前歯の差し歯が脱落、抜歯する場合にも根管治療は必要ですか?
相談者:
こまちゃんさん (45歳:女性)
投稿日時:2010-12-22 16:22:40
こんにちは。
こちらには、初めて投稿させていただきます。
いつも多岐に渡る質問への諸先生方の貴重な回答を拝見し,知識と心の支えにさせていただいております。
今回,ご相談したいことは,2つあります。
1つ目は,根管に問題がある場合には,それが抜歯する歯でも,根幹治療をしてからでないと抜歯はしないものなのでしょうか?
2つ目は抜歯後のブリッジは,必ず欠損した歯の両側から装着(3冠の連結)しなければならないのでしょうか。
隣と2つで連結すると言うことは不可能なのでしょうか。
下記に今までの経緯をきさいさせていただきます。
大変お恥ずかしい話ですが,私は幼少の頃より歯並が悪く「リアス式海岸のようだ」と検診で言われてしまうような状態です。
矯正の治療は「上下で4本を抜歯」と聞き,怖くて放棄してしまいました。
また,小学生の頃に麻酔が効かない状態で神経を抜くという経験をし,(その状態までにした自分が悪いのですが)歯科治療に対する恐怖心がとても大きくなってしまいました。
そんな状態で12歳からずっと歯科医院には行っておらず,10数年前に一大決心をして,数年かけて虫歯の治療をし,必要な部分はチタンコア+メタルボンド歯の差し歯やブリッジにしてもらいました。
これは現在でも問題なく残っています。
これとは別に,今回のご相談の対象となる「右上1番」が欠けてしまい,2年ほど前に神経を抜いて根管治療をした後,ファイバーコア+ジルコニアクラウンほ装着しました。(前回とは別の歯科医院です)。
この時,治療後しばらくしても「歯に触ると痛みがある」状態で,半年程して右1番の根の辺り(唇側)の歯茎にフィステルが出来,上から押すと排膿がありました。
治療した歯科医院では「排膿があれば,様子見で大丈夫」といわれ,放置していたら,食事の時に差し歯がファイバーコアごと抜けてしまいました。
この時は特に治療をするでもなく,歯科医院で軽く洗浄して再装着(接着のみ)を行いました。
それが先日,また脱落してしまったのですが,今度はファイバーコアに茶色っぽいヨゴレと,かなりの悪臭(これは前回もありました)があります。
また,コアのささっていた自分の歯部分のフチが割れていて,歯肉を触るとグラグラと動くような状態です。
そして,最初の歯科医院の時に比べると、ものすごく自分の歯の部分が少ない状態になっています。
前歯と言うこともあり,治療に行かないわけには行かないのですが,素人目にもこの状態では,抜歯をして隣とのブリッジになるのかな?と思います。
先に申し上げたとおり歯科治療が大変怖く,この状態で無理に根管治療をするようには,いっそ抜歯をしていただこうかと思っております。
ですが,フィステルの排膿もあるので「根管治療をしてから,抜歯」となってしまうのでしょうか。
それとも,抜歯をすれば自動的に根管治療はしなくてもよいのでしょうか。
現在,右上2番はメタルボンドの差し歯なので,右上1番を抜歯した後はこちらと2本でブリッジにできればと思っています。
通常ブリッジは欠損歯の両側に渡すのだと思いますが,左上1番は貴重な無傷の歯なので,これを削ってというのも切ないし(怖いし)…ブリッジを2本ので作成するというのは不可能なことなのでしょうか。
他の皆様は「どうしたら歯を残せるのか」と相談されていますのに,歯科医師の諸先生方からすれば,治療が怖いから抜歯を選ぶという私には呆れられてしまうとは思いますが…
何卒,ご教授をいただければと思います。
お忙しいところ申し訳ございませんが,よろしくお願いいたします。
こちらには、初めて投稿させていただきます。
いつも多岐に渡る質問への諸先生方の貴重な回答を拝見し,知識と心の支えにさせていただいております。
今回,ご相談したいことは,2つあります。
1つ目は,根管に問題がある場合には,それが抜歯する歯でも,根幹治療をしてからでないと抜歯はしないものなのでしょうか?
