歯が割れている場合、保険で仮の詰め物でなく被せ物はできないのか?

相談者: あくとさん (36歳:男性)
投稿日時:2011-06-02 04:34:42
こんはんわ。
今行っている歯の治療方針についてご相談させて下さい。


五年ほど前に虫歯の治療を受けて詰め物銀歯?)をしていた歯がうづきだし2ヶ月程我慢していたのですが,寝ていても痛みで目も覚める程になってしまい3ヶ月程前から治療を始めました。

治療始めにレントゲンを取って貰い、その後詰め物を取り除き治療後薬を詰めて仮の詰め物をしてしばらく様子を見ていきましょう。
との事でした。

不思議な事にあれほど痛かった歯がうそのように痛みがなくなりました。


いい歯医者さんにあたったなーと感謝してました。
その後は仮の詰め物を開けて掃除してを1ヶ月半1、2週間の間隔で行っていました。

自分の感覚ではもう痛みもなく、もうそろそろセメントの仮の詰め物ではなく治療を終えたい、本物の詰め物を作って欲しいと伝えたところ、

「レントゲンをみるとうっすらと黒い線が見える。
ひびが入っている可能性があるのでこのまま本物を被せて何かあった場合、同じ箇所を治療してはいけない法律があるので治せなくなってしまうんですよ。」

とおっしゃたので、え?っと じゃー詰め物した後に中が虫歯になっても治療出来ないんですか?

「そうです。だから様子を見ていきましょう。」

と。
誰の為の法律なんだと思いながらも半分脅し文句に近く、先生の意図が見え隠れしている印象を受けましたが、指示に従いまた1ヶ月程同じ治療をしていました。

その間は最初に治療してくれた院長ではなく若い先生に変わりました。
その先生にも

「様子をみていこうというがどういう状態なら治療完了してもらえるんですか?」

というと、口を濁す感じでまだ化膿してますと。
いやいや結構期間たってるし、当初の痛みの本はないよっ〜って
おまいましたが次回も通院した所、割れちゃってますね、これだと根の治療をしても意味がないとの回答

じゃーだんだんひどくなって最近割れたって事ですかというとそうではないというので、院長は最初確かに可能性があるとはいってたけどわれてるとはいっていない

ましてや目視レベルではわからなかったはずといったので若い先生は院長に大慌てで相談しにいき、院長曰わくほぼ間違いなくわれていると思われる、このまま本物の詰め物をすると怒られると最終的には歯を抜かないといけない、ブリッジか見た目をきにするなら1本30万の歯にかえるしかない

今は痛みもなくつかえている歯なので駄目になるまでは人間心理敵には使っていきたいじゃないですか

ナノで駄目になるまで仮の詰め物でやっていきましょう
今回は固めのセメントにしてさしあげます


と以上があらましです。長文駄文にお付き合い有難うございました。

でおききしたいことは


1 そのような法律があるのでしょうか

2 ひびのある可能性のある歯をセメントのような削れやすい素材で穴を塞いでるだけですと、逆にひびが進行してしまう気がするのですが如何でしょう

3 医師の見解としてこの治療方針はだとうですか

4 後、あらましを見た率直なご意見お聞かせ下さい


何分医療に関する知識が少ない為、疑心暗鬼になってしまい不信感がつのってしまっています。
どうか宜しくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-06-02 07:02:21
おはようございます。

割れてしまった歯の対応はなかなか難しいものがありますね・・


1.3.4.について。。。およそまとめての回答になります。

法律というか健康保険で治療をお受けになるという事は、治療する側はその規則に準じた方法で、決められた材料の中から治療をしなくてはなりません。
また、きちんと治すよう努めなくてはなりません。

治療をお受けになる方は、それらのルールに則って治療に臨まなければなりません。


この事を踏まえ考えると、根にヒビの入ってしまった歯(歯根破折)は保険での治療方法は抜歯に限られます。



不測の事態で補綴した歯を2年以内に再治療となってしまった場合には、その被せ物などの補綴物入れ歯を除く)の費用は治療する側が負担する事になっています。

という事は言い換えると、2年持ちそうにない予測が立つのであれば被せるべきではないというのが健康保険での治療方針になるため、そのような判断となったのではないかと推測します。

確かに言い方によっては「何故?」というふうになりがちな部分ですね。



2.についてですが、どのような方法でもヒビが入った歯の割れは進行してしまう事がほとんどです。

まだ完全に割れてはいない時は、見かけ上被せたり出来そうに見えるのも事実なので、何となく方法は無いものかと考えてしまうのは皆様同じです。
あくとさんに限った事ではありません。


ただ前述の通り、保険上の義務があるためこのような歯を温存する場合には自由診療として今後治療を進める事となると思います。

ただ自由診療であると必ず保存できるというものではありませんので、現状に応じた方法をよく説明を受けてから着手に踏み切るべきでしょう。


ご参考になさって下さい。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-06-02 08:10:13
おおよそは田中先生と同じなんですが


保険制度は法律よりもっとイージーな課長通達のような厚労省の課長の一言で内容が変わることがあります。


2 あくとさんが言われる事も分かりますが、セメントの中には接着性を持っていて亀裂に使われる材料もあります。


3&4 保険診療内という条件を守りあくとさんの希望が

>今は痛みもなくつかえている歯なので駄目になるまでは人間心理敵には使っていきたいじゃないですか

ということであれば、自分もそうするかもしれません。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-06-02 10:18:02
なかなか難しいですね…。


