[写真あり] フィステルの治療に歯根端切除術と言われました(スペイン)

相談者: カイトニーさん (37歳:女性)
投稿日時:2010-11-11 06:15:50
10年程前に右上1番、左上1番と2番を差し歯にしました。
それから5年前に歯科矯正をした際に、右上1番と左上1番の差し歯を新しくしました。

今回、左上1番にフィステルが出来て歯医者に行きましたが、根幹治療ではなく歯根端切除術をするように言われました。
理由は根幹治療はややこしいから(私にはめんどくさいからと聞こえました)でした。

現在、他の歯医者で根幹治療が出来る所を探していますが、ここはスペインの田舎でなかなか思うような歯科が見つかりません。



そこで質問なのですが

Q1 なぜ根幹治療が先で、歯根端切除術は最終手段なのですか?
また歯根端切除術にはメリットはないのでしょうか?


Q2 適当に根幹治療をされたり、ラバーダムを使用せずに治療するよりは歯根端切除術した方が良いと言う事はありますか?


Q3 根幹治療をする時には、差し歯をとらずに治療できるのでしょうか?
とるのだとしたら、その差し歯は治療後に使えるのですか?


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-11 07:58:11
>Q1 なぜ根幹治療が先で歯根端切除術は最終手段なのですか?また歯根端切除術にはメリットはないのでしょうか?

歯根端切除のメリットは、冠、コアを外さずに治療ができる。
除去困難な太い或は長いコアなどが入っている時、高価な冠が被っている時などに力を発揮します。
デメリットは歯冠歯根比が悪くなる事でしょうか。


>Q2 適当に根幹治療をされたり、ラバーダムを使用せずに治療するよりは歯根端切除術した方が良いと言う事はありますか?

適当に根管治療するDrに、ちゃんとした歯根端切除が出来るとは思えません。


>Q3 根幹治療をする時には、差し歯をとらずに治療できるのでしょうか?
>とるのだとしたら、その差し歯は治療後に使えるのですか?

通法道理の根管治療をする場合、先にも述べましたが差し歯は外します、外すと言っても壊して除去するのでもう使えません。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-11-11 08:09:44
細見先生の解答への追加です。

Q1 歯根端切除術のメリットは日数です。
根管治療だと少なくとも数回は掛かるでしょうけど、実質1日で終わります。

あと根の先で破折が疑われる場合も、根管治療よりは発見しやすいなど。

欠点は、「歯冠歯根比が悪くなる」=根の長さが短くなるため、歯全体のバランスが変化し多少弱くなる。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-11-11 09:04:47
カイトニーさま、おはようございます。

左上1番にフィステルが出来たため、歯根端切除を勧められたわけですね、フィステルが出来たということは、感染根管であったということになります。

したがって一義的には、感染根管治療が第一選択になるでしょう、例外的には歯根破折でもフィステルが出来るので、その鑑別も必要だとは思いますが、おそらく感染根管と考えられて間違いはなさそうに思います。

問題は、コアを含めて安全に除去できるかということにはなりますが、個人的な経験にはなりますが、時間をかけて慎重にすればはずせると思います。

したがって、はずすことが出来ればほとんどの場合感染根管治療で治癒すると思います。

ただ特殊な場合においては、根管治療で治癒しない場合もありますが、根管充填のあと根尖掻爬をすれば治ると思います。

ただ、このような治療方法を引き受けていただけるDrを探す必要はあるでしょう。

参考になれば幸いです。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2010-11-11 13:55:47
ご相談ありがとうございます。

山田先生のご回答に全面的に賛成です。


>Q1 なぜ根幹治療が先で歯根端切除術は最終手段なのですか?>また歯根端切除術にはメリットはないのでしょうか?


手術の方法も、根の治療の方法も、絶対に治るわけではなく、再治療がまた必要になることもあります。

その場合、順番として、先に根の治療をしてその後根の治療がもう不可能なときは手術で助かることもありますが、手術後に問題ができもう手術では回復できないときに根の治療ができるかといえば、まず不可能となります。

ただこれもお一人ずつの状況により異なります。


>Q2 適当に根幹治療をされたり、ラバーダムを使用せずに治療するよりは歯根端切除術した方が良いと言う事はありますか?


