ブリッジが虫歯で根管治療が必要に。再ブリッジかインプラントか?

相談者: mokuさん (62歳:男性)
投稿日時:2011-01-23 18:40:47
初めて投稿します。
よろしくお願いします。

約20年前の右下567のブリッジが、水が凍みる、噛むと痛むため、初めての医院でブリッジをはずしたところ、7の歯は、虫歯になっていて神経までいっているということで、神経をとる予定です。

5の歯は、虫歯をとって少し様子を見るそうです。
場合によると神経の処置をする状況です。

8(親知らず)は若い頃に4本抜き、右下4は、健康な歯です。


治療説明時に、先生より、6にインプラントを入れる方法もあるといわれましたが、インプラントは、骨に金属を埋め込むということで、いろいろな不具合を読んだりしていましたので断り、今は、保険外でそのままブリッジにする予定です。

歯全体は、歯肉炎でこれから歯石除去歯磨き指導を受けていきます。



このサイトで勉強させていただきましたが、よくわからなくなりましたので質問させていただきます。

質問1.
右下7の歯で虫歯が神経まで達していた場合は、3本神経があれば、すべて取ってしまうのでしょうか。
侵されている神経だけとるのはダメなのでしょうか?


質問2.
右下7の歯が無髄になり、場合により右下5の歯も無髄になる可能性がありありますが、右下567を再ブリッジするより、?にインプラントを入れる(右下5,7を単独処置)方が、先々のことを考えるといいのでしょうか。

    


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-01-23 19:27:47
Q1 
はい。
3本あるいは4本の神経がある場合もありますが、全部抜髄しなければいけません。


Q2 
はい。
インプラントにできるのであれば先々良いと思って患者さんに勧めてはいますが、うちでは保険ブリッジを選択され方が多いですね。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-01-24 11:19:29
>質問1.

柴田先生の書かれている通り、神経は全て取ります。
むしろ、神経の取り残しは後々痛みが出てしまう可能性が高くなります。



>質問2.

ケースバイケースですが、僕も6番1歯欠損の場合、インプラントをファーストチョイスと考える事が多いです。


理由としてはいろいろありますが、大きく分けて二つ。

一つ目はmoku さんのケースでも懸念される事ですが、「健康な歯を削る必要があるかどうか?」と言う事。

現時点で手前の5番の神経は取っていないわけですよね。
インプラントであれば5番の神経取りはほぼ確実に回避できると思います。


二つ目の理由は、力の負担についてです。

ブリッジの場合、3本分の力を2本の歯で支えるわけですから、(イメージしてもらうとすれば)前後の歯に健康な状態よりも1.5倍の負担をかけている事になります。
インプラントであれば力は分散され、5番、7番の負担は軽減します。


もちろん、金額的な負担や異物を埋め込むと言う意味ではマイナスとも考えられます。
しかし、そのマイナス面を補ってあまりあるメリットがインプラントにはあると僕は考えています。


インプラントが良いのかブリッジが良いのかは実際にお口の中を拝見してみないと何とも言えません。

また、CTを撮ってみたらすでにインプラントが不可能な状態になっていると言う事も考えられます。
抜歯後20年経過しているわけですからね)


担当の先生としっかり相談される事をお勧めいたします。

回答 回答3
  • 回答者
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2011-01-24 12:34:21
>質問1.

歯の頭近くですべてつながっていますので、そこから感染している可能性もありますのですべて神経を取ると思います。


>質問2.

ブリッジの歯への負担を考えると、インプラントの方が有利なことが多いです。

もともと歯は一本一本機能していた訳ですから、本来の力の分散もできると思います。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-01-25 19:17:41
質問1に関しては、同意見です。


質問2ですが、私もインプラントをお勧めします。

ブリッジ保険外にする位なら、インプラントにお金を使っていただいた方が有益だと思います。


6番には歯がなくなって20年との事なので、密度が低下しているとか骨幅が痩せている可能性が非常に高いと思います。

それでも、インプラントは実際の歯よりも幅が狭い、細いもので一般的に直径4mm程度のものなので、インプラントは可能だろうと思われます。


経験上、そう言う患者さんのインプラント治療で、GBR骨造成をすべきとの診断を受けて相談に来られる方が良くいますが、実際に歯科用CTを拝見すると全く不必要な事がとても多いです。

