根の先の炎症部分に薬を押し込む事はあるのですか?
相談者:
ミルク10さん (34歳:女性)
投稿日時:2011-03-28 05:03:11
初めて質問させていただきます。
よろしくお願いします。
左上2番です。
再根管治療の際に、ぐーっと押される感じで、(多分、一度目は穴をあけた? 二度目に薬を入れた?) 二度、かなり痛みました。
根っこの先に炎症があるといわれ、治療前のレントゲンでは黒かった根の先の丸い部分に、治療後のレントゲンを見ると、白くうねうねしているものが写っていました。
先生は薬を入れたから、次は金属を入れるから、今から型をとる、と言い、型をとりました。
もう、掃除&消毒はしなくていいのですか?と聞いた所、今回の薬で菌は死ぬから何回もやる必要はない。と言われました。
そこで質問ですが、
1.根の先の炎症部分に無理に薬を押し込んでも大丈夫なのでしょうか?
そのようにやる先生もいらっしゃる、とこちらのチャンネルでも見ましたが。
2.その場合、根の先に穴があいたという事になるのですか?
3.となると、根管治療を専門にしてみえる先生、もしくはマイクロスコープを扱ってみえる先生でないと、治療は無理でしょうか?
こちらで色々と拝見するたびに心配になってきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
左上2番です。
再根管治療の際に、ぐーっと押される感じで、(多分、一度目は穴をあけた? 二度目に薬を入れた?) 二度、かなり痛みました。
根っこの先に炎症があるといわれ、治療前のレントゲンでは黒かった根の先の丸い部分に、治療後のレントゲンを見ると、白くうねうねしているものが写っていました。
先生は薬を入れたから、次は金属を入れるから、今から型をとる、と言い、型をとりました。
もう、掃除&消毒はしなくていいのですか?と聞いた所、今回の薬で菌は死ぬから何回もやる必要はない。と言われました。
そこで質問ですが、
1.根の先の炎症部分に無理に薬を押し込んでも大丈夫なのでしょうか?
そのようにやる先生もいらっしゃる、とこちらのチャンネルでも見ましたが。
2.その場合、根の先に穴があいたという事になるのですか?
3.となると、根管治療を専門にしてみえる先生、もしくはマイクロスコープを扱ってみえる先生でないと、治療は無理でしょうか?
こちらで色々と拝見するたびに心配になってきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答1
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2011-03-28 06:44:01
1.歯科医によって意見は別れると思います。
2.穴が空いたというよりは再根管治療&根尖病変がある場合歯根の先が吸収して根尖孔が大きくなってしまう事は十分考えられます。
3.症状が収まっていれば、転院する必要はないと思います。
2.穴が空いたというよりは再根管治療&根尖病変がある場合歯根の先が吸収して根尖孔が大きくなってしまう事は十分考えられます。
3.症状が収まっていれば、転院する必要はないと思います。
回答2
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-03-28 07:29:43
ミルク10さまおはようございます。
文面から推測すると、おそらく根管充填をしてオーバーフィリングになったような気が致します。
根尖孔が大きくなっている場合は根管充填剤が根尖からはみ出してしまうことがあります、不快な症状が無ければ心配しなくてもいいように思います。
参考になさってください、お大事になさいませ。
文面から推測すると、おそらく根管充填をしてオーバーフィリングになったような気が致します。
根尖孔が大きくなっている場合は根管充填剤が根尖からはみ出してしまうことがあります、不快な症状が無ければ心配しなくてもいいように思います。
参考になさってください、お大事になさいませ。
相談者からの返信
相談者:
ミルク10さん
返信日時:2011-04-01 09:08:38
返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。
先生方、ありがとうございます。
問題ないと言われ、安心しました。
その後痛みもないので、ホッとしております。
ありがとうございました。
先生方、ありがとうございます。
問題ないと言われ、安心しました。
その後痛みもないので、ホッとしております。
ありがとうございました。
回答3
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2011-04-01 09:16:14
>1.根の先の炎症部分に無理に薬を押し込んでも大丈夫なのでしょうか?
