6番が抜歯の場合、部分矯正か親知らず移植か?

相談者: higashiさん (36歳:女性)
投稿日時:2010-11-13 00:44:45
数年前に左上の6番の根管治療をしており、日頃の感触からも長くは持たないのではないかと感じています。

一方、左上の親不知が少しだけ顔を出しているため、将来の虫歯リスクを考えると抜く必要があると以前から指摘されてきました。
ちなみに、その親不知は斜めに生えています。


1人の先生からは、6番を抜歯し、親不知を矯正で移動させることが可能だといわれました。

くわえて、私は全体的に歯並びが良い方ではないので、上下全ての歯を矯正することを勧められています。

部分矯正ではだめなのか聞いたところ、かみ合わせがおかしくなるのでそれは無理といわれました。
(素人考えには、横にずらすだけなのでかみ合わせが変わるような気がしないのですが)


ちなみにこの先生は歯周病専門医ですが、同じクリニックに矯正歯科専門医がいるため、このクリニックで矯正をして欲しいという意志を強く感じます。



もう一人の先生からは、6番は今問題があるわけではないので、将来問題が発生した際にインプラントにしたらどうかといわれています。

つまり6番に関係なく、今は純粋に親不知を抜くことを勧められている状況です。
ちなみにこちらの先生は口腔外科医です。



私は中学生くらいの時から、ある先生には矯正した方が良いといわれ、ある先生には矯正しなくても良いといわれる程度の微妙な歯並びですが、自分自身は矯正には興味がなく、むしろ、矯正は避けたいと思ってきました。

しかし、上記のように6番に潜在的な不安を抱える中で、6番に7番を移動させ、親不知を7番の場所に移動させることができるのは大変魅力的に感じています。


一方で、全体的な矯正をすることにも抵抗があり、もし左奥歯の3本のみの移動であれば、部分矯正も可能なのではないかと思い、いろいろ調べてみましたが、奥歯の部分矯正は意外に難しいのではないかと感じ始めたところです。



自分の歯にこだわりたい気持ちもあるのですが、矯正が何年もかかる大変なことなのであれば、必ずしも自分の歯こだわる必要もないのかもしれない(つまりインプラントという代替手段も悪くないのかもしれない)と思いつつあるところです。


果たして、この考え方でよいのか、それとも痛んでいないせっかくの親不知を活かして、一本でも自分の歯を残す努力をした方が良いのか、アドバイスをいただければ幸いです。


相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: higashiさん
返信日時:2010-11-13 00:50:19
追記>矯正の場合には、6番を抜歯し、7番を6番の位置に、親不知を7番の位置に移動させるそうです。
回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-13 00:53:13
もうひとつ提案を

6番を抜いて8番を抜いて6番の処に移植する方法も有りますよ。
色々と制約は有りますが、成功率も良いと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2010-11-13 06:01:59
higashiさまおはようございます。

お口の中の状況を拝見したわけではないのでどのような方法が一番適しているか判断いたしかねますが、矯正治療は御希望なさっていないので除外するとして部分矯正をするか、移植をするか、インプラントかになると思います。


個人的にはせっかく親知らずが有るので移植か部分矯正を考えると思います、この場合6番の状態がそれほど悪くなければとりあえず現状のままで、親知らずをむし歯にしないようお菓子の食べすぎに注意なさって歯磨きに気をつけていただくのがいいように思います。


歯牙移植 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=196

部分矯正 
http://yamadashika.jugem.jp/?cid=127

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2010-11-13 07:23:12
higashi さんおはようございます。

お口の中を拝見していませんので、詳しくはわかりませんが、山田先生と同じ考えです。

矯正については根の表面積が大きいので、移動には時間がかかりますがきちんと力をかければ、可能です。
現在はミニインプラントという(一時的な固定源として使う)ものも使いますのでコントロールしやすいです。


移植については8番が抜きやすいかどうかを考慮しなくてはいけません。

私は患者さんに伝えるのに、自分の歯に勝るものはないと常に考えております。


またhigashiさんのご年齢を考えると、長い将来ご自分の歯が一番確実に安心して使えると考えます。
将来のリスクは少しでも減らしておく手段がいいと思います。


現在では虫歯歯周病についてもほとんどコントロール出来る時代です。
歯科医院を治療ではなく予防の手段として利用するのがベストです。
保険診療のなかには予防の概念がないので自費ということになりますがすでにそういう考えの所はあります)


勝手なことを述べさせていただきましたが、参考になれば幸いです。

回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-11-13 09:34:01
矯正の場合には、6番を抜歯し、7番を6番の位置に。
親不知を7番の位置に移動させるそうです。

矯正専門医の治療案ですか?

