根管治療途中で保険が切れる。治療の継続は日本かアメリカか?
相談者:
デイビスさん (18歳:男性)
投稿日時:2010-11-09 06:27:09
アメリカ在住18歳息子のルートカナルについてご相談させていただきます。
2010年夏に、右下5番か6番のルートカナルをしました(アメリカにて)。
現在は治療部位が落ち着くまでは仮のクラウンを被せて様子を見ましょう、ということで仮クラウンの状態です。
まだ時々痛むようです。
(費用的にも保険の上限まで使い切ってしまったので、残りの治療は来年の治療枠でということだそうです)
現在息子は大学寮に入っておりますが、今月家族が日本に本帰国することになってしまったため、父親の会社経由で入っていた歯科保険がなくなってしまいます。
そうなると、医療費の高額なアメリカで今後100%自費でクラウンを被せるより、日本へ一時帰国した時に自費でクラウンを被せた方が経済的には助かるかと考えるのですが、治療途中のルートカナルを継続して日本で治療して下さることは、どこの歯医者さんでもできることでしょうか。
こちらで勉強させていただいて、日本の健康保険範囲内の治療はそれなりだということがわかりましたが、本クラウンを被せるだけだったら保険の範囲でもいいのかと思ったり、仮クラウンの間にルートカナル部分が再び悪化していたらと考えると、自費治療の専門医にお願いした方が良いのかとも思います。
また、アメリカにいるなら専門医のいるアメリカで治療を続けた方がよいのでしょうか。
ちなみに息子の進学した大学からは、ルートカナルをしていただいたエンドドンティストは遠くて通うことはできません。
費用と技術のバランスでどちらで治療をすることがよいのか判断に困っています。
アドバイスをよろしくお願いいたします。
2010年夏に、右下5番か6番のルートカナルをしました(アメリカにて)。
現在は治療部位が落ち着くまでは仮のクラウンを被せて様子を見ましょう、ということで仮クラウンの状態です。
まだ時々痛むようです。
(費用的にも保険の上限まで使い切ってしまったので、残りの治療は来年の治療枠でということだそうです)
現在息子は大学寮に入っておりますが、今月家族が日本に本帰国することになってしまったため、父親の会社経由で入っていた歯科保険がなくなってしまいます。
そうなると、医療費の高額なアメリカで今後100%自費でクラウンを被せるより、日本へ一時帰国した時に自費でクラウンを被せた方が経済的には助かるかと考えるのですが、治療途中のルートカナルを継続して日本で治療して下さることは、どこの歯医者さんでもできることでしょうか。
こちらで勉強させていただいて、日本の健康保険範囲内の治療はそれなりだということがわかりましたが、本クラウンを被せるだけだったら保険の範囲でもいいのかと思ったり、仮クラウンの間にルートカナル部分が再び悪化していたらと考えると、自費治療の専門医にお願いした方が良いのかとも思います。
また、アメリカにいるなら専門医のいるアメリカで治療を続けた方がよいのでしょうか。
ちなみに息子の進学した大学からは、ルートカナルをしていただいたエンドドンティストは遠くて通うことはできません。
費用と技術のバランスでどちらで治療をすることがよいのか判断に困っています。
アドバイスをよろしくお願いいたします。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-09 08:21:27
やはり最終的に決めるのは御両親だと思います。
(御子息が未成年と言う事も有りますので)
確かに日本の保険医療では根管治療はちゃんとやればやるほど赤字部門になると思います、ラバーダムは根管治療の点数に包含されちゃったし、つまりラバーダムはしてもしなくても点数は同じなんです。
(決してラバーダムは保険外ではありません、だからラバーダムをしたから混合診療になるので後は自費と言うのは間違いです)
でも真面目に根管治療を行っている保険医がほとんどです。
日本にも根管治療の専門医は居ますが、ほとんどが自費専門で費用は保険治療の10倍から50倍位は掛かるでしょう。
(アメリカよりは少し安いかもしれませんが)
デイビスさんが御子息にどの治療を受けさせたいかによると思います。
(御子息が未成年と言う事も有りますので)
確かに日本の保険医療では根管治療はちゃんとやればやるほど赤字部門になると思います、ラバーダムは根管治療の点数に包含されちゃったし、つまりラバーダムはしてもしなくても点数は同じなんです。
(決してラバーダムは保険外ではありません、だからラバーダムをしたから混合診療になるので後は自費と言うのは間違いです)
でも真面目に根管治療を行っている保険医がほとんどです。
日本にも根管治療の専門医は居ますが、ほとんどが自費専門で費用は保険治療の10倍から50倍位は掛かるでしょう。
(アメリカよりは少し安いかもしれませんが)
デイビスさんが御子息にどの治療を受けさせたいかによると思います。
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2010-11-10 01:42:50
海外からですが、以前アメリカに数年おりましたので、少しだけコメント致します。
>2010年夏に、右下5番か6番のルートカナルをしました(アメリカにて)。
>現在は治療部位が落ち着くまでは仮のクラウンを被せて様子を見ましょう、ということで仮クラウンの状態です。
>まだ時々痛むようです。
右下5番・6番の治療をなさった理由は何だったのでしょうか?