>1 そのような法律があるのでしょうか

法律と言うより「保険診療のルール」ですね。
おそらく担当の先生は「国(行政)によって決められている事」を「法律」と表現されたのではないかと思います。

ざっくり言えば

「同一医療機関において、一度治療した歯を短期間にやり直す場合
 保険請求できない」

と言うルールですね。


ですから、歯科医院側としては短期間でやり直しになる場合には保険での診療報酬は得られません。

万が一、やり直す場合には

 やり直しにかかる費用を歯科医院側が負担する
 自由診療として患者さんに負担してもらう

と言う事になります。

また、保険を使うための「裏技」としては「医療機関を変える」と言う事になります。
(保険財政を圧迫するのであまりお勧めはできませんが…)



>誰の為の法律なんだ

国民のための法律ですね(笑)。

健康保険と言うシステムは「最大公約数的な考え」によって作られています。

なので

>じゃー詰め物した後に中が虫歯になっても治療出来ないんですか?

「キッチリした診断でキッチリ治療されていればそんな事はあり得ないでしょ〜
 だから、短期間でやり直すなんて想定してないんですよ〜」

と言うのがお役人さんの決めたルールです。


なので「割れて抜歯になる可能性がある歯(と言う診断)」に「最終的な詰め物をする」と言う治療は想定されていません。



ご理解いただけましたでしょうか。




>2 ひびのある可能性のある歯をセメントのような削れやすい素材で穴を塞いでるだけですと、逆にひびが進行してしまう気がするのですが如何でしょう


柴田先生の書かれておりように接着性の材料であれば「ヒビの補修」を可能とする場合もあります。



>3 医師の見解としてこの治療方針はだとうですか

上記の通りです。

「保険のルール(お役人さんの決めたルール)」と「医学的に正しいか?」「患者さんの心情に配慮しているか?」とは少し次元が異なります。

一応、保険のルールは医学的根拠に基づいて作成されてはおりますが、近年の材料開発、歯科医学の進歩に追従できているとは言い難いのも事実です。

また、上述したように「最大公約数的な考え」で決められている事ですから「個々の患者さんの経済状態や心情について」までは考慮されていません。


なので「保険のルールに従う」と言う事であれば担当医の見解は妥当なのだと思います。



>4 後、あらましを見た率直なご意見お聞かせ下さい

上記の内容を御理解していただいたうえで(多分に私見も入っておりますが)、

 1 最も大切なのは破折の診断である
 2 担当の先生の診断を信用する
 3 別の歯科医にセカンドオピニオンを求める

となるでしょうか。
その上で

 4 駄目になるまで仮の詰め物でやっていきましょう
 5 別の治療法を模索する

と言う事になるのではないでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: あくとさん
返信日時:2011-06-07 13:18:32
お疲れ様です。
返信が遅くなり申し訳ありません。

田中先生 柴田先生 タイヨウ先生
親切丁寧なご回答ありがとうございました。


先生方のご意見を聞いていると、そのような保険制度があり、それに基づいて診療して下さっているようですね。

ただ、自分が気になったのは、レントゲンを取った際に、うっすら影が見えるとの事で自分も見させて頂いたのですが、素人目には糸のような線が歯の長さの5分の一あるかな?(レントゲン写真はA4サイズ位)って感じで、先生も可能性があるが問題がなければ使っていこう的な感じだったのですが


それが、ある日突然若い先生が目視で割れちゃってますね発言をされたので(前述のとおりですが)

自分の感覚的には治療が長いとうるさいから、もう抜いちゃってブリッジか、インプラントにしちゃえって方針転換したのかと思いました。



そこで質問ですがひびが入っている可能性があるものに対しても

田中先生の言われる
>根にヒビの入ってしまった歯(歯根破折)は保険での治療方法は抜歯に限られます

に相当してしまうのでしょうか、歯は腕などの骨とは性質が異なるのでしょうが、腕のひびだとギブス等で固定して骨が付くのを待ちそうですが、歯に関してはそのようにはならないでしょうか。

素人考えでなんとかいいほうがないかといろいろ思い巡らせてしまいます。


再三質問ばかりで申し訳ありません。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-06-07 13:35:55
ヒビが走っている向き、長さによって進む道が絡んできます。

縦方向にヒビが入っている場合、かなり根尖側まで破折が走っていることが多いです。

とりあえず、見える範囲のところをひっつけたとしても結局抜歯に至ることが多い様な気がします。


歯と骨は違います。
なので、「腕のひびだとギブス等で固定して骨が付くのを待ちそうですが、歯に関してはそのようにはならないでしょうか。」

と考えられるかもしれませんが、まず、無理ですよ。

回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-06-07 15:18:46
田部先生も書かれているように

>、歯は腕などの骨とは性質が異なるのでしょうが、腕のひびだとギブス等で固定して骨が付くのを待ちそうですが、歯に関してはそのようにはならないでしょうか。


残念ながら歯と骨は違います。

骨は常に代謝が起きており、傷が付いても修復されますが、一度作られた歯は修復されません。




タイトル 歯が割れている場合、保険で仮の詰め物でなく被せ物はできないのか?
質問者 あくとさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療その他
歯医者への不満・グチ
その他(保険と保険外)
歯根破折
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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