露出根面への充填処置を勧められたが、無症状なのに必要なこと?

相談者: ゆずっちさん (42歳:女性)
投稿日時:2011-03-04 23:23:58
こんにちは。
早速ですが、アドバイスいただきたいことが2点あります。

転居により転院したC医院より「歯ぎしりが原因で、歯茎が退縮、根元が露出している」とのことで、根元を補填する治療を勧められました。

歯ぎしりの心当たりはあります。
また、歯間ブラシフロスを使い、かなり丁寧なブラッシングを心がけているにもかかわらず、歯茎の退縮がすすんでいるため、不安に感じていたところでした。
(もしくはオーバーブラッシング気味も原因の一つかもしれません)

場所は左右上5番6番の4ヶ所と、下も4ヶ所だそうです(場所は聞いていません)。
見た目の歯茎の退縮以外はしみる等症状はありませんし、変色も、削れているようにもみえないです。
もともと歯の形状が丸いタイプ?で、根元にかけてカーブはありますが・・・。

そこでまずお伺いしたいのが、

1.何の症状もないのに埋める必要があるのか?です。


4年前A医院で、右下7番を知覚過敏対策の為、白いものを根元に張り付けたのですが、昨年温かいものでも食べるとしみるようになり、転院先のB医院で「張り付けたものが変色等ぼろぼろになっている、また、それが原因でよごれがたまり、歯周病が進んでいる」との説明を受け、張り付けていたものをはがし、現在歯の根が露出している状態です。

自分としては、右下7のように、汚れがたまりやすくなり、歯周病が進む原因となるのでは?とC医院に聞きましたが、

「だからと言ってそのままにはできない、上手にすれば歯周病が進むことはない」

との事でした。
C医院に補填を勧められた箇所は多数あるため、もし同じようなことになってしまえば多数の歯の根が今以上に露出することになるのでは?と不安になっています。

また、歯ぎしりによる根の露出であれば、補填したとしても進んでいくものではないでしょうか?
一応ナイトガードは作成予定です。

2点目は、その右下7番の処置をすすめられたのですが、

2.再度張り付けものをしたほうがよいのでしょうか?
(歯を少し削って薬を添付後、口唇側から歯の横に張り付けるそうです)


右下7番は、知覚過敏用歯磨き粉で痛みは落ち着いてきましたが、まだ少しはしみる症状があるため、処置が必要なのかな、とは思いますが、B医院に、はがされたときや、経過観察中も、先生からは特に何の説明もありませんでした。
(ひょっとしたら経過観察中が長く、その間に転居したためかも?)

C医院からは、歯の外側に張り付けものをする時の薬によって歯髄が死ぬ可能性があるとの説明も受けて悩んでいます。

どうかよいアドバイスをお願いします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-03-05 00:21:43
こんばんは。

露出した歯根面に樹脂を接着する予定なのですね。


歯周病の進行により歯茎が下がっているのであれば別ですが、


>見た目の歯茎の退縮以外はしみる等症状はありませんし、変色も、削れているようにもみえないです。

ということであれば、個人的には何もしません。


しっかりとお掃除されているようですし、もともと歯茎が下がりやすい方なのかもしれませんね。
(歯茎の薄い方は、特に骨も薄い方では歯周病の問題がないのに歯茎が下がりやすい傾向があります。その原因で最も多いのは、ブラッシングの圧力です。)


>また、歯間ブラシフロスを使い、かなり丁寧なブラッシングを心がけている

大変素晴らしいと思います。
しかし(実際に拝見しておりませんので推測になってしまいますが、、)硬めのブラシで強く磨かれていませんでしょうか?

もしその様なことがあるならば、柔らかいブラシで優しく磨くよう心がけてください。


>また、歯ぎしりによる根の露出であれば、補填したとしても進んでいくものではないでしょうか?

歯ぎしりが原因というよりは、先述した歯茎が弱い方なのかもしれません。
そのため、機械的な刺激や、歯にかかる側方力にも影響を受けていると思われます。
ナイトガードが全く効果がないとはいいきれません。


>右下7番は、知覚過敏歯磨き粉で痛みは落ち着いてきましたが、まだ少しはしみる症状があるため、処置が必要なのか

虫歯になっているか、もしくはしみる症状が強ければ治療は必要でしょう。
またえぐれているとのことなので、象牙質がむき出しの可能性もあります。
この場合も虫歯のリスクを考え、治療が必要となるでしょう。


お大事になさってください。

回答 回答2
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-03-05 00:33:31
>何の症状もないのに埋める必要があるのか?です。