深いカリエスによる歯髄の炎症で治療を受けられたのか?
それとも、以前日本で受けた根管治療の不備による感染根管の症例なのか?
根尖病巣はあるのか?
あるのなら、大きさはどれ位あるのか?
根管の状態は?
現在どの程度まで処置をした?・・・・・・
挙げたら限がありませんが、一口にアメリカでルートカナル受けました、これから何処で継続したら良いのですかとお聞きになっても、患歯の状態・難易度によって答えが違って参りますので、何と申し上げたら良いのか・・・・
ただ、記述内容から推察して感染根管治療だったのではないのかなと思いますが、どうでしょうか?
夏からの治療だということですし、まだ時々痛むと言われていますし・・・(アメリカでは、大臼歯の抜髄(感染根管再治療の症例ではないケース)であれば、一回の予約で初診から根管充填まで行なうエンドトンティストが殆どで、通常1〜2回で終了する先生が多いのです。)
それから、アメリカでは保険で支払われる金額の年間上限があるため、根管処置だけで上限を上回る事が殆どです。
そこで、次年度まで必要な治療を延期する患者さん、医師も多いようですね。
ただ、この延期期間が長いと、歯冠部からの細菌の侵入感染を起こしてしまい、根管治療歯の成功率を下げる一因になっている事が指摘されています。
>治療途中のルートカナルを継続して日本で治療して下さることは、どこの歯医者さんでもできることでしょうか。
まず、担当のドクターに、現在どの段階まで治療したのかきちんと説明して頂いて、更に治療内容も書いて頂けば、日本で継続する事は可能だと思いますよ。
ただ、症例の難易度によって「どこの歯医者さんでも可能」というわけにはいかないと思いますが・・・・
まぁ、まず英語のカルテが読めて理解出来る先生を探す事ですね。
最低限クリアしなければならない条件です・・・・
>こちらで勉強させていただいて、日本の健康保険範囲内の治療はそれなりだということがわかりましたが、本クラウンを被せるだけだったら保険の範囲でもいいのかと思ったり、仮クラウンの間にルートカナル部分が再び悪化していたらと考えると、自費治療の専門医にお願いした方が良いのかとも思います。
大学付属病院の保存科、根管治療科で治療を受けるという選択肢もあると思います。
開業されているところよりは費用設定が低くなっていますし、専門医もインストラクターとして多くいらっしゃいます。
個人的に、闇雲に医院を探すよりは、まず大学病院へ行かれたほうが無難なのではないかと思いますよ。
セカンド・オピニオンを聞きに行かれる価値ぐらいはあると思います。
>アメリカにいるなら専門医のいるアメリカで治療を続けた方がよいのでしょうか。
そうですね・・
まぁ、アメリカの場合、診療報酬は歯科医師の自由設定の自費診療ですからね・・・
通常、大学病院、一般開業医(General Dentist)、専門医(Specialist)の順に費用が高く設定されていますが、大学病院も大学ごとにまた料金が異なっているのです。
さらに、院内生(歯学部の学生)、大学院生、インストラクターなどでまた料金設定が異なっていきます。
アメリカでは、開業専門医での支払いが難しい患者さんはよく大学病院へ紹介されています。
治療費が開業専門医より安く、設備も充実していて、指導医や専門医のダブル・チェックも入るので治療を希望する患者さんは多いんですよ。
参考になさって下さい。
>2010年夏に、右下5番か6番のルートカナルをしました(アメリカにて)。
>現在は治療部位が落ち着くまでは仮のクラウンを被せて様子を見ましょう、ということで仮クラウンの状態です。
>まだ時々痛むようです。
右下5番・6番の治療をなさった理由は何だったのでしょうか?
