[写真あり] 歯の神経治療における器具の残存について
相談者:
ちりらいむさん (41歳:女性)
投稿日時:2010-11-10 15:31:17
はじめて相談させていただきます。
今神経治療中の、2回目ですが、根っこが、複雑な為途中で器具が折れてしまい 器具が残存の状態になりました。
このままでも問題はないが、もしなにかあれば、スペシャリストに処理を依頼するといわれました。
歯においては、肉などの弾力のあるものから、パンなどまで噛むと痛みます。
1)この痛みは、器具の残存によるものでしょうか?
2)器具をそのままにしておくと、膿む確率は、高いですか?
3)器具は、取った方がいいですか?
その場合特殊な処理(手術)をすることになりますか?
4)次回(3回目)で、クラウンの歯型を取る予定です。
時間を、かけても、痛みが、なくなるまで、神経治療は、すべきですか?
以上
質問の回答をお願いします。
今神経治療中の、2回目ですが、根っこが、複雑な為途中で器具が折れてしまい 器具が残存の状態になりました。
このままでも問題はないが、もしなにかあれば、スペシャリストに処理を依頼するといわれました。
歯においては、肉などの弾力のあるものから、パンなどまで噛むと痛みます。
1)この痛みは、器具の残存によるものでしょうか?
2)器具をそのままにしておくと、膿む確率は、高いですか?
3)器具は、取った方がいいですか?
その場合特殊な処理(手術)をすることになりますか?
4)次回(3回目)で、クラウンの歯型を取る予定です。
時間を、かけても、痛みが、なくなるまで、神経治療は、すべきですか?
以上
質問の回答をお願いします。
回答1
中山歯科医院(石川県金沢市)の中山です。
回答日時:2010-11-10 15:46:05
1)そうかもしれませんが、ハッキリとは何が原因かはわかりません。
2)破損している位置などによって様々です。
根っこの先、3ミリ以内であれば、問題は無いことも多いデータもあります。
3)個人的には除去した方が安心かなとは思います。
その場合は、顕微鏡を持った専門医が処置をすることになるでしょうし、
その専門医の診断によって、どのような処置をされるか決定することでしょう。
4)文章の流れがよく分かりません。
根管治療は終わっている??
のであれば、次回、クラウンの歯形を取るってのも分からなくはないですが。
そうなると、
>スペシャリストに処理を依頼する
との整合性があわなくなりますね。
というわけで、現状がよくわからないので、お答えしようがありません
2)破損している位置などによって様々です。
根っこの先、3ミリ以内であれば、問題は無いことも多いデータもあります。
3)個人的には除去した方が安心かなとは思います。
その場合は、顕微鏡を持った専門医が処置をすることになるでしょうし、
その専門医の診断によって、どのような処置をされるか決定することでしょう。
4)文章の流れがよく分かりません。
根管治療は終わっている??
のであれば、次回、クラウンの歯形を取るってのも分からなくはないですが。
そうなると、
>スペシャリストに処理を依頼する
との整合性があわなくなりますね。
というわけで、現状がよくわからないので、お答えしようがありません
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2010-11-10 17:43:28
>このままでも問題はないが、もしなにかあれば、スペシャリストに処理を依頼するといわれました。
>歯においては、肉などの弾力のあるものから、パンなどまで噛むと痛みます。
>1)この痛みは、器具の残存によるものでしょうか?
>2)器具をそのままにしておくと、膿む確率は、高いですか?
>3)器具は、取った方がいいですか?
>その場合特殊な処理(手術)をすることになりますか?
