ラバーダムは上の歯の根管治療にも有効?保険でお願いしたい・・

相談者: カプリさん (33歳:女性)
投稿日時:2011-01-24 17:14:09
右上四番(治療済で詰め物)の下が虫歯となって、時間が無かったので会社近くの歯医者へいったら、その場で即抜髄となり、神経を殺す強い薬をつめてもらって一週間以内に必ず再診してください、といわれました。

翌日(おととい)に別の歯医者(いつも通っている家の近くの歯医者)へ、事情を説明して(前日の処置もちゃんと説明)再受診しました。

その薬はとって、今は歯髄膜?の炎症をおさえる薬をつめて蓋をしてあります。

抜髄が初めてなので、とてもショックでいろいろと調べているうちにこちらのホームページに行き当たり、勉強して、根管治療がとても大事だということがわかりました。(特にラバーダム

一度クラウンにしたらもう外したくないので、後で外してまた治療・・・とならないように今回はしっかりと治療しようと思い、ラバーダムで診療をしているところを探している最中です。

いくつか、保険外(1本5万円くらい)で根管治療専門にやっている歯医者さんを見つけましたが・・・やはり保険内でやってもらえるところは難しいのでしょうか。

今近所の別の歯医者(保険扱)に問い合わせたところ、

「下の歯であれば、唾液が入ってくることが多いから、ラバーダムは有効で必要であれば使用するが、上の歯であればほとんどのケースでは使用しない」

といわれました。
しかも4番はそれほど奥でもないから・・・とも・・・

こちらのホームページで、ラバーダムを使用した場合とそうでない場合の根管治療の成功率が書いてありますが、上下の歯に関係なくやはりあれだけの差がでるのでしょうか。

もしくは、前述の先生のように、上の歯であれば、唾液が入ってきにくいからラバーダム無しでも成功率は上がるんでしょうか?

ちなみに、最初の抜髄をしていただいた歯医者も、その後にみてもらったいつもの近所の歯医者も、ラバーダムは使用していませんでした。

東京都心部に在住&在勤なので、たくさん歯医者さんもあるのですが、ラバーダム使用の歯医者さんを探すのが大変です・・・


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-01-24 17:28:25
そうですね、上の4番でもラバーダムはした方が良いと思います。
ラバーダムをした場合としなかった場合の成功率が、どれほど変わるかは不明ですが。

現在ラバーダムは保険点数がなくなり(再診に包含)、やってもやらなくても点数は同じです、なのでやりたがらない先生も多いと思いますが、保険でもちゃんとラバーダムをして治療している先生は探せば必ず居ると思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-01-24 17:36:05
ラバーダムに関しては、いつも議論になるところです。

ラバーダムが絶対必要であるmという先生は、少数派のような気がします。
僕も、少数派ですが・・・・

ただし、このようなことを論じる場合、ラバーダムをさんざんしてきた先生が、「必要ない」と答える場合と、全然ラバーダムをしたことがない先生が、「必要ない」と答えるケースで大きく違いがあると思います。

そして、必要がないと答える先生の多くは、後者に属すると僕は思っています。(実際はわかりませんが・・・)

では、必要と思っている先生が、ラバーダムをしない時期がある程度あるのか??と言われれば、これもないので、一概に冷静に判断出来ているのかどうか?は、わかりません。

ただし、僕の知る限り、歯内治療の世界中の教科書では、ラバーダムが必要である。
と書かれていると認識しています。

さて、しかし、ラバーダムをしているから成功率が高いという論文もあまり世に出回っていないと言う現状もあります。

また、根管治療の成功率は抜髄ケースであっても100%ではないので、ラバーをして、専門医が処置したとしても、再発することはあります。
のでその点は頭に入れておく必要があります。

ただし、専門医と一般歯科医師とで言えば、成功率は最低でも2〜30%位は違うんではないかなぁ(マイクロ併用の場合)っと思っていますので、(あくまでも私見です!!)
そこにお金を出すのは決して悪いことではないと思います。

