インプラント手術の際シュナイダー膜が破れた。説明不足に不信

相談者: 優希さん (47歳:男性)
投稿日時:2011-05-23 21:01:19
題名 「前歯左から6か7本目インプラント手術の際シュナイダー膜を破られる」


先日、インプランを全身麻酔で上下合わせて5本埋入しました。
地元ではなく、2時間ほどかかる所で手術を受けました。

術後、友人が先生(執刀医ではない)に大丈夫ですか?成功しましたかと聞いたところ、その先生は大丈夫です成功しましたと言ったそうです。



しかし、1stから3rdの先生への紹介状にはシュナイダー膜を破ってしまって応急処置はしたが、上手くいかなかった様な事が書いてあったそうです。
医療過誤にあたりますか?


上の左から6か7本目の前歯のインプラント手術をサイナリフトと共に受けました。

術前には、上顎洞のサイナリフトの手術の難しさやシュナイダー膜というものがある事は一切説明を聞かされていませんでした。

術後に、頬が腫れて鼻血は出るかもしれない位は聞きました。
説明する義務は無いのですか?
ありますよね?



術後2日目くらいから、サイナリフトをした前歯の所から膿が出始めました。

一週間に一回経過を見たいので、通って下さいと術前に言われていたのですが、その3回共に歯の清掃も無く、術中に感染したと説明を受け(えっ?と思いました)後はタバコを吸っているからと説明を受けましたが、術前にはタバコなどは吸っても関係ないと言われていました
その先生とタバコを吸いながら話をしました。


イソジンで口腔内をゆすいで下さいと指示されただけでした。
術後で歯を中々磨けないのに、歯の清掃をしないというのはどういうことなのでしょうか?

友人にも聞いたのですが、歯の清掃をしないのはおかしいと言われ私もそう思いました。



3週間目で、もう鼻からと前歯の所から膿が出て気持ち悪く、目も熱くなるような状態になってしまい電話で地元の医院に掛かっても大丈夫かと聞いたところ、構わないと歯科衛生士に言われセカンドを受けレントゲンを取った所、先生の話だとインプラントが上顎洞を突き破っていると言われました

手術を受けた医院でインプラントをもう一回抜いて入れる方が良いと言われたのですが。


その医院の先生はレントゲンも見せることも拒否して、(レントゲンを見せると方針が変わってしまうのでと訳のわからない説明をしていました)レントゲンを見せる事で方針なんてかわりませんよね?
どう言う事なのでしょうか?

歯の感染については、良くある事と言いレントゲンも見せてくれず納得のいく説明を受けられなかったので信用できず他の医院にかかりました。


3rdの医院を訪ねレントゲンを取り説明を受けた所、近くの大きなL病院なら、うちと連携をとれるのでインプラントも同じものを使えるし安心して下さいと言われ、そちらのL病院で今は歯肉にチューブを入れて、そこから上顎洞に薬剤を入れて出すという方法で上顎洞炎の処置をしている所です。

毎日続けて3週間目でやっと2日に一回になりました。
(膿はまだ止まっていませんとても辛いです)

この様な場合の上顎洞炎の治療はどのくらいかかるのでしょうか?



シュナイダー膜を破ってしまう事は良くある事なのでしょうか?


シュナイダー膜をもし破ってしまった場合はどの様な応急処置をするのでしょうか?

その際患者には説明する義務はあると思うのですが?
説明の義務と医療過誤について良くわからないのでどうか、先生方の意見をお聞かせ下さい
お願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-05-24 09:41:42
当院の設備的な問題でラテラルウィンドウによるサイナスリフトは僕自身行っておりませんので、詳細はタカタ先生にお願いいたしましょう。


>シュナイダー膜を破ってしまう事は良くある事なのでしょうか?

上顎洞底粘膜ってものすごく薄いんですよ。

トレーニングの時は生卵を使います。
殻の内側に薄皮がありますよね。
あれを上顎洞底粘膜に見立てて殻に穴をあけ、薄皮を破らないように殻から薄皮を剥離する訓練をするのです。

良くある事かどうかはわかりませんが、ほんのちょっとした指先の力加減で敗れてしまう事は容易に想像できると思います。


>後はタバコを吸っているからと説明を受けましたが

「喫煙者の上顎洞粘膜は弱くなっている」と言われています。

また、元々の病気が大きく、上顎洞炎を頻繁に引き起こしていたような状態だと粘膜そのものがズブズブになっていると言う話を聞いた事があります。




>説明する義務は無いのですか?
>ありますよね?