深いカリエスによる歯髄の炎症で治療を受けられたのか?
それとも、以前日本で受けた根管治療の不備による感染根管の症例なのか?
根尖病巣はあるのか?
あるのなら、大きさはどれ位あるのか?
根管の状態は?
現在どの程度まで処置をした?・・・・・・
挙げたら限がありませんが、一口にアメリカでルートカナル受けました、これから何処で継続したら良いのですかとお聞きになっても、患歯の状態・難易度によって答えが違って参りますので、何と申し上げたら良いのか・・・・
ただ、記述内容から推察して感染根管治療だったのではないのかなと思いますが、どうでしょうか?
夏からの治療だということですし、まだ時々痛むと言われていますし・・・(アメリカでは、大臼歯の抜髄(感染根管再治療の症例ではないケース)であれば、一回の予約で初診から根管充填まで行なうエンドトンティストが殆どで、通常1〜2回で終了する先生が多いのです。)
それから、アメリカでは保険で支払われる金額の年間上限があるため、根管処置だけで上限を上回る事が殆どです。
そこで、次年度まで必要な治療を延期する患者さん、医師も多いようですね。
ただ、この延期期間が長いと、歯冠部からの細菌の侵入感染を起こしてしまい、根管治療歯の成功率を下げる一因になっている事が指摘されています。
>治療途中のルートカナルを継続して日本で治療して下さることは、どこの歯医者さんでもできることでしょうか。
まず、担当のドクターに、現在どの段階まで治療したのかきちんと説明して頂いて、更に治療内容も書いて頂けば、日本で継続する事は可能だと思いますよ。
ただ、症例の難易度によって「どこの歯医者さんでも可能」というわけにはいかないと思いますが・・・・
まぁ、まず英語のカルテが読めて理解出来る先生を探す事ですね。
最低限クリアしなければならない条件です・・・・
>こちらで勉強させていただいて、日本の健康保険範囲内の治療はそれなりだということがわかりましたが、本クラウンを被せるだけだったら保険の範囲でもいいのかと思ったり、仮クラウンの間にルートカナル部分が再び悪化していたらと考えると、自費治療の専門医にお願いした方が良いのかとも思います。
大学付属病院の保存科、根管治療科で治療を受けるという選択肢もあると思います。
開業されているところよりは費用設定が低くなっていますし、専門医もインストラクターとして多くいらっしゃいます。
個人的に、闇雲に医院を探すよりは、まず大学病院へ行かれたほうが無難なのではないかと思いますよ。
セカンド・オピニオンを聞きに行かれる価値ぐらいはあると思います。
>アメリカにいるなら専門医のいるアメリカで治療を続けた方がよいのでしょうか。
そうですね・・
まぁ、アメリカの場合、診療報酬は歯科医師の自由設定の自費診療ですからね・・・
通常、大学病院、一般開業医(General Dentist)、専門医(Specialist)の順に費用が高く設定されていますが、大学病院も大学ごとにまた料金が異なっているのです。
さらに、院内生(歯学部の学生)、大学院生、インストラクターなどでまた料金設定が異なっていきます。
アメリカでは、開業専門医での支払いが難しい患者さんはよく大学病院へ紹介されています。
治療費が開業専門医より安く、設備も充実していて、指導医や専門医のダブル・チェックも入るので治療を希望する患者さんは多いんですよ。
参考になさって下さい。
相談者からの返信
相談者:
デイビスさん
返信日時:2010-11-14 03:04:05
細見先生
早速のご回答ありがとうございます。
日本の根管治療がやればやるほど赤字部門だなんて制度がおかしいのですね、医師にも患者にも何も良いことは無いのに。
それでもまじめに治療を行って下さる医師がほとんどとのこと、ありがたいことです。
>日本にも根管治療の専門医は居ますが、ほとんどが自費専門で費用は保険治療の10倍から50倍位は掛かるでしょう。
目安をいただきありがたく思います。
自由診療だとずいぶん治療費設定に差が出るものですね。
自分の歯なら保険内でもと妥協も覚悟もできますが、将来のある若者の歯となると長い目で見て、いま無理をしてでもきちんとしてやらなくてはと思います。
それにもまして、幼い頃から歯磨き指導をきちんとできなかった親としての責任を感じます。
王先生
ご回答ありがとうございます。
ご推察の通り、その歯は日本で一度治療した歯でした。
(当時は神経を抜いたと表現していました)
10年以上経って歯の痛みに耐えきれず歯医者に行ったところルートカナルとなりました。
今回の治療でこちらの医師に色々と説明されましたが細部までは記憶しておりません。
というか理解できていないままお願いし、私どもの理解は初めの投稿程度です。
昨晩、息子と電話で相談し、担当の歯科医師に現在の状況のチェックアップと今後の治療プランのアドバイスをしていただけるように、コンサルティングの予約を入れることにしました。
