[写真あり] 歯列矯正で正中線が歪んでしまったせいで不定愁訴が発生
相談者:
ははいのちさん (40歳:女性)
投稿日時:2011-01-05 00:37:38
中学生の時、八重歯を気にして歯科矯正をしました。
30年も前の話、親の知人の人のいいお爺さん先生にお願いしたのですが、どうも矯正をちゃんと習った先生でなかったようで、歯の正中が鼻の正中に比べて写真のように倒れてしまいました。
それに伴い、歯の角度も左右で非対称。
(左側全体が、出っ歯のように外側にせり出しています)
また、笑ったときに上唇から見える歯の長さも違います。
それに伴い、下顎も左にずれてしまいました。
それは年齢と共にだんだんひどくなり、今では極度の肩こり、首こり、側湾、目の奥や鼻の詰まった感じ、右脳に血流の滞らない感じ、足のしびれ、などなどの不定愁訴が発生し、本当に困っています
ネットなどで探しに探し、40になった現在、一念発起して顎関節症を得意とする矯正のもとで再度矯正治療をしています。
最初の半年で、ややガタガタしていた歯並びを横一列に整え、それはスムーズに行ったのですが、そこからがなかなか思うように進みません。
左側の低くなっている歯にゴムをかけて下に引っ張り出し、左側の奥歯の高さを高くしているのですが。
確かにゴムをかけると、歯は下に引っ張り出され、信じられないくらい不定愁訴は改善されるのですが、ゴムをかけないとすぐに元の状態に戻ってしまいます。
また、左側の低い歯をひっぱりだせば引っ張り出すほど、正中線のゆがみは激しくなり、顔のゆがみがひどくなってしまいました。
そんな状態でひっぱっては戻し、、、という状態を半年以上続けては、一進一退しています
正直、長さを整えるより先に、傾きをと整えたほうが近道だと私は思うのですが、いかがなのでしょうか?
毎月の調整費用もばかになりませんし、口の中に特に、目立つ場所にゴムをかけながらの矯正は、精神的な負担も少なくありません。
先生も一生懸命やってくださっているのは患者である私にもよく伝わるのですが、どうも試行錯誤、というのか、先生の中で、ちゃんと原因→分析→治療、という道筋が見えていない気がして、最近は、とても不安に思っています。
私と似たような症例をご存じ、また治療なさった先生、どうかアドバイスいただけませんでしょうか?
そもそも一体私の顔がここまで歪んでしまった原因はなんなのでょうか?
どこをどうやると治るのでしょうか?
歯の角度をかえる(倒れてしまった正中線を起こす)、歯の長さを整える、にはどういう治療をしたらよいのでしょうか?
もし、ご回答いただけましたら、今かかっています先生にその回答を見ていただき、治療の参考にさせていただきたいと思いますので、専門的なご回答も大歓迎です。
また、先生のプライドを傷つけないように、アドバイスやリクエストをするにはどのようなことを気をつけたらよろしいでしょうか?
とても困っているので、どんなことでも結構です。
よろしくお願いします。
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30年も前の話、親の知人の人のいいお爺さん先生にお願いしたのですが、どうも矯正をちゃんと習った先生でなかったようで、歯の正中が鼻の正中に比べて写真のように倒れてしまいました。
それに伴い、歯の角度も左右で非対称。
(左側全体が、出っ歯のように外側にせり出しています)
また、笑ったときに上唇から見える歯の長さも違います。
それに伴い、下顎も左にずれてしまいました。
それは年齢と共にだんだんひどくなり、今では極度の肩こり、首こり、側湾、目の奥や鼻の詰まった感じ、右脳に血流の滞らない感じ、足のしびれ、などなどの不定愁訴が発生し、本当に困っています
ネットなどで探しに探し、40になった現在、一念発起して顎関節症を得意とする矯正のもとで再度矯正治療をしています。
最初の半年で、ややガタガタしていた歯並びを横一列に整え、それはスムーズに行ったのですが、そこからがなかなか思うように進みません。
左側の低くなっている歯にゴムをかけて下に引っ張り出し、左側の奥歯の高さを高くしているのですが。
確かにゴムをかけると、歯は下に引っ張り出され、信じられないくらい不定愁訴は改善されるのですが、ゴムをかけないとすぐに元の状態に戻ってしまいます。
また、左側の低い歯をひっぱりだせば引っ張り出すほど、正中線のゆがみは激しくなり、顔のゆがみがひどくなってしまいました。
そんな状態でひっぱっては戻し、、、という状態を半年以上続けては、一進一退しています
正直、長さを整えるより先に、傾きをと整えたほうが近道だと私は思うのですが、いかがなのでしょうか?
