5歳、左下DとE付近のフィルテルで歯に穴を開けたままの治療 (ロシア)

相談者: Y2011さん (5歳:女性)
投稿日時:2011-02-27 11:57:10
5歳の娘のフィステル治療について質問します。
現在、ロシアに住んでいます。


1年半前に治療した左下Dがぐらぐらしていたのですが、10日前に抜けてしまいました。
2か月ほど前から、左下DとEの間の歯茎にフィルテルと思われる柔らかくぶくっとした5ミリ程のできものがありました。


フィステルの治療と抜けたDの隙間を永久歯が出るまでどうすればいいか、相談しようと、現地の歯科医を訪ねました。

医師は、1.抜けたDの部分にまだ残っている歯のかけらを除去し、2.フィステルの原因がDかEかはっきりしないのでE(以前虫歯治療した歯)に穴をあけて調べてみるとのことで治療を始めました。

抜けたDの隙間については、

保隙はここではできないのでほかの病院できいてくれ」

とのことでした。



麻酔をしてDの歯のかけらを取った後、Eに穴をあけ、

「Eの神経はすでに死んでいますので除去しました。
フィステルの原因はEです」

と説明されました。

「膿が歯の穴を通って全部出るまで、穴はあけたままにしますので、食べるときは丸めた綿を詰めて、それ以外の時は、開けたままにしておいてください。」

と言われました。
フィステルが消えたら白い詰め物をするとのことです。
次回は一週間後に来るようにとのことでした。



治療から3日たちますが、フィステルはそのままの大きさですし、Eの穴を通って膿が出てくる様子も見えません。

食べるときに綿を入れるようにしてますが、細菌感染が心配になってきました。

5ミリもある大きくて深い穴をあけたまま、一週間もほおっておいて大丈夫なのでしょうか?
逆にばい菌が入りそうです。

フィステルの治療は通常こんな風にするのですか?
フィステルが消えるまで開けたままなのですか?


このままだと、一週間後もフィステルは残っていると思います。
次回病院に行って、どうされるのか心配です。

もう一週間様子を見るにしても、フィステルが残ったまま詰め物をするにしても、どちらにしてもすごく不安です。
このまま指示に従っていて問題ないでしょうか?


どうぞよろしくお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-02-27 13:21:00
こんにちは。
ご相談拝見させて頂きました。
海外でのお子様の歯の治療に、不安を感じられているようですね。


フィステルの原因がDかEかはっきりしないのでDの歯のかけらを取った後、Eに穴をあけ、

原因がDのかけらであれば、除去することで改善するでしょう。
しかしEの神経が死んでいたということは、神経が感染していたということになります。

それが原因でフィステルができていたとなると、根の中の感染物質を取り除くことで、フィステルが消失していきます。



>開けたままにしておいてください。

処置時の先生のご判断だったと思われますが、通常、根管を解放させるのは、炎症が強く痛みを伴った場合に行います。



>逆にばい菌が入りそうです。

入りますが、それ以上の、症状を鎮静するということを優先させるためです。
(今回お子様の治療に、解放する必要があったかどうかは、今はわかりかねますが)



>治療から3日たちますが、フィステルはそのままの大きさですし、Eの穴を通って膿が出てくる様子も見えません

・根の中が感染している=膿みが出てくる
というわけではありません。

大切なのは、感染した根の中を清潔のすることです。
感染の源(根の中)がきれいになることで、フィステルは消失していきます。



>フィステルが消えたら白い詰め物をするとのことです。

お話を聞く限りでは詰め物をするのは次回ではなく、もう少し先になりそうですね。
担当の先生もフィステルが消失していなければ、次の対応をしてくれるはずです。

次回来院されたときに、現在までの経過をよくお話になってください。
お大事になさってください。

回答 回答2
  • 回答者
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-02-27 13:33:13
こんにちは。

海外で何かとご不安だと思います。
同じ海外から少しコメント致します。


現在掛かられている歯科医院小児歯科を専門とされているところでしょうか?

ロシアでは分業されて診療に当たっているかどうかは分かりませんが、記述内容から担当医は小児歯学に精通されているような感じを受けませんでしたので、可能であれば、もう少し規模の大きい病院か、小児歯科を得意とされている医院でセカンド・オピニオンを求められたほうが良いと感じました。



>「保隙はここではできないのでほかの病院できいてくれ」
>とのことでした。

Eの後方にある6番・第一大臼歯は生えてきていますか?

