右上5番抜歯後のスペース、歯列矯正かインプラントか (アメリカ)

相談者: たた丸さん (49歳:女性)
投稿日時:2011-01-24 20:57:13
はじめまして。

右上5番の差し歯が取れ、もう抜歯するしかないとのことで抜歯しました。

もともと歯並びを気にしていたので、右上5番のスペースを使って歯列矯正をしたいと思い、2件の矯正歯科でコンサルテーションを受けてみたところ、全く違うプランを出され迷っています。


A先生のプラン(レントゲンと写真にて判断)
左上の4番(有髄の差し歯、先生曰くレントゲンに虫歯が写ってるので、将来左上5番と同じことになるとのこと)とバランスを取るために下の左右4番を抜歯。


B先生のプラン(視診と触診で判断)
右上の5番はインプラントにして、非抜歯、インビザライン矯正
スペースが無いので歯を削ってスペースを作る。


右上5番以外にも右上1番も抜歯済みでインプラント用に骨移植をしてあり、私としては、抜歯よりも5番のインプラントを避けたいと思いますし、歯を削ることにも抵抗を感じますが、非抜歯とインビザラインの矯正はとても魅力的で捨てがたいものがあり、決めかねています。


どちらのプランが良いかアドバイスいただきたく、よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-01-24 21:47:14
はじめまして。

これはですね、、実際に拝見しないことには何とも言えません。

要は抜歯矯正が向いているケースなのか、非抜歯が良さそうなケースなのか、そういう矯正学的な診断が必要です。


アテになるかは分かりませんけど、参考までにものすごくザックリと説明すると、出っ歯気味なら抜歯矯正の方が収まりはいいことが多いです。

抜くなら5番よりは4番を抜いた方が効率的なことが多いですが、奥歯の位置不正や、無髄歯がある様な場合はこの限りではありませんね。


インビザラインなどのマウスピース矯正は、一般的にはダイナミックな矯正にはあまり向いてないと思います。

全然出っ歯気味でもなくて、歯列不正がごくわずかならありかも知れません。

まして、ブラックトライアングルが今すでに目立っている様な場合なら、歯の側面を削る余地もありますからなおいいでしょうね。


個人的にはマウスピース矯正には不信感もなんとなくあるのですが。




あと、お国がどちらかわかりませんけど、通常出っ歯傾向かどうかは顔を側方から見て判断します。

日本人の場合は鼻先、下唇、顎先がほぼ一直線に並んで、下唇は少し前方にはみ出すぐらいが美しいとされるのですが。
白色人種の場合は鼻が高い分、唇は先ほどのラインよりも後ろに引っ込んでいるのを美しいと定義しています。

ですので、当院の患者さんでも実際にあったのですが、日本人としてはぴったりの口元でも白人の矯正医に診断して貰うと抜歯矯正を勧められる様なケースがどうもありそうな気がします。



いずれもあくまで傾向、目安のひとつですので、余裕があるならもっと色々な矯正医に意見を聞いてみた方がいいと思いますよ。

もしも本当に抜歯矯正でもインビザラインでもいける様な境界線のケースだとしたら、個人的好みで言えば抜歯矯正の方が良さそうな気がします。



参考までにして下さい。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-01-24 22:23:19
全体として、特別な不正咬合要素が記されていませんね。
となれば、右上6・7番を後方に下げてインプラントが良いのではないでしょうか。

削る事には大反対です。
バランスを取るための抜歯にも大反対です。

ですからサードオピニオンがお奨めです。


渡辺先生のEラインの説明ですが、美的感覚よりも人種による違いととらえた方が良いでしょう。

海外ということですがコケイジョンの国では前突に判断される可能性有り、抜歯に繋がりやすいということです。気をつけてください。

回答 回答3
  • 回答者
伊藤矯正歯科クリニック(名古屋市中区)の伊藤です。



※2013年9月14日までは伊藤和明先生、それ以降は伊藤雅大先生がご回答されています。
回答日時:2011-01-25 08:40:03
虫歯や欠損歯を含めて、今どんな状態で、どこが気になっているのか、その治療目標はどこに置くのか、その目標達成のためにはにはどんな装置を使うのかという考え方をしていただきたいと思います。

もちろんこのときに必要なら抜歯も考慮する必要があるし、抜歯しないなら治療目標の変更もありえます。


前歯の位置は審美的側面だけではなく、自然な口唇閉鎖機能の獲得といった側面もあります。

前歯を大幅に後退させたいときには抜歯治療が必要になる可能性が大きいと思います。



インビザラインによる治療は私どもでもしておりますが、この装置単独で完了できる患者さんはそれほど多くはなく、一定期間部分的、あるいは全体にブラケットを使うことがあります。


「右上5番以外にも右上1番も抜歯済みでインプラント用に骨移植をしてあり、私としては、抜歯よりも5番のインプラントを避けたいと思いますし、歯を削ることにも抵抗を感じますが、非抜歯とインビザラインの矯正はとても魅力的で捨てがたいものがあり、決めかねています。」