基本的にはあると思いますが、



>その先生とタバコを吸いながら話をしました。

どう言うご関係なのでしょうか?

当院では考えられない状況なので、何とも…。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-05-24 15:36:18
シュナイダー膜という言葉は解剖学大辞典にも載っておりませんし、岡山大学解剖学口座の教授に問い合わせても存在しない言葉と確認しております。

耳鼻科領域の言葉で、粘液産生鼻粘膜の事ですので、上顎洞底粘膜とは異なるもののようです。
サイナスメンブレンが解剖学的には正しいようです。



さて、本題に。

Q:シュナイダー膜を破ってしまって応急処置はしたが上手くいかなかった様な事が書いてあったそうです。

A:破れ易い人の場合、破れて収集がつかなくなることはあります。
中止する場合もあれば、強行する場合もあります。
それでも問題なく過ごせることが多いためです。
医療過誤に当たるのかどうかは分かりかねます。


ちなみに、喫煙者の場合、粘膜は非常に破れ易い傾向にあります。
禁煙を一年くらい続けてもらった人でも粘膜はズルズルと破れ易い傾向にあります。

破れたときには
・内部で粘膜を縫合
・膜状のコラーゲンを貼りつけて補修
のどちらかを行うことが多いと思います。

また、喫煙者の場合、傷の治りが遅いこともあります。
そんなこんなで、私の医院では禁煙が達成出来ていない人には外科処置を行いません。
禁煙達成のためには内科に通ってもらったりします。



Q:この様な場合の上顎洞炎の治療はどのくらいかかるのでしょうか?

A:私の医院でもインプラント手術の後に上顎洞炎になったケースはありますがその場合、耳鼻科に通院してもらいながら一ヶ月間は抗生剤の内服を続けてもらいました。
そのあたりは、耳鼻科的な判断からです。



患者への説明はしたほうがいいように思います。
手術当日は理解してもらいにくいと思われる場合には後日説明するのもありでしょう。

ただ、説明によって余計に不安になって精神的にも不安定になってしまう方の場合には、説明するタイミングを慎重に選ぶ必要がありますので、担当医の先生がどういうつもりかによって判断がわかれます。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 優希さん
返信日時:2011-05-24 16:54:05
>>その先生とタバコを吸いながら話をしました。

>どう言うご関係なのでしょうか?

>当院では考えられない状況なので、何とも…。

お二方の先生、ありがとうございました。


その先生は結構フレンドリーな方(その時はそう思ってました)だったので、一緒にタバコを喫煙所で吸ったのです。
今となっては、自分も悪いですが無責任な行為ですね…

タイヨウ先生様




>患者への説明はしたほうがいいように思います。
>手術当日は理解してもらいにくいと思われる場合には後日説明するのもありでしょう。

後日の説明も求めたのですが…
上に書いてありますように、レントゲンも見せてもらえず。
こちらが説明を求めているのに、全然話をしていただけなかった
次第です。



>ただ、説明によって余計に不安になって精神的にも不安定になってしまう方の場合には説明するタイミングを慎重に選ぶ必要がありますので、担当医の先生がどういうつもりかによって判断がわかれます。

それは、こちらも承知しております。
確かに手術前は不安もありますが、この手術はこんな風に難しいのでとリスクの説明を受けて納得した上で受けたなら問題はなかったと思っております。

とにかく先生の言う事は、抗生物質の投与と投薬のみで歯の清掃もやらず、上顎洞炎でも副鼻腔炎でも呼び名はどうでもいいのです、なぜこうなってしまったのかご自身で分っていながら私に説明せず逃げるような対応をしたと言う事を、他の先生はどんな風に思うのか聞きたいのです。

入院中に、説明を受ければこちらも納得できたと思います。
それでなければ、こんな辛い思いをしてお金をかけて手術などしなかったと思います。

タカタ先生様

ご回答ありがとうございました。
参考になりました。




まだ 回答していただける先生がいましたら追加の返答をおまちしております
よろしくお願いいたします。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-05-24 19:51:50
優希さんこんばんは

確かに説明不足です。

しかし膜が破れた為に上顎洞炎が起きたかどうかは不明です。
サイナスリフト上顎洞骨造成を目的とした処置ですから、洞粘膜が破れてしまった場合、期待された骨造成は失敗する可能性が高いです。


