何の症状も出ていない親知らずを、やたら抜いていいものか?
相談者:
ピリカさん (29歳:女性)
投稿日時:2010-12-01 17:45:09
こんにちは。
最近、むし歯の治療のため、近所の歯科医にかかりました。
そこで散々親知らずを抜くようにいわれました。
しかし私の親知らずは、生えていません。
レントゲンで見たところ、無いわけではないですが、歯肉にもぐりこんでおり、左だけ横向きに生えてはいましたが、痛みなどの不具合は今まで一切感じたことはありません。
歯並びも美しいといわれているので、押しているなどの影響もないと思います。
そこの先生は、
「親知らずは20歳までに全部抜歯したほうがいい」
という考えの人で、私は女性なので
「妊娠したときに痛む」
「子供の歯にも影響が出る」
と、治療期間中ずっと言われました。
しかし私としては、今なんともない、ましてや生えてもきていない歯をリスクを冒してまで抜く意味があるのか?
また、移植に使えたりとメリットもあるようなので、その医師の主張には疑問を感じ、再三すすめられましたがスルーしました。
こちらにいらっしゃる先生方は、私のような親知らずを持った患者さんには、どんな考えをお持ちか知りたく、書き込みいたしました。
素人考えですが、今なんともないものを わざわざどうこうするのは、だだのお金もうけなんじゃないかと疑ってしまっています。
最近、むし歯の治療のため、近所の歯科医にかかりました。
そこで散々親知らずを抜くようにいわれました。
しかし私の親知らずは、生えていません。
レントゲンで見たところ、無いわけではないですが、歯肉にもぐりこんでおり、左だけ横向きに生えてはいましたが、痛みなどの不具合は今まで一切感じたことはありません。
歯並びも美しいといわれているので、押しているなどの影響もないと思います。
そこの先生は、
「親知らずは20歳までに全部抜歯したほうがいい」
という考えの人で、私は女性なので
「妊娠したときに痛む」
「子供の歯にも影響が出る」
と、治療期間中ずっと言われました。
しかし私としては、今なんともない、ましてや生えてもきていない歯をリスクを冒してまで抜く意味があるのか?
また、移植に使えたりとメリットもあるようなので、その医師の主張には疑問を感じ、再三すすめられましたがスルーしました。
こちらにいらっしゃる先生方は、私のような親知らずを持った患者さんには、どんな考えをお持ちか知りたく、書き込みいたしました。
素人考えですが、今なんともないものを わざわざどうこうするのは、だだのお金もうけなんじゃないかと疑ってしまっています。
回答1
横浜相鉄ビル歯科医院(横浜市西区)の田中です。
回答日時:2010-12-01 17:59:09
こんにちは。
少なくとも横向きの親知らずは、移植などに使用することは無理である場合がほとんどでしょう。
またそれらの歯が存在する事で、その手前7番の後ろ側が虫歯になり易い環境がいずれ出来てしまう場合もあります。
今がその抜き時かといえば、それは診ていない私には判りませんが、その時期はご自身の感じる症状や不具合とは関係は少ないと考えます。
むしろ不具合が出た場合には、その他の周囲組織やその他の歯を巻き込んでしまっている可能性もあります。
そうならないためにも、そういった親知らずを残した場合にその他の何かを失いそうな傾向が判明したなら、早めの抜歯をおすすめする事も少なくありません。
少なくとも横向きの親知らずは、移植などに使用することは無理である場合がほとんどでしょう。
またそれらの歯が存在する事で、その手前7番の後ろ側が虫歯になり易い環境がいずれ出来てしまう場合もあります。
今がその抜き時かといえば、それは診ていない私には判りませんが、その時期はご自身の感じる症状や不具合とは関係は少ないと考えます。
むしろ不具合が出た場合には、その他の周囲組織やその他の歯を巻き込んでしまっている可能性もあります。
そうならないためにも、そういった親知らずを残した場合にその他の何かを失いそうな傾向が判明したなら、早めの抜歯をおすすめする事も少なくありません。
回答2
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-12-01 18:01:58
