歯科医です。ジルコニアクラウンの評価について

相談者: TKさん (52歳:男性)
投稿日時:2011-05-10 13:48:18
田舎の歯医者です。

以前、金属アレルギーの患者の治療をしたことがあり、可能な限り『メタルフリー』のMIを心掛けるようにしています。

臼歯の1級、2級、(可能な時は)MODは現在ほとんどCR充填を行っています。



さて、次世代のオールセラミッククラウンとしてジルコニアクラウンの情報が歯科関係の雑誌で紹介されています。

たまたま、あるラボから『ジルコニアクラウン ○○○○○円』なるFAXが届き、物性と審美性が良好なら単冠からブリッジまで、メタルフリー治療を比較的(かなり)安く患者に提供できるのではと感じました。
また形成もナイフエッジでもOK(本当ですか?)だそうです。

接着性はHotbond処理を行うことで30MPaになり、何とメリーランドブリッジも可能とのこと。



しかし企業側の一方的情報ですから、予後を追跡したプロスペクティヴ研究論文を検索して見ましたが、私の英語力のつたなさ故に、正直半信半疑の状態です。

他の歯科医師の先生方のご意見をお聞きしたく質問しました。

又臨床研究論文などのエビデンスがあれば、お教えいただきたいと思います。


審美的なメタルフリークラウン・ブリッジを、格安で患者に提供できるなら、これは画期的なものになるのではないか?と思います。

是非皆様のご意見をお聞かせ下さいませ。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-05-10 17:48:10
こんにちは。


すみません。
ぼくの話はエビデンスレベルの話ではないのですが、、、
どちらかというと個人的思惑とでも言いましょうか。



基本的にはジルコニアに関しては、何処で加工しようと適応症は概ね同じであると思います。


しかしその技工所さんがどこのシステムを使用しているのかは判りませんので、論文等は割愛させていただきます。
むしろ営業の方に直接聞いて説明をしていただければ、その会社の程度もある程度は推し量れるのではないでしょうか。



ただ加工する上で、まず最初にCAD/CAMをいじる人間のコンピューターへの理解度と、その後の築盛部分のポーセレンを扱うセンスによるところが大きいわけです。

なので結局のところは数度技工をお願いしてみて仕上がりを評価し、はじめはやり方の違いなどから細かい部分で意図にそぐわない場合もあるでしょうから、その点への追従をお願いしてみて、どのくらいこちらの意図に沿った仕事をしてくれるのかで決まってくるように思えます。



加えて技工費が激しく安価なわけですが、どうして安価なのかをお聞きになった上でよくお考えになってからお決めになるべきかも知れません。


いまのところ、これだと「悪い」という基準にはなりませんが、歯科業界で「安くてもこれは最高だった」というのを見たためしがありません。




土地柄の価値観が大きく違ってくるため、どの程度だと満足度が得られるのかはわかりません。

しかし、

審美的なメタルフリークラウンブリッジを、格安で患者に提供できるなら、これは画期的なものになるのではないか?と思います。

もっともな事なのですが、あくまで私見として今の時代または今後の数年を予測しても、まだもう少しは格安でも安定して良い治療を提供できる体制が日本国全体では整ってはいないと考えています。



であるとすれば、自身の持てる知識と技術を余すところ無く発揮し、尚且つ格安で提供してもそれ相応に見合うだけの自分のギャランティには届きそうにないのが現状です。

「情報」というものにお金を出す事が当たり前になったこの時代に、「知識・経験・技術」はタダで放出しようとする事が世のためになるとは限りません。

自分の技術や知識を安売りする事が医療全体として良いと判断される場合。悪しき結果を生む場合。両方ともにあるのが日本の今の医療界なのだと考えております。



未だ人生半分程度。
このように考えております。


※直接的な技工料金についてのみ編集させていただきました。

回答 回答2
  • 回答者
歯科医師の松山です。
回答日時:2011-05-10 18:25:08
今日左下6番フルクラウンジルコニア)、装着2週間くらいで舌側から近心辺縁隆線にかけて、破折(剥離)しました。

ブラキサーを指摘してありましたから、様子見(バランシングカスプなので)ということにしましたが、強い咬合力の人には安心できるということではなさそうです。




タイトル 歯科医です。ジルコニアクラウンの評価について
質問者 TKさん
地域 非公開
年齢 52歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 補綴関連
材料・機材関連
ジルコニアクラウン
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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