前歯叢生になっているのも治そうということでしょうか?
でも、それだけでは正中が左にずれますが・・。



移植案には賛成ですが、根管治療の時期を誤っていると思われるような相談がときどきあります。
担当の先生が経験あるのかどうか確認されたほうが良いでしょうね。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2010-11-13 10:13:53
6番に問題が無ければ、8番のみの抜歯で良いような気がします

移植しても、結局は根幹治療が必要なわけで、6の部位が失活しているという状況は変わらないですから。


ただし、6番の状況はかなり悪い場合は、僕なら7→6,8→7というおおがかりな矯正を選択せずに移植後、全顎矯正するかなぁ。

ただし、詳細がわかりませんので、あくまでも予想です。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: higashiさん
返信日時:2010-11-13 10:56:28
諸先生方、早速のご回答誠にありがとうございました。

山田先生、青木先生のご意見をお伺いするに部分矯正は有効なのだ!と思っていたところに、中山先生の「7→6,8→7というおおがかりな矯正」というコメントを拝見しました。

やはり、奥歯の部分矯正は大がかりになるのでしょうか。
期間はどの程度と考えられるのでしょうか。
お手数ですが、お考えまたは事例をお聞かせ頂ければ大変幸いです。



青木先生のおっしゃるとおり、コントロールすれば生えかかっている親不知虫歯にならない可能性もあるとは思うのですが、親不知が完全に生えていないために、8番と親不知と歯茎に囲まれた小さな隙間ができており、毎食後、そこに食べ物が挟まり、容易にはとれません。

そのような状況なので、ケアしたとしても、ケアが及ばず虫歯になるのではないかと心配しています。



また、細見先生、藤森先生からご提案頂いたように、移植も良いのではないかと思いましたが、口腔外科の先生からは、親不知が斜めに生えているためきれいに抜歯できない可能性が高いといわれています。
回答 回答6
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-16 14:36:09
移植は親知らずがダメージ(特に歯根膜)無しに抜く事が大切です。
抜歯窩より親知らずの方が少し小さい位じゃないと難しいです。



口腔外科の先生からは、親不知が斜めに生えているためきれいに抜歯できない可能性が高いといわれています。

その様に言われているのなら移植は難しいかもしれませんね。

回答 回答7
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2010-11-16 15:26:44
矯正には積極的でないということですので、部分矯正のことのみについての意見です。


そもそも部分矯正で一番気をつけなければならないことは、動かしたくない歯を動かさないようにすることです。

移動させている歯だけに気をとられていると、動かす予定でない部分が動いてきてしまうことがしばしばあります。


特に今回のように斜めになっている親知らずを含めて、歯を平行にした上で1cm以上前に異動させることになりますので、かなり根性を入れて取り組む必要があると思います。

ミニスクリューなどの固定を使うことによって、かなりコントロールしやすくなったとはいえ基本は同じです。


奥歯の部分矯正が大掛かりになるのではなく、higashiさんの場合には大掛かり(?)になるということです。


それくらいなら全体的な矯正をしても期間は大きくは変わらないかもしれません。

どうしても矯正を避けたければ担当医が提示された様にとりあえず親知らずを抜歯して、経過を見てもいいかもしれません。

回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2010-11-16 15:35:47
歯を動かす場合はそのための固定源となるものが必要です。

通常は固定源を歯に求めますが、反作用というものがあるので固定源になる歯も少し移動することがあります。


また、歯の位置はその両隣の歯との関係だけでなく、対合する歯との関係も大切です。

対合する歯との関係が良くなければ咬むことはできません。

そう考えると、3本のみを動かす部分矯正というのは現実的ではないかもしれません。
(実際の歯並びを見ていませんので、はっきりしたことは言えませんが。)



私が矯正治療をする際には、6番に問題がある場合はそれを抜歯して、健康な7番、8番を歯列に参加させる方法をとることもあります。

歯だけではなく、骨の形状にもよりますので、全ての場合について同じことは言えませんが、全体的な歯列矯正に通常の場合より何年も多くかかるということはありませんでした。


将来のインプラントや、また、虫歯にしないように気をつけて様子をみることも選択肢の一つだと思いますが、矯正治療もhigashiさんが考えているほど大変なことではないかもしれません。

治療法について、詳しく担当医の説明を聞いてみるのも良いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: higashiさん
返信日時:2010-11-17 09:48:36
細見先生、再びご回答ありがとうございます。

伊藤先生、畠山先生、部分矯正についてのご意見ありがとうございました。


「部分」であれば全体よりも簡単かもしれないというのは素人考えで、他の歯を動かさないようにする工夫が必要など、やはり大変なのだということがよくわかりました。



私は子供がおりますが、第2子も希望しており、妊娠中矯正はやはり抵抗があります。

第2子(または第3子)の出産後に矯正を検討した場合にも、結局親知らずの抜歯の必要があることになるかもしれず、そうなりますと親知らずの抜歯に適した年齢を大きく超えそうです。


やはり、6番がダメになったときに対応を考える、ということが現実的に思えてきました。
どうもありがとうございました。



タイトル 6番が抜歯の場合、部分矯正か親知らず移植か?
質問者 higashiさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:6番(第一大臼歯)
親知らずの移植
部分矯正・限局矯正(MTM、LOT)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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