X線で6番の穿孔が判明。抜歯を避けるためのベストな治療法は?

相談者: 治療相談35歳女性さん (35歳:女性)
投稿日時:2011-01-23 15:49:39
「内部穿孔」の治療方法について相談させて下さい。

右下6番、15年程前に虫歯治療で神経を抜いて銀の詰め物をしていました。
(コア無し、銀の詰め物です。)

今回、この6番と5番の隙間が虫歯になり、念の為レントゲンを撮ったところ、目に見えていた表面の虫歯は大したことはなく、もっと深い位置で、歯茎の下の骨に近い部分(根より上、根と冠の間の位置)に、奥行き1/3位の深さの黒い影が映りました。

最初に行った歯医者では、詰め物を取って削ってみないと分からないが、黒い部分を取って、金属で支柱を立てすっぽり被せ物をすると言われました。
(この時点では内部穿孔に気付いていませんでした。)

被せ物になるのが嫌で、別の歯医者に行ったところ、やはり同様の意見でしたが、まずは銀の詰め物を取って中身を見てみようと言われました。

詰め物を取り削っていったところ、レントゲンで黒く映っていた部分は、歯茎の下で側面(5番との間)に穴が空いて貫通し、歯肉が歯の中に盛り上がっている状態でした。

「レントゲンを見なければ外見からは全く気付かないし、何故こんなことが起こったのか原因は分からない」

と言われ、非常に難しい治療で先生は頭を悩ませていました。
先生は、

「穴を塞いで薬を詰めて、その上から今と同じように銀の詰め物で蓋をするしかないだろう。当面はそれで様子をみて、隣の歯に悪影響を及ぼさなければそれで凌げる。しかし、将来的には抜歯になるかも」

と言われました。

歯の中に食い込んだ歯肉をレーザーで治療しましたが、出血がひどく、すぐには穴を塞げないとのことで、一旦は消毒薬を詰めてボンドのようなもので蓋をして帰宅しました。

帰宅途中もボンドのような蓋の隙間から出血が続きましたが、1時間程で止血しました。
まだ若干痛みがありますが、歯の神経は無いので、恐らく歯肉をレーザー治療した箇所の痛みだと思います。

思い返してみると、確かに2〜3年前から6番の歯茎がたまに腫れたり、歯ブラシの際出血した事もありましたがすぐに治ったので特に気にしていませんでした。

今回、表面の虫歯がきっかけで、歯の内部の実態が判明したのは良かったのですが、先生が仰る治療方法がベストなのでしょうか?

将来的に抜歯になることは避けたいです。
出来るだけ長く自分の歯を残したいです。

今治療して頂いているのは診察台が10台程ある比較的規模の大きい歯科医院ですが、大学病院の専門の口腔外科などで診てもらった方が良いのでしょうか?

将来的なことも踏まえて、現時点でベストな治療を選択したいと思っています。
アドバイスをどうぞ宜しくお願い致します。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-01-23 16:54:12
>今回、この6番と5番の隙間が虫歯になり、念の為レントゲンを撮ったところ、目に見えていた表面の虫歯は大したことはなく、もっと深い位置で、歯茎の下の骨に近い部分(根より上、根と冠の間の位置)に、奥行き1/3位の深さの黒い影が映りました。


多少分かりづらいのですが穴は塞がなければいけないと思います。
ただその手法や材料はいろいろあります。

口腔外科ではなくて歯内療法の専門家がよろしいかと思います。

回答 回答2
  • 回答者
泉川歯科医院(茨城県笠間市)の泉川です
回答日時:2011-01-23 16:59:42
こんにちは!
文面から一連の治療行為等はある程度推察されます。

そうですね、一般的にそのような症状・状態の時は、治療された先生方の処置は通常一般的だと思われますが、御心配でしたら担当の先生にご相談されて、もし御相談内容等に御心配でしたらセカンドオピニオン的な事も、考慮してみてはいかがでしょうか。

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 治療相談35歳女性さん
返信日時:2011-01-23 17:18:55
柴田先生、泉川先生、早速にご回答頂き有難うございます。
コメントを拝見して、少し安心しました。
私の説明の仕方が不十分ですみません。

歯茎の中で歯に穴が空いて歯肉が穴に食い込んでいる」と聞き、とても驚きました。

診て頂いた先生はベテランの方でしたが、私の症例を見て驚いているようだったので、不安になりました。


(1)このような症例は良くあることなのでしょうか?
(15年前に神経を抜いた事と関係があるのでしょうか。)

(2)セカンドオピニオンを求める場合、歯内療法の専門と言うことは、「日本歯内療法学会」の専門医や認定医がいらっしゃる病院をネットで検索すれば良いのでしょうか?