年齢からして萌出されているかどうかは不明ですが、いずれにしても、年齢的にはEは出来るだけ残していきたい乳歯ですので、適切な処置を施されたほうが良いとは言えます。


仮に、Eの根の状況が悪く、また根管治療の予後も悪く、下にある萌出待機状態の4番、5番が萌出するまで保存出来ない場合だとしても、個人的にはせめて6番が萌出するまでは残されたほうが良いと思います。

乳歯は天然の保隙装置ですので、それに勝るものは無いのですが、Dが早期喪失された今、Eを残す意義は大きいと言えます。


保隙装置にはそれぞれの状況に合わせた様々なタイプがありますので、Eを単独に使用したものや、両側の6番を使用し、顎を跨いだようなものまであります。

これらの処置は海外でも通常やられていますが、小児歯学の知識があるかどうか、小児歯科を得意とされているどうかで、処置に大きな違いが出ることがありますので、受診の際には、先生の得意とされている分野を知っておくのも一つのポイントだと思います。



>「膿が歯の穴を通って全部出るまで、穴はあけたままにしますので、食べるときは丸めた綿を詰めて、それ以外の時は、開けたままにしておいてください。」
>と言われました。
フィステルが消えたら白い詰め物をするとのことです。
>次回は一週間後に来るようにとのことでした。

状況が分からないので、何とも言えないのですが、出来れば根管を外界に曝け出したまま放置するような処置はお勧め致しません。

乳歯、永久歯に関わらず、根管治療の最大の目的は簡単に言いますと、「入ってしまった炎症を引き起こす物質を取り除く+再び入れない・入らないようにする」ですので、開けたままですと唾液中の細菌が再び根管内に入って汚染・感染してしまいます。


抗生剤を処方されたかどうかは分かりませんが、抗生剤投薬下でもKeep openの方法はあまりお勧め致しません。

もう一度、現地の小児歯科医院か、規模のある病院内の小児歯科、又は根管治療科でセカンド・オピニオンを受けられたら如何でしょうか。


お大事に。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-02-27 22:39:53
王先生の意見ももっともかと思いますが、このサイトで外国の歯科治療の相談をみると、東アジアが小児歯科治療ではもっとも進んでいるような印象を受けます。

ですので、ヨーロッパで王先生が言われるような治療を受けるのは困難が予想されます。



5歳の子の治療法としては日本であっても、Y2011さんのお子さんに対する治療と同じような治療を行う(小児歯科ではない)一般の歯科医院は少なくないのではないかと思われます。

症状が軽快し、ある程度安定した状態に持っていける可能性もありますが、今後近いうちに抜歯の適応となる可能性が低くないのではないかと思います。


あまり早い時期に乳歯を抜歯することには、歯並びへの悪影響等デメリットはもちろんありますが、そのほうが安全確実ですので。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: Y2011さん
返信日時:2011-03-03 22:03:45
先生方、親身なご回答をいただき、ありがとうございました。

やはり、フィステルはまだ残っています。
抗生剤の処方はされていません。


>Eの後方にある6番・第一大臼歯は生えてきていますか?

はい、歯の頭は全部見えています。


昨日、セカンドオピニオンを受けるため、最初の有料個人病院でなく、国営の小児歯科院(治療が無料)に行ってきました。

こちらでみてもらっても、やはり、Eの穴はあと10日くらいは開けたままにするとのことでした。
一時的に穴をふさいでもらえるか聞きましたが、できないといわれました。

それ以上の細かな説明は、有料の病院でも、国営の病院でも、期待できないようです。


こちらの病院は、治療の前にレントゲンを撮って見てくれたので、(親には結果を説明はしてくれませんが)、最初の病院より丁寧な気がします。このまま国営病院に通院しようと思います。
Dの保隙は専門の別の病院を紹介してもらいました。

このサイトと、先生方に感謝します。



タイトル 5歳、左下DとE付近のフィルテルで歯に穴を開けたままの治療 (ロシア)
質問者 Y2011さん
地域 非公開
年齢 5歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療の治療法
歯茎の婁孔(ろうこう・フィステル)
乳歯の抜髄、根管治療
ロシア
回答者




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