親知らずに関いては色々な考え方が有ると思いますが。
ピリカさんの主治医のように、すべて抜くという考えの先生もいらっしゃいますし、何かあれば抜くという先生もいます。
大体のコンセンサスとして、症状が有れば抜くのはみな間違いないのですが、症状のない歯をどう考えるかです。
現在は症状はないけど、将来的に痛みや腫れが出る可能性が有る歯をどうするか、症状はないがその歯を残す事によって他の歯に悪影響を起こしそうな歯をどうするか、ここで抜く派と抜かない派にわかれると思います。
ピリカさんが抜くことと残す事の両方のメリットデメリットを説明を受けて、どちらを選ぶかはピリカさんの自由だと思います。
追伸
横向きに埋まっている親知らずは、移植には向かない事が多いです、移植するためにはその歯(根)が奇麗に抜けることが条件の一つですから。
ピリカさんの主治医のように、すべて抜くという考えの先生もいらっしゃいますし、何かあれば抜くという先生もいます。
大体のコンセンサスとして、症状が有れば抜くのはみな間違いないのですが、症状のない歯をどう考えるかです。
現在は症状はないけど、将来的に痛みや腫れが出る可能性が有る歯をどうするか、症状はないがその歯を残す事によって他の歯に悪影響を起こしそうな歯をどうするか、ここで抜く派と抜かない派にわかれると思います。
ピリカさんが抜くことと残す事の両方のメリットデメリットを説明を受けて、どちらを選ぶかはピリカさんの自由だと思います。
追伸
横向きに埋まっている親知らずは、移植には向かない事が多いです、移植するためにはその歯(根)が奇麗に抜けることが条件の一つですから。
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2010-12-01 18:28:20
>今なんともない、ましてや生えてもきていない歯を
>「妊娠したときに痛む」
担当医は、親知らずの状態を診て、そう判断されたのでしょう。
逆に、きれいに生えていたとしたら妊娠中に腫れるリスクは高くないはずです。
間違った説明のようには思えません。
実際、妊娠中に親知らず周囲の歯茎が腫れて来院される方は少なくありません。
この時には、抜歯は勿論、時期によってはレントゲンや投薬にも気を使います。(なるべく避けたいものの、どうしても使用せざるを得ない場合もあります)
>「子供の歯にも影響が出る」
分かりません。
移植のための保存は微妙ですね。
現在悪化した大臼歯があるのでしたら、考慮する価値はありそうです。
只、埋伏した親知らずを移植するのは、かなり難易度が高くなります。(通常は、ちゃんと生えた親知らずを移植歯として使用)
>金もうけ
横向きの埋伏した歯を短時間で抜歯出来れば、黒字になりそうですが、少し時間がかかれば家賃・スタッフの給与の時間換算では赤字となる場合も考えられます。
田中先生、細見先生とかぶりました。
>「妊娠したときに痛む」
担当医は、親知らずの状態を診て、そう判断されたのでしょう。
逆に、きれいに生えていたとしたら妊娠中に腫れるリスクは高くないはずです。
間違った説明のようには思えません。
実際、妊娠中に親知らず周囲の歯茎が腫れて来院される方は少なくありません。
この時には、抜歯は勿論、時期によってはレントゲンや投薬にも気を使います。(なるべく避けたいものの、どうしても使用せざるを得ない場合もあります)
>「子供の歯にも影響が出る」
分かりません。
移植のための保存は微妙ですね。
現在悪化した大臼歯があるのでしたら、考慮する価値はありそうです。
只、埋伏した親知らずを移植するのは、かなり難易度が高くなります。(通常は、ちゃんと生えた親知らずを移植歯として使用)
>金もうけ
横向きの埋伏した歯を短時間で抜歯出来れば、黒字になりそうですが、少し時間がかかれば家賃・スタッフの給与の時間換算では赤字となる場合も考えられます。
田中先生、細見先生とかぶりました。
回答4
歯医者/歯科情報の歯チャンネル運営者の田尾です。
回答日時:2010-12-01 20:01:28
親知らず抜歯は利益率が通常とても低いですし、そのわりに難しくてやりたがらない先生も少なくないくらいですから、ただの金儲けということはまず無いと思いますよ。
抜く・抜かないは考え方次第ですね。
降水確率10%でも傘を持っていくか?
