根管治療を2回した歯の歯根端切除について (海外)
相談者:
denplanさん (31歳:女性)
投稿日時:2010-11-30 08:11:25
海外在住のため、大変このサイトが役に立っています。
左上1番の前歯と2番の間の上の歯茎(表側)に、ぷくっとしたふくらみ(おそらくフィステル)が1週間ほど前に出来て、鼻の下を押さえると痛い感じが続いています。
同じ場所の裏側は、ここ1ヶ月ほど何となく下で押さえると痛い感じでした。
左上1番の歯の経歴ですが、4年ほど前(2006年10月)に転倒して強打したのがきっかけで、歯が欠けたのですが、その際にはまだ大丈夫そうだと特に表面上以外は治療しませんでした。
しかし、左上1番2番の間から出血や、匂いが有ったため、ロンドンで2008年4月に根管治療を現地専門医にラバーダムを使用した治療を受けました(1回で終了)。
術後は特に問題なく過ごしていました。
治ったと思ったのですが、2009年4月、歯が他人の手とぶつかったためか、じんじんした痛みが始まり、たまたま一時帰国した際に再度根管に薬をつめ直しました。
(ラバーダムなし、時間がなかったため3日連続で歯医者に通いました)
この際も、歯の裏側の歯茎が腫れていましたが、レーザーを当てて治療。
そして2010年9月に、歯の裏側の歯茎の腫れが気になったため、ロンドンで受診。
歯間の歯茎のディープクリーニングを行った所、腫れが消えたため治療終了。
この際に、次回痛くなった時は、2度根管治療を行ってることを考えると、歯根端切除が必要だろうと言われました。
そして2010月11月、前述した症状になりました。
本日受診した所、担当医が産休のため別の歯科医でしたが、今までのカルテと、表側の腫れを見ただけで、Apicetomy(歯根端切除であってますよね?)が必要だろうと言われました。
抗生物質を処方してもらいました。
その歯科医は、まだ若いから、インプラントをしても十分もとが取れると言う意味でなのか、いきなりインプラントをしても良いのではとも薦められました。
(個人的にはまだ生きている歯を無駄にはしたくないのですが)
ほかの方の投稿を読んでみましたが、同じ歯に何度、根管治療を行うのが妥当なのかいまいち分からず投稿させて頂きました。
2回、根管治療を行っていますが、再度根管治療をする余地はないのでしょうか?
歯根端切除の成功率は、どうなのでしょうか。
歯根端切除を行い、もしそれがうまく行かない場合は、抜歯、インプラントになるのだと思いますが、その際に歯根端切除を行ったためにインプラントが難しいと言うケースはありますか?
海外在住の多くの皆様が書いている通り、治療費も高く、言語の問題も有るため、なかなか別の歯科医にセカンドオピニオンを求め難い状況ですので、ご回答いただけると、大変助かります。
左上1番の前歯と2番の間の上の歯茎(表側)に、ぷくっとしたふくらみ(おそらくフィステル)が1週間ほど前に出来て、鼻の下を押さえると痛い感じが続いています。
同じ場所の裏側は、ここ1ヶ月ほど何となく下で押さえると痛い感じでした。
左上1番の歯の経歴ですが、4年ほど前(2006年10月)に転倒して強打したのがきっかけで、歯が欠けたのですが、その際にはまだ大丈夫そうだと特に表面上以外は治療しませんでした。
しかし、左上1番2番の間から出血や、匂いが有ったため、ロンドンで2008年4月に根管治療を現地専門医にラバーダムを使用した治療を受けました(1回で終了)。
術後は特に問題なく過ごしていました。
治ったと思ったのですが、2009年4月、歯が他人の手とぶつかったためか、じんじんした痛みが始まり、たまたま一時帰国した際に再度根管に薬をつめ直しました。
(ラバーダムなし、時間がなかったため3日連続で歯医者に通いました)
この際も、歯の裏側の歯茎が腫れていましたが、レーザーを当てて治療。
そして2010年9月に、歯の裏側の歯茎の腫れが気になったため、ロンドンで受診。
歯間の歯茎のディープクリーニングを行った所、腫れが消えたため治療終了。
この際に、次回痛くなった時は、2度根管治療を行ってることを考えると、歯根端切除が必要だろうと言われました。
そして2010月11月、前述した症状になりました。
本日受診した所、担当医が産休のため別の歯科医でしたが、今までのカルテと、表側の腫れを見ただけで、Apicetomy(歯根端切除であってますよね?)が必要だろうと言われました。
抗生物質を処方してもらいました。
その歯科医は、まだ若いから、インプラントをしても十分もとが取れると言う意味でなのか、いきなりインプラントをしても良いのではとも薦められました。
(個人的にはまだ生きている歯を無駄にはしたくないのですが)
ほかの方の投稿を読んでみましたが、同じ歯に何度、根管治療を行うのが妥当なのかいまいち分からず投稿させて頂きました。
2回、根管治療を行っていますが、再度根管治療をする余地はないのでしょうか?
