プロービング検査時の出血。日々の歯磨き時には全く出血しないのに?

相談者: ほてらぁさん (37歳:男性)
投稿日時:2011-04-26 23:43:33
参考:過去のご相談
根管治療中、仮詰めが取れて穴が開いている。緊急性は?食事は?


皆さんこんばんは。

歯磨き時の出血を機に歯科検診を受け、歯石ビッシリ+虫歯複数+中程度の歯周病と診断され、今までの歯に対する意識がいかに低かったかを痛感し、日々のブラッシングをサボらず続けて早4ヶ月…

おかげ様であれほど出ていた夥しい量の出血もウソのようにピタリと止まり、先日のプロービング検査の結果を見た衛生士さんも、

「ずいぶん良くなってますよ、かなり努力されたのではないですか?」

とのコメントをいただき素直に喜んでいたのですが、先ほどその検査結果の用紙を初診時のものと先日のもの(初診から約4ヶ月後)を並べて見ていると、気になる点がありました。



・初診時の結果(スケーリング前)
PCR…30%(34/112)
歯垢…歯の裏側及び全6,7番付近に集中してあり
ポケット深さ…4〜7mm(全5〜7番のほとんどが6,7mmだらけ)
動揺…1本もなし
出血したポイント…79箇所


・4ヵ月後の結果(縁上歯石スケーリング済み)
PCR…9%(11/112)
歯垢…右下6,7番に集中してあり。
ポケット深さ…2〜6mm(全体的に軒並み1,2mmの改善)
動揺…1本あり(根管治療中の右上5番)
出血したポイント…42箇所


以上が検査結果です。
数値だけ見たら確かに改善されているように見えるのですが、気になるのが「出血」なのです。

歯科受診する前は、歯ブラシがちょっと触れるだけでもダラダラと出血するほどの歯肉状態でしたが、受診後、スケーリングやブラッシング指導を行い、日々のケアのおかげで4ヶ月経った今では、出血とは無縁の生活だったので、出血したポイントが42箇所もあったのは正直「???」なのです。


ちなみに、日々の歯のケアですが、

・就寝前
口腔洗浄器で歯間の食べかす除去(3分)
電動歯ブラシで歯の表面・咬合部を集中的に清掃(3分)
液体ハミガキGUMでブクブク(30秒)
普通の歯ブラシで奥歯を集中的に清掃(2分)
極細毛の歯ブラシで歯と歯肉の間をよーく狙って1本1本丁寧に
ブラッシング(15分)
ホルダータイプのフロスフロッシング(10分)


・出勤前
液体ハミガキGUMでブクブク(30秒)
普通の歯ブラシで全体を適当に清掃(3分)


以上のメニューをほぼ毎日かかさず行っています。



そこで質問なのですが、

1.上記の検査結果を見て、快方に向かっていると思われますか?

2.プロービング検査時の出血=ブラッシングに問題あり ですか?

3.先日の検査結果を受けて、右下6,7番の縁下歯石のスケーリングを検査直後に受けましたが、縁下歯石のスケーリングによって出血も改善方向に向かうのでしょうか?


以上、長文になりましたが、ご回答お待ちしております。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-04-27 00:04:07
ご相談ありがとうございます。

がんばっていますね!


>1.上記の検査結果を見て、快方に向かっていると思われますか?

順調に軽快しています。
PCRは素晴らしい成績です。
ただ、初診時のPCRが良すぎる気がして、疑問は少々湧きますが、これは外野の意見として聞き流してください。

9%とは歯磨きの腕前が91点という成績です。

優秀です。


>2.プロービング検査時の出血=ブラッシングに問題あり ですか?

これは病気がアクティブな状態を表しています。
ポケットも深くて、おそらく重症の可能性があります。

しかし、今はまだ初期治療の段階ですから、それほどご心配はありません。

いずれ再評価結果を見ながら、詳しい説明があると思います。



>3.先日の検査結果を受けて、右下6,7番の縁下歯石スケーリングを検査直後に受けましたが、縁下歯石のスケーリングによって出血も改善方向に向かうのでしょうか?


そうです、次のそういった段階に移れる成績にレベルが上がってきたという状況に思われます。
さらに改善に向かうはずです。

治療計画の説明を受けておられるのであれば、治療の流れと最終的なおおよその予定も提示されているはずですが、いつでもご相談できるはずですから質問はどんどんしてみてください。

ご担当の先生がこれからの見通しを一番正確に説明していただけるはずです。



なお日々のケア方法は、もしかすると自己流でしょうか。
必ず歯科衛生士の指導を受けて正しいケアを覚えることをお勧めいたします。

そうでないと、無駄になったり、長く続かなかったり、逆にダメージを受けたりします。

正しいケアならば、楽に効果が出て、お金も少なくすみ、そのため一生長続きして、しかも取り返しのつかないダメージを避けることができます。


歯周病はなおり、新たな再発を予防でき、新しいむし歯ができることはこんりんざい無くなります。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-04-27 00:20:56
こんばんは。