かさ張るのがイヤだし、降ったら降ったでその時は濡れてもいいやと考えるか?
(まぁ、親知らずのトラブルが出たら雨で濡れるより遥かに大変ですけど)
どちらも間違いではないと思います。
抜く・抜かないは考え方次第ですね。
降水確率10%でも傘を持っていくか?
かさ張るのがイヤだし、降ったら降ったでその時は濡れてもいいやと考えるか?
(まぁ、親知らずのトラブルが出たら雨で濡れるより遥かに大変ですけど)
どちらも間違いではないと思います。
回答5
はただデンタルクリニック(渋谷区本町)の畑田です。
回答日時:2010-12-01 22:11:40
ピリカさん、こんにちは
「親知らずをやたら抜いている」私の意見を書かせていただきます。
親知らずと言う歯は、現代人にとって必要の無い歯になってきています。
太古の昔には、今の人類よりも顎が大きく親知らずも充分機能していたのでしょう。
しかし、現代人は顎が小さくほっそりと進化してきて、親知らずの生えるスペースがありません。
そして埋まってしまったり横になったりしてしまうのです。
(ちなみに横になっている親知らずは移植には使えません。)
そんな親知らずは諸先生が書かれているように、現代人にとっては痛くなる原因にしかならないような、いわゆる邪魔な歯になっています。
これは極端な例だと思いますが・・・
私が大学の口腔外科に在籍していた時に、親知らずの炎症が原因となり、縦隔洞炎でなくなった方を担当したことがあります。
親知らずの炎症は、親知らずが一番後ろに位置していることもあり、喉から奥に拡がりやすいのです。
またこれは藤森先生が書かれていますが、女性は妊娠することにより女性ホルモンの影響により、歯周病が悪化することは良く知られています。
当然のことながら、親知らずが痛くなる可能性もあります。
そんな時、容易に抗生剤や鎮痛剤と言った薬を飲むことはできません。
痛くないうちの抜くほうが、痛くなってから抜くよりは数倍楽に終わります。
ピリカさんにとって親知らずの抜歯は、「転ばぬ先の杖」と言うことになると思います。
当然のことながら、最終的に抜くか抜かないかはピリカさん次第です。
参考になれば幸いです。
「親知らずをやたら抜いている」私の意見を書かせていただきます。
親知らずと言う歯は、現代人にとって必要の無い歯になってきています。
太古の昔には、今の人類よりも顎が大きく親知らずも充分機能していたのでしょう。
しかし、現代人は顎が小さくほっそりと進化してきて、親知らずの生えるスペースがありません。
そして埋まってしまったり横になったりしてしまうのです。
(ちなみに横になっている親知らずは移植には使えません。)
そんな親知らずは諸先生が書かれているように、現代人にとっては痛くなる原因にしかならないような、いわゆる邪魔な歯になっています。
これは極端な例だと思いますが・・・
私が大学の口腔外科に在籍していた時に、親知らずの炎症が原因となり、縦隔洞炎でなくなった方を担当したことがあります。
親知らずの炎症は、親知らずが一番後ろに位置していることもあり、喉から奥に拡がりやすいのです。
またこれは藤森先生が書かれていますが、女性は妊娠することにより女性ホルモンの影響により、歯周病が悪化することは良く知られています。
当然のことながら、親知らずが痛くなる可能性もあります。
そんな時、容易に抗生剤や鎮痛剤と言った薬を飲むことはできません。
痛くないうちの抜くほうが、痛くなってから抜くよりは数倍楽に終わります。
ピリカさんにとって親知らずの抜歯は、「転ばぬ先の杖」と言うことになると思います。
当然のことながら、最終的に抜くか抜かないかはピリカさん次第です。
参考になれば幸いです。
タイトル | 何の症状も出ていない親知らずを、やたら抜いていいものか? |
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質問者 | ピリカさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 29歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
抜歯:8番(第三大臼歯、親知らず) 親知らずの抜歯 水平埋伏知歯(横向きに骨に埋まった親知らず) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。