20年前の根管充填材がレントゲンに写らないことがありますか?

相談者: ノーコンチさん (49歳:男性)
投稿日時:2010-11-05 21:05:55
こんにちは、よろしくお願いします。

根管治療について教えていただきたいのです。

同じような相談が2010.6.9に とんぼーさんからもあったのですが、わたしの疑問を解消するには至らなかったので。
 


20年以上前の治療なので、現在のものとは少し違っているのかもしれませんが、一人の先生に根管治療を7本やっていただきました。

7年前に、その根管治療をした7本のうちの1本が根尖性の歯周炎であろうということで、別の歯科医院で治療をしていただきました。



そのときレントゲンを視てその歯科医が言うには、

「右下6番と左上5番の根管治療の跡が写ってないぞ?」

左下6番は今しも傷んでいる歯で、わたしが

「膿で溶けたんですかねぇ?」

と訊いたら、その歯科医は

「そんなことで溶けてしまうものではないと思うんだけど・・・」

「じゃあ、どういうことなんですか?」

「分からない・・・」

「えー!!!(わたし)」



その後治療によって一時的には良くなったのですが、再発してしまい、7年前には何ともなかった左上5番の歯も現在は歯茎が腫れてきています。

そこで20年前の先生を再受診して訊いてみました(20年前治療してもらったことを隠したままで)。



根管治療がレントゲンに写らないことは
 
「ままあるよ、ときどきね」

たしか薬の充填材はX線を通さないので、画像は白く写るとか
 
「白く写ってなくても、薬は入ってるので大丈夫」

白く写る充填材の代わりに別の薬が入っているのですか?
 
「充填材は途中でとれてしまうことがたまにあって、でも薬はまわりに着いて残っているので問題はない」

充填材がとれたあと空洞にはなりませんか?

「土台を造るときセメントが詰まっていくから心配ない」

でも、本当は充填材が先端まできっちり届いているのがベストなんでしょ?

「充填材が途中でとれてしまってもなかなか気が付きにくい」

それは他の歯科医師だれでもそうなんですか?

「うんそう、小さくて分かりにくい」

じゃあ、問題はないけどベストでもない治療の人が結構町を歩いてるんですかねえ

「それは分からない」

すくなくとも先生の治療では何人かはそういう人を町に送り出してる

「・・・」



根管治療の手順は、まず抜髄をきれいにして、薬を充填して、土台を造って、型を取って、クラウンをする

「薬を充填したあと、ピンを先端まで差し入れる」

ピンもあるんですか?

「そう、そのあとにレントゲンを撮ってピンと充填材が先端まで行き届いているかを確認しないといけない」

じゃ、ここまでは充填材はちゃんとあるんですね。
充填材がとれてしまうのはいつ?

「このあとにつくる土台が安定し易いように、もう一度ドリルで髄腔を少し削るのだが、回転による熱などでピンや充填材が溶 けてチュルチュルとドリルの先端にくっ付いてくる。
このときにとれてしまう」

それはどんな歯科医師も努力をしながら、たまにそうなってしまうんですね?

「自分も他の歯医者の治療のあとに、そういったことによく遇う」



すみません。
相談したいことを明瞭に簡潔に書かなければと思いつつ、自分だけの偏見になる事も避けようとして、ただ有りのままをだらだら書いたことになってしまいました。

遅ればせながらご相談させていただきます。

まず、根管治療でレントゲンに写らないということが実際にあるのでしょうか?

文頭に挙げました、とんぼーさんの場合では中学生までと大人で充填する薬が違うらしいので考えられるかも知れませんが、わたしの場合は28歳のときで、しかも7本中5本は普通に写っています。

それから文中の先生が言うようにドリルで削ったときに、充填材やピンがくっ付いてとれてしまうというようなことが、本当に起こるのでしょうか? 」

たくさんの先生方の治療経験からご意見を賜りたいです。

そして、わたしはもうこの先生から診療を受けることはやめたほうがいいですよね?


