2回目の歯根挺出は難しいのでしょうか?
相談者:
nebutaさん (45歳:男性)
投稿日時:2011-02-25 04:39:18
4年前、右上の1番に差し歯を入れる時に挺出をしました。
先日、その差し歯が揺れてきて歯科医に診て頂きましたら、
「歯根が薄くなっているので、いつ破折してもおかしくない状態なので、骨が充分ある今の状態でインプラントをした方がいい」
と言われました。
更に
「インプラントのオペをする前に、抜歯するしたの骨の厚さを確保したいので、また挺出をしましょう。
その後、抜歯待機で行いましょう」
と言われました。
近所に、インプラントで有名な歯科医院があるので、セカンドオピニオンを求めに訪れました。そこでは、
「2回目の挺出は難しい。
一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
そこで、抜歯即時で、骨吸収を抑えると、歯茎のラインがきれいに揃えられます」
と言われました。
2回目の挺出は、実際には、難しいのでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
先日、その差し歯が揺れてきて歯科医に診て頂きましたら、
「歯根が薄くなっているので、いつ破折してもおかしくない状態なので、骨が充分ある今の状態でインプラントをした方がいい」
と言われました。
更に
「インプラントのオペをする前に、抜歯するしたの骨の厚さを確保したいので、また挺出をしましょう。
その後、抜歯待機で行いましょう」
と言われました。
近所に、インプラントで有名な歯科医院があるので、セカンドオピニオンを求めに訪れました。そこでは、
「2回目の挺出は難しい。
一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
そこで、抜歯即時で、骨吸収を抑えると、歯茎のラインがきれいに揃えられます」
と言われました。
2回目の挺出は、実際には、難しいのでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-02-25 06:56:10
nebutaさまおはようございます。
歯根が薄くなっているためにいつ破折してもおかしくない状態と言われて、インプラントを勧められたわけですね。
実際に拝見していないので詳しい状況は判りませんが個人的にはしかるべき手を打っておけば破折することはないと思います、根壁がぺらぺらになった症例を貼り付けておきます、要は問題があればそれを解決できていれば破折しないと考えています。
>「2回目の挺出は難しい。
>一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
エクストルージョンは多くに症例をこなしてきましたが未だそのような経験はありません、もし癒着が疑われるならピンセットでつまんで揺らしてみれば癒着の診断はつくと思います。
仮に癒着の診断がつかなかったとしてもエクストルージョンをしてみれば癒着しているかどうかははっきりするでしょう、推測で抜歯を決めるのはいかがなものかと思います。
>2回目の挺出は、実際には、難しいのでしょうか?
おそらく可能だと思います。
前歯部のインプラントについては個人的には避けたほうがいいと考えています、今後数十年間審美的にいい状態に維持できるかどうかは甚だ疑問でしょう。
インプラントの歯頚部が露出してきたらまた新たな悩みを抱えることになります、個人的には出来るだけ抜歯は避けて保存する方向で治療を進めたほうがいいと考えます。
インプラントより歯根膜のほうが断然優れています、大臼歯ならいざ知らず審美領域はインプラントではトラブルが起こった場合には回復は困難なように思います。
仮に抜歯するようなことがあってもブリッジで補綴しておかれたほうが無難だと個人的には考えます、参考になさってください。
歯根壁が薄くなったが保存した症例
・1http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1291
歯根壁が薄くなったが保存した症例2
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1449
歯根が薄くなっているためにいつ破折してもおかしくない状態と言われて、インプラントを勧められたわけですね。
実際に拝見していないので詳しい状況は判りませんが個人的にはしかるべき手を打っておけば破折することはないと思います、根壁がぺらぺらになった症例を貼り付けておきます、要は問題があればそれを解決できていれば破折しないと考えています。
>「2回目の挺出は難しい。
>一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
エクストルージョンは多くに症例をこなしてきましたが未だそのような経験はありません、もし癒着が疑われるならピンセットでつまんで揺らしてみれば癒着の診断はつくと思います。
仮に癒着の診断がつかなかったとしてもエクストルージョンをしてみれば癒着しているかどうかははっきりするでしょう、推測で抜歯を決めるのはいかがなものかと思います。
>2回目の挺出は、実際には、難しいのでしょうか?