(3)また、今治療して頂いている先生にセカンドオピニオン取得先の紹介を受けることは出来るのでしょうか?
(先生の治療を疑っている印象を与えてしまうのではないかと心配です。)


度々恐れ入りますが、どうぞ宜しくお願い致します。
回答 回答3
  • 回答者
泉川歯科医院(茨城県笠間市)の泉川です
回答日時:2011-01-23 17:40:09
そうですね、比較的よくありますよ。

何れにしましても先生を信頼して先生の手に余れば、他科へも考慮してくれますので、ご心配には及ばないかと思われますが。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 治療相談35歳女性さん
返信日時:2011-01-23 17:53:12
泉川先生、お忙しいところ、本当にどうも有難うございます。
今治療して頂いている先生を信頼しようと思います。

最初は「土台を立ててクラウンを被せる」と言われたのに、内部穿孔が判明し処置を進める途中で「空いている穴に蓋をして詰め物をする」に治療方法が変わったのは、土台&クラウンは適さないと判断されたという事なんでしょうか?

保険外でも良いので白いセラミックの詰め物が良いと言ったところ、先生は、

「根本的な治療は出来ないからお金をかけるには値しない、銀で十分」

といった反応でした。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-01-23 19:24:20
>(1)このような症例は良くあることなのでしょうか?
>(15年前に神経を抜いた事と関係があるのでしょうか。)

ネットでは診断はできませんが、外部吸収という歯が勝手に溶けていくことはあります。
自分はあまり経験していません。


>最初は「土台を立ててクラウンを被せる」と言われたのに、内部穿孔が判明し処置を進める途中で「空いている穴に蓋をして詰め物をする」に治療方法が変わったのは、土台&クラウンは適さないと判断されたという事なんでしょうか?

保険外でも良いので白いセラミックの詰め物が良いと言ったところ、先生は、
>「根本的な治療は出来ないからお金をかけるには値しない、銀で十分」
>といった反応でした。

予後があまり良くない可能性があるので高価なセラミックを入れて、もし早期に抜歯になったりするとお互いの信頼関係にひびが入る可能性はあると思います。
それならば保険の金属でもと私なら考えるかもしれません。

あと、一度クラウンを被せてしまうということは、補管の関係で2年間歯医者側の責任がすごく高くなります。
これも理由かもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 治療相談35歳女性さん
返信日時:2011-01-23 19:34:20
柴田先生、早速に有難うございました。

将来的には抜歯になるかもと言われたので、柴田先生の仰る通り、予後があまり良くない可能性から保険内の金属を勧められたのだと思います。

現在の治療を完了させ、その後は抜歯にならないように定期的に歯医者に通って様子を見ていきたいと思います。

どうも有難うございました。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-01-23 23:40:34
こんにちは、全くの推測になりますが^^;

「内部吸収」もしくは「パフォレーション:歯に穴が開くこと」かもしれませんね。

※参考
http://eedental.fine.to/eeblog/2010/10/post-21.html
http://www.youtube.com/watch?v=ZDODkzJcmeQ


>(1)このような症例は良くあることなのでしょうか?
>(15年前に神経を抜いた事と関係があるのでしょうか。)

よくはないですが^^;
どんなに注意していても歯という小さな組織を治療しているとパーフォレーションが起こってしまうことがあります。


>(2)セカンドオピニオンを求める場合、歯内療法の専門と言うことは、「日本歯内療法学会」の専門医や認定医がいらっしゃる病院をネットで検索すれば良いのでしょうか?

でいいと思いますが、場所によってはマイクロスコープがないと治療出来ないことがあります。


>(3)また、今治療して頂いている先生にセカンドオピニオン取得先の紹介を受けることは出来るのでしょうか?
>(先生の治療を疑っている印象を与えてしまうのではないかと心配です。)

東京には歯内療法専門医だけ行っている歯科医院もありますので、そういった歯科医院がいいかもしれません。
(ただ、自費診療のみで保険取り扱いは行っていない場合があります、また紹介状が必要になる場合もあります)



なんとか歯が残るといいですね^^


おだいじに

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-01-24 11:55:16
井野先生の書かれている事に同意です。


「内部吸収」か「パーフォレーション」という状態だと思います。


>(1)このような症例は良くあることなのでしょうか?

僕はここ半年以上パーフォレーションのケースには遭遇しなかったのですが、先週、今週で3ケースありました。



>将来的に抜歯になることは避けたいです。出来るだけ長く自分の歯を残したいです。

治療相談35歳女性さんの思いは痛いほど解るのですが、残念ながら保証はできませんので、ある程度の決心はしておかれた方がよろしいかと思います。

先週、パーフォレーションのリペアを行った時にツイッターで

「慌てず騒がずMTA(パーフォレーションを埋める薬)」

とつぶやいたら、

「うーん、慌てず騒がず抜歯してるなぁ〜 」

との返信をいただきました(某T先生と某M先生から)。


正直な所、パーフォレーションがあり、出血が止まらない時点で「抜歯」と判断するのが普通です。

僕や歯内療法専門医の先生は「それでもなんとか残せないものか…」と努力するだけの話です。

そのあたりは良くご理解いただきたいと思います。




タイトル X線で6番の穿孔が判明。抜歯を避けるためのベストな治療法は?
質問者 治療相談35歳女性さん
地域 非公開
年齢 35歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
根の穴・穿孔(パーフォレーション)
根の穴・穿孔(パーホレーション)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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