根管拡大形成時に不良な器具の使用や不用意な拡大操作によって、偶発的に使用器具が破折してしまうことがあります。
(私はまだありませんが・・・)
除去すべきか否かについてですが・・・・
一般的に湾曲の弱い根管や直線的な根管(真っ直ぐな根っこ)に破折器具を確認した場合、実態顕微鏡下で破折器具断片まで直線的にアプローチが可能となりますので、除去するべきだと専門医の間では考えられています。
一方、湾曲の強い根管(曲がっている根っこ)の場合、特に破折片が根管部三分の一に存在していた場合はアプローチがさらに困難となり、除去を試みることで側壁の穿孔などの危険性が上がりますので、安易に除去を試みるべきではないという意見もあります。
前歯か奥歯か、歯根の太さ・湾曲度・破折位置・破折器具の長さと太さ・器具のタイプなどで除去の難易度が違ってまいります。
いずれにしても、通常の根管治療に加えて更なる慎重さが必要であるとは言えます。
奥歯の場合は一般的に容易ではないですね。
除去しないとどうなるかと言いますと・・・・
使用器具の汚染状態、根管内の汚染状況、根尖病巣存在の是非によって予後が違ってきますので、何とも言えません。
根管治療途中の場合ですと、その後の治療の障害となり、予後不良になることも少なくないということです。
予後不良・治療の失敗原因は、根管内に残存した破折器具自体ではなく、破折器具から根尖部までの清掃や拡大形成、充填が妨げられるためによるものです。
抗原性物質(所謂、細菌とその代謝産物・壊死、壊疽した歯髄組織のことです。)が取り除けないという意味です。
なので・・・・・除去できない場合でも、機械的および化学的清掃(根っこの消毒)によって、根管治療失敗→予後不良→抜歯にならないケースも報告されていますが、不確定要素であることに変わりはありません。
>4)次回(3回目)で、クラウンの歯型を取る予定です。時間を、かけても、痛みが、なくなるまで、神経治療は、すべきですか?
症状が完全に消えるまでは歯型を取るべきではないと思います。
大学病院の根管治療科を受診なさってみては如何でしょうか?
個人的に、一般歯科での対応は難しいと思います。
参考になさってください。
お大事に。
>歯においては、肉などの弾力のあるものから、パンなどまで噛むと痛みます。
>1)この痛みは、器具の残存によるものでしょうか?
>2)器具をそのままにしておくと、膿む確率は、高いですか?
>3)器具は、取った方がいいですか?
>その場合特殊な処理(手術)をすることになりますか?
根管拡大形成時に不良な器具の使用や不用意な拡大操作によって、偶発的に使用器具が破折してしまうことがあります。
(私はまだありませんが・・・)
除去すべきか否かについてですが・・・・
一般的に湾曲の弱い根管や直線的な根管(真っ直ぐな根っこ)に破折器具を確認した場合、実態顕微鏡下で破折器具断片まで直線的にアプローチが可能となりますので、除去するべきだと専門医の間では考えられています。
一方、湾曲の強い根管(曲がっている根っこ)の場合、特に破折片が根管部三分の一に存在していた場合はアプローチがさらに困難となり、除去を試みることで側壁の穿孔などの危険性が上がりますので、安易に除去を試みるべきではないという意見もあります。
前歯か奥歯か、歯根の太さ・湾曲度・破折位置・破折器具の長さと太さ・器具のタイプなどで除去の難易度が違ってまいります。
いずれにしても、通常の根管治療に加えて更なる慎重さが必要であるとは言えます。
奥歯の場合は一般的に容易ではないですね。
除去しないとどうなるかと言いますと・・・・
使用器具の汚染状態、根管内の汚染状況、根尖病巣存在の是非によって予後が違ってきますので、何とも言えません。
根管治療途中の場合ですと、その後の治療の障害となり、予後不良になることも少なくないということです。
予後不良・治療の失敗原因は、根管内に残存した破折器具自体ではなく、破折器具から根尖部までの清掃や拡大形成、充填が妨げられるためによるものです。
抗原性物質(所謂、細菌とその代謝産物・壊死、壊疽した歯髄組織のことです。)が取り除けないという意味です。
なので・・・・・除去できない場合でも、機械的および化学的清掃(根っこの消毒)によって、根管治療失敗→予後不良→抜歯にならないケースも報告されていますが、不確定要素であることに変わりはありません。
>4)次回(3回目)で、クラウンの歯型を取る予定です。時間を、かけても、痛みが、なくなるまで、神経治療は、すべきですか?