どちらがいいかという意見は実際診ていないので私にはわかりません。
ひょっとすると別の意見が出るかもしれません。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-01-25 14:03:04
たた丸さまの現在の歯並びがわかりませんが、コンサルテーションは検査をする前だと思いますので、ドクターも見える範囲でのお話ではないでしょうか。

信頼できるドクターに希望をお伝えすることが大切だと思います。



インビザラインで非抜歯治療ができるということは、通常のワイヤーを用いた矯正治療では歯を削る必要はないと思います。

インビザラインだけでの治療は難しいことが多いと思います。


実際に歯並びを見ていないのでわかりませんが、ガタガタの歯並びや、出っ歯の場合は歯は前方に傾斜していることが多く、その歯軸を立てるだけでもかなりスペースが得られますので、それを利用して、歯を削ったり抜歯したりすることなく歯を並べることができることは多いです。

これはドクターにより考え方や治療法が異なりますので、他の矯正医の意見も参考になさってみてはいかがでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たた丸さん
返信日時:2011-01-31 08:25:36
先生方、早速のお返事ありがとうございます。

実際に診てみないことには正しい判断ができないこと、サードオピニオンが必要であろうことがわかりましたので、A先生にレントゲンと写真を送ってもらい先生方にも診ていただこうとしているのですが、返事だけでなかなか送ってくれないので困ります。



写真を待っている間、サードオピニオンを受けに行ってきました。

C先生はA先生のパートナーで、A先生の4本抜歯のプランを知っていると思われ、また私の希望を全く伝えてない状況で、

「抜歯をしないで矯正を始め、抜歯をするかしないかは6ヶ月後に結果を見てから決める」

というプランを出してくれました。

抜歯をしない結果になった場合、右上5番のスペースは完全に埋まらず少し残るそうです。
スペースが残ることが歯科学的に何の問題も無いのなら、私はこのプランでいこうかなと思っています。



また、左上の4番は残す可能性が出てきたので治療に行ってきたのですが、ジェネラルの先生によると、この歯は虫歯ではないとのことでした。

私が見たのはパノラマのレントゲンだったのですが、

パノラマに写ったのだったら大きな虫歯のはずだが、ここで撮ったデンタルには写っていない」

差し歯歯茎の境目をカリカリして、

「もし、虫歯だったら柔らかくなっているはずだが、硬い」

などの理由から虫歯ではないと断言できるのだそうです。

虫歯ではなかったことはとても喜ばしいことなのですが、この歯は時々ヒリヒリとした痛みが続いたり、キリッとした痛みが走ったりして、虫歯であることは間違いないと思っていたので、だったらこの痛みは何なのだろうと不思議でなりません。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-01-31 09:48:05
どちらのプランが良いのか?に関しては、私どもは、ネット上で、掲示板という特性上、診断ができかねます。


二件でバラバラの治療方針が提示されたのは、それぞれの歯科医師がどのような治療を得意とするのかによって生まれた差だと思います。

どちらの歯科医師も自身の持ち合わせるテクニックと医療倫理観のもとにベストと思われるプランを提示していると思われます。


あとは、

・あなたがどちらの歯科医師を信じるか

です。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-01-31 10:53:35
歯科医師の中でも抜歯が良いのか?非抜歯が良いのか?未だに議論がされている状況です。

抜歯が良いという先生の中には、何から何まで抜歯でやるためにおかしなことなる場合もありますし、非抜歯の先生は、何から何まで非抜歯で行うので、これまたおかしなことになる場合もあります。


というわけで、しっかりケースを判断して選ぶわけですがこれも、同じ患者様を違う方法で矯正するってことは当然出来ないですから、その方法が本当に正しかったのかどうか??なんてのは、はっきり言ってわかりません。


したがって、たた丸さまが、どれだけ信頼できるか??と言うことになろうかと思います。


たとえば、セットアップ模型といって、最終的なゴールを模型で作成することもあります。

そういうものを作ってもらうことも一つかもしれません。
(お金は請求される可能性はありますが・・・)



ただ、個人的には、視診と触診だけで診断を下してしまうのはど〜も・・・・
ベテランであれば、ある程度は読めるでしょう。
でも、診断はちゃんとしないと。って思いますけれどね

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: たた丸さん
返信日時:2011-02-06 22:45:41
タカタ先生、中山先生

回答ありがとうございます。

どちらの先生をより信頼できるか・・・とても参考になりました。

3つのプランの中から、もしかしたらインプラント抜歯もしないで済むかもしれないC先生のプランにしようとほとんど決めてましたが、お二方の回答を読み、とても良い印象を受け信頼できると感じたC先生が一番と確信できました。

他の先生方の薦めに従いサードオピニオンを受けたことも本当に良かったです。


今回初めてこちらで相談させていただきましたが、それ以前からとてもたくさんの勉強をさせていただいてました。

お忙しい時間を割いて無償で回答してくださる先生方に心から感謝いたします。


諸先生方、ありがとうございました。



タイトル 右上5番抜歯後のスペース、歯列矯正かインプラントか (アメリカ)
質問者 たた丸さん
地域 非公開
年齢 49歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 抜歯:5番(第二小臼歯)
歯列矯正の治療法
アメリカ(米国)
マウスピース矯正
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい

Total total   今日 今日   昨日 昨日  
現在 人が閲覧中