その時に今までのカルテのコピーを頂いて、次の医師にお願いしようと思います。
王先生がおっしゃるように、日本ではこのカルテを読みこなせる医師を捜すとなると、直接英語のカルテが読めるかどうかを伺うのは失礼にあたるのかどうか悩むところです。
経歴に海外での○○コース終了などとなっている先生なら大丈夫でしょうか。
大学病院はある意味実験台や練習台となるのでさけた方がいいのかと思っておりましたが、保存科、根管治療科というものがあり専門医がついているのなら心配は無いのかもしれませんね、おまけに治療費の設定も低いのであればうれしい限りです。
またアメリカでの治療についてもご助言いただきありがとうございます。
こちらも大学病院での治療は一般よりも安く設定されているのですね。
幸い息子の通う大学は歯学部も医学部も薬学もなんでもあるような総合大学なので、カルテを頂いたら大学の歯学部へ持ち込んで相談に乗ってもらうようにしたいと思います。
また、コンサルティングの時に大学病院での治療に着いても助言を頂けるように質問してみたいと思います。
細見先生、王先生
この度は貴重なお時間を割いてご回答いただき、本当にありがとうございました。
また次のステップで心配なことがありましたらご助言をお願いするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
早速のご回答ありがとうございます。
日本の根管治療がやればやるほど赤字部門だなんて制度がおかしいのですね、医師にも患者にも何も良いことは無いのに。
それでもまじめに治療を行って下さる医師がほとんどとのこと、ありがたいことです。
>日本にも根管治療の専門医は居ますが、ほとんどが自費専門で費用は保険治療の10倍から50倍位は掛かるでしょう。
目安をいただきありがたく思います。
自由診療だとずいぶん治療費設定に差が出るものですね。
自分の歯なら保険内でもと妥協も覚悟もできますが、将来のある若者の歯となると長い目で見て、いま無理をしてでもきちんとしてやらなくてはと思います。
それにもまして、幼い頃から歯磨き指導をきちんとできなかった親としての責任を感じます。
王先生
ご回答ありがとうございます。
ご推察の通り、その歯は日本で一度治療した歯でした。
(当時は神経を抜いたと表現していました)
10年以上経って歯の痛みに耐えきれず歯医者に行ったところルートカナルとなりました。
今回の治療でこちらの医師に色々と説明されましたが細部までは記憶しておりません。
というか理解できていないままお願いし、私どもの理解は初めの投稿程度です。
昨晩、息子と電話で相談し、担当の歯科医師に現在の状況のチェックアップと今後の治療プランのアドバイスをしていただけるように、コンサルティングの予約を入れることにしました。
その時に今までのカルテのコピーを頂いて、次の医師にお願いしようと思います。
王先生がおっしゃるように、日本ではこのカルテを読みこなせる医師を捜すとなると、直接英語のカルテが読めるかどうかを伺うのは失礼にあたるのかどうか悩むところです。
経歴に海外での○○コース終了などとなっている先生なら大丈夫でしょうか。
大学病院はある意味実験台や練習台となるのでさけた方がいいのかと思っておりましたが、保存科、根管治療科というものがあり専門医がついているのなら心配は無いのかもしれませんね、おまけに治療費の設定も低いのであればうれしい限りです。
またアメリカでの治療についてもご助言いただきありがとうございます。
こちらも大学病院での治療は一般よりも安く設定されているのですね。
幸い息子の通う大学は歯学部も医学部も薬学もなんでもあるような総合大学なので、カルテを頂いたら大学の歯学部へ持ち込んで相談に乗ってもらうようにしたいと思います。
また、コンサルティングの時に大学病院での治療に着いても助言を頂けるように質問してみたいと思います。
細見先生、王先生
この度は貴重なお時間を割いてご回答いただき、本当にありがとうございました。
また次のステップで心配なことがありましたらご助言をお願いするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
タイトル | 根管治療途中で保険が切れる。治療の継続は日本かアメリカか? |
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質問者 | デイビスさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 18歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療費・費用 根管治療その他 アメリカ(米国) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。