[写真あり] 根幹治療後も奥歯が痛み、頭痛、神経痛がひどい(フランス)

相談者: マルチェロ412さん (32歳:男性)
投稿日時:2011-01-07 11:47:15
フランス在住です。

すこし長いお話しなのですが、2009年6月に、右下奥歯1,2番に激しい痛みを感じ、フランスの歯科医にて根幹治療クラウンをしました。

問題はその直後から起こっていたのですが、治療後の奥歯がかむ度に鈍い痛みがありました。
治療をした歯科医に相談しましたが、馴染めば問題なくなるといわれました。

しかし、その後1,2ヶ月たった後も痛みはなくならず、もしかすると、まだ神経が残っている、または歯の根元にひびや、他の問題が発生しているのではと思い、2,3件の他の歯医者にも診せましたが、これはフランスでは一般的な治療を施されており、レントゲンからは問題は見あたらないと言われました。

また一度治療した歯の根幹治療をほじくり返してやり直すことは、非常に困難且つ、高額でもある上に、それで直る保証も出来ないと言われました。

ですが、寝ている間にかみ締めているためか、起床後頭痛がして、その痛みは奥歯から、その近くのあごの関節、右のこめかみ、額関節脇の首すじ、肩こりと広がり、日本での治療を求め、2009年11月に日本の歯科医に相談しました。

その際、根幹治療の薬は非常に強いもののため、その所為で痛みがあるのではないか、と言われ、また滞在期間が3週間だった為もあり、マウスピースを作成し、夜寝ている間に痛みが蓄積することのみを予防することになりました。

その後フランスに戻り、これまで痛みを我慢して過ごしてきましたが、現在では日中もずっと患部に痛みを感じるようになりました。

やはりこのまま、一生この痛みと共に過ごすわけにはいきませんし、痛みの症状が広がっていったため、これではいずれ脳神経などに問題が起こってしまうのではと不安ですし、意を決して日本でどうにか徹底的に治療したいと思っております。


前振りが長くなりましたが、質問は、どういった原因が考えられますか?

また、治療法は私としてはこんな痛みを伴う歯ならいっそ抜いてしまいたい、またはインプラントにするなど、とにかく現在の根幹治療のままではいられません。

根幹治療のやり直しは保険で可能でしょうか?

インプラントは有効な治療法でしょうか?

治療期間はどのくらいを考えればよいでしょうか?
海外在住のため、一か月から最高でも2か月が休んで日本にいられる限界です。

またどちらに診断を受ければよいでしょうか?
口腔外科か、または大学病院などで神経科などにも相談した方がよいでしょうか?

大変長くなりましたが、よろしくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-01-07 12:05:30
こんにちは。

>一般的な治療を施されており、レントゲンからは問題は見あたらない

>寝ている間にかみ締めているためか、起床後頭痛がして

マウスピースを作成し、夜寝ている間に痛みが蓄積することのみを予防

この辺りの記載からすると、咬み合わせの方の問題なんじゃないかな、と推測されますが、そういったことは今までの先生からは何か聞かれてませんでしょうか。


>私としてはこんな痛みを伴う歯ならいっそ抜いてしまいたい

気持ちは分かりますが・・・


インプラントは有効な治療法でしょうか?

義手や義足、義眼が「有効な治療法でしょうか?」と聞かれているのと同じように聞こえます。

「なくなったから致し方なく使うもの」だと思います。


咬み合わせの調整
・今入っている冠を外して仮歯にしてみる
・それでもダメなら、他の理由を考える

こういう手順を踏みたいところですね。

参考までに。

回答 回答2
  • 回答者
水野歯科医院(岐阜県土岐市)の水野です。
回答日時:2011-01-07 12:24:39
吉岡先生に同意です。

クラウンを入れてから変だとの事なので、入れられたクラウンの噛み合わせに問題があるのかも知れません。
高すぎるクラウンを入れて時間が立つと、歯根膜炎症を生じる事もあります。

また、レントゲンは「変化が出た結果の状態」を写すものであって「変化の過程」を写すものではありませんので、フランスでレントゲンを撮られた時期にはまだ変化が結果として出て来ていないタイミングで撮られているのかも知れませんね。

なので「何も問題はない」と診断されたのかも…。

インプラントも一つの方法ですが、天然歯には敵いません。
抜歯はいつでもできますが、歯の保存は時期を逃すと救えない事もあります。

まずは保存する事を検討して下さい。

お大事にして下さい。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: マルチェロ412さん
返信日時:2011-01-07 12:55:36
ご回答ありがとうございます。

日本で相談、診察下さった先生もかみ合わせの問題なのではと、マウスピースを作成しました。

またフランスでの治療の時点で、かみ合わせはかなり弱く調整されているとのことでした。

ですが、この奥歯は治療後から、指で軽く押す、触る、歯ぎしりを軽くすると歯の奥の方が痛みを感じます。

ちなみにこれまで寝ている間に、歯ぎしりなど一度もしたことはありませんし、噛み合わせに問題があったこともありません。

この奥歯の治療後からはじまった鈍い痛みが日々蓄積されていき、その近くのあごの関節、右のこめかみ、額関節脇の首すじ、肩こり、背中にまで達しています。

現在マウスピースをつけて一年になりますが、痛みは増す一方です。

>義手や義足、義眼が「有効な治療法でしょうか?」と聞かれているのと同じように聞こえます。

なるほど、そういった解釈の治療法なのですね。
すこし誤解していました。

これまでに日仏合わせて5名のお医者さまに見ていただきましたが、フランス側ではレントゲンでは根幹治療はされているので、経過観察、またはヒビがはいっているのでは?と指摘する医者もいました。

噛み合わせでないとすれば、どういった原因が考えられますか?