症状が完全に消えるまでは歯型を取るべきではないと思います。
大学病院の根管治療科を受診なさってみては如何でしょうか?
個人的に、一般歯科での対応は難しいと思います。
参考になさってください。
お大事に。
回答3
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2010-11-10 19:15:07
ちりらいむさまこんばんわ。
根管内にファイルが折れ込んでしまったわけですね、ご心配なことと思います。
先ず現在痛みがあるわけですから何らかの炎症があると考えたほうがいいと思います。
その原因が残存したファイルのある根管である可能性は捨てきれないと思います。
したがって何らかの形で感染源の除去が必要でしょう。
残存したファイルの除去
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1733
根管内にファイルが折れ込んでしまったわけですね、ご心配なことと思います。
先ず現在痛みがあるわけですから何らかの炎症があると考えたほうがいいと思います。
その原因が残存したファイルのある根管である可能性は捨てきれないと思います。
したがって何らかの形で感染源の除去が必要でしょう。
残存したファイルの除去
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1733
回答4
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2010-11-10 19:21:25
こんにちは、金属片が歯の中にと不安だと思います。
神経を取る金属のファイル、リーマーと言いますが、これらの金属はどうしてもたまに折れてしうことがあります。
>1)この痛みは、器具の残存によるものでしょうか?
中山先生がおっしゃるようにここではちょっと分りませんが、根管治療中の歯はファイルが折れてなくても咬めば痛みます。
(脳に繋がっている神経を削って取っている訳ですから^^;)
>2)器具をそのままにしておくと、膿む確率は、高いですか?
歯の中の金属(ファイル)自体は悪さをしません。
ファイルがあるから感染率が高くなるということはありませんよ。
ただ歯の方が何らかの感染してしまった場合、金属片の除去が必要になってくる時があります。
>3)器具は、取った方がいいですか?
>その場合特殊な処理(手術)をすることになりますか?
王先生がおっしゃるように、闇雲には取らない方がいい場合もあります。
また取るなら顕微鏡などの設備があった方がいいでしょうね。
(術者の腕にも大きく結果は左右されます)
>4)次回(3回目)で、クラウンの歯型を取る予定です。
>時間を、かけても、痛みが、なくなるまで、神経治療は、すべきですか?
有名な歯内療法専門医の先生も年に1本ぐらいは折ってしまうことがあるそうです。
どれだけ気をつけていても折ってしまうことがあります。
ただ、折れたファイルがあるから結果が『100(全て)』悪くなると言うものではないのであまり心配し過ぎないようにしてください。
歯の中のファイルも金属ですが、保険の土台も金属です。
また奥歯の被せ物も金属で銀歯を入れます。
ことファイルだけが『悪』に捕らわれがちですが、私は口に出ている金属(銀歯)の方がアレルギーなどの面から見れば問題だと思います。
(極論ですが^^;)
気になれば他の歯科医院などでセカンドオピニオン(自費)を受けてみてください。
おだいじに
神経を取る金属のファイル、リーマーと言いますが、これらの金属はどうしてもたまに折れてしうことがあります。
>1)この痛みは、器具の残存によるものでしょうか?
中山先生がおっしゃるようにここではちょっと分りませんが、根管治療中の歯はファイルが折れてなくても咬めば痛みます。
(脳に繋がっている神経を削って取っている訳ですから^^;)
>2)器具をそのままにしておくと、膿む確率は、高いですか?
歯の中の金属(ファイル)自体は悪さをしません。
ファイルがあるから感染率が高くなるということはありませんよ。
ただ歯の方が何らかの感染してしまった場合、金属片の除去が必要になってくる時があります。
>3)器具は、取った方がいいですか?
>その場合特殊な処理(手術)をすることになりますか?