2つ目は抜歯後のブリッジは,必ず欠損した歯の両側から装着(3冠の連結)しなければならないのでしょうか。
隣と2つで連結すると言うことは不可能なのでしょうか。
下記に今までの経緯をきさいさせていただきます。
大変お恥ずかしい話ですが,私は幼少の頃より歯並が悪く「リアス式海岸のようだ」と検診で言われてしまうような状態です。
矯正の治療は「上下で4本を抜歯」と聞き,怖くて放棄してしまいました。
また,小学生の頃に麻酔が効かない状態で神経を抜くという経験をし,(その状態までにした自分が悪いのですが)歯科治療に対する恐怖心がとても大きくなってしまいました。
そんな状態で12歳からずっと歯科医院には行っておらず,10数年前に一大決心をして,数年かけて虫歯の治療をし,必要な部分はチタンコア+メタルボンド歯の差し歯やブリッジにしてもらいました。
これは現在でも問題なく残っています。
これとは別に,今回のご相談の対象となる「右上1番」が欠けてしまい,2年ほど前に神経を抜いて根管治療をした後,ファイバーコア+ジルコニアクラウンほ装着しました。(前回とは別の歯科医院です)。
この時,治療後しばらくしても「歯に触ると痛みがある」状態で,半年程して右1番の根の辺り(唇側)の歯茎にフィステルが出来,上から押すと排膿がありました。
治療した歯科医院では「排膿があれば,様子見で大丈夫」といわれ,放置していたら,食事の時に差し歯がファイバーコアごと抜けてしまいました。
この時は特に治療をするでもなく,歯科医院で軽く洗浄して再装着(接着のみ)を行いました。
それが先日,また脱落してしまったのですが,今度はファイバーコアに茶色っぽいヨゴレと,かなりの悪臭(これは前回もありました)があります。
また,コアのささっていた自分の歯部分のフチが割れていて,歯肉を触るとグラグラと動くような状態です。
そして,最初の歯科医院の時に比べると、ものすごく自分の歯の部分が少ない状態になっています。
前歯と言うこともあり,治療に行かないわけには行かないのですが,素人目にもこの状態では,抜歯をして隣とのブリッジになるのかな?と思います。
先に申し上げたとおり歯科治療が大変怖く,この状態で無理に根管治療をするようには,いっそ抜歯をしていただこうかと思っております。
ですが,フィステルの排膿もあるので「根管治療をしてから,抜歯」となってしまうのでしょうか。
それとも,抜歯をすれば自動的に根管治療はしなくてもよいのでしょうか。
現在,右上2番はメタルボンドの差し歯なので,右上1番を抜歯した後はこちらと2本でブリッジにできればと思っています。
通常ブリッジは欠損歯の両側に渡すのだと思いますが,左上1番は貴重な無傷の歯なので,これを削ってというのも切ないし(怖いし)…ブリッジを2本ので作成するというのは不可能なことなのでしょうか。
他の皆様は「どうしたら歯を残せるのか」と相談されていますのに,歯科医師の諸先生方からすれば,治療が怖いから抜歯を選ぶという私には呆れられてしまうとは思いますが…
何卒,ご教授をいただければと思います。
お忙しいところ申し訳ございませんが,よろしくお願いいたします。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2010-12-22 16:34:09
>1つ目は,根管に問題がある場合には,それが抜歯する歯でも,根幹治療をしてからでないと抜歯はしないものなのでしょうか?
状態にもよりますが、炎症がきつい場合は消炎を兼ねて一度根管治療をしてから抜歯する事は有ります、ただすべての症例に必要というわけではありません。
>2つ目は抜歯後のブリッジは,必ず欠損した歯の両側から装着(3冠の連結)しなければならないのでしょうか。
>隣と2つで連結すると言うことは不可能なのでしょうか。
3冠の連続が基本です。
希望の形は?2(丸が支台で丸無しが橋の部分)のような形でしょうか。
上記のような形は力学的に無理があるのでもちません。
状態にもよりますが、炎症がきつい場合は消炎を兼ねて一度根管治療をしてから抜歯する事は有ります、ただすべての症例に必要というわけではありません。
>2つ目は抜歯後のブリッジは,必ず欠損した歯の両側から装着(3冠の連結)しなければならないのでしょうか。
>隣と2つで連結すると言うことは不可能なのでしょうか。
3冠の連続が基本です。
希望の形は?2(丸が支台で丸無しが橋の部分)のような形でしょうか。
上記のような形は力学的に無理があるのでもちません。
相談者からの返信
相談者:
こまちゃんさん
返信日時:2010-12-22 16:48:07
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2010-12-23 05:50:31
こまちゃんおはようございます。
右上1番がコアごと取れてしまったわけですね、そしてその歯にはフィステルもあって抜歯を選択しようと考えているのですね。
診察したわけではないので抜歯の可否については判りかねますが、個人的には出来るだけ抜歯を避けて保存することをお勧めいたします。
たとえ歯根だけになっていても、根管治療が正確に出来てコアを接着の手法を使ってビルドアップできれば、歯根が骨内に5mmも残っていれば十分保存可能だと思います、根管治療に長けたDrに任せれば治療可能だと思います。