なので、精密に診断をされる為に歯科用CTの撮影をお勧めします。


お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: mokuさん
返信日時:2011-01-25 23:31:31
柴田先生
タイヨウ先生
服部先生
松元先生

早々にご回答いただき有難うございました。


ブリッジのために既に残っている両端の歯を削ってあっても、一般的には、再ブリッジするよりもインプラントするほうが良いのですね。


治療中の先生は、しっかりとメンテナンスをしていけばどちらでもという感じなので、考えていきたいと思います。
個人的には、今までがブリッジなので、肉体的に楽な、保険外でしっかりと再ブリッジをと考えておりましたが。

また

左上5〜7ブリッジの再治療。いっそ6番をインプラントにしたほうがいい?

も同じような質問なのですが、ブリッジ、インプラントどちらにするか微妙な判断が必要なことがわかります。
参考にさせていただきます。



再質問なのですがタイヨウ先生のご回答の中で、

> 現時点で手前の5番の神経は取っていないわけですよね。
>インプラントであれば5番の神経取りはほぼ確実に回避できると思います。

とありますが、どうして回避できるのでしょうか?
教えて頂けると幸いです。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-01-25 23:37:40
>質問1.

A:通常は神経のうちの1本だけ!とかは除去しません。
歯一本単位で考えますので、根が三本あれば、三本の神経の処置をします、そうしないと感染しちゃいますから。


>質問2.

A:文献的には、ブリッジの長期予後とインプラントの長期予後は”大きな差がある!インプラントがいい!”とするものもあれば、”殆ど差がないぞ!”とするものもあります。


ブリッジは補綴治療のテクニックが上手でなければ長期の予後が悪くなりやすいからなのです。
つまり、テクニックへの依存度が大きいのです。

貴方の主治医が補綴治療を得意とするならブリッジも”アリ”でしょうし、逆にヘタなら、歯の破壊につながります。


インプラントも同じです。
最近のインプラントは誰が植えても”よくくっつきます”
しかし、そのことと”よく噛める”ことが必ずしも一致するとは限りません。



私がいつも患者さんに試す方法は、

1:まず入れ歯を作って使ってもらいます。

2:「快適!!」 といってもらえたら終了です。
入れ歯で快適な人にインプラントを押し付けても喜びは少ないからです。 
しかし「不快!!」と感じたら・・・インプラント治療とブリッジ治療を提案します。


貴方にとっての幸せはなんなのか? 
よく考えましょう

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-01-26 10:16:15
>>インプラントであれば5番の神経取りはほぼ確実に回避できると思います。
>とありますが、どうして回避できるのでしょうか?


理由は簡単。

6番をインプラントにするのであれば、6番と5番は別々の疾患と考える事が出来ます。

5番は「今まで痛みが無く、悪い所だけを削って様子を見る」と言う事であれば多くの場合、抜髄になりにくいです。
もちろん、このサイトでも「今まで痛く無かったのに、神経取りになった」と言う書き込みは散見します。
しかし、僕の経験でこのような事態は「(なくはないが)非常に稀な事」だと感じます。

従って「神経取りはほぼ確実に回避できる」と書かせていただきました。


5・6・7ブリッジにされる場合、7番との平行性や咬み合わせの具合などから虫歯以外に健康な面も削らざるを得ない場合が多々あります。
(ブリッジにおいて支台歯同士の平行性は重要な要素です)

そうなると、現時点で痛みが無くても「便宜抜髄」と言って神経を殺す必要が出てきます。


また、「患者さんから痛みを訴えられると言う事は不信感に繋がる」と言う事から、最初から「ブリッジ=抜髄」と言う先生もいらっしゃいます。




タイトル ブリッジが虫歯で根管治療が必要に。再ブリッジかインプラントか?
質問者 mokuさん
地域 非公開
年齢 62歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
インプラント治療法
インプラントその他
ブリッジ治療法
ブリッジその他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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