毎月の調整費用もばかになりませんし、口の中に特に、目立つ場所にゴムをかけながらの矯正は、精神的な負担も少なくありません。
先生も一生懸命やってくださっているのは患者である私にもよく伝わるのですが、どうも試行錯誤、というのか、先生の中で、ちゃんと原因→分析→治療、という道筋が見えていない気がして、最近は、とても不安に思っています。
私と似たような症例をご存じ、また治療なさった先生、どうかアドバイスいただけませんでしょうか?
そもそも一体私の顔がここまで歪んでしまった原因はなんなのでょうか?
どこをどうやると治るのでしょうか?
歯の角度をかえる(倒れてしまった正中線を起こす)、歯の長さを整える、にはどういう治療をしたらよいのでしょうか?
もし、ご回答いただけましたら、今かかっています先生にその回答を見ていただき、治療の参考にさせていただきたいと思いますので、専門的なご回答も大歓迎です。
また、先生のプライドを傷つけないように、アドバイスやリクエストをするにはどのようなことを気をつけたらよろしいでしょうか?
とても困っているので、どんなことでも結構です。
よろしくお願いします。
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回答1
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-01-05 12:10:18
全身が求める顎及び歯の位置 vs. ははいのちさんの求める顎及び歯の位置 の間で綱引き勝負をしているように感じました。
骨盤や柔軟性に富んだ背骨によって全身のバランスを取るため、とりわけ非常に重量のある頭部を頚椎上部の僅かな面積で支えるためには、従来の上顎下顎の位置が都合良かったのかもしれませんね。
本当は見える部分のみでなく、成長発育の過程で下顎の長さを左右違えたり、顎関節の大きさ・形に左右差をつけたりしてきたかもしれません。
それでいて、もしかしたら、それなりに調和が取れていた状態を今変えようとなさっているようにも推測されます。
「ここだけは絶対にきれいにしたい」というポイントを最小限に絞られて(治療ゴールをもう一度相談)、後は生体の反応をみて妥協するべきところはだ妥協するという案は如何でしょうか?
治療はその都度、生体の反応を見て、決して綱引きのような真っ向勝負にならないように気をつけて行っていくような・・。
担当の先生には、「ネット相談したら、こんな変な回答があった」くらいに、この文章を直接見ていただいたら如何でしょうか?「けったいな奴やな!」と言われそうですが・・。
尚、咬み合わせを変えると(きれいにすると)全身の歪みも取れるといった事は残念ながらありえないと思います。
そういった情報は巷に溢れているかもしれないですけどね。
骨盤や柔軟性に富んだ背骨によって全身のバランスを取るため、とりわけ非常に重量のある頭部を頚椎上部の僅かな面積で支えるためには、従来の上顎下顎の位置が都合良かったのかもしれませんね。
本当は見える部分のみでなく、成長発育の過程で下顎の長さを左右違えたり、顎関節の大きさ・形に左右差をつけたりしてきたかもしれません。
それでいて、もしかしたら、それなりに調和が取れていた状態を今変えようとなさっているようにも推測されます。
「ここだけは絶対にきれいにしたい」というポイントを最小限に絞られて(治療ゴールをもう一度相談)、後は生体の反応をみて妥協するべきところはだ妥協するという案は如何でしょうか?