粘膜が破れなくてもこの手術を行なえば上顎洞炎を起こす可能性はあります。
とくにもともと慢性の上顎洞炎があったり、上顎洞と鼻腔をつなぐ自然孔が閉塞してしまった場合などです。

喫煙者は洞粘膜が健康な状態とは考えにくく、やはりしばらく禁煙する必要があったと思います。
この点についても説明不足でしょうか。


逆に自然孔が正常で洞粘膜(繊毛上皮)が正常に働いていれば、上顎洞炎にはなりませんし、なったとしても一時的で、2週間程度の投薬で改善することが普通です。

自然孔が詰まりやすい人は、例えば微中核に湾曲がある人などは自然孔が塞がりやすいとされています。




術後の口腔内の清掃ですが、どの様なタイプのインプラントが埋入されたか解らないので定かではありませんが、体内に埋め込まれた部分の清掃は出来ませんから、術後の消毒と行っても傷口は閉鎖してなければするかもしれませんが、歯磨きはしないと思います。
他の残っている歯の歯磨きは患者さんの仕事ですから。


起こってしまった上顎洞炎に対しては、投薬と場合によっては耳鼻科では内視鏡で自然孔を拡大する様な処置を行ないます。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-05-24 20:06:26
サイナスリフトをするたびにCTを撮りますが、実は、術後に上顎洞底粘膜が肥厚するケースは非常に多いです。

術後2〜3日して撮影してみれば(当然左右が比較できるCTでないと意味ありません)、半数近くは肥厚しています。

ま、粘膜を弄繰り回してますから炎症は起きて当然でしょうね。


で、その後も撮り続けると・・・2〜3週間したら元に戻っています。
一過性のものですね。




P.S


あれだけ書いて

>ご回答ありがとうございました。
>参考になりました。


の一言だけってのもちょっと寂しいなぁ・・・

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 優希さん
返信日時:2011-05-25 14:30:34
尾崎先生様 ご返答ありがとうございます

>確かに説明不足です。

>しかし膜が破れた為に上顎洞炎が起きたかどうかは不明です。
サイナスリフト上顎洞骨造成を目的とした処置ですから、洞粘膜が破れてしまった場合、期待された骨造成は失敗する可能性が高いです。

失敗する可能性が高いのですね。
その説明を受けておりません…



>粘膜が破れなくてもこの手術を行なえば上顎洞炎を起こす可能性はあります。
>とくにもともと慢性の上顎洞炎があったり、上顎洞と鼻腔をつなぐ自然孔が閉塞してしまった場合などです。
>喫煙者は洞粘膜が健康な状態とは考えにくく、やはりしばらく禁煙する必要があったと思います。
>この点についても説明不足でしょうか。

喫煙の期間をおかないと手術できないとの説明も受けていません

もう少し自分でも、勉強してからインプラントを入れるべきだったと後悔しても仕方ないのですが…


しかし、尾崎先生にやはり説明不足ではと言っていただき自分がおかしいのではなく、やはり先生の説明不足もあったのだと思い少し納得いたしました。
ありがとうございました。




タカタ先生様

>P.S


>あれだけ書いて
>ご回答ありがとうございました。
>参考になりました。


の一言だけってのもちょっと寂しいなぁ・・・


申し訳ありません 嫌な思いをされたのであれば失礼いたしました。
確かに 大変な思いをされて書いて下さった事はとても感謝しております

少し難しく、返答ももう少し長く書けば良かったですね…
言い訳ですが、今がとても辛くて先が見えないので少し疲れまして、お礼だけ言っておけば良いかなと思ってしまいました。
大変失礼いたしました。

お気を悪くされたのであれば、本当にすみませんでした。

ご回答下さった 先生全員に感謝しております。
ありがとうございました。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-05-25 15:35:06
違う違う! 
そうじゃなくて、「説明が分かりにくかった」のか「分かった」のか「もっと知りたいことが・・・」とかのリアクションがあると、もっとハートに火がつくなぁ・・・と、それだけなんです(^^ゞ

気を悪くしたのではありませんから




タイトル インプラント手術の際シュナイダー膜が破れた。説明不足に不信
質問者 優希さん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラントに関するトラブル
歯医者への不信感
歯医者への不満・グチ
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
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