は毎日使っていきたいと思っています。
小児科の先生も言うくらい、よだれが非常に多いこどもなので、フッ素をスプレーしてもよだれで流されてしまいそうですけど・・・・
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2010-10-20 00:13:13
>どのみち少量の唾液なら感染しないという主旨の書き込みがあったので、前より大らかにはなれた気がします。
私の考えはまったく逆です。
「虫歯の原因菌は、口腔内に非常に定着しやすいので、虫歯の原因菌を口の中に定着させないことは不可能」
つまり、唾液の付着に気をつけるなどいった”ちっちゃなこと”をしたところで、虫歯を完全に防ぐなどといったことはできるはずがない。という考えです。
ですので、「口の中には、だれにでも必ず虫歯の原因菌はいる」といった前提で虫歯予防を考えるべきと思います。
口の中を空き地にたとえると、新しくできた空き地には雑草は生えてませんが、すぐに隣の空き地から雑草が飛んできて雑草が生えるようになります。
隣の空き地とは環境が似ていることが多いので同じような雑草が生えることが多いですが、隣の空き地と環境が違えば別の雑草が生えます。
また、隣の空き地との境に塀を作ったところで、完全に防ぐことはできませんし、かりにある程度防げたとしても、別の空き地の雑草が飛んできて生えるだけです。
雑草が育つ環境の空き地であれば、雑草を生やさないようにすることは不可能です。(シートで覆う(=人間社会と隔離する)といったことができるのであれば可能ですが)
つまり、雑草が生えにくいようにするには、塀を作るんじゃなくて、雑草が生えにくいような土壌、環境にしてあげることなんじゃないでしょうか。
私の考えはまったく逆です。
「虫歯の原因菌は、口腔内に非常に定着しやすいので、虫歯の原因菌を口の中に定着させないことは不可能」
つまり、唾液の付着に気をつけるなどいった”ちっちゃなこと”をしたところで、虫歯を完全に防ぐなどといったことはできるはずがない。という考えです。
ですので、「口の中には、だれにでも必ず虫歯の原因菌はいる」といった前提で虫歯予防を考えるべきと思います。
口の中を空き地にたとえると、新しくできた空き地には雑草は生えてませんが、すぐに隣の空き地から雑草が飛んできて雑草が生えるようになります。
隣の空き地とは環境が似ていることが多いので同じような雑草が生えることが多いですが、隣の空き地と環境が違えば別の雑草が生えます。
また、隣の空き地との境に塀を作ったところで、完全に防ぐことはできませんし、かりにある程度防げたとしても、別の空き地の雑草が飛んできて生えるだけです。
雑草が育つ環境の空き地であれば、雑草を生やさないようにすることは不可能です。(シートで覆う(=人間社会と隔離する)といったことができるのであれば可能ですが)
つまり、雑草が生えにくいようにするには、塀を作るんじゃなくて、雑草が生えにくいような土壌、環境にしてあげることなんじゃないでしょうか。
回答4
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2010-10-20 06:50:15
kashinokiさま、おはようございます。
お子さんのむし歯予防に、熱心に取り組んでいらっしゃるようですね。
個人的には、3歳までお菓子を与えない育児をお勧めいたします。
そうすれば何でも好き嫌いなく食べる味覚に育つと思います、そしておまけでむし歯ゼロになるでしょう。
コツは赤ちゃんにお菓子をあげたくて仕方が無い周りの人、例えばジジババや御近所の人たちに、理解を求めて協力してもらうことです。
あまり強く言い過ぎると隠れて与えてしまうことがあります、これには十分気をつけてください。
むし歯を作らない子育て http://yamadashika.jp/prevent.html#01
むし歯ゼロ育児家族インタビュー http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171
乳歯むし歯ゼロの子どもさん http://yamadashika.jugem.jp/?cid=48
永久歯むし歯ゼロ達成 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=49
お子さんのむし歯予防に、熱心に取り組んでいらっしゃるようですね。
個人的には、3歳までお菓子を与えない育児をお勧めいたします。
そうすれば何でも好き嫌いなく食べる味覚に育つと思います、そしておまけでむし歯ゼロになるでしょう。
コツは赤ちゃんにお菓子をあげたくて仕方が無い周りの人、例えばジジババや御近所の人たちに、理解を求めて協力してもらうことです。
あまり強く言い過ぎると隠れて与えてしまうことがあります、これには十分気をつけてください。
むし歯を作らない子育て http://yamadashika.jp/prevent.html#01
むし歯ゼロ育児家族インタビュー http://yamadashika.jugem.jp/?cid=171
乳歯むし歯ゼロの子どもさん http://yamadashika.jugem.jp/?cid=48
永久歯むし歯ゼロ達成 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=49