治療はその都度、生体の反応を見て、決して綱引きのような真っ向勝負にならないように気をつけて行っていくような・・。
担当の先生には、「ネット相談したら、こんな変な回答があった」くらいに、この文章を直接見ていただいたら如何でしょうか?「けったいな奴やな!」と言われそうですが・・。
尚、咬み合わせを変えると(きれいにすると)全身の歪みも取れるといった事は残念ながらありえないと思います。
そういった情報は巷に溢れているかもしれないですけどね。
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-01-05 18:06:51
抜歯矯正をしていたり、左側の臼歯に冠が入っていて低い場合には、左側の咬合高径が絶対的に足りないと言うことがあります。
そのような場合には左側臼歯部の高さを出すべく、歯の修復処置が致し方なく必要となる場合が有ります。
そのような場合には左側臼歯部の高さを出すべく、歯の修復処置が致し方なく必要となる場合が有ります。
回答3
回答日時:2011-01-05 18:39:20
写真を拝見すると、明らかに下顎の左偏が認められます。
それと同時に咬合平面の左上がり(右下がり)があり、さらに下顎前突感が見られます。
もちろんこれは抜歯矯正による結果とは思えません。
こういった偏位は噛み癖(左咀嚼)やくいしばりなどで悪化することがあります。
咬合平面の傾きは右側が長すぎるのか、左側が短いのかは判然としませんが、この修正はかなり煩雑です。
もし矯正治療単独で行うと、ご指摘のようなゴムを使用するのですが、おそらく上は左奥歯に、下は左犬歯部にゴム掛けをすることになり、これはまさに顎を左へ引っ張る力になります。
もし左の奥歯同士でゴム掛けをすると、伸びてほしくない下の歯が伸びてしまう可能性が大きくなります。
そこで、以前はスプリントなどのプラスティックの装置を併用しながら治療していたのですが、これでもコンスタントに良好な結果を得る事ができないことが多かったものです。
現在では数本のミニスクリューなどを埋め込んで、いわゆるインプラント矯正をすることによってある程度の改善が期待できるようになっています。
しかし下顎の偏位、咬合平面の傾斜、下顎前突感の改善を確実に行おうとすれば顎矯正手術を併用せざるを得ません。
しかしこれらの処置で、ご指摘の「極度の肩こり、首こり、側湾、目の奥や鼻の詰まった感じ、右脳に血流の滞らない感じ、足のしびれ、などなどの不定愁訴」が改善するかどうかはわかりません。
あまり期待しないほうがいいと思います。
不定愁訴の改善を主目的とするなら、あまり大きな介入は避けたほうが無難です。
松山先生ご指摘の歯冠修復による左側の歯の長さを増加させる処置を行う場合には下顎がどの位置で噛むのか、さらに右側をどう噛ませるのかなど、慎重に配慮した上で行う必要があると考えます。
それと同時に咬合平面の左上がり(右下がり)があり、さらに下顎前突感が見られます。
もちろんこれは抜歯矯正による結果とは思えません。
こういった偏位は噛み癖(左咀嚼)やくいしばりなどで悪化することがあります。
咬合平面の傾きは右側が長すぎるのか、左側が短いのかは判然としませんが、この修正はかなり煩雑です。
もし矯正治療単独で行うと、ご指摘のようなゴムを使用するのですが、おそらく上は左奥歯に、下は左犬歯部にゴム掛けをすることになり、これはまさに顎を左へ引っ張る力になります。
もし左の奥歯同士でゴム掛けをすると、伸びてほしくない下の歯が伸びてしまう可能性が大きくなります。
そこで、以前はスプリントなどのプラスティックの装置を併用しながら治療していたのですが、これでもコンスタントに良好な結果を得る事ができないことが多かったものです。
現在では数本のミニスクリューなどを埋め込んで、いわゆるインプラント矯正をすることによってある程度の改善が期待できるようになっています。
しかし下顎の偏位、咬合平面の傾斜、下顎前突感の改善を確実に行おうとすれば顎矯正手術を併用せざるを得ません。
しかしこれらの処置で、ご指摘の「極度の肩こり、首こり、側湾、目の奥や鼻の詰まった感じ、右脳に血流の滞らない感じ、足のしびれ、などなどの不定愁訴」が改善するかどうかはわかりません。
あまり期待しないほうがいいと思います。
不定愁訴の改善を主目的とするなら、あまり大きな介入は避けたほうが無難です。
松山先生ご指摘の歯冠修復による左側の歯の長さを増加させる処置を行う場合には下顎がどの位置で噛むのか、さらに右側をどう噛ませるのかなど、慎重に配慮した上で行う必要があると考えます。
回答4
桜桃歯科(岐阜県各務原市)の上田です。
回答日時:2011-01-06 08:16:26
写真拝見しました。
確かに曲がっていますが、この程度の曲がりはざらにあることです。
気にせずに生活している人がほとんどです。
気にせづにいきましょう。
体調の不調は、心療内科にでも相談してみてください。
歯科ではいくらいじっても治りません。