>そのようにやる先生もいらっしゃる、とこちらのチャンネルでも見ましたが。
状態によりけりかと思いますし、先生ごとの術式の違いもあるのかもしれません。
>2.その場合、根の先に穴があいたという事になるのですか?
根の先は穴があいているという表現になると思います。
>3.となると、根管治療を専門にしてみえる先生、もしくはマイクロスコープを扱ってみえる先生でないと、治療は無理でしょうか?
術式により異なりますので、薬の種類にもよりますが問題のない事もあります。
お大事にしてください。
>そのようにやる先生もいらっしゃる、とこちらのチャンネルでも見ましたが。
状態によりけりかと思いますし、先生ごとの術式の違いもあるのかもしれません。
>2.その場合、根の先に穴があいたという事になるのですか?
根の先は穴があいているという表現になると思います。
>3.となると、根管治療を専門にしてみえる先生、もしくはマイクロスコープを扱ってみえる先生でないと、治療は無理でしょうか?
術式により異なりますので、薬の種類にもよりますが問題のない事もあります。
お大事にしてください。
相談者からの返信
相談者:
ミルク10さん
返信日時:2011-04-01 09:28:25
回答4
みどりが丘歯科クリニックの稲垣です。
回答日時:2011-04-01 10:25:25
おはようございます。
>抜歯して、ブリッジorインプラントになる前に、エクストルージョンする価値はありますか?
残っている歯の状態にもよりますが、特にインプラントであれば、その後の処置に有利です。
>、どれくらいの期間もつものかな?と思いまして。
>寝ている間の食いしばりがひどいので、マウスピースをしてますが、耐えれるものでしょうか?
こちらも引き出す歯の状態、何処まで引き出す必要があるかにもよります。
1ヶ月以内に終えれる場合もあります。
その部位は噛み合わせの調整を行い、当然その間はマウスピースの内面を削合し、引き続き使用できるよう調整します。
>抜歯して、ブリッジorインプラントになる前に、エクストルージョンする価値はありますか?
残っている歯の状態にもよりますが、特にインプラントであれば、その後の処置に有利です。
>、どれくらいの期間もつものかな?と思いまして。
>寝ている間の食いしばりがひどいので、マウスピースをしてますが、耐えれるものでしょうか?
こちらも引き出す歯の状態、何処まで引き出す必要があるかにもよります。
1ヶ月以内に終えれる場合もあります。
その部位は噛み合わせの調整を行い、当然その間はマウスピースの内面を削合し、引き続き使用できるよう調整します。
回答5
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2011-04-01 13:37:06
ミルク10さん、こんにちは。
>1.根の先の炎症部分に無理に薬を押し込んでも大丈夫なのでしょうか?
>そのようにやる先生もいらっしゃる、とこちらのチャンネルでも見ましたが。
私は10年以上前までは意図的に押し出すこともしていましたが、現在は行いません。
偶発的に出てしまうことはあります。
>ちなみに、抜歯して、ブリッジorインプラントになる前に、エクストルージョンする価値はありますか?
>いい方法だと、こちらで拝見しましたが、どれくらいの期間もつものかな?と思いまして。
これも依然行っていました。
やはりオペをするときに骨があると行いやすい殻です。
しかし、長期的に考えると、余分に作った骨は生理的に吸収してしまうという意見があり、もし骨があるからとインプラントを入れても、その後に吸収してインプラントがむき出しになってしまったらと考えやめることにしました。
ただし、隣の歯や骨の状態によっては、生理的に作った骨が維持できると思える症例では勧めることもあります。
>1.根の先の炎症部分に無理に薬を押し込んでも大丈夫なのでしょうか?
>そのようにやる先生もいらっしゃる、とこちらのチャンネルでも見ましたが。
私は10年以上前までは意図的に押し出すこともしていましたが、現在は行いません。
偶発的に出てしまうことはあります。
>ちなみに、抜歯して、ブリッジorインプラントになる前に、エクストルージョンする価値はありますか?
>いい方法だと、こちらで拝見しましたが、どれくらいの期間もつものかな?と思いまして。
これも依然行っていました。
やはりオペをするときに骨があると行いやすい殻です。
しかし、長期的に考えると、余分に作った骨は生理的に吸収してしまうという意見があり、もし骨があるからとインプラントを入れても、その後に吸収してインプラントがむき出しになってしまったらと考えやめることにしました。
ただし、隣の歯や骨の状態によっては、生理的に作った骨が維持できると思える症例では勧めることもあります。
相談者からの返信
相談者:
ミルク10さん
返信日時:2011-04-01 13:58:30
回答6
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2011-04-01 15:01:29
ご相談ありがとうございます。
先生達の回答の前に割り込んでしまいましたが、私からも個人的な回答をさせて頂きます。
>1.根の先の炎症部分に無理に薬を押し込んでも大丈夫なのでしょうか?
押し込んでもすぐに問題になることはありません。
痛みも治まりますから、ご心配ありません。
これに関しては現在意見が二つに分かれています。
根の治療の技術はドンドン進歩していますが、もともと根の治療の基本は大昔に完成されているとも言えます。
中をきれいにして穴をきっちりと塞ぐことです。
でも、根の先の穴は人工物で詰めるよりも、生理的な働きによって身体の中から硬いミネラルで自然に塞がるようにし向けた方が理想的な治癒になると言われています。
ただ近代になって無理にでも押し込んだ方が良いという理論が出てきて分かれました。
私個人としては、小牧先生と同感です。
結果的に出てしまうこともあるでしょうが、一生の健康を目標とした場合は、押し出さないほうが自然に叶っていると思います。
その根拠となる最も新しい研究もでています。
つまりどのようにしっかりと根の中や先を人工的に塞いだとしても、必ずバイ菌の染み込む隙間ができてしまうからです。
進歩したとは言え、人間のワザよりも、自然に治そうという力のほうがまだまだ大きいと思われることがあるからです。
>エクストルージョンをする事で、骨の再生をはかり、その後インプラントをする時に、その骨を有利に使えるという理解でよろしいですか?
そのとおりです。
生え際部分の骨が、炎症で減った場合に取り戻せるとかなり有利です。
>また、余分に作った骨は、また吸収されてしまう、という意見があるとの事ですが、という事は、エクストルージョンはせずに、インプラントした方がいいという事でしょうか?
いいえ、必要ならば有効な治療方法です。
確かに余分に作っても、決して長くは残ってくれません。
足りない分を、後で目減りするだけ一寸多めに作ります。
>骨が維持できる場合というのはレントゲンなどでわかるのでしょうか?
そのとおりです。
目で外から見ただけでは判断できません。
そして、必ず前回のレントゲンと比べます。
検査結果の評価とは前回の検査結果と比較する必要があります。
継続的な受診が大事です。
先生達の回答の前に割り込んでしまいましたが、私からも個人的な回答をさせて頂きます。
>1.根の先の炎症部分に無理に薬を押し込んでも大丈夫なのでしょうか?
押し込んでもすぐに問題になることはありません。
痛みも治まりますから、ご心配ありません。
これに関しては現在意見が二つに分かれています。
根の治療の技術はドンドン進歩していますが、もともと根の治療の基本は大昔に完成されているとも言えます。
中をきれいにして穴をきっちりと塞ぐことです。
でも、根の先の穴は人工物で詰めるよりも、生理的な働きによって身体の中から硬いミネラルで自然に塞がるようにし向けた方が理想的な治癒になると言われています。
ただ近代になって無理にでも押し込んだ方が良いという理論が出てきて分かれました。
私個人としては、小牧先生と同感です。
結果的に出てしまうこともあるでしょうが、一生の健康を目標とした場合は、押し出さないほうが自然に叶っていると思います。
その根拠となる最も新しい研究もでています。
つまりどのようにしっかりと根の中や先を人工的に塞いだとしても、必ずバイ菌の染み込む隙間ができてしまうからです。
進歩したとは言え、人間のワザよりも、自然に治そうという力のほうがまだまだ大きいと思われることがあるからです。
>エクストルージョンをする事で、骨の再生をはかり、その後インプラントをする時に、その骨を有利に使えるという理解でよろしいですか?
そのとおりです。
生え際部分の骨が、炎症で減った場合に取り戻せるとかなり有利です。
>また、余分に作った骨は、また吸収されてしまう、という意見があるとの事ですが、という事は、エクストルージョンはせずに、インプラントした方がいいという事でしょうか?
いいえ、必要ならば有効な治療方法です。
確かに余分に作っても、決して長くは残ってくれません。
足りない分を、後で目減りするだけ一寸多めに作ります。
>骨が維持できる場合というのはレントゲンなどでわかるのでしょうか?
そのとおりです。
目で外から見ただけでは判断できません。
そして、必ず前回のレントゲンと比べます。
検査結果の評価とは前回の検査結果と比較する必要があります。
継続的な受診が大事です。
回答7
相談者からの返信
相談者:
ミルク10さん
返信日時:2011-04-01 16:25:47
回答8
国際ビル歯科(千代田区丸ノ内)のさがらです。
回答日時:2011-04-01 17:52:15
返信ありがとうございます。
>根の先に穴があいてしまったのは、もうどうしようもないのですね。
誤解の無いように説明しますと、根の先には神経の出口という、元々の穴が開いています。
そのこと自体はご心配ありません。
>これは自然にはふさがらないと思っていいでしょうか?
治療計画で、自然に塞がるように治療すれば、自然に塞がることがあります。
それでもそうならないこともあります。
そういう計画ではなくても、自然に塞がることもあります。
また、押し出す方法にしても、出た薬が吸収されて、自然に塞がることもあり得ます。
出た薬が吸収されない物であれば塞がらないこともあります。
逆に薬によってしっかり塞がることもあり、そうなればご心配ありません。
>あとは、どれだけきれいに掃除&消毒ができるかで、もつ期間が決まるという事ですね。
そのとおりです。
人事を尽くして天命を待てば、きっと良い結果につながります。
症状が消えてきたようですから、あまりご心配しないほうが治りもかえって良くなります。
>炎症がいつかは再発するだろう、と覚悟はしておきたいと思います。
根の治療とは、どのような名人が治療しても100%大丈夫とは言えません。
頭の隅にでも、その覚悟があれば、身体の方が自然に治してくれるかもしれません。
実は、我々は治しているのではなく、皆さんの身体の自然に治る力を引き出そうとしているからです。
>エクストルージョンは自費になるようですが、歯の位置などによって値段もかわるのでしょうか?
>5万円程でしょうか?
歯科医院によって異なると思います。
>その先の治療→土台、かぶせるものも自費になるのですか?
>5万円+その先の治療代ですか?
同じ歯科医院であれば、そのとおりです。
>根の先に穴があいてしまったのは、もうどうしようもないのですね。
誤解の無いように説明しますと、根の先には神経の出口という、元々の穴が開いています。
そのこと自体はご心配ありません。
>これは自然にはふさがらないと思っていいでしょうか?
治療計画で、自然に塞がるように治療すれば、自然に塞がることがあります。
それでもそうならないこともあります。
そういう計画ではなくても、自然に塞がることもあります。
また、押し出す方法にしても、出た薬が吸収されて、自然に塞がることもあり得ます。
出た薬が吸収されない物であれば塞がらないこともあります。
逆に薬によってしっかり塞がることもあり、そうなればご心配ありません。
>あとは、どれだけきれいに掃除&消毒ができるかで、もつ期間が決まるという事ですね。
そのとおりです。
人事を尽くして天命を待てば、きっと良い結果につながります。
症状が消えてきたようですから、あまりご心配しないほうが治りもかえって良くなります。
>炎症がいつかは再発するだろう、と覚悟はしておきたいと思います。
根の治療とは、どのような名人が治療しても100%大丈夫とは言えません。
頭の隅にでも、その覚悟があれば、身体の方が自然に治してくれるかもしれません。
実は、我々は治しているのではなく、皆さんの身体の自然に治る力を引き出そうとしているからです。
>エクストルージョンは自費になるようですが、歯の位置などによって値段もかわるのでしょうか?
>5万円程でしょうか?
歯科医院によって異なると思います。
>その先の治療→土台、かぶせるものも自費になるのですか?
>5万円+その先の治療代ですか?
同じ歯科医院であれば、そのとおりです。
回答9
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2011-04-01 17:53:08
>10年以上前までやってらした、という事ですが、現在はやらないというのはなぜでしょうか?
>教えて頂けるとうれしいです。
多くの場合、原因(細菌感染)は根の中にあると考えています。
根の中の消毒が必要で根の外は必要ないと思うからです。
まれに根の外にも感染が広がっていると思うケースもありますが、バイオフィルムと言って細菌の共生状態になっていることが予測されます。
バイオフィルムは機械的に取り除かなければ、科学的に(薬品で)取り除くことはできないと言われています。
ですので、根の外にまで感染が広がっていると思われるような場合、一般的な根幹治療を行い、不成功なら何度も再根幹治療をすることなく、外科的な根幹治療を勧めます。
現在では、外科的根幹治療はマイクロスコープや超音波(外科的根幹治療用のチップ)、MTAというセメントなど機材の進歩が著しく、かなり良い成績を収めているように感じます。
>また、余分に作った骨は、また吸収されてしまう、という意見があるとの事ですが、という事は、エクストルージョンはせずに、インプラントした方がいいという事でしょうか?
インプラントについてはまだわからないことが多いので、一つの意見として参考程度にとどめておいてください。
あごの骨が顎骨の上に歯槽骨が乗っかっている2重構造になっています。
赤ちゃんでまだ歯が生えていない時は顎骨のみで歯槽骨はありません。
歯が生え始めると、歯(歯根膜)に誘導されて、顎骨の上に歯槽骨ができてきます。
その歯槽骨の中に歯が植わっているような状態です。
歯がすべて抜けると、歯根膜はその役目を終わり、吸収して顎骨のみになります。
顎骨も変化しないものではなく、例えば適合の悪い入れ歯を長期間使用していると以上に吸収することを臨床的に経験しています。
また、ブリッジのダミー(歯のないところを作ったもの)の下に、異常な力がかかると骨が造成してくることも臨床的に観られます。
前置きが長くなりましたが、異常な骨の吸収が起こっているような場合。
例えば、歯根破折や重度の歯周病など。
このような場合、エクストリュージョンは効果的かと思います。
エクストリュージョンでは場合によっては、かなり骨を作ることも可能ですが、生理的な変化を考えると、歯を抜歯してしまえば、最終的には顎骨の位置まで吸収するのではないかと考えています。
現在の私の考え方は、生理的な骨吸収を少しでも押さえるには非吸収性の骨補填剤がよいように思っています。
短期間の研究では、ある程度の骨を維持しているようです。
しかし、長期的な変化はまだわかっていません。
骨補填剤もすべてのケースに使用せずに、まず抜歯してからしばらくおいて、骨のなおりを診た上で使用するかどうかを決めています。
(そんなに使用するケースは多くはありません)
基本的に吸収は許容して、骨のあるところに入れるという考え方です(例外はありますが)。
エクストリュージョンと骨補填剤を併用すればもっとよいのかもしれませんが、費用や治療期間、患者さんの苦痛や不便さを考えると、なるべくシンプルな治療法を選択することが多くなります。
>骨が維持できる場合というのはレントゲンなどでわかるのでしょうか?
レントゲン(場合によってはCT)や視診、プロービングなどで判断します。
>教えて頂けるとうれしいです。
多くの場合、原因(細菌感染)は根の中にあると考えています。
根の中の消毒が必要で根の外は必要ないと思うからです。
まれに根の外にも感染が広がっていると思うケースもありますが、バイオフィルムと言って細菌の共生状態になっていることが予測されます。
バイオフィルムは機械的に取り除かなければ、科学的に(薬品で)取り除くことはできないと言われています。
ですので、根の外にまで感染が広がっていると思われるような場合、一般的な根幹治療を行い、不成功なら何度も再根幹治療をすることなく、外科的な根幹治療を勧めます。
現在では、外科的根幹治療はマイクロスコープや超音波(外科的根幹治療用のチップ)、MTAというセメントなど機材の進歩が著しく、かなり良い成績を収めているように感じます。
>また、余分に作った骨は、また吸収されてしまう、という意見があるとの事ですが、という事は、エクストルージョンはせずに、インプラントした方がいいという事でしょうか?
インプラントについてはまだわからないことが多いので、一つの意見として参考程度にとどめておいてください。
あごの骨が顎骨の上に歯槽骨が乗っかっている2重構造になっています。
赤ちゃんでまだ歯が生えていない時は顎骨のみで歯槽骨はありません。
歯が生え始めると、歯(歯根膜)に誘導されて、顎骨の上に歯槽骨ができてきます。
その歯槽骨の中に歯が植わっているような状態です。
歯がすべて抜けると、歯根膜はその役目を終わり、吸収して顎骨のみになります。
顎骨も変化しないものではなく、例えば適合の悪い入れ歯を長期間使用していると以上に吸収することを臨床的に経験しています。
また、ブリッジのダミー(歯のないところを作ったもの)の下に、異常な力がかかると骨が造成してくることも臨床的に観られます。
前置きが長くなりましたが、異常な骨の吸収が起こっているような場合。
例えば、歯根破折や重度の歯周病など。
このような場合、エクストリュージョンは効果的かと思います。
エクストリュージョンでは場合によっては、かなり骨を作ることも可能ですが、生理的な変化を考えると、歯を抜歯してしまえば、最終的には顎骨の位置まで吸収するのではないかと考えています。
現在の私の考え方は、生理的な骨吸収を少しでも押さえるには非吸収性の骨補填剤がよいように思っています。
短期間の研究では、ある程度の骨を維持しているようです。
しかし、長期的な変化はまだわかっていません。
骨補填剤もすべてのケースに使用せずに、まず抜歯してからしばらくおいて、骨のなおりを診た上で使用するかどうかを決めています。
(そんなに使用するケースは多くはありません)
基本的に吸収は許容して、骨のあるところに入れるという考え方です(例外はありますが)。
エクストリュージョンと骨補填剤を併用すればもっとよいのかもしれませんが、費用や治療期間、患者さんの苦痛や不便さを考えると、なるべくシンプルな治療法を選択することが多くなります。
>骨が維持できる場合というのはレントゲンなどでわかるのでしょうか?
レントゲン(場合によってはCT)や視診、プロービングなどで判断します。
相談者からの返信
相談者:
ミルク10さん
返信日時:2011-04-01 21:51:54
さがら先生、小牧先生、とても丁寧に回答して頂き、ありがとうございます。
そうですね。
どんな病気でも、治癒力が大切ですね。
先生方に手助けして頂いているので、前向きに治療していていこうと思います。
こちらでは、たくさん勉強させて頂いてます。
知らずに治療するのと、自分で理解してするのとではずいぶん違うと思いますので、今回質問してよかったです。
先生方、お忙しい中、ありがとうございました。
そうですね。
どんな病気でも、治癒力が大切ですね。
先生方に手助けして頂いているので、前向きに治療していていこうと思います。
こちらでは、たくさん勉強させて頂いてます。
知らずに治療するのと、自分で理解してするのとではずいぶん違うと思いますので、今回質問してよかったです。
先生方、お忙しい中、ありがとうございました。
タイトル | 根の先の炎症部分に薬を押し込む事はあるのですか? |
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質問者 | ミルク10さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療に関するトラブル エクストルージョン(歯根廷出) 根管充填 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。