保険されている先生でラバーダムをしてくれる先生を捜すという労力を考えると、今の先生にお願いしてしてもらうか?専門医を受診されることをおすすめします。

回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-01-24 18:15:39
中山先生の

保険されている先生でラバーダムをしてくれる先生を捜すという労力を考えると、今の先生にお願いしてもらうか?専門医を受診されることをおすすめします。

に賛成です。


確かにラバーダムの使用の有無は歯科医院を選ぶ上での指標の一つになると思いますが、「患者さんの意識に合わせて、一応ラバーダムはするけれど、後は・・」的なところもあると思います。

マイクロスコープはあるけれど全く使用していない(使用出来ない?)という話と同じです。

保険診療を希望され、また信頼出来るかかりつけ医をお持ちでしたら、そちらへの受診は無難な選択ではないでしょうか?

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-01-24 18:23:28
こんにちは、ラバーダムですか・・・

実際私は根管治療において99.9%ラバーをしていますが、先日ある歯内療法専門医の先生にもっとラバーダムをするようにと意見を頂きました。

私は治療のスタートから、ラバーダムをする訳ではなく詰め物を外してからラバーダムをします。
これは私が大丈夫と判断して行っていることなのですが、ラバーダムを最初からしている専門医の先生から見ると不安に見えるそうです。

これと全く同じで、保険治療の中でラバーを張るか、張らないかはその先生の考え方次第になってしまいます。
全くしないという先生もおられますし、下顎の歯にしか張らない先生もおられます。

先生の診療に対するスタンスだとは思いますが、やはりタダでさえ赤字の保険根管治療において、毎回どの歯もラバーダムをする先生は非常に少ないと思います。


中山先生の意見とも重なりますが、根管治療においてもラバーダムはどこまで有効か分りませんし、ラバーダムを最大限に生かす為には、仮封、隔壁など色々なことをきにしなければいけません。

この点は医学的に言えばした方が良い、もしくはマストアイテムになるのですが、実際の臨床においては理想ばかり追求していられない現実があります。


>保険でもちゃんとラバーダムをして治療している先生は探せば必ず居ると思います。

東京は1万件近く歯科医院もありますしいるとは思いますが・・・
実際歯科医師の私でも探し方分りませんし^^;


難しいですね、理想の歯科医院探し。



おだいじに
 

 

回答 回答5
  • 回答者
泉川歯科医院(茨城県笠間市)の泉川です
回答日時:2011-01-24 18:37:48
カプリさんこんにちは!

文面からでは、なぜ抜髄になったのかわかりませんが、抜髄後、根管治療をされているんですね。

それからラバーダムですか、なぜラバーダムをするか、そうですね唾液感染を防ぐ為ですが、しかし完全には診察室の空気、周囲器具等の完全な無菌状態は手術室をようなところでないと、理想的な無菌状態での治療は不可能ですね。

それと治療にかかる時間ですね。

また仮封している期間や、仮封した周囲からの唾液等の汚染等で、一概にラバーダムに固執することは無いようにと思われますが。(ラバーダムをしなくても、いいとは言いませんよ)

そのような状況から、神経(歯髄炎症具合等によって即日治療完了処置を行なったり、また、歯髄の炎症具合によって、根管に感染防止薬剤等を貼薬したりしますが。

治療が終了し、再発が100%ないとはいいきれないのが現状でしょうか、でも、評判の歯科医院はこの発生頻度は少ないようですね。

ご参考にしてください。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-01-24 20:30:44
井野先生が書かれた

>先生の診療に対するスタンスだとは思いますが、やはりタダでさえ赤字の保険根管治療において、毎回どの歯もラバーダムをする先生は非常に少ないと思います。

少数派(毎回する先生)ではない柴田です。

マイクロスコープで見ながら治療すると、ラバーをしているとミラーの曇りが非常に少なくなりますので、ラバーはすごく有用です。

分かってはいるのですが、、、、

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: カプリさん
返信日時:2011-01-24 23:07:21
諸先生方ありがとうございました。
3時間ほどで全国6先生からお返事いただけるなんて感激です。

100%ではないものの、やはり有効で、使用したほうがベターであることがわかりました。
疑問が解決したのでこちらの件はクローズさせてもらいます。

保険内で治療していただける先生のサイトを見つけましたが、地方の先生が多かったです。(赤字ですが、みなさん良心でやってますと書いてありました)