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-05 22:10:30
根管治療、難しいですね。


>根管治療でレントゲンに写らないということが実際にあるのでしょうか?

根管治療の跡がレントゲンに写らないと言う事は・・

1.レントゲンに写らない物で根管充填した。
2.20年の間に根充材が無くなってしまった。
3.コアを立てる時に取れてしまった。

以上3種位が考えられますが(他にも有るかもしれませんが思いつきませんでした)。

1.昔ワッテ根充なる物が有りました。
レントゲンには写りません。

しかし私が歯科医になるずっと以前の治療法です。
おそらく40年以上前の。
ノーコンチさんは20年前だから違うかもしれませんね。

2.ビタペックスなどの糊剤根充の場合条件によっては無くなってしまう事が有ります。
ノーコンチさんの場合他の歯には残っているので違うかもしれません。

3.この可能性が高いかもしれませんね。


結局のところ根管治療は根管を出来るだけ無菌に封鎖して感染さえ起こさなければ治癒します。

ノーコンチさんは20年以上前に治療して成功率は5/7つまり71%ですね。
決して低い数字じゃありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ノーコンチさん
返信日時:2010-11-06 20:54:31
細身先生回答ありがとうございます。
だらだらした文章を最後まで我慢してよく読んで下さいました。

先生のご意見では、3のコアを立てる時に取れてしまう可能性が高いかもしれませんということですが、それはわたしを治療した歯科医の説明のようにドリルの摩擦熱でチュルチュルと溶けてくっ付いて取れてしまうことは実際に起きるかも知れないと言うことでしょうか?

そういう経験をしたことがある歯科医がどれ位いるのか、たくさんの先生方のご意見をお伺いしたかったのですが、残念ながらやはり私の書いたようなだらだらした相談文では先生方も取っ付きにくいのでしょうね。



>結局のところ根管治療は根管を出来るだけ無菌に封鎖して感染さえ起こさなければ治癒します。

そう言ってしまえばそれで終わりでしょうけど、では何故、充填材とピンがちゃんと先端に届いているかをレントゲンで確認しなければいけないことになっているのでしょうか。

確認後、取れてしまっては意味がなく思いますが・・・



>ノーコンチは20年以上前に治療して成功率は5/7つまり71%ですね。
>決して低い数字じゃありません。

成功についての考え方は人それぞれあると思いますが、失敗率でいうと29%ですね。

でも、根管治療をした7本のうちレントゲンに跡が写った5本は現在も問題はなさそうです。
これは100%ですね。

あ、跡が写らなかった2本は2本とも駄目になってる。
これも100%ですか。


お医者様といえど神様でないので常に100%完全無欠を求められるものではないということは、十分理解しております。

そんなことをされたら誰も医者になろうなんて人はいなくなるでしょう。
わたしも一生モノの治療をしてくれとはさらさら思っていません。

何年持てば成功なのかとかも私には分かりませんが、私の場合は7年前に治療を要したので13年持ったことになります。

これは感謝に値するものなのでしょう。
そうですね、私は並の人以上にデンタルケアを頑張って来たつもりですから。

なんか批判的な匂いが文章に・・・そう感じさせてしまったら御免なさい。
誹謗,中傷するようなものはいけないと規約にありましたよね
いえいえ、私にはそのつもりはありません。

”細身”先生と文頭に書いたのも”ノーコンチ”と呼び捨てにされた仕返しではありません。
真剣に回答して下さり誠に有難うございます。

また、相談させていただきます。

今度は自分の症状や状況を正確かつ簡潔に伝え医者からよりよい
診察、診療を導く高い技術を持った患者として。
回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-07 01:34:03
敬称が抜けたことはお詫びいたします。
修正しました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ノーコンチさん
返信日時:2010-11-07 17:35:54
ノーコンチです。

