抜髄治療時も手袋やラバーダムを使用しない歯医者さんについて
相談者:
でっかさん (35歳:女性)
投稿日時:2011-01-26 22:35:53
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-01-26 22:57:20
感染対策はどこまでやるかは難しい問題ですが、今の時代手袋位はして欲しいと思いますね。
ラバーダムに関しても出来たらやった方が良いと思いますが、保険点数が再診料に包含され無くなってしまいました、やりたがらない先生も多いと思います。
ラバーダムをする事によってどの位成功率(感染しないか)が上がるかは解りませんが。
ラバーダムに関しても出来たらやった方が良いと思いますが、保険点数が再診料に包含され無くなってしまいました、やりたがらない先生も多いと思います。
ラバーダムをする事によってどの位成功率(感染しないか)が上がるかは解りませんが。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2011-01-26 23:07:20
細見先生が書かれたとおり保険でラバーをされる先生は少数派でしょうね。
歯科医の手を介しての感染の可能性はゼロではないでしょうね。
ただ逆に患者さんから歯科関係者への感染の可能性もありますので、やっぱりして欲しいですね。
私が歯科医になった25年ほど前は、手袋をしないことが当たり前でしたけど。
歯科医の手を介しての感染の可能性はゼロではないでしょうね。
ただ逆に患者さんから歯科関係者への感染の可能性もありますので、やっぱりして欲しいですね。
私が歯科医になった25年ほど前は、手袋をしないことが当たり前でしたけど。
回答3
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-01-26 23:59:15
>20年以上のベテラン先生です。
>手袋やラバーダムを使用されていないのです。
>手を洗っている音はしていましたが・・・。
>衛生面は大丈夫でしょうか?
>感染の可能性ありでしょうか・・・。
>他の歯の抜歯予定があり、この先生でいいのか悩んでおります
以前にも同じようなご質問があったことから、着けられていない先生が以外と多いのですね。
術者が手袋を着けているのは患者さんから自分への感染を防ぐのが第一目的であって、術者から患者さんへの感染を防いでいるのではありません。
患者さん側から正直に告知して下さらなければ、正直な所、我々医師側は誰が感染症のキャリアなのか、どんな持病をお持ちなのか分からないのです。
感染症の病原体によって感染ルートはある程度決まっているので、血液・体液を介した「患者→医師」径路の感染医療事故を防ぐために手袋をしているのです。
ただ、ここで医師が、医療従事者が患者さんごとに手袋を換えませんと、「患者→医師・医療従事者→患者」の感染ルートが出来上がってしまうのです。
医師が手袋をしたまま、パソコン、ドアノブ、携帯など触ったら・・・あちらこちらに病原体を撒き散らしてしまいます。
前の患者さんが使用した治療器具をそのまま使用したら・・・
その器具に血液・体液が付いたままだったら・・・・
これが、今、医療界で問題視されている「院内感染」の構造図のひとつです。
医療従事者に対しての感染予防概念として、ユニバーサル・プレコーション(普遍的予防策)と云うものがあります。
エイズや、B型・C型肝炎ウィルスなどの血液・体液中の病原体を、全ての患者さんについてあらかじめ確認することは不可能ですので、「推定される感染病態に関わらず、全ての受診者の血液や体液、および、それに汚染された器具や環境も感染性があるものと想定して慎重に取り扱うべきである」と云った感染防止対策の考え方です。
患者さんごとに手袋を換え、使用器具・タービンの滅菌はもちろんのこと、血液・体液の付着する可能性のある物、スリーウェイシリンジの先、バキュームは使い捨てのプラスチック、口腔内に入る機器や術者が触るスリーウェイシリンジのボタン・スイッチ・ライトのノブ・テーブルの取っ手などはビニールやラップなどのカバーをして患者さんごとに換えるなど、感染予防対策法は多岐に渡ります。
治療内容や処置によって要求される度合が違います。
個人医院でどこまでやるのか、やれるのかは本当に難しい問題ですが、せめて最低限でも手袋はして頂きたいですね。
特に外科的処置である抜歯はして頂いたほうが双方にとって安心ではないかと思います。
参考になさって下さい。
>手袋やラバーダムを使用されていないのです。
>手を洗っている音はしていましたが・・・。
>衛生面は大丈夫でしょうか?
