虫歯予防、歯磨きと洗口剤のフッ素を上手に取り入れるには?
相談者:
カンタロさん (21歳:男性)
投稿日時:2011-02-20 02:28:43
はじめまして、いつも勉強させてもらっています。
はじめに当方、都内の歯学部の病院に1年以上通っております。
先生からの指示でクリニカなどの医薬部外品の洗口剤を5か月ほど使用しております(歯周病対策)。
喫煙もしております。
口内状況は長くなるので割愛させていただきますが…
メンテナンスは始めに歯ブラシ#166or#266を使用し、歯磨き粉なしで3-4分程歯間にも小刻みにして、シュミテクトエナメルを磨き塗り、クリニカ洗口剤を活用しておりますが、歯間が狭いため、フロスは使っていません。
こちらでミラノール・オラブリスなどのフッ素入り洗口剤の存在を知り、通院先である病院の薬剤師(60代前後)に相談したところ
「古い薬で今はほとんど使う人はいなくて、私もオラブリスを子供に使ってた時期があって料金は高かったですね。」
その後、深く聞いたところ
「洗口する目的よりもいかに口内にフッ素を残すかがポイントで、洗口剤よりも直接液体フッ素の入った薬品をつけるのが現在では主流です。」
とのこと…
サイト上に取扱医院が掲載されておりますが、薬剤医師の方が売店に確認して頂き、容器・薬品で7000円程度で医師の権限下で容器と薬品を発注しなくてはならいそうです。
上記を踏まえて質問します。
・そこまでして洗口剤の医薬品フッ素を使うのはメリットがあるのか?
・使うなら洗口剤よりも塗るタイプのフッ素剤の方がいいのか?
そして塗るタイプの場合、歯磨き粉は使うのか?
最後に、オススメの洗口剤・デンタル用品など教えていただけると光栄です。
皆様の多くの臨床経験の下アドバイスのほどよろしくお願いします。
以上
はじめに当方、都内の歯学部の病院に1年以上通っております。
先生からの指示でクリニカなどの医薬部外品の洗口剤を5か月ほど使用しております(歯周病対策)。
喫煙もしております。
口内状況は長くなるので割愛させていただきますが…
メンテナンスは始めに歯ブラシ#166or#266を使用し、歯磨き粉なしで3-4分程歯間にも小刻みにして、シュミテクトエナメルを磨き塗り、クリニカ洗口剤を活用しておりますが、歯間が狭いため、フロスは使っていません。
こちらでミラノール・オラブリスなどのフッ素入り洗口剤の存在を知り、通院先である病院の薬剤師(60代前後)に相談したところ
「古い薬で今はほとんど使う人はいなくて、私もオラブリスを子供に使ってた時期があって料金は高かったですね。」
その後、深く聞いたところ
「洗口する目的よりもいかに口内にフッ素を残すかがポイントで、洗口剤よりも直接液体フッ素の入った薬品をつけるのが現在では主流です。」
とのこと…
サイト上に取扱医院が掲載されておりますが、薬剤医師の方が売店に確認して頂き、容器・薬品で7000円程度で医師の権限下で容器と薬品を発注しなくてはならいそうです。
上記を踏まえて質問します。
・そこまでして洗口剤の医薬品フッ素を使うのはメリットがあるのか?
・使うなら洗口剤よりも塗るタイプのフッ素剤の方がいいのか?
そして塗るタイプの場合、歯磨き粉は使うのか?
最後に、オススメの洗口剤・デンタル用品など教えていただけると光栄です。
皆様の多くの臨床経験の下アドバイスのほどよろしくお願いします。
以上
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-02-20 02:53:51
カンタロさまこんばんわ。
フッ素製剤と歯磨剤についての御質問ですね、フッ素製剤については色々研究があって効果があると言われていますが個人的には有効性についてはあまり効果を期待していません。
使ったほうがましかなという程度です、それよりフッ素を使っていると油断が生じるようです、そのほうがよくないと考えています。
むしろ食生活に気をつけて適切なお菓子との付き合い方を身につけていただくのが長い人生を考えると重要だと考えています。
フッ素を使ってお菓子を食べ過ぎるのはいわばお酒を多量に飲みながら肝臓のお薬を飲むようなことと同じと考えています、これでは本末転倒だと思います。
これは何もむし歯予防だけを考えるのではなく、体の健康を考えたら至極当たり前のことだと認識しています。
むし歯になるほど甘いものを食べないことです、むし歯予防に関して言えばこれで十分むし歯予防は可能です。
もしむし歯がたくさん出来てしまっているのなら間食が多かったと考えてください、お菓子は一日一種類一個になさるのが健康のことを考えると一番いいでしょう。
真っ当な食生活を意識なさる事をお勧めいたします、つまり好き嫌いなくなんでもまんべんなくパクパク食べるということになります。
歯磨剤についてはやめておかれたほうがいいと思います、もし歯磨剤でむし歯予防や歯周病予防が出来るのなら日本人にむし歯や歯周病はないと思います。
真っ当な食生活こそ一番大切だと考えています、参考になれば幸いです。
永久歯むし歯ゼロの方
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=435
むし歯の出来ない砂糖の量
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
ノンペーストノンウオーター
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#04