とにかく、当初から丸2年この歯の痛みに悩まされているため、もし根幹治療の問題ではないのであれば、または再度根幹治療が有効であれば徹底的に治療したいと思っています。
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-01-07 13:59:43
文面よりの推測では

1)ヒビ
2)根菅治療がしっかりと出来ていない

が考えられます。

2)について少し補足します。

下の一番奥(親知らずがあるのでしたら二番目)の根菅の形について、アジア人のそれは特有のものがあります。
我々日本人歯科医師にとっては普通に思えるものが、ヨーロッパでは稀な場合もありうると思います。

その場合、根菅内に清掃されていない場所が存在している可能性出てきます。
フランスの制度は分かりませんが、専門医かそれに近い歯科医に、Root canalが「C-shape」である可能性はないか尋ねられたら良いとおもいます。


それと、かなり個人的意見となりますが、もし上記を検討しても、まだ痛みの原因が分からない場合には、歯の場所を充分に確認してから、抜歯することも検討されたら良いと思います。

特に大切な場所の歯ではありますが、このままでは失うもの(関連痛拡大の恐れ)もありそうで心配です。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-01-07 14:04:41
こんにちは、長いこと痛みに悩まされてしまっていますね・・・

マルチェロ412さんが書かれた経過を見ると、一度再根管治療をした方がいいかもしれませんね。

ただ、ここまで痛みが長いこと続いていると難治性になっていることが考えられますので、劇的な改善は期待しない方がいいかもしれません。

私の臨床では、長いこと痛みを出していた歯の痛みの改善はゆっくり収まることが多いです。


今回の根管治療においては極細の根管などが原因になっているかもしれないので、『顕微鏡(マイクロスコープ)」が合った方がいいかもしれませんね。

歯の神経管は3本と考えられていますが、最近の研究からでは4本目の細い神経管が多くの場合で見られるそうです。

また一番奥の第二大臼歯であれば、20〜30%の割合で樋状根という歯が見られます。

これは日本人に特に多い形態の奇形歯です。
http://www.youtube.com/watch?v=WUfP_LoT-jU

その他このようなケースもたまにあります。
画像:下の奥歯の特殊な神経管

作りかけのスライドですみません^^;



>またどちらに診断を受ければよいでしょうか?
口腔外科か、または大学病院などで神経科などにも相談した方がよいでしょうか?

大学であれば、保存科、歯内療法科などを受診してみてください。

東京などであれば何件か歯内療法専門医のオフィス(自費治療のみの場合が多いです)がありますから、専門の先生に診てもらうのも1つの方法です。


個人的な意見では、もし専門医の先生が見つかれば生活の拠点で治療を受けられる方がいいのではないかなと思います。


色々悩んでしまうと思いますが、あまり悩み過ぎないようにしてくださいね。


おだいじに





長々書いていたら、藤森先生とカブりました^^;


 
 

画像1画像1

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: マルチェロ412さん
返信日時:2011-01-10 03:29:08
ご回答ありがとうございます。

藤森先生

>2)根菅治療がしっかりと出来ていない
>が考えられます。

>2)について少し補足します。
>下の一番奥(親知らずがあるのでしたら二番目)の根菅の形について、アジア人のそれは特有のものがあります。
>我々日本人歯科医師にとっては普通に思えるものが、ヨーロッパでは稀な場合もありうると思います。
>その場合、根菅内に清掃されていない場所が存在している可能性出てきます。
フランスの制度は分かりませんが、専門医かそれに近い歯科医に、Root canalが「C-shape」である可能性はないか尋ねられたら良いとおもいます。

再度フランス在住の専門医に相談してみます。

思い出したのですが、クラウンをかぶせる前から手で押すと痛みがあり、それを訴えたところ、治療後でまだ馴染んでいないからだと言われました。

私も専門的なことはなにもわかりませんが、感覚的にまるで神経が残っているかのように
痛みます。



井野先生

>>口腔外科か、または大学病院などで神経科などにも相談した方がよいでしょうか?

>大学であれば、保存科、歯内療法科などを受診してみてください。
東京などであれば何件か歯内療法専門医のオフィス(自費治療のみの場合が多いです)がありますから専門の先生に診てもらうのも1つの方法です。

3,4月に日本で治療を行いたいと思います。
地元に歯科大があったので、先ずはそこに行ってみます。

今まで聞くことの出来なかった他の原因の可能性を知ることが出来て助かりました。

ありがとうございました。



タイトル [写真あり] 根幹治療後も奥歯が痛み、頭痛、神経痛がひどい(フランス)
質問者 マルチェロ412さん
地域 非公開
年齢 32歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯科治療後の歯の痛み
根管治療後の痛み
その他(写真あり)
フランス
頭痛、めまい
回答者




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