まず基本的に歯科の疾患は、症状が出てからでは処置がやっかいになる物が多いです。
症状の有る無しで処置をするかしないかを決められません。

ゆずっちさんの場合は楔状欠損でしょうか?
欠損の大きさによって詰めた方が良い場合も有ります。

勿論そのままでも良い場合も有りますので、その辺りを診断するのが主治医の役割です。
C医院の主治医は詰めるのが必要だと判断しただけです。


>汚れがたまりやすくなり、歯周病が進む原因となるのでは

ちゃんと詰めればそんな事は有りません、


>右下7番を知覚過敏対策の為、白いものを根元に張り付けたのですが

詰めた後、定期的に検査には行っていましたか?
詰め物に限らず歯科の修復物は一生物ではありません。
定期的に診てメンテナンスをして、出来るだけ長持ちさせるものです。


>歯の外側に張り付けものをする時の薬によって歯髄が死ぬ可能性があるとの説明も受けて悩んでいます。

今の材料でちゃんと詰めればまずその様な事は有りません。
虫歯で削った場合は別ですが)

昔の材料(ケイ酸セメントだったかな?)ではよく起こったそうですが。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-03-05 07:51:58
ゆずっちさまおはようございます。

歯肉の退縮歯根露出があるわけですね。
拝見していないので断定は出来ませんが、原因はおそらくオーバーブラッシングだと思います、

歯ブラシが開いてしまうようなことはありませんか。
もし歯ブラシを交換する時歯ブラシが開いてしまっているようだと、力の入れすぎで歯肉が磨り減って歯肉の退縮が起きたのだと思います。
その結果歯根が露出していると考えてください。

歯を磨く時むし歯にしないよう一生懸命頑張って磨いているのだと思います。

歯を磨く時は歯肉を擦ってはいけません。
歯肉の性状にもよりますが、弱々しい歯肉だとちょっと力を入れて歯肉を擦っただけで歯肉は容易に磨り減ってしまいます。
一方、繊維性のゴリゴリしたし肉の方は少々手荒に擦った所でびくともしません。

いずれにしても歯肉が退縮しているわけですから、今の磨き方では今後も歯肉を擦っている限り歯肉は退縮すると考えられます。

歯肉をこすらないよう手鏡を持って、毛先の動きや歯に当たる様子を見ながら歯を磨くようになさってください。
その際、歯ブラシの毛先が開いてしまわないような力加減で磨いていただくと、歯肉もいためずに隅々まで能率よく磨くことが出来ると思います。

出来れば、歯磨き指導に長けた歯科医歯科衛生士に指導してもらうのが一番いいと思います。


オーバーブラッシング http://yamadashika.jp/prevent08.html
歯肉の退縮 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=1724
弱弱しい歯肉 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=676
繊維性の歯肉 http://yamadashika.jugem.jp/?eid=788

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-03-05 09:33:54
そうですね…。

とりあえず、コチラを参考にされてみてください。

⇒参考:abfraction.html" target="_blank">
アブフラクションブラキシズム




さて、御相談の件ですが…


>1.何の症状もないのに埋める必要があるのか?です。

基本的には僕も稲垣先生と同じで「何もしない」です。
しかし、細見先生も書かれておりますが「症状の有る無しで処置をするかしないかを決めれません」というのも事実です。

ですから、ブラキシズム対策を行った後、「進行していない」「審美的に気になる」などと言った条件がいくつかそろった段階で充填処置を行う場合もあります。



歯周病が進む原因となるのでは?

マイクロスコープ拡大鏡などを用いて丁寧に充填すれば大丈夫だと思います。


歯ぎしりによる根の露出であれば、補填したとしても進んでいくものではないでしょうか?

その通りです。
ですから、ブラキシズム対策をしてからでないと意味は無いと僕は思います。

ブラキシズムはある程度コントロールできるモノですからね。


>一応ナイトガードは作成予定です。

これだけでは意味が無いと思いますよ。



>2点目は、その右下7番の処置をすすめられたのですが、
>2.再度張り付けものをしたほうがよいのでしょうか?