細身先生に賛成ですが、適当な歯根端切除術ならば受けない方が歯を失うよりもはるかに良い場合があります。

どのような治療も、「適当に」したら、しないほうが良かったと後悔するほどひどい目に遭うことが多くなります。



>理由は根幹治療はややこしいから(私にはめんどくさいからと聞こえました)でした。


根の治療とは、「根気」も必要な実際は高度な治療です。
しかし、病気を治すだけではなく、健康を目標に一生歯を残すという気持があれば、根幹治療は避けて通れない治療です。

もし、そう聞こえたのであれば、このような健康への意識を持っているとは到底信じられません。

ただ海外では、日本人歯科医師にくらべ、根の治療はやりたがらないことは事実です。



>Q3 根幹治療をする時には差し歯をとらずに治療できるのでしょうか?
>とるのだとしたらその差し歯は治療後に使えるのですか?


ごく一部のスーパードクターなら、条件が合えば可能な場合もあります。
その場合のみ差し歯は使えますが、ふつうこのような治療はなかなか受けられないと思った方が良いでしょう。

回答 回答5
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-11-11 14:42:21
既にある一定のレベル以上の根管治療が行われていれば、歯根端切除術のみで対応可能な場合もあろうかと思います。

しかし、その根管治療がどこまで信頼出来るのか判らない場合には、まず根管治療(これのみで治癒しないかを経過観察)、次いで歯根端切除術を行うものだと考えています。

歯の先端を切除するだけでなく、通常は切断した端部の根管から薬剤を充填するはずです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カイトニーさん
返信日時:2010-11-12 05:11:09
先生方、回答ありがとうございました。

ご存知かも知れませんが、スペインでは国の医療機関は全てタダですが評判は良くなく、私も個人で保険に入っていて今まではその保険の利く歯医者さんを回っていました。

ちなみに歯根端切除術は、歯医者ではなく口腔外科で行うので、言い方は悪いですがそちらの方に回されていたのかもと思います・・・

先生方のコメントを見て、やはり根幹治療をしてもらえるお医者さんをと思い、今日は保険外の歯医者さんに行きました。

結果は左上1番だけでなく、フィステルのできていない右上1番にも黒い影(かなり大きな範囲でした)があり、治療が必要との事でした。

又、歯根端切除術をしても、根幹治療ができていない場合は再発の恐れがありますよとの事でした。

心配だった費用は、1,500euro(新しい差し歯2本を入れて)との見積もりを貰いました。
もっと高いと思っていたので少し安心しました。

ちなみに高いと思っていた差し歯は、既成品だと1本100ユーロで、自分のサイズに合わせて作ると約200ユーロでした。

最後になりますが、診て頂いた先生は産休に入られる為、3月にしか復帰されず、他の先生が担当となるそうでそれが少し残念です。

最後に一つ質問したいのですが、


Q1 4ヶ月後に治療するのではかなり状態が悪くなりますか? 

ちなみにこの2週間で、赤くて小さかったフィステルが白い膿が見える状態に変化しました。
分かりにくいかもしれないのですが写真を添付しました。

長い文章を読んで下さってありがとうございました。

画像1画像1
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2010-11-12 07:46:12
おはようございます。

写真拝見いたしました、コアもスクリューポストだし根管も太いので根管治療は容易だと思います。

個人的には歯根端切除は必要ないと思います。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2010-11-12 12:20:04
レントゲンを拝見する限り、僕も山田先生同様「個人的には通常の根管治療を丁寧に行えば歯根端切除は必要無いのではないか」と感じました。

回答 回答8
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-12 12:54:13
そうですね、レントゲンを診る限り通法道理の感染根管治療が可能だと思います。

回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2010-11-12 13:50:05
私も同感です。

これは根管治療の適応症であり、歯根端切除は是非とも避けたいと思います。

危ないところでした。

ついでに、コアもスクリューポスト以外の良い方法に変更していただくこともおすすめします。




タイトル [写真あり] フィステルの治療に歯根端切除術と言われました(スペイン)
質問者 カイトニーさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
歯根端切除術
その他(写真あり)
スペイン
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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