根管治療が必要だと思える状態だが帰国まで1ヶ月間 (スイス)

相談者: macchaichigoさん (26歳:女性)
投稿日時:2011-05-29 10:33:54
こんにちは、現在スイスに留学中で来月の23日に帰国予定の者です。

帰国まで1カ月を切った5月25日ごろから、左下奥の7番(レジン治療済み)が冷たいものがしみる、かむと少し痛い、何もしていない時も疼くような違和感が出る場合がある、といった症状が急に出始めました。

見た目にも、レジンの周囲に黒い線上に虫歯があるのがわかります。


熱いコーヒーなどを飲んでも痛みはないのですが、これはレジンに疎外されて患部まで熱いものが達しないせいなのではないかと疑っています。

歯磨き後のデンタルリンスでのうがいをすると誘発痛?と思われる症状や、食後や夜には疼くような違和感があり、自発痛かと思っています。
(痛みどめは必要なく、今の時点では夜も熟睡できます)

過去2回ほど治療した歯なので、歯髄にまで菌が達してる可能性が高く、抜髄は免れないかと諦めています。



月曜日に歯科(スイスは異様な請求額を誇るため、隣国のフランスに行きます)の予約を入れたのですが、こちらでは歯科治療は保険対象外のため、根幹治療などを行うと5−10万円ほどの金額が予想されます。
ですので、最低限の応急処置ですませたく思っています。

最悪の場合、治療は受けず、痛みどめで急場をしのぎ、神経が壊死するのを待つという手段も考慮していますが、できるだけ歯の寿命を延ばしたいのが本音です。


そこで質問なのですが、根幹治療が必要な歯に対して、一か月の間で良いので、一時しのぎになる治療で、できるだけリーズナブルなものは何でしょうか。

もしくは、ここで中途半端な治療を受けると結局は歯の寿命を縮める(根幹治療が失敗する可能性?)ので、治療は受けないほうが良い、といったご意見でもかまいません。


もちろん、診療してもらって神経が無事であるなら、虫歯部分除去とレジン充填といったC2治療レベルのことをお願いするつもりですが、症状から考えるとその可能性は低い気がします。


また、フランスでの治療なので、体験談などもお聞かせ願えれば幸いです(特に受けた治療と費用など)


回答 回答1
  • 回答者
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-05-29 11:05:52
根幹治療が必要な歯に対して、一か月の間で良いので、一時しのぎになる治療で、できるだけリーズナブルなものは何でしょうか。

確かに歯髄炎かもしれませんね。
有る程度の軟化牙質を除去してセメントで仮封する処置がありますが歯科医院でしか受けれません。



>中途半端な治療を受けると結局は歯の寿命を縮める(根幹治療が失敗する可能性?)ので、治療は受けないほうが良い

個人的には正しいと思います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-05-29 11:08:24
もしmacchaichigoさんのような方が見えたら歯髄炎を疑います。

どのタイミングで治療するかは患者さんの希望を聞きますが、何時痛くなって抜髄しなければいけなくなるかは全く分かりません。

もし歯髄炎なら神経が壊死してくれる可能性より自発痛が出て我慢できなくなる可能性の方が高そうです。


とりあえず日本の主治医に連絡して6月23日あるいは24日に予約を入れられたらいかがでしょうか?



>最低限の応急処置ですませたく思っています。

CRを除去して歯髄鎮静薬をいれる方法がありますが、そういう方法をフランスで通用しているかどうかは分かりません。
入れたら逆に激痛になる可能性もあります。

抜髄して1月持てば一回だけの治療で日本の歯科医に引き継ぐ方法もあるかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: macchaichigoさん
返信日時:2011-05-29 11:46:14
先生方、お早いご返信ありがとうございます。
何点か質問よろしいでしょうか。

>細見先生 

>確かに歯髄炎かもしれませんね。
>有る程度の軟化牙質を除去してセメントで仮封する処置がありますが歯科医院でしか受けれません。

これは神経には手をつけない、ということですよね?
そうなると、神経にまで虫歯が達していた際、治療後に歯髄炎の痛みが発生する可能性は高くなりますか?



>柴田先生

>もし歯髄炎なら神経が壊死してくれる可能性より自発痛が出て我慢できなくなる可能性の方が高そうです。

説明が不足していました。
自発痛が出てからは、痛みどめを服用し、それから壊死を待つつもりでした。

以前にも自発痛と抜髄の経験があるので、軽い痛みどめでは効かなくなる可能性は考慮しています。
ただ、以前は自発痛が出てからすぐに歯科に行ったので、その時の歯(左下6番)は現在無事に5年経過しています。


心配なのが、今問題の歯が壊死まで至った場合、根幹治療の成功率が下がるのではないか、ということです。

また、一般的に自発通の症状(激痛)が出てから壊死に至るまでは最大でどれくらいの期間がかかるでしょうか。



>CRを除去して歯髄鎮静薬をいれる方法がありますがそういう方法をフランスで通用しているかどうかは分かりません。
>入れたら逆に激痛になる可能性もあります。

この場合の治療は削る+投薬+CR再補填の3段階ですか?
また、歯髄鎮静薬が逆に痛みを引き起こすのですか?
その場合、例えば神経を殺す?薬を入れる、といった手段はありえるでしょうか。



>抜髄して1月持てば一回だけの治療で日本の歯科医に引き継ぐ方法もあるかもしれません。

>>中途半端な治療を受けると結局は歯の寿命を縮める(根幹治療が失敗する可能性?)ので、治療は受けないほうが良い

> 個人的には正しいと思います。

とおっしゃる細見先生と見解が分かれるのですが、個人的には抜髄にはかなりのコストがかかるのと、引き継ぎで失敗するんじゃないか、と後ろ向きです。



>とりあえず日本の主治医に連絡して6月23日あるいは24日に予約を入れられたらいかがでしょうか?