歯根端切除の成功率は、どうなのでしょうか。
歯根端切除を行い、もしそれがうまく行かない場合は、抜歯、インプラントになるのだと思いますが、その際に歯根端切除を行ったためにインプラントが難しいと言うケースはありますか?
海外在住の多くの皆様が書いている通り、治療費も高く、言語の問題も有るため、なかなか別の歯科医にセカンドオピニオンを求め難い状況ですので、ご回答いただけると、大変助かります。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-11-30 09:21:26
そうですね2度の根管治療で治癒しなかったと云う事なんで、次回は歯根端切除と言われているのですね。
個人的にはもう一度感染根管治療をした方がいいと思います、理由として2度の受傷があるので一度コアを含めてすべて外して破折が無いかを確認したいところです。
>歯根端切除の成功率は、どうなのでしょうか。
歯根端切除は外科的処置なので術者の技量で大きく左右します、またマイクロを使って手術をすると成功率が上がるみたいです。
>歯根端切除を行い、もしそれがうまく行かない場合は、抜歯、インプラントになるのだと思いますが、その際に歯根端切除を行ったためにインプラントが難しいと言うケースはありますか?
そんなことはないと思います。
個人的にはもう一度感染根管治療をした方がいいと思います、理由として2度の受傷があるので一度コアを含めてすべて外して破折が無いかを確認したいところです。
>歯根端切除の成功率は、どうなのでしょうか。
歯根端切除は外科的処置なので術者の技量で大きく左右します、またマイクロを使って手術をすると成功率が上がるみたいです。
>歯根端切除を行い、もしそれがうまく行かない場合は、抜歯、インプラントになるのだと思いますが、その際に歯根端切除を行ったためにインプラントが難しいと言うケースはありますか?
そんなことはないと思います。
回答2
みずさわ歯科医院(千葉県鎌ヶ谷市)の水澤です。
回答日時:2010-11-30 09:30:49
私も細見先生の意見に賛成です。
根尖の病巣の大きさにもよりますが、できれば全てをはずして根管内の破折など有無を確認されて、破折でなければ根管治療のあと仮歯で
経過を確認されてみては・・・と思います。
お大事になさってください。
根尖の病巣の大きさにもよりますが、できれば全てをはずして根管内の破折など有無を確認されて、破折でなければ根管治療のあと仮歯で
経過を確認されてみては・・・と思います。
お大事になさってください。
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2010-11-30 14:29:27
ご相談ありがとうございます。
私もできればもう一度根管治療の可能性を検討してみたい気がします。
もし成功すれば歯根端切除よりも安心できるからです。
ただ細身先生のご指摘通り、破折の確認が必須となります。
2度の外傷、そして「歯間の歯茎のディープクリーニング」がその心配を裏付けます。
>その際に歯根端切除を行ったためにインプラントが難しいと言うケースはありますか?
一般的に、歯根端切除後は根の先の深い部分に関して、外側の骨がとても薄くなります。
場合によっては内側も薄くなります。
もともと日本人は骨格的に白人などよりも華奢ですから、その傾向はとても強いはずです。
それに加えて「歯間の歯茎のディープクリーニング」を受けた結果によって違いはありますが、歯根端切除部位よりも上の歯肉との境目まで骨がとても薄くなる可能性があります。
そこは見た目をキレイにするためには大切な部分です。
もしその状態で、インプラントを成功させること、そしてきれいな歯茎のラインを回復しようとすると、とても難しい治療となります。
できないというわけではなく、場合によってはブロック状の骨移植などが必要な高度な治療になります。
というわけで、できれば天然の根を残して解決したいとは思いますが、海外では思うように展開できず、その困難の克服の方が大変かもしれません。
徒に歯科医院の玄関をたたくのではなく、もし見つかるなら、根の治療の専門家に診察していただけると良いと思います。
もし歯根端切除を行う場合も、根の治療の専門家のほうが格段に成功率が高まります。
私もできればもう一度根管治療の可能性を検討してみたい気がします。
もし成功すれば歯根端切除よりも安心できるからです。
ただ細身先生のご指摘通り、破折の確認が必須となります。
2度の外傷、そして「歯間の歯茎のディープクリーニング」がその心配を裏付けます。
>その際に歯根端切除を行ったためにインプラントが難しいと言うケースはありますか?