ずいぶん頑張られていますね。

検査時の出血は大きく分けて、歯ブラシPCR)の問題と、ポケット底(縁下歯石)の問題が反映されます。

今回の場合はおそらく後者の影響が大きいのかも知れませんね。


前者だけでしたら、4点法の検査で上手に出来ていればPCRとBOP(PCRと同じ計算の仕方で歯肉出血の割合を算出)の数字は大体近似することが多いです。

これがかけ離れている様だと色々理由を考えていって、更なる改善につながることもあります。


ほてらぁさんの場合はおそらく、

PCR30%→9%
BOP70%→37%

だと推測しますが、元々PCRに対して出血量が多い気がしますね。

まったくの想像なのですが、PCRの数え方が当院の場合よりも甘いのかも....という気もしますし、縁下歯石もまだ多いのかも知れませんね。

文面からは少なくとも術前のPCRは倍以上はある方がなんとなくしっくりきます。



文献的には、5mm以上のポケットで出血もあれば、まず縁下歯石の取り残しがあるだろうと言われていますし、臨床的には5mm以上のポケットの歯石をしっかりと取れる歯科医院はかなり限られる様に感じます。

PCRの値は記録する衛生士によっても使用する染色液によってもかなりバラツキが出ますので、あまり気にされなくても良いかと思いますが、21%改善したことを喜ぶべきでしょうね。

これはとても立派だと思いますよ。


でもBOPが歯周病を進行させないための最も重要なパラメーターですので、あと半分ぐらいになるまでもっていけると良さそうですね。

まだ初診から4カ月とのことですから、縁下歯石が少々残っていてもハイレベルなプラークコントロールが継続出来れば、今後も改善の見込みは十分あると思いますよ。

ぜひとも頑張って下さいね。
お大事にどうぞ。





さがら先生とかぶりましたが、驚くことにPCRについては同じ見解の様ですね^^;

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-04-27 00:27:12
こんにちは

さがら先生の意見に賛成です。
私も日々のケアはかなりがんばっていらっしゃると思います。
歯科医院での治療とホームケアによって快方に向かっていると思います。


今後、歯肉縁下スケーリングなどの治療を行うことによって、プロービング時の出血の改善を含め更に快方へ向かう可能性は十分あると思われます。

生体のことなので思うように治ってこない時期もあるときもあるかもしれませんが、主治医や歯科衛生士と一緒に相談しながら継続していただければ歯周病むし歯に悩まされることは少なくなると思います。


渡辺先生もおっしゃるように縁下歯石がどれくらいきれいにできるかが今後のカギになると思います。

これからもがんばってください

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-04-27 00:43:16
ごめんなさい
ケア方法を見直したら、30分以上されてるのですね。

そういう指導をされているのならそれでもいいのですが自分だったら、

口腔洗浄器で歯間の食べかす除去(3分)
電動歯ブラシで歯の表面・咬合部を集中的に清掃(3分)
>液体ハミガキGUMでブクブク(30秒)
>普通の歯ブラシ奥歯を集中的に清掃(2分)
>極細毛の歯ブラシで歯と歯肉の間をよーく狙って1本1本丁寧にブラッシング(15分)
>ホルダータイプのフロスフロッシング(10分)

のうち、

>口腔洗浄器で歯間の食べかす除去(3分)
>電動歯ブラシで歯の表面・咬合部を集中的に清掃(3分)
>液体ハミガキGUMでブクブク(30秒)
>極細毛の歯ブラシで歯と歯肉の間をよーく狙って1本1本丁寧にブラッシング(15分)
>ホルダータイプのフロスでフロッシング(10分)

は省いて普通の歯ブラシで2分と言わずにもう少し丁寧にブラッシングして、残った情熱は歯間ブラシに懸けるかな・・と思います。

むし歯のリスクも高そうなので、フッ素の利用も忘れないで下さいね。

回答 回答5
  • 回答者
当サイト登録医としてふさわしくないと判断したため、ご退会頂きました。(不正請求による保険医登録取り消し、H26.12.10)
回答日時:2011-04-27 09:13:37
>1.上記の検査結果を見て、快方に向かっていると思われますか?

向かっているのではないでしょうか。
プラークコントロールの改善はかなりよいと思います。

PCRに関しましては、2度染めで再確認を行うなどしないとなかなか染まらない部分も出てくると思います。

   

>2.プロービング検査時の出血=ブラッシングに問題あり ですか?

ポケット底からの出血であれば、ブラッシングでは解決できない部分もあると思います。

   

>3.先日の検査結果を受けて、右下6,7番の縁下歯石スケーリングを検査直後に受けましたが、縁下歯石のスケーリングによって出血も改善方向に向かうのでしょうか?