相談者からの返信
相談者:
kashinokiさん
返信日時:2010-10-20 13:32:55
森川先生へ
>私の考えはまったく逆です。
たいへん失礼いたしました。
前提が怪しいとおっしゃっていた、その前提の部分でしたね。
誠にすみません。
空き地に例えたお話が、無知の私になんと解りやすかったか・・・本当にありがとうございました。
上司に、60になっても虫歯ゼロだ!とご自慢の人がいて、本当に虫歯もなく口臭もなく、よく差し入れの甘いものを食べているのを見かけるのに、お昼休みに歯を磨いている様子もないのに・・・と羨ましい気持ちでした。
これが土壌が良い、ということでしょうか。
歯質は生まれる前の妊婦の食べ物で決まってしまうと聞いたので、こどもの歯質がどうなのか非常に心配ですが・・・
今からでもカルシウムの多い食事、ミネラル摂取など今より一層気をつけてみたほうが良いですね。
遅すぎではありますが(現在生後5ヶ月です…歯は生えてはいませんが、もうできあがっているのですよね…)。
--- --- ---
山田先生へ
ご回答誠にありがとうございました。
実はお菓子ゼロの子育てについて考えていた時期があり、そのために児童センター等に行った際に周りのお母さんに話を聞いたりしていたのです。
ですが、そこで判ったことが…。
「うちはお菓子与えていないし、だからこども(小学生)も甘いものに興味がないの」
とおっしゃっている方がいたのですが、後から周りのお母さんがたに、
「でもうちに来たときは、○○さんのお子さんはお菓子を催促して、一人で抱え込んで食べている」
と後からこっそり言われました。
どうやらこどもは親の方針を理解し、親の前ではお菓子に興味がないように振舞うものの、友達の家にいったときにはタカがはずれたように食べているようです。
周囲のお母さん方も、その子が甘いものゼロの方針で育てられていることを全く知らなかったとのこと。
その子のお母さんもまた、自分の子は甘いものに興味がないからよそでも食べる心配がない、と周囲に方針を伝えていなかったのかもしれません。
そんな話を聞いたので、ネットでも調べてみたら、親に禁止されていた子がよそのうちでバクバク食べるとか、お小遣いが自由になってくると、タカがはずれたように食べる、なんて話がたくさん出てきて、ネットの書き込みがすべて事実とはいえないにしろ、う〜〜んこれはかなり難しい問題だなと感じていました。
ですが、先生のくださったリンク先を読んで、一日一種類一個、ですとか、一日の許容量何グラムとか、休甘日(!)とかでしたら、取り組めそうな気がしてきました。
一生お菓子ゼロというものでなく、お菓子少な目というのは健康上も良いのかもしれません。
それから幼稚園に入るまでの間の甘いものには気をつけます。
完全にゼロは難しいと思いますが…。
まずは主人の理解を得たいと思います。
>私の考えはまったく逆です。
たいへん失礼いたしました。
前提が怪しいとおっしゃっていた、その前提の部分でしたね。
誠にすみません。
空き地に例えたお話が、無知の私になんと解りやすかったか・・・本当にありがとうございました。
上司に、60になっても虫歯ゼロだ!とご自慢の人がいて、本当に虫歯もなく口臭もなく、よく差し入れの甘いものを食べているのを見かけるのに、お昼休みに歯を磨いている様子もないのに・・・と羨ましい気持ちでした。
これが土壌が良い、ということでしょうか。
歯質は生まれる前の妊婦の食べ物で決まってしまうと聞いたので、こどもの歯質がどうなのか非常に心配ですが・・・
今からでもカルシウムの多い食事、ミネラル摂取など今より一層気をつけてみたほうが良いですね。
遅すぎではありますが(現在生後5ヶ月です…歯は生えてはいませんが、もうできあがっているのですよね…)。
--- --- ---
山田先生へ
ご回答誠にありがとうございました。
実はお菓子ゼロの子育てについて考えていた時期があり、そのために児童センター等に行った際に周りのお母さんに話を聞いたりしていたのです。
ですが、そこで判ったことが…。
「うちはお菓子与えていないし、だからこども(小学生)も甘いものに興味がないの」
とおっしゃっている方がいたのですが、後から周りのお母さんがたに、
「でもうちに来たときは、○○さんのお子さんはお菓子を催促して、一人で抱え込んで食べている」
と後からこっそり言われました。
どうやらこどもは親の方針を理解し、親の前ではお菓子に興味がないように振舞うものの、友達の家にいったときにはタカがはずれたように食べているようです。
周囲のお母さん方も、その子が甘いものゼロの方針で育てられていることを全く知らなかったとのこと。
その子のお母さんもまた、自分の子は甘いものに興味がないからよそでも食べる心配がない、と周囲に方針を伝えていなかったのかもしれません。
そんな話を聞いたので、ネットでも調べてみたら、親に禁止されていた子がよそのうちでバクバク食べるとか、お小遣いが自由になってくると、タカがはずれたように食べる、なんて話がたくさん出てきて、ネットの書き込みがすべて事実とはいえないにしろ、う〜〜んこれはかなり難しい問題だなと感じていました。
ですが、先生のくださったリンク先を読んで、一日一種類一個、ですとか、一日の許容量何グラムとか、休甘日(!)とかでしたら、取り組めそうな気がしてきました。