もし仮にそれでも抜歯を選択なさるのなら、根管治療は必要ありません、単に抜歯して抜歯窩を掻爬すれば事足ると思います。
その場合の補綴方法については、仰るようなカンチレバー式の方法では通常設計することは不可能と考えてください、したがってお隣の健全歯を削るのは避けられないでしょう。
そのような理由から、個人的には右上1番の保存の可能性を考えます。
歯根長について http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1641
右上1番がコアごと取れてしまったわけですね、そしてその歯にはフィステルもあって抜歯を選択しようと考えているのですね。
診察したわけではないので抜歯の可否については判りかねますが、個人的には出来るだけ抜歯を避けて保存することをお勧めいたします。
たとえ歯根だけになっていても、根管治療が正確に出来てコアを接着の手法を使ってビルドアップできれば、歯根が骨内に5mmも残っていれば十分保存可能だと思います、根管治療に長けたDrに任せれば治療可能だと思います。
もし仮にそれでも抜歯を選択なさるのなら、根管治療は必要ありません、単に抜歯して抜歯窩を掻爬すれば事足ると思います。
その場合の補綴方法については、仰るようなカンチレバー式の方法では通常設計することは不可能と考えてください、したがってお隣の健全歯を削るのは避けられないでしょう。
そのような理由から、個人的には右上1番の保存の可能性を考えます。
歯根長について http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1641
相談者からの返信
相談者:
こまちゃんさん
返信日時:2010-12-24 09:43:23
山田 先生
お忙しい中,ご助言をいただきありがとうございます。
本当にお恥ずかしいのですが,私は歯の材質がもろく,また非常に歯並が悪い(捻れ・傾き)ために普通の方に比べて根が曲がった歯が多いので,根管治療に対して非常に恐怖心があります。
右上1番の処置の時も、神経を抜いたにもかかわらず(全部は取りきれないと言われました)かなりの痛みを伴いました。
あまり「怖い」と言うので,笑気麻酔を併用していただいたのですが,「お酒が呑めない人には聞かないと思う」と言われ,確かに頭痛がしただけで効果はありませんでした。
結局,「できる範囲で処置して根管を充填した」とのことでした。
その後,クラウンだけの脱落が数度あり,コアごと抜けてしまったのも今回で2回目となります。
前回,「次に抜けたら,もう知らないよ」とほぼ見放された状態となってしまいした。
そのため,この歯の処置は10年前に行っていた別の歯科医院でお願いしようと思っています。(すでに,その時の先生はいらっしゃらないのですが)
怖い=抜歯と安直に考えるのはいけないとは,他の方のご相談を拝見して頭では理解しているつもりなのですが。。。
この右上1番についても,最初から「抜いてください」ではなく,「治療が怖い」と言うことも含めて,担当してくださる先生の指摘を受け入れたいと思います。
山田先生のHPを拝見させていただき,お近くであれば治療に伺いたいと切に思いました。姫路の方がとても羨ましいです。
本当にありがとうございました。
お忙しい中,ご助言をいただきありがとうございます。
本当にお恥ずかしいのですが,私は歯の材質がもろく,また非常に歯並が悪い(捻れ・傾き)ために普通の方に比べて根が曲がった歯が多いので,根管治療に対して非常に恐怖心があります。
右上1番の処置の時も、神経を抜いたにもかかわらず(全部は取りきれないと言われました)かなりの痛みを伴いました。
あまり「怖い」と言うので,笑気麻酔を併用していただいたのですが,「お酒が呑めない人には聞かないと思う」と言われ,確かに頭痛がしただけで効果はありませんでした。
結局,「できる範囲で処置して根管を充填した」とのことでした。
その後,クラウンだけの脱落が数度あり,コアごと抜けてしまったのも今回で2回目となります。
前回,「次に抜けたら,もう知らないよ」とほぼ見放された状態となってしまいした。
そのため,この歯の処置は10年前に行っていた別の歯科医院でお願いしようと思っています。(すでに,その時の先生はいらっしゃらないのですが)
怖い=抜歯と安直に考えるのはいけないとは,他の方のご相談を拝見して頭では理解しているつもりなのですが。。。
この右上1番についても,最初から「抜いてください」ではなく,「治療が怖い」と言うことも含めて,担当してくださる先生の指摘を受け入れたいと思います。
山田先生のHPを拝見させていただき,お近くであれば治療に伺いたいと切に思いました。姫路の方がとても羨ましいです。
本当にありがとうございました。
タイトル | 前歯の差し歯が脱落、抜歯する場合にも根管治療は必要ですか? |
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質問者 | こまちゃんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
虫歯、根の病気で抜けた・抜く予定 抜歯:1番(中切歯) 根管治療の治療法 ブリッジ治療法 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。