確かに曲がっていますが、この程度の曲がりはざらにあることです。
気にせずに生活している人がほとんどです。
気にせづにいきましょう。
体調の不調は、心療内科にでも相談してみてください。
歯科ではいくらいじっても治りません。
回答5
ひたちの矯正歯科医院(茨城県牛久市)の秋山です。
回答日時:2011-01-06 09:58:13
写真を確認させて頂きました。
骨格性の不正咬合があり、下顎前突および左側方向への顎偏位を呈しているように思います。
それに伴い伊藤先生のご指摘通り咬合平面の歪みが確認できますので、ははいのち様の噛み合わせのズレは骨格のズレが大きく影響していると推測できます。
歯を支えている上下顎骨のズレが大きければ、矯正治療のみではその改善に限界がありますので外科手術を伴う矯正治療も適応だと思います。
現在、ははいのち様が受けている治療は矯正治療単独ですね。
そうすると治せる範囲は限られ、見た目のアゴの偏位は改善しない、アゴのズレを歯の傾斜や角度で補正して噛み合わせを構築しなければいけない、緊密な咬合が作りずらいなどが考えられます。
ただ誤解して頂きたくないのはデメリットだけではなく、顎関節の症状が改善する場合も多くありますし、よく噛めるようになりますし、外科手術を回避できるという利点もありますので決しておかしな治療方法ではないという事です。
主治医の治療に一貫性がないように思えるとありましたが、その先生の中ではしっかりと治す順序が明確になっている場合も多いと思いますので、まずはその先生を信じて言われた通りゴムをしっかりとかける事を心がけては如何でしょうか?
ご不安な点は感情的にならずに冷静に聞けば主治医はちゃんとアドバイスをしてくださると思います。
それでも不安が解消されない場合はセカンドオピニオンを受ける事をお勧め致します。
文中に「中学生の時、矯正を行っている最中に下顎が左にずれていってしまった」とありますが、それは矯正を行ったためズレたというよりも、中学生くらいの成長期は下顎骨の成長も活発になるため、形態的に大きく変化する時期であり、ははいのち様の本来持っていた成長のためそうなったと理解されたほうが正しいと思います。
(矯正治療の時期と大きく成長したが重なっていたということ)
治療がうまくいく事を心より祈っております。
骨格性の不正咬合があり、下顎前突および左側方向への顎偏位を呈しているように思います。
それに伴い伊藤先生のご指摘通り咬合平面の歪みが確認できますので、ははいのち様の噛み合わせのズレは骨格のズレが大きく影響していると推測できます。
歯を支えている上下顎骨のズレが大きければ、矯正治療のみではその改善に限界がありますので外科手術を伴う矯正治療も適応だと思います。
現在、ははいのち様が受けている治療は矯正治療単独ですね。
そうすると治せる範囲は限られ、見た目のアゴの偏位は改善しない、アゴのズレを歯の傾斜や角度で補正して噛み合わせを構築しなければいけない、緊密な咬合が作りずらいなどが考えられます。
ただ誤解して頂きたくないのはデメリットだけではなく、顎関節の症状が改善する場合も多くありますし、よく噛めるようになりますし、外科手術を回避できるという利点もありますので決しておかしな治療方法ではないという事です。
主治医の治療に一貫性がないように思えるとありましたが、その先生の中ではしっかりと治す順序が明確になっている場合も多いと思いますので、まずはその先生を信じて言われた通りゴムをしっかりとかける事を心がけては如何でしょうか?
ご不安な点は感情的にならずに冷静に聞けば主治医はちゃんとアドバイスをしてくださると思います。
それでも不安が解消されない場合はセカンドオピニオンを受ける事をお勧め致します。
文中に「中学生の時、矯正を行っている最中に下顎が左にずれていってしまった」とありますが、それは矯正を行ったためズレたというよりも、中学生くらいの成長期は下顎骨の成長も活発になるため、形態的に大きく変化する時期であり、ははいのち様の本来持っていた成長のためそうなったと理解されたほうが正しいと思います。
(矯正治療の時期と大きく成長したが重なっていたということ)
治療がうまくいく事を心より祈っております。
タイトル | [写真あり] 歯列矯正で正中線が歪んでしまったせいで不定愁訴が発生 |
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質問者 | ははいのちさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 40歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯列矯正の治療法 噛み合わせに関するトラブル その他(歯科治療関連) その他(写真あり) 歯並び(歯ならび)その他 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。