一般的に、歯根端切除後は根の先の深い部分に関して、外側の骨がとても薄くなります。
場合によっては内側も薄くなります。
もともと日本人は骨格的に白人などよりも華奢ですから、その傾向はとても強いはずです。
それに加えて「歯間の歯茎のディープクリーニング」を受けた結果によって違いはありますが、歯根端切除部位よりも上の歯肉との境目まで骨がとても薄くなる可能性があります。
そこは見た目をキレイにするためには大切な部分です。
もしその状態で、インプラントを成功させること、そしてきれいな歯茎のラインを回復しようとすると、とても難しい治療となります。
できないというわけではなく、場合によってはブロック状の骨移植などが必要な高度な治療になります。
というわけで、できれば天然の根を残して解決したいとは思いますが、海外では思うように展開できず、その困難の克服の方が大変かもしれません。
徒に歯科医院の玄関をたたくのではなく、もし見つかるなら、根の治療の専門家に診察していただけると良いと思います。
もし歯根端切除を行う場合も、根の治療の専門家のほうが格段に成功率が高まります。
相談者からの返信
相談者:
denplanさん
返信日時:2010-12-02 08:23:54
回答4
回答日時:2010-12-02 10:09:40
こんにちは。
先生の考え方や技量、受療費や社会的背景などによって、色々な考え方が出るかとは思いますが、個人的には歯根端切除が妥当と判断する可能性は十分あると思います。
日本の歯科医の間では根管治療で済むものは出来るだけ根管治療で、と考えるのが一般的かとは感じますが、それにも実際にエックス線写真等見ないと判断出来ない条件が色々あります。
例えば根管が過剰に拡げられていたり、(記載はありませんが)差し歯があるならその差し歯や土台を外すのがリスクが高そうな場合などは、歯根端切除が第一選択となってもおかしくはありません。
あるいは根管治療よりも外科手術の方が自信のある先生だと日本人であってもかなり早い段階で歯根端切除を勧める医師もいます。
一般的にも、「最善の」根管治療を行って、うまく行かない場合は歯根端切除術を選ぶのは妥当と言えますが、日本で急いで行った根管治療が「最善」だったと考えられるかどうかは論点かも知れません。
また日本国内の自由診療の場合や海外では、再根管治療にかかる費用とその成功率を併せて考えて、「やるだけやってみてダメだったら・・」という選択肢は選びづらい場合も多いにありますよね。
ですので個人的には、現在の治療方針に不安感があるのなら、お金は多少かかりますが、現地で複数の歯科医に診て頂いた方が賢明な気がしますよ。
歯根端切除と根管治療、どちらの可能性を考えても、歯内療法の専門医(endodontist)を尋ねるのが良いかと思います。
設備としては、マイクロスコープは個人的には必須と考えます。
根破折(root fracture)の可能性ももちろん考慮するべきですが、それは再根管治療でも歯根端切除術でも、確認することは十分可能だと思いますよ。
それを出来るだけ見落とさないためにも、マイクロスコープによる強拡大の明視野は安心出来ますね。
お大事にどうぞ。
先生の考え方や技量、受療費や社会的背景などによって、色々な考え方が出るかとは思いますが、個人的には歯根端切除が妥当と判断する可能性は十分あると思います。
日本の歯科医の間では根管治療で済むものは出来るだけ根管治療で、と考えるのが一般的かとは感じますが、それにも実際にエックス線写真等見ないと判断出来ない条件が色々あります。
例えば根管が過剰に拡げられていたり、(記載はありませんが)差し歯があるならその差し歯や土台を外すのがリスクが高そうな場合などは、歯根端切除が第一選択となってもおかしくはありません。
あるいは根管治療よりも外科手術の方が自信のある先生だと日本人であってもかなり早い段階で歯根端切除を勧める医師もいます。
一般的にも、「最善の」根管治療を行って、うまく行かない場合は歯根端切除術を選ぶのは妥当と言えますが、日本で急いで行った根管治療が「最善」だったと考えられるかどうかは論点かも知れません。
また日本国内の自由診療の場合や海外では、再根管治療にかかる費用とその成功率を併せて考えて、「やるだけやってみてダメだったら・・」という選択肢は選びづらい場合も多いにありますよね。
ですので個人的には、現在の治療方針に不安感があるのなら、お金は多少かかりますが、現地で複数の歯科医に診て頂いた方が賢明な気がしますよ。
歯根端切除と根管治療、どちらの可能性を考えても、歯内療法の専門医(endodontist)を尋ねるのが良いかと思います。
設備としては、マイクロスコープは個人的には必須と考えます。
根破折(root fracture)の可能性ももちろん考慮するべきですが、それは再根管治療でも歯根端切除術でも、確認することは十分可能だと思いますよ。
それを出来るだけ見落とさないためにも、マイクロスコープによる強拡大の明視野は安心出来ますね。
お大事にどうぞ。
相談者からの返信
相談者:
denplanさん
返信日時:2010-12-06 06:29:08
タイトル | 根管治療を2回した歯の歯根端切除について (海外) |
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質問者 | denplanさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 31歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療の治療法 歯根端切除術 海外その他 歯根破折 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。