王先生がおっしゃるように、闇雲には取らない方がいい場合もあります。
また取るなら顕微鏡などの設備があった方がいいでしょうね。
(術者の腕にも大きく結果は左右されます)
>4)次回(3回目)で、クラウンの歯型を取る予定です。
>時間を、かけても、痛みが、なくなるまで、神経治療は、すべきですか?
有名な歯内療法専門医の先生も年に1本ぐらいは折ってしまうことがあるそうです。
どれだけ気をつけていても折ってしまうことがあります。
ただ、折れたファイルがあるから結果が『100(全て)』悪くなると言うものではないのであまり心配し過ぎないようにしてください。
歯の中のファイルも金属ですが、保険の土台も金属です。
また奥歯の被せ物も金属で銀歯を入れます。
ことファイルだけが『悪』に捕らわれがちですが、私は口に出ている金属(銀歯)の方がアレルギーなどの面から見れば問題だと思います。
(極論ですが^^;)
気になれば他の歯科医院などでセカンドオピニオン(自費)を受けてみてください。
おだいじに
回答5
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2010-11-10 20:07:18
丁度先週撮ったレントゲンが、
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左上:術前 赤い丸の部分に病変があります(黒い玉)
左下:術中 黄色の丸の中の白い線がファイル破折
右側:術後2年 青い丸の中には術前にあった病変は無くなりました。(黒い玉が無くなっています)
私がファイルを折った本人です^^;
この時は取れる自信がなかったので患者さんに説明して、徹底的に消毒液で洗い様子を見ましょうと治療方針を立たせて頂いたケースになります。
ファイルを折ることは良くないことです、ただ我々の仕事はファイルを取るということより、患者さんの歯を長く残す為にどうできるか!?ではないかなと思います。
理想を言えばファイルは除去した方がいいと思います。
ただし、ファイル除去には大きなリスクはありますし、先生選びも費用もかかってきてしまう治療になるので、ネットだけで「除去しなきゃ」と考えるのは止めておかれた方がいいと思いますよ。
2度目のおだいじに^^;
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左上:術前 赤い丸の部分に病変があります(黒い玉)
左下:術中 黄色の丸の中の白い線がファイル破折
右側:術後2年 青い丸の中には術前にあった病変は無くなりました。(黒い玉が無くなっています)
私がファイルを折った本人です^^;
この時は取れる自信がなかったので患者さんに説明して、徹底的に消毒液で洗い様子を見ましょうと治療方針を立たせて頂いたケースになります。
ファイルを折ることは良くないことです、ただ我々の仕事はファイルを取るということより、患者さんの歯を長く残す為にどうできるか!?ではないかなと思います。
理想を言えばファイルは除去した方がいいと思います。
ただし、ファイル除去には大きなリスクはありますし、先生選びも費用もかかってきてしまう治療になるので、ネットだけで「除去しなきゃ」と考えるのは止めておかれた方がいいと思いますよ。
2度目のおだいじに^^;
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回答6
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2010-11-10 20:20:56
井野先生の
>ファイルを折ることは良くないことです、ただ我々の仕事はファイルを取るということより、患者さんの歯を長く残す為にどうできるか!?ではないかなと思います。
>ネットだけで「除去しなきゃ」と考えるのは止めておかれた方がいいと思いますよ。
に激しく同意です。
お大事にされてください。
>ファイルを折ることは良くないことです、ただ我々の仕事はファイルを取るということより、患者さんの歯を長く残す為にどうできるか!?ではないかなと思います。
>ネットだけで「除去しなきゃ」と考えるのは止めておかれた方がいいと思いますよ。
に激しく同意です。
お大事にされてください。
相談者からの返信
相談者:
ちりらいむさん
返信日時:2010-11-11 01:40:23
タイトル | [写真あり] 歯の神経治療における器具の残存について |
---|---|
質問者 | ちりらいむさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 41歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 その他(写真あり) リーマー・ファイルが折れた |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。