仮歯まで順調だったがセラミック冠を装着後に激痛。処置に問題?

相談者: かいとうさん (29歳:女性)
投稿日時:2011-06-12 03:46:52
7〜8年前、
セラミッククラウンにした左下5番を今回、他の歯のセラミック治療と併せて新しく入れ直すことにしました。

この歯は特に問題があったわけではありませんが周りの歯とバランスを合わせるために治療しました。

元々神経のある左下5番ですが仮歯の段階までは良好で全く異常は無かったのですがクラウン装着後から間もなく咀嚼時に激痛が走るようになりました。
今は歯茎も腫れています。

数日後、歯科医師レントゲンを撮り、

「神経には問題ない」

との見解で歯科医師の判断で、マウスピースを作りましたがそれを試みるものの、痛みは一向に治まりませんでした。

装着から10日後、痛みが消えないので一旦クラウンを外すことになりました。

その時も再度レントゲンを撮り、やはり神経に異常は見られないという事でしたが歯科医師から

「一旦仮歯に戻して様子を見てそれでも痛ければ、神経を抜くことになります」

と言われました。

再び仮歯に戻した今は痛みがひどくなっているように感じます。
柔らかいものでも噛めなくなってしまいました。

クラウン前の仮歯の段階まで、何の痛みもなく順調だったのにクラウンを被せてから痛み出したことに対して歯科医師は

「原因が全く分からない」

と言いますがこのサイトの色々な投稿を拝見して、症状や痛みの感じから歯髄炎にかかってしまったのでないか?
と思うようになりました。

再治療前のクラウンも、痛みを感じたことは1度もありませんでしたし、仮歯まではとても順調だったことからクラウンを被せる際の処置が問題だったのでは?と疑心暗鬼になり、落ち込みます。

こういった場合、どういう状況が考えられますでしょうか?

歯科医師に

「クラウン被せてすぐ外す方はそういない」

と言われ、精神的にも憂鬱です。
原因が分からないと言い続けながら

「痛みが続くようなら神経を取る

と言われたことに対して納得できません。
歯科医師は自分の処置に関して何の問題も無かったと主張するのでとても自分の意見を言いづらい雰囲気があります。

歯科医師に対し、どのように自分の気持ちを伝えるのが良いのか私の歯の状態はどのような可能性が高いのか考えを頂けたら幸いです。

よろしくお願いいたします。


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-06-12 10:48:12
ご相談ありがとうございます。


>どういう状況が考えられますでしょうか?


お話だけではお口の中の状況が詳しく分かりませんが、そのような痛みが出る原因はいくつか考えられます。

ご想像よりも簡単ではなく、専門的なことは長くなりますよ。


1.かぶせ物を外すだけで歯はダメージを受けます。
2.健康な歯は何度も削れば必ずダメージを受けます。
3.かぶせ物を外す、仮歯を付ける、本物を付ける、それらを付けたり外したりする、これによってもダメージを受けます。
4.歯がむき出しになったときに、唾液の汚染を受けて感染する。
5.本物を付けるときの処理で注意しないとダメージを受けます。
6.噛み合わせの微妙な不調和でダメージを受けます。
7.以前の治療の時にむし歯が中に残っていた。
8.今回もそのままになってしまった。
9.歯の治療の泥沼に落ちる入り口を選んでしまった。


それらの対策が全てなされていれば、安心ですが、それでも痛みが出てしまうこともあります。

その対策とは、もし、一生歯を残すためならば、必須となります。

しかし、そんなことまでは目的ではなく、単純にかぶせ物を入れたいとか白くしたいだけならば、そんなことまでする必要はなく、できるだけ省略して説明もなく、その場は早く・簡単に・楽に・安く、治療してあげましょうという考えもあるようです。
それもメリットはあり、結果良ければどちらもOKです。


対策、

1.かぶせるほどたくさん削ってしまったこと自体、大きなリスクを背負った治療ですから、一生のうちには何度もやり直さない覚悟の治療が必須となります。

2.むし歯になっても一生歯を残す原則の一番目、できるだけ歯を削らない治療をまず選択することです。
かぶせ物ではなく、詰め物できれいに、また一生歯を守れないかを考えることです。

くりかえし歯を削ればダメージが重なり、その結果神経を抜く羽目になることは普通のことです。

3.このステップをできるだけ少なくすること、時間も減らすことが肝要です。

4.歯が裸になったときには、治療物をどうするかという作業も大事ですが、歯の表面を守ることを必死になって治療しなければなりません。
唾液が一寸でも付けば、取れません。
細菌が混じっていれば、感染します。
従って、弱い部分がむき出しになる治療となりそうなときは、唾液の中の細菌を検査したり、少なくとも予防治療細菌数を安全になるまで減らしてから外す段取りも必要になります。
きれいな中で治療すれば安全ですが、周り充細菌うようよの中では守りきれません。

5.歯はデリケートです。
細菌感染以外に、温度や乾燥や接着剤の刺激、また各種汚染による接着効果の妨害がありえます。

6.歯はデリケートです。
髪の毛一本ほどの噛み合わせ異常があっても感じるほどです。
またかぶせ物を外しただけで歯は動きます。
両側の隣との間、噛み合う相手との間、そしてもう元通りには戻りません。
その一本が狂えば、両隣も上の歯も動きます。
そしてその隣も、そしてそのまた隣も、つまり最大となれば全部動きます。
仮歯の精度も関係します。
従って、かぶせ治しはとても慎重に進めます。
できるだけ、まとめた一度にはしたくないほどです。
またもし歯周病があっても自覚はしませんから、そのままになっていたり、麻酔の方法も間違えると、微妙に狂いが出ます。

7.むし歯になっても痛くないことも少なくありません。
見た目にも健康な部分と区別が付かないこともあります。
残っていたのかもしれません。
したがって一生歯を残すためには、むし歯の取り残しの検査を繰り返してから確認します。

8.外したときに検査をして確認することが必要です。

9.基本的なことで言えば、削る歯の治療では決して元通りにはならないことを知っていただくことが大切です。

物をお口の中に入れる買い物をすると考えるのか、医療として考えるかの違いがあります。

買い物なら、その場で店員さんのアドバイスを受け(歯科医院でもこれをカウンセリングと間違って使っているところもあるようです)、電話やネットで値段を調べて、近いか行きやすい便利なところで、皆がしていて良く聞く普通の方法で、さっさと終わらせることがしゃれているのかもしれません。

したがって、もし健康のための医療をお望みであれば、元通りに治せない治療はできるだけしないことです。

一生歯を残す原則は、削らない・神経を抜かない、です。
この約束を守れる治療だけを選択する知識が必要です。





歯科医師に対し、どのように自分の気持ちを伝えるのが良いのか


歯の治療の目的は、白くするだけとか痛みを止めるだけの他に、一生歯を残すためも加える健康のための医療があり、ご自身でまず気持ちを整理してからご希望を伝えることが最初のことと思います。

整理したあとで、静かな気持ちで礼儀を尽くして、お互い真摯に語り合えるように進められれば理想的です。



>歯科医師は自分の処置に関して何の問題も無かったと主張するのでとても自分の意見を言いづらい雰囲気があります。


相手も人間、治療に当たっては信念や信条をお持ちと思います。
それをどちらが尊重するかの判断はご自身で決められます。
相手を変えることは非常に困難です。
ご自身を変えることはできます。

その先生をご担当の先生にお選びになったご自身の気持ちが基準となります。


>私の歯の状態はどのような可能性が高いのか考えを頂けたら幸いです。

>