>感染の可能性ありでしょうか・・・。
>他の歯の抜歯予定があり、この先生でいいのか悩んでおります
以前にも同じようなご質問があったことから、着けられていない先生が以外と多いのですね。
術者が手袋を着けているのは患者さんから自分への感染を防ぐのが第一目的であって、術者から患者さんへの感染を防いでいるのではありません。
患者さん側から正直に告知して下さらなければ、正直な所、我々医師側は誰が感染症のキャリアなのか、どんな持病をお持ちなのか分からないのです。
感染症の病原体によって感染ルートはある程度決まっているので、血液・体液を介した「患者→医師」径路の感染医療事故を防ぐために手袋をしているのです。
ただ、ここで医師が、医療従事者が患者さんごとに手袋を換えませんと、「患者→医師・医療従事者→患者」の感染ルートが出来上がってしまうのです。
医師が手袋をしたまま、パソコン、ドアノブ、携帯など触ったら・・・あちらこちらに病原体を撒き散らしてしまいます。
前の患者さんが使用した治療器具をそのまま使用したら・・・
その器具に血液・体液が付いたままだったら・・・・
これが、今、医療界で問題視されている「院内感染」の構造図のひとつです。
医療従事者に対しての感染予防概念として、ユニバーサル・プレコーション(普遍的予防策)と云うものがあります。
エイズや、B型・C型肝炎ウィルスなどの血液・体液中の病原体を、全ての患者さんについてあらかじめ確認することは不可能ですので、「推定される感染病態に関わらず、全ての受診者の血液や体液、および、それに汚染された器具や環境も感染性があるものと想定して慎重に取り扱うべきである」と云った感染防止対策の考え方です。
患者さんごとに手袋を換え、使用器具・タービンの滅菌はもちろんのこと、血液・体液の付着する可能性のある物、スリーウェイシリンジの先、バキュームは使い捨てのプラスチック、口腔内に入る機器や術者が触るスリーウェイシリンジのボタン・スイッチ・ライトのノブ・テーブルの取っ手などはビニールやラップなどのカバーをして患者さんごとに換えるなど、感染予防対策法は多岐に渡ります。
治療内容や処置によって要求される度合が違います。
個人医院でどこまでやるのか、やれるのかは本当に難しい問題ですが、せめて最低限でも手袋はして頂きたいですね。
特に外科的処置である抜歯はして頂いたほうが双方にとって安心ではないかと思います。
参考になさって下さい。
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2011-01-27 12:38:58
手術用の滅菌手袋以外の手袋はそれ自体が非常に不衛生なものなので、細菌学的な考えでは
・手袋をしている=清潔
とは言い切れません。
しかし、今の時代、手袋程度は装着していただきたいものです。
手袋も不潔ですが、手指も不潔ですし。
また、ラバーダムは保険治療で毎回装着する歯科医師はかなり少数派だと思います。
文献的にはラバーダムを使ったほうが成績が良い! とするものも存在するのですが
”自費治療の患者だからラバーダムを装着した→結果的に丁寧に根管治療した→成績が良かった!”
と なっている点も否めないので、必ずしもラバーダムを装着したからといって成績が格段に上がるとは言い切れませんが、口腔内で様々な薬品を使ったり、微細な器具を使うのですから、それらを口腔内に落下させ無いためにもラバーを使うほうが丁寧な治療であるのは事実です。
問題は、コストなのです
保険治療では 一枚100円ほどするラバーを使っても、その費用は保証されません。
毎回100円の身銭を切りながら治療する赤ひげ先生は別として、大半の歯科医師はラバーを使用しないのだと思います
・手袋をしている=清潔
とは言い切れません。
しかし、今の時代、手袋程度は装着していただきたいものです。
手袋も不潔ですが、手指も不潔ですし。
また、ラバーダムは保険治療で毎回装着する歯科医師はかなり少数派だと思います。
文献的にはラバーダムを使ったほうが成績が良い! とするものも存在するのですが
”自費治療の患者だからラバーダムを装着した→結果的に丁寧に根管治療した→成績が良かった!”
と なっている点も否めないので、必ずしもラバーダムを装着したからといって成績が格段に上がるとは言い切れませんが、口腔内で様々な薬品を使ったり、微細な器具を使うのですから、それらを口腔内に落下させ無いためにもラバーを使うほうが丁寧な治療であるのは事実です。
問題は、コストなのです
保険治療では 一枚100円ほどするラバーを使っても、その費用は保証されません。
毎回100円の身銭を切りながら治療する赤ひげ先生は別として、大半の歯科医師はラバーを使用しないのだと思います
タイトル | 抜髄治療時も手袋やラバーダムを使用しない歯医者さんについて |
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質問者 | でっかさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 35歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
ラバーダム その他(その他) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。