一生お菓子ゼロというものでなく、お菓子少な目というのは健康上も良いのかもしれません。
それから幼稚園に入るまでの間の甘いものには気をつけます。
完全にゼロは難しいと思いますが…。
まずは主人の理解を得たいと思います。
回答5
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2010-10-21 00:20:11
>「うちはお菓子与えていないし、だからこども(小学生)も甘いものに興味がないの」
>とおっしゃっている方がいたのですが、後から周りのお母さんがたに、
>「でもうちに来たときは、○○さんのお子さんはお菓子を催促して、一人で抱え込んで食べている」
>と後からこっそり言われました。
そんなもんでしょうね。
よくある話です。
>う〜〜んこれはかなり難しい問題だなと感じていました。
まったくその通りで、食生活指導をするのは簡単なのですが、実践してもらうのは簡単ではありません。
だから食生活指導による虫歯予防は、簡単ではないといつも言ってるんですけどね。
こういった努力が、ほとんど必要ないといった点でフッ化物の利用は大変優れているので、第一に勧めているわけです。(もちろんフッ化物だけでは不十分な場合もありますが)
>とおっしゃっている方がいたのですが、後から周りのお母さんがたに、
>「でもうちに来たときは、○○さんのお子さんはお菓子を催促して、一人で抱え込んで食べている」
>と後からこっそり言われました。
そんなもんでしょうね。
よくある話です。
>う〜〜んこれはかなり難しい問題だなと感じていました。
まったくその通りで、食生活指導をするのは簡単なのですが、実践してもらうのは簡単ではありません。
だから食生活指導による虫歯予防は、簡単ではないといつも言ってるんですけどね。
こういった努力が、ほとんど必要ないといった点でフッ化物の利用は大変優れているので、第一に勧めているわけです。(もちろんフッ化物だけでは不十分な場合もありますが)
相談者からの返信
相談者:
kashinokiさん
返信日時:2010-10-27 12:23:04
発熱したり不調が続いており、ご回答いただいた後の返信が遅くなり申し訳ありません。
考えれば考えるほど難しい問題ですね。
フッ素の利用も、小さいうちはレノビーゴ、と考えていたのですが、レノビーゴで検索するとフッ素のうがいは6歳未満は禁忌とか、色々出てきて。。。(でもレノビーゴはうがいではないからまた違うのですよね。)
小さい子はぶくぶくうがいが出来ないから、飲み込んでしまう可能性があるからということでしょうか。
またレノビーゴは低濃度だから効果がないということも聞いて、しかしながらここでは1〜3歳に有効とあるので、また濃度よりも回数や行き渡っているかという記載もあるので、それを信じてやっていこうと思います。
お菓子に関しても、3年間ゼロは未だに自信がもてないのが実情ですが(努力はしますが、記念日や晴れの日には与えてしまうかも・・・と)、どちらにしろこの時期のおやつは補食と捉えて欲しいと保健師さんからもお話があったので、お菓子に固執せず、食事に近い内容でもいいのかなと思っています。
考えれば考えるほど難しい問題ですね。
フッ素の利用も、小さいうちはレノビーゴ、と考えていたのですが、レノビーゴで検索するとフッ素のうがいは6歳未満は禁忌とか、色々出てきて。。。(でもレノビーゴはうがいではないからまた違うのですよね。)
小さい子はぶくぶくうがいが出来ないから、飲み込んでしまう可能性があるからということでしょうか。
またレノビーゴは低濃度だから効果がないということも聞いて、しかしながらここでは1〜3歳に有効とあるので、また濃度よりも回数や行き渡っているかという記載もあるので、それを信じてやっていこうと思います。
お菓子に関しても、3年間ゼロは未だに自信がもてないのが実情ですが(努力はしますが、記念日や晴れの日には与えてしまうかも・・・と)、どちらにしろこの時期のおやつは補食と捉えて欲しいと保健師さんからもお話があったので、お菓子に固執せず、食事に近い内容でもいいのかなと思っています。
回答6
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2010-10-27 22:55:17
フッ化物に関しては、千葉県歯科医師会の下記のマニュアルは結構参考になると思いますので、読んでみてください。
http://www.pref.chiba.lg.jp/kenzu/kuchi/documents/f-manual.pdf
http://www.pref.chiba.lg.jp/kenzu/kuchi/documents/f-manual.pdf
相談者からの返信
相談者:
kashinokiさん
返信日時:2010-10-29 22:26:46
タイトル | なぜ急に虫歯菌の「唾液感染」が言われ始めたのですか? |
---|---|
質問者 | kashinokiさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 29歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯予防 フッ素 その他(その他) 子供の虫歯予防 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。