細見先生ご免なさい。
わたしは何も気にはしていません。

敬称が抜けたのは、たまたまだと思っていますよ。
わたしも自分の文章を読み返したときに変換ミスに気が付いたのですが、面白いかなと思ってちょっとお遊びをしてみたのです。

お気を悪くされたとしたら、わたしこそお詫びいたします。


ただ本当に残念なことは、他の多くの先生方のご回答を求められなかったことで、ドリルの熱や回転で充填材やピンが取れてしまうということの真偽と、そういうことが起こり得るとして、その頻度がどれくらいのものなのかを知りたかったのです。

また相談させていただきます。
ありがとうございました。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-11-07 18:23:18
根管充填材料は色々あって、計時的に吸収してしまうものもありますし、保険根管充填後のレントゲンが義務付けられたのも最近の事で、残念ながら不十分な根管治療は存在します。

また根管充填材が差し歯の形成中にとれてしまう事も可能性としてはあります。
普通はとれてしまった場合は気がつくとつくと思うのですが。


どのような材料を使用したのか分からない為、ノーコンチさんが実際受けられた治療がどのようなものであったかは分かりません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ノーコンチさん
返信日時:2010-11-09 15:50:32
尾崎先生、ご回答ありがとうございます。

私の受けた7本の根管治療のうち2本だけを別の充填材料にする必要性はおそらくなかったと思います。

その歯科医は充填材は治療中ときどき取れて、しかもそのことになかなか気が付かないものだと明言しました。
ちょっと恐い気がします。


このことで私が指摘したいのは、外れて取れてしまうポイントが判っているならば、レントゲンによる確認は当然その後のほうがいいんじゃないのですか?という事なんです。

しかもそれが標準的で決まっていることだとしたら問題は大きいと思います。
素人考えでしたらすみません。

ご返答頂けたら幸いです。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-11-09 16:03:27
根管充填後のレントゲン根管治療で根管拡大を行なったところまで充填出来たかを確認する為のもので、ポイントだけでなく一般的にはシーラーといってセメント(レントゲン位は映らないものもあります)と一緒に詰められる為、後日ポストの形成時に全部とれて来ることはないと思います。


また同じ患者さんでも、根管の状態や治療の経緯によってはいつも同じ材料で根管充填すると決まって分けでもありません。
治療を行なった先生の考え方次第です。

私は取れる可能性はあるといっただけで時々あるなどといったつもりはありません。
どちらかという稀にです。

回答 回答5
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-09 16:06:09
レントゲン撮影の目的の違いだと思います。

根充後のレントゲン撮影はちゃんと加圧根充されているかの確認の為です(保険でレントゲン撮影は必須)。
これは厚生省が決めた事です。


次にノーコンチさんの場合ですが、実際コアの形成時にドリルの熱でガタパーチャポイントなどのゴムでできた根管充填材が軟化してドリルに巻きつき外れる事がたまにあります。

個人的には外れちゃったかなと思ったらレントゲンで確認はしますが、根充後の様に保険で撮影する事を決められてはいません。これは歯科医の裁量の範囲です。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-11-09 16:46:04
昔の先生がやられていた事ですが、ワッテ根充といって脱脂綿に根充剤(シーラー:根管と根充剤をひっつけるセメント)を浸して詰めるということが行われていた事もありました。

こういった場合たとえ根充剤にX線不透過であっても、写りにくい事があります。

また、生活歯髄切断法といって歯冠部歯髄だけ除去して根管は残しておくこともあります。
その処置を受けた場合根っこの部分はX線写真像は透過像になります。


>充填材やピンがくっ付いてとれてしまうというようなことが、本当に起こるのでしょうか? 

抜け落ちてくることはあります。
実際私もありました。
もちろんおかしいと思ったら確認はしますが。


参考にしてください。




タイトル 20年前の根管充填材がレントゲンに写らないことがありますか?
質問者 ノーコンチさん
地域 埼玉
年齢 49歳
性別 男性
職業 無職
カテゴリ 根管治療その他
レントゲン写真
根管充填
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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