今日は日曜で日本の主治医がお休みなので、明日にでも予約するつもりです。

日本での治療について伺いたいのですが、大学病院などの大きな施設のほうが根幹治療には適しているでしょうか。



お忙しい中ご返信どうもありがとうございました。
長文にて失礼します。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-05-29 12:20:56
>有る程度の軟化牙質を除去してセメントで仮封する処置があります

同時に歯髄鎮静薬を入れる方法です。



>一般的に自発通の症状(激痛)が出てから壊死に至るまでは最大でどれくらいの期間がかかるでしょうか

あまりそういう研究はしないでしょうし、自分なら経験したくない話なのでおすすめはしません。
人間の感じる痛みの中で三本の指の中に入る痛みだそうですから。



>細見先生と見解が分かれるのですが、

見解の相違ではなく「中途半端な治療」の受け取り方の違いではないでしょうか?



>個人的には抜髄にはかなりのコストがかかるのと、引き継ぎで失敗するんじゃないか、と後ろ向きです。

コストに関しては書かれた通りだろうと思います。

ただ歯医者が行なう感染根管処置の多くは引き継ぎも情報も何もない状態から始まるほうが多いので。
自院でした根管治療以外はほとんどそうです。


大学病院と全くの個人開業医は一人の歯科医が治療すると思います。そうすると能力の差が結果の差になって出てきそうです。
複数の歯科医がいる歯科医院は担当医制だと同じですね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: macchaichigoさん
返信日時:2011-05-29 18:08:27
柴田先生、

お答えありがとうございました。
基本的にお二人の見解は同じということで理解しました。


現時点での私の考えは以下の通りです。

・現時点無難と思われるのは、神経摘出と充填を行ってひと月持たせる。
クラウンなどは作らない)

・または、神経摘出せず鎮静剤と仮充填(セメント)のみ行う。
(これは自発痛が出る可能性あり)

・どうしようもない場合(根が複雑に分かれていてひと月の治療では対処しきれない、または経済的な理由など)、治療を受けず痛みどめで帰国までしのぐ。
(この場合、神経が壊死して溶け出し歯茎がはれる危険あり)



何か私の認識不足、アドバイスなどありましたらご指摘いただけると幸いです。

昨晩かなり強い疼きが出てきたので、これは激痛が目の前だと思われます。
正直恐ろしくてしょうがありませんが、不十分な治療(左下奥7番なのにCR充填された、写真が撮れたので添付します、銀のクラウンの後ろの歯です。見づらくて恐縮です)と定期診察を怠ったためと諦めます。

あとは自発通が強くないことを祈るばかりです。


お忙しい中、お二方ともご返信ありがとうございました。
明後日、経過報告いたします。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: macchaichigoさん
返信日時:2011-05-31 21:27:24
柴田先生、細見先生、

先日はご回答ありがとうございました。


昨日歯医者に行きました。やはり海外での根管処置は不安が残るのと、時間的にも厳しい(帰国まで1カ月を切っている)ため、応急措置として根菅治療はせず、セメント仮充填をしてもらいました。

今のところ、夜間の疼きと不快感は増してきましたが、それ以外はほぼ無痛です。


病状がどうなるか予断を許しませんが、23日の日本での処置までなんとかしのげることを祈っています。

お忙しい中ご回答くださって本当にありがとうございました。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-05-31 22:03:56
後は家族にメールして予約をしてもらえば余分な電話代がかかりません。

実は今日ケンタッキーから同じ方法でおみえになりました。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: macchaichigoさん
返信日時:2011-05-31 22:16:03
柴田先生、

ご返信ありがとうございます。
先日、家族に頼み、帰国日の23日夕方に、私が子供のころ通い、母が何度か根菅治療を受けて成功している歯医者さんに予約を入れました。


帰国までにはこちらで論文審査や提出物もあるので、それまでなんとか持ってくれることを祈ります。
さいわい大学がお休みに入り、出かける用事が無くなったので、家でおとなしくしていることができます。少しでも激痛の発生日が遅れるよおう努力します。

どうしようもない場合(神経が炎症を起こし、夜中にがんがんする痛みがある)は、歯医者で穴をあけてもらう一時的な処置も検討しています。



海外にいると、日本の歯科医療にどれだけ自分が支えられていたか認識できます。

相談に乗ってくれる先生方がいらっしゃるだけでずいぶんと心安らぎました。

インターネットではお礼を申し上げることしかできず、歯がゆい(文字通り身も心も)ですが、かさねがさね、アドバイスありがとうございました。



タイトル 根管治療が必要だと思える状態だが帰国まで1ヶ月間 (スイス)
質問者 macchaichigoさん
地域 海外
年齢 26歳
性別 女性
職業 大学生・短大生・専門学生
カテゴリ 虫歯、知覚過敏の痛み
根管治療の治療法
スイス
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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