右下7番頬側のCR充填って難易度高いですよ…。


>まだ少しはしみる症状があるため、処置が必要なのかな、とは思いますが

稲垣先生も書かれているように

虫歯になっているか、もしくはしみる症状が強ければ治療は必要」
象牙質がむき出しの可能性もあります。この場合も虫歯のリスクを考え、治療が必要」

だと思います。


何度も繰り返しになりますが、ブラキシズム対策が出来ていないと意味は無いと思います。
逆に欠損としては大きく無く、凍みると言うだけであればブラキシズム対策をする事で症状が緩和される事も少なくは無いです。


「削る」と言う治療行為の前にできる事がいっぱいあるような気がしますが、実際に拝見しておりませんし、ブラキシズムに対してこんなに過敏に反応する歯科医もいないと思います(笑)。


担当の先生としっかり相談しながら治療を進められてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆずっちさん
返信日時:2011-03-06 00:50:27
稲垣先生
細見先生
山田先生
タイヨウ先生

さっそくのご回答ありがとうございました。

私はもともと歯茎が下がりやすいタイプかもしれません。
10年前に骨が薄い上にオーバーブラッシングで、歯周病がすすんでいると診断され、矯正を行いましたが、歯周病はさらに進み、その上、まだまだ圧力が強いのかもしれません。
反省です。

ブラキシズム、自覚あります。
上下の歯が接触していることも多く、気付いたら強くかんだりもしています。
自分の歯の根もとのカーブもアブフラクションだったのかもしれませんね。
タイヨウ先生のおっしゃっている対策は今すぐ実行できますね!
さっそく気をつけています。

定期健診には1−3ヶ月ごとに通っていますが、転居が多いので、医院によっては歯の状況を把握してもらっているわけではない状態での通院です。


また、さらに教えていただきたいのは、右下7番の充填のことですが、しみる症状の強さとはどの程度のことでしょうか?
先生方のアドバイスで、治療の必要性についてももう少し考える材料がほしいと感じました。


状況としては、

・温風をあてて痛みあり(激痛ではない)
現在左側中心に食べ物を噛んでいますが、理由は、右下6に小さなひび割れがあり(小さいので経過観察中)、ひどくならないかと不安なためもあります。
→日常生活に支障をきたしちゃってますね凹

象牙質は露出
くさび状欠損はないと思います
・C医院では抜髄を進められましたが、私が抵抗感があるため、充填を進められている次第です。
・C医院ではマイクロスコープ等最新機器はなさそうです。
(説明はきちんとしてくださるので、信頼感はありますが)


また、昔の材質のケイ酸セメントの件ですが、現在も使用されているものなのでしょうか?

よろしくお願いいたします。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-03-06 06:13:39
おはようございます。

文面から危惧するのは歯周病の問題です。
おそらく治癒していないのではないでしょうか。

歯周病が絡んでいそうなので、その点も含めて治療計画を立てるべきだと考えます。
したがって、歯周病の状況が判らないので治療の必要性についても判断致しかねます。

お大事になさいませ。

ブラッシングの威力 http://yamadashika.jugem.jp/?cid=41

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-03-07 09:14:28
>右下7番の充填のことですが、しみる症状の強さとはどの程度のことでしょうか?

僕は「日常生活に支障が出る程度」だと思っています。

氷を含んだ時、思いっきり冷えたビールを飲んだ時などに「ちょっと凍みるくらい」なら何もしません。

逆に「水道水でも凍みる」「息を吸い込んだだけでも凍みる」という事であれば何らかの処置はすると思います。



>昔の材質のケイ酸セメントの件ですが、現在も使用されているものなのでしょうか?

僕は使った事がありません。

回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2011-03-07 18:40:47
歯肉退縮の程度によりますが、場合によっては、歯肉移植をしてもいいかもしれないですね

ちょっと、他の方と違う話をしてみました

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ゆずっちさん
返信日時:2011-03-08 00:35:34
山田先生
タイヨウ先生
中山先生

ご回答どうもありがとうございました。

歯肉移植は怖くてできそうもないです(^_^;)。
まだ退縮も1ミリくらいですし、年をとって、状況をみて覚悟が決まれば・・・(^^ゞ。

いろんな意見が聞けて、大変参考になりました。
今後の予防のためにも、右下7は主治医の先生にもう一度説明を聞き、補填治療を受けようかと前向きになれました。

どうもお世話になりました<(_ _)>。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2011-03-08 01:42:18
ケイ酸セメントは現在は使われていないと思います。
歴史的な材料です。

後継の材料でグラスアイオノマーセメントという物質がありますが、これは歯の神経に優しく保護作用がありますので安全です。
(ただし色調はやや白色が強いかもしれません)

また最近の樹脂の接着剤はそれ自体に象牙質の保護作用が強いものが多く、優秀な製品では接着剤単体で知覚過敏を軽減したり軽快させることもあります。
さらには色調も自然な歯の色に近く美しくなってきています。

歯科の充填材料やコーティング材料は年々進化して高性能化しており、美しく(自然な風合いで)かつ快適に治せるようになっています。

ご参考まで。




タイトル 露出根面への充填処置を勧められたが、無症状なのに必要なこと?
質問者 ゆずっちさん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
歯周病その他
歯茎が下がった(歯肉退縮)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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