都心だとやはり、医院の維持費もタダでさえ高いし、良心ばかりで経営もできないですからね・・・

新幹線や飛行機にのって保険診療なら、近場で自由診療でも同じくらいかもしれませんし・・・
自由診療であれば、東京23区内はたくさんあるみたいです。(必ずしも自由診療であればいいかともいえませんが)


>細見先生、

東京だと厳しそうな気もしますが、もうちょっとがんばって探してみます!
ありがとうございました。


>中山先生、

歯内治療の世界中の教科書では、ラバーダムが必要」だからこそ、他の国では使用率が高いんでしょうね。
せっかくいい日本の医療保険制度が裏目に出てしまっているようで、もったいなぁと思います・・・

これからますます医療の財源が乏しくなるといわれているので、さらに悪化しないことを祈りますが・・・


>藤森先生

だめもとで、今かかっている先生に充填するときにラバーダムの相談をしてみようかと思います。
これまでずっとお世話になっていて、基本的な考え方(なるべく歯を削らない方針)にはとても共感しているので。


>井野先生

やはり、そういう考えの先生もいらっしゃるんですね。
下顎の歯にしか張らない先生もおられます。今回問い合わせをした口腔外科の先生もそんな回答でした。(rubber dam全否定ではない)


>泉川先生

虫歯が神経まで到達していたので、有無を言わさず神経抜きます、でした。。。
半年に1回は必ずかかりつけの歯医者さんで定期的にチェックもやっていて、12月には別の歯の詰め物が取れて歯医者さんへいったのにもかかわらず、今回の虫歯(神経を抜くことになった)は見つかりませんでした・・・

ここのところ10年くらい?は新しい虫歯は無く(定期的にチェック)それなのに・・・・orz...


>柴田先生

確かに、息がかからなければ顕微鏡の窓も曇りづらいですね。
たまに家でデンタルミラーで自分の歯を見ますが、ミラーすぐ曇って見にくいなぁと思ってます。。
ラバーダムがあれば確かに曇らずにすみそうです。
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-01-26 13:30:21
すみません、気になったので

>他の国では使用率が高いんでしょうね。

いや、逆かと・・・

世界的に見れば、まず歯科医療を受けれる国の方が圧倒的に少ないはずです。

また、公的な医療保険があってもまず、日本がダントツで世界一優れたものだと思います。
(過去にWHOも日本の保険制度は高く評価しています、他の国ではどこも日本の水準は超えていないと思います)


医療は望めばキリがないですし、コストも非常にかかるものです。

先日もインドネシアに転勤になった友人に話を聞いても、まず病院では個人の支払い能力を判断されるらしいです。
(友人、知人のサインも求められるようです)

治療費が払えないと判断されれば治療は受けれません。
(福祉と言う考え方ではなくビジネス的な要素が強いです)


日本の保険制度はある面、学校給食に似た所もあります。
限られた予算で、大きな問題が出ないように考えられたものです。
(学校給食で毎日キャビアが出る訳ではないですよね^^;)


個人がより高い医療を求められれば、それは公的医療ではまかなえない部分が多々出てきています。

過去の海外からの相談者さんの投稿を見てもらえば分るように、ラバーダムなしでも非常に日本人は恵まれていると思いますよ。

むしろ恵まれ過ぎなぐらい・・・^^;


あれもこれも望むのは自由です、しかし公的保険ではどこかで割り切らないといけないことも覚えておかれてください。



おだいじに

 





ん〜、凄い悪者に見えますね^^;

ヨーロッパのエンドフォーラムに参加された先生に聞くと、歯内療法専門医でもラバーしていない先生もいると聞きました。

世界は広いですし、聞いた話がどこまで真実なのか分りませが。。。

ラバーダムが無くても治っている歯は多くあることも事実ですし、ラバーダムの取り扱いは先生による部分が大きいですね^^
  




タイトル ラバーダムは上の歯の根管治療にも有効?保険でお願いしたい・・
質問者 カプリさん
地域 非公開
年齢 33歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
ラバーダム
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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