おそらく可能だと思います。
前歯部のインプラントについては個人的には避けたほうがいいと考えています、今後数十年間審美的にいい状態に維持できるかどうかは甚だ疑問でしょう。
インプラントの歯頚部が露出してきたらまた新たな悩みを抱えることになります、個人的には出来るだけ抜歯は避けて保存する方向で治療を進めたほうがいいと考えます。
インプラントより歯根膜のほうが断然優れています、大臼歯ならいざ知らず審美領域はインプラントではトラブルが起こった場合には回復は困難なように思います。
仮に抜歯するようなことがあってもブリッジで補綴しておかれたほうが無難だと個人的には考えます、参考になさってください。
歯根壁が薄くなったが保存した症例
・1http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1291
歯根壁が薄くなったが保存した症例2
・http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1449
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-02-25 11:08:57
最初の先生
一回目の挺出は、歯根の厚みなどの確定診断するためのものだったとすると納得出来なくはありません。
抜歯する場合も、挺出という形で今後ゆっくりと引き上げてくる手技も理解出来ます。
インプラントは勿論、ブリッジとしても有利な形態になる場合も考えられます。
インプラントで有名な二人目の先生
>「2回目の挺出は難しい。
>一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
挺出すると骨癒着するのですか?・・もし、そうでしたら、挺出などは行えなくなってしまいますね。
一回目の挺出は、歯根の厚みなどの確定診断するためのものだったとすると納得出来なくはありません。
抜歯する場合も、挺出という形で今後ゆっくりと引き上げてくる手技も理解出来ます。
インプラントは勿論、ブリッジとしても有利な形態になる場合も考えられます。
インプラントで有名な二人目の先生
>「2回目の挺出は難しい。
>一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
挺出すると骨癒着するのですか?・・もし、そうでしたら、挺出などは行えなくなってしまいますね。
回答3
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2011-02-25 11:40:16
山田先生・藤森先生と同意見です。
山田先生のインプラントの是非は別にして・・・
インプラント前に挺出させて骨量を確保するのは、手間と時間はかかりますが、戦略的にはアリだと思います。
挺出は何度でも可能です。
インプラントで有名な先生は、そこまでしなくても他の方法で対応できると考えているのかもしれません。
ご参考まで・・・
山田先生のインプラントの是非は別にして・・・
インプラント前に挺出させて骨量を確保するのは、手間と時間はかかりますが、戦略的にはアリだと思います。
挺出は何度でも可能です。
インプラントで有名な先生は、そこまでしなくても他の方法で対応できると考えているのかもしれません。
ご参考まで・・・
回答4
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2011-02-25 12:14:26
ご相談ありがとうございます。
>「2回目の挺出は難しい。
>一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
これについては、先生方の回答どおり一般的ではないと思います。
また、インプラントのついては話の筋に矛盾があります。
>その差し歯が揺れてきて歯科医に診て頂きましたら、
という状態で、
>インプラントで有名な歯科医院・・・そこでは、
下記の説明を受けたのですね?
>「2回目の挺出は難しい。
>一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
揺れている歯を診ていただいて、「骨の癒着が進んでいる場合」を想定することは完全に矛盾しています。
癒着とは、ガッチリとしてビクとも動かない状態のことだからです。
揺れている歯が、これから癒着することも普通はありえないことだからです。
多分その先生は他の理由で、抜歯即時という方法ですぐにインプラントをしようとご提案されたのではないでしょうか。
インプラントに先立って、挺出させる方法はしっかり安定させるためにも歯茎のラインをきれいに回復させるためにも、一般的に言ってとても有効な場合があります。
インプラントをするかどうかも含めて、治療前によく相談され、ご納得することが大切です。
>「2回目の挺出は難しい。
>一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
これについては、先生方の回答どおり一般的ではないと思います。
また、インプラントのついては話の筋に矛盾があります。
>その差し歯が揺れてきて歯科医に診て頂きましたら、
という状態で、
>インプラントで有名な歯科医院・・・そこでは、
下記の説明を受けたのですね?
>「2回目の挺出は難しい。
>一度挺出しているので、歯根膜と下の骨の癒着が進んでいる場合があり、なかなか挺出してこない場合がある。
揺れている歯を診ていただいて、「骨の癒着が進んでいる場合」を想定することは完全に矛盾しています。
癒着とは、ガッチリとしてビクとも動かない状態のことだからです。
揺れている歯が、これから癒着することも普通はありえないことだからです。
多分その先生は他の理由で、抜歯即時という方法ですぐにインプラントをしようとご提案されたのではないでしょうか。
インプラントに先立って、挺出させる方法はしっかり安定させるためにも歯茎のラインをきれいに回復させるためにも、一般的に言ってとても有効な場合があります。
インプラントをするかどうかも含めて、治療前によく相談され、ご納得することが大切です。
相談者からの返信
相談者:
nebutaさん
返信日時:2011-02-26 00:21:57
相談者からの返信
相談者:
nebutaさん
返信日時:2011-02-26 00:26:15
相談者からの返信
相談者:
nebutaさん
返信日時:2011-02-26 00:48:28
相談者からの返信
相談者:
nebutaさん
返信日時:2011-02-26 00:51:44
先生方の丁寧で貴重な回答を頂くことができまして、感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
nebuta
本当にありがとうございました。
nebuta
タイトル | 2回目の歯根挺出は難しいのでしょうか? |
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質問者 | nebutaさん |
地域 | 大阪 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員(管理職) |
カテゴリ |
インプラント治療法 エクストルージョン(歯根廷出) クラウン(被せ物)が動く・グラつく |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。