フッ素製剤と歯磨剤についての御質問ですね、フッ素製剤については色々研究があって効果があると言われていますが個人的には有効性についてはあまり効果を期待していません。
使ったほうがましかなという程度です、それよりフッ素を使っていると油断が生じるようです、そのほうがよくないと考えています。
むしろ食生活に気をつけて適切なお菓子との付き合い方を身につけていただくのが長い人生を考えると重要だと考えています。
フッ素を使ってお菓子を食べ過ぎるのはいわばお酒を多量に飲みながら肝臓のお薬を飲むようなことと同じと考えています、これでは本末転倒だと思います。
これは何もむし歯予防だけを考えるのではなく、体の健康を考えたら至極当たり前のことだと認識しています。
むし歯になるほど甘いものを食べないことです、むし歯予防に関して言えばこれで十分むし歯予防は可能です。
もしむし歯がたくさん出来てしまっているのなら間食が多かったと考えてください、お菓子は一日一種類一個になさるのが健康のことを考えると一番いいでしょう。
真っ当な食生活を意識なさる事をお勧めいたします、つまり好き嫌いなくなんでもまんべんなくパクパク食べるということになります。
歯磨剤についてはやめておかれたほうがいいと思います、もし歯磨剤でむし歯予防や歯周病予防が出来るのなら日本人にむし歯や歯周病はないと思います。
真っ当な食生活こそ一番大切だと考えています、参考になれば幸いです。
永久歯むし歯ゼロの方
http://yamadashika.jugem.jp/?eid=435
むし歯の出来ない砂糖の量
http://www.yamadashika.jp/prevent05.html
ノンペーストノンウオーター
http://www.yamadashika.jp/prevent08.html#04
相談者からの返信
相談者:
カンタロさん
返信日時:2011-02-20 03:18:48
回答2
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2011-02-21 02:21:09
カンタロさん、今晩は。
フッ素に関しては、非常に質の高いいくつもの研究で効果が証明されています。
山田先生の意見は、大変特殊な少数派の意見ですのであまり耳を傾けない方がよいでしょう。
食生活のコントロールも大切ですが、量か回数か食品の性状なのか、何が大切かはまだはっきりした研究がありません。
フッ化物の使用と、食生活の改善、正しい歯磨き習慣のバランスのとれた予防を行うことが大切だと思います。
フッ素に関しては、非常に質の高いいくつもの研究で効果が証明されています。
山田先生の意見は、大変特殊な少数派の意見ですのであまり耳を傾けない方がよいでしょう。
食生活のコントロールも大切ですが、量か回数か食品の性状なのか、何が大切かはまだはっきりした研究がありません。
フッ化物の使用と、食生活の改善、正しい歯磨き習慣のバランスのとれた予防を行うことが大切だと思います。
相談者からの返信
相談者:
カンタロさん
返信日時:2011-02-21 02:45:14
回答3
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2011-02-21 09:23:48
ご相談ありがとうございます。
>(歯周病対策)
これが目的であれば、フッ素などのむし歯予防用の薬剤と混同しない方が良いと思います。
むし歯予防はそれなりのプログラムが必要ですから、歯周病に加えてむし歯対策もしたいと、ご希望をお話になり指導を受けることが大事です。
薬剤師さんに相談することも、薬に関しては正しいことですが、病気の対策の薬部分を一部取り出しても、全体に効果は出ません。
研究することは良いことですが、当然、ご自分で薬の成分を選んで使うことはお勧めできません。
歯周病もむし歯も、薬に頼らない基本計画を中心にしてください。
必ずご担当の歯科医師にご相談下さい。
その上でフッ素などを使うことは有効ですが、必ずご自分にあった使用方法を指導していただいてください。
>(歯周病対策)
これが目的であれば、フッ素などのむし歯予防用の薬剤と混同しない方が良いと思います。
むし歯予防はそれなりのプログラムが必要ですから、歯周病に加えてむし歯対策もしたいと、ご希望をお話になり指導を受けることが大事です。
薬剤師さんに相談することも、薬に関しては正しいことですが、病気の対策の薬部分を一部取り出しても、全体に効果は出ません。
研究することは良いことですが、当然、ご自分で薬の成分を選んで使うことはお勧めできません。
歯周病もむし歯も、薬に頼らない基本計画を中心にしてください。
必ずご担当の歯科医師にご相談下さい。
その上でフッ素などを使うことは有効ですが、必ずご自分にあった使用方法を指導していただいてください。
回答4
池原歯科医院(大阪市東成区)の池原です
回答日時:2011-02-21 09:34:24
おはようございます。
私もさがら先生の意見に賛成です。
十分御承知だとは思いますが、使う道具よりもやり方の方が大切だと思います。
塗るタイプでも洗口剤でも、カンタロさんが継続して使いやすいものならどちらでもいいと思います。
私もさがら先生の意見に賛成です。
十分御承知だとは思いますが、使う道具よりもやり方の方が大切だと思います。
塗るタイプでも洗口剤でも、カンタロさんが継続して使いやすいものならどちらでもいいと思います。
回答5
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2011-02-21 14:21:58
>フッ化物はフッ素の塗るタイプがいいですか。
>それとも、洗口剤のどちらがよろしいでしょうか。
どちらでもよいと思います。
使い方の問題です。
塗るタイプなら、吐き出す前に、唾液とともに(唾液が少なければ、少量の水を含んで)奥地の中でクチュクチュと歯と歯の隙間にフッ化物を行き渡らせるようにすれば選考剤(洗口剤)と同じ効果が得られます。
>それとも、洗口剤のどちらがよろしいでしょうか。
どちらでもよいと思います。
使い方の問題です。
塗るタイプなら、吐き出す前に、唾液とともに(唾液が少なければ、少量の水を含んで)奥地の中でクチュクチュと歯と歯の隙間にフッ化物を行き渡らせるようにすれば選考剤(洗口剤)と同じ効果が得られます。
回答6
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-02-21 14:57:07
回答7
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-02-21 20:18:14
さがら先生の
「研究することは良いことですが、当然、ご自分で薬の成分を選んで使うことはお勧めできません。」
に同意です。
可能であれば、衛生士さんからブラッシング指導も含め、フッ化物の使用についても指導してもらえると良いかもしれませんね。
「研究することは良いことですが、当然、ご自分で薬の成分を選んで使うことはお勧めできません。」
に同意です。
可能であれば、衛生士さんからブラッシング指導も含め、フッ化物の使用についても指導してもらえると良いかもしれませんね。
相談者からの返信
相談者:
カンタロさん
返信日時:2011-02-24 02:09:35
回答8
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-02-24 03:09:01
こんばんわ。
>間食・糖類摂取は神経を尖らせており
糖類は基本的に無関係です、蔗糖の摂取量と摂取の仕方が問題になります、参考までに。
>食生活のコントロールも大切ですが、量か回数か食品の性状なのか、何が大切かはまだはっきりした研究がありません。
ペーパーになった研究は無いかもしれませんが、毎日の診療で注意深い観察とインタビューを行っていれば簡単に気がつくことです。
>間食・糖類摂取は神経を尖らせており
糖類は基本的に無関係です、蔗糖の摂取量と摂取の仕方が問題になります、参考までに。
>食生活のコントロールも大切ですが、量か回数か食品の性状なのか、何が大切かはまだはっきりした研究がありません。
ペーパーになった研究は無いかもしれませんが、毎日の診療で注意深い観察とインタビューを行っていれば簡単に気がつくことです。
回答9
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2011-02-24 10:00:45
解決しているのに書き加えて申し訳ありませんが、一言追加で。
>毎日の診療で注意深い観察とインタビューを行っていれば簡単に気がつくことです。
その通りです、フッ化物の使用と食生活の改善と正しい歯磨き習慣の、バランスのとれた指導をしていれば、フッ化物の重要性には簡単に気が付くはずです。
もちろん、フッ化物の指導をされてみえない先生は、その重要性に気がつくことはないでしょうけれど。
自分が行っていないことを確認するためにも研究はあるのですが、論文を読まない、正しい読み方がわからない方には、結局、自分が行っている偏った方法しか理解できないのでしょう。
臨床経験も非常に大切です、でも、研究で得られた結果も同じぐらい大切な情報ですし、患者さんの希望もやはり大切な要素です。
それらのバランスがとれた治療が理想的他と思っています。
虫歯予防も、フッ化物と食餌制限、ブラッシングのバランスのとれた指導が大切だと思います。
常に勉強をしながら、30年の毎日の診療で注意深い観察とインタビューを行って気がついたことです。
>毎日の診療で注意深い観察とインタビューを行っていれば簡単に気がつくことです。
その通りです、フッ化物の使用と食生活の改善と正しい歯磨き習慣の、バランスのとれた指導をしていれば、フッ化物の重要性には簡単に気が付くはずです。
もちろん、フッ化物の指導をされてみえない先生は、その重要性に気がつくことはないでしょうけれど。
自分が行っていないことを確認するためにも研究はあるのですが、論文を読まない、正しい読み方がわからない方には、結局、自分が行っている偏った方法しか理解できないのでしょう。
臨床経験も非常に大切です、でも、研究で得られた結果も同じぐらい大切な情報ですし、患者さんの希望もやはり大切な要素です。
それらのバランスがとれた治療が理想的他と思っています。
虫歯予防も、フッ化物と食餌制限、ブラッシングのバランスのとれた指導が大切だと思います。
常に勉強をしながら、30年の毎日の診療で注意深い観察とインタビューを行って気がついたことです。
タイトル | 虫歯予防、歯磨きと洗口剤のフッ素を上手に取り入れるには? |
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質問者 | カンタロさん |
地域 | 千葉 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 大学生・短大生・専門学生 |
カテゴリ |
虫歯予防 フッ素 歯磨きに関する疑問 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。