プラークがつきにくくなる事や歯石による刺激など考えれば十分な期待は出来ます。
ただ6ミリのポケットが存在すると、通常のSRPいわゆる盲目下の歯石除去では30%くらいの除去しか期待できない部分もあります。
もちろん改善はすると思います。

がんばってください。

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-04-27 11:52:04
素晴らしいですね。

基本的に諸先生方の書かれている通りだと思います。


>1.上記の検査結果を見て、快方に向かっていると思われますか?

確実に快方に向かっていると思います。



>2.プロービング検査時の出血=ブラッシングに問題あり ですか?

質問3.にも通じますが、ブラッシングだけでは改善されない問題(縁下歯石)もあるように思います。

逆にこれ以上ブラッシングを頑張ろうとすると、オーバーブラッシングになってしまう危険性すらあると思います。



>3.先日の検査結果を受けて、右下6,7番の縁下歯石のスケーリングを検査直後に受けましたが、縁下歯石のスケーリングによって出血も改善方向に向かうのでしょうか?

実際に拝見していないので何とも言えませんが、麻酔下でのSRPや、F-Opなどの明視野での歯石除去などが必要なのかもしれませんね。


いずれにしても良くなってきている事は確かだと思います。
頑張ってください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ほてらぁさん
返信日時:2011-04-27 20:49:53
諸先生方、お世話になります。
お返事が遅くなりまして誠に申し訳ありません。

---
・さがら先生へ
>日々のケア方法は、もしかすると自己流でしょうか。

実はそのとおりなんです。
いろいろ試しているうちに上記メニュー習慣化してしまったので、ケア自体は苦痛ではないのですが、次回受診時に相談してみます。

ご回答、ありがとうございました!



---
・渡辺先生へ
>でもBOPが歯周病を進行させないための最も重要なパラメーターですので、あと半分ぐらいになるまでもっていけると良さそうですね。

PCRは理解していたのですが、BOPは知りませんでした!
プロービング検査自体も衛生士さんによってバラツキがあるというのもちょっとビックリの事実です。



>残った情熱は歯間ブラシにかな・・と思います。

”情熱”というワードにニヤリとしてしまいました(笑)
言われてみれば歯周病を克服するための情熱をもやしてるのかも…。
歯間ブラシ検討してみます!

ご回答、ありがとうございました!



---
・沼尾先生へ
>生体のことなので思うように治ってこない時期もあるときもあるかもしれませんが

そうですね。
身体全体の好調・不調でも当然、口腔内に影響があってしかるべきですよね。
「こんなに頑張ってるのに何故だ!」と過度に思い込まないようにします。

ご回答、ありがとうございました!



---
・服部先生へ
>PCRに関しましては2度染めで再確認を行うなどしないとなかなか染まらない部分も出てくると思います。

検査の仕方によって結果にバラツキがあるので、結果は参考程度に留めておき、極端に一喜一憂しないように努めます。


>ただ6mmのポケットが存在すると、通常のSRPいわゆる盲目下の歯石除去では30%くらいの除去しか期待できない部分もあります。

そうなんですか!少なくとも50%以上は除去できるものと思っていました。
やっぱりブラインドでも作業は難しいのですね。

ご回答、ありがとうございました!



---
タイヨウ先生へ
>逆にこれ以上ブラッシングを頑張ろうとすると、オーバーブラッシングになってしまう危険性すらあると思います。

そうなんです。
そもそもここに質問したのも、日々のケアがやりすぎではないのだろうか?という不安があったのもひとつの理由なのです。
やはり衛生士さんに相談ですね。


麻酔下でのSRPや、F-Opなどの明視野での歯石除去などが必要なのかもしれませんね。

先日の縁下歯石スケーリングの時は、2箇所に麻酔を射ち、ハンドスケーラーで文字通り「ガリガリ」されました。

処置中の痛みは全く無かったのですが、ものすごく力を入れて「ガリガリ」しないといけないほどこびりついててビックリしました。
縁下歯石、恐るべし!です。

ご回答、ありがとうございました!



---

*最後に諸先生方の意見を総合すると、現在の口腔状態は間違いなく快方にむかっている様子なので安心しました。

日々のケアも、やりはじめの頃は正直めんどくさくて億劫だったのですが、出血が止まり、赤紫色だった歯肉が桜色に引き締まり、鏡を見る度にニヤニヤしてしまうようになってくると、苦痛どころか毎日楽しくなってきて歯に対するモチベーションは上がる一方です。
(妻には若干ウザがられますが…汗)


ただ、やはり自己流はオーバーブラッシングなどの「やりすぎ」を増長してしまいそうなので、主治医や衛生士さんと相談して適度な塩梅を見つけていこうと思います。

皆様、本当にありがとうございました!!



タイトル プロービング検査時の出血。日々の歯磨き時には全く出血しないのに?
質問者 ほてらぁさん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
歯磨きに関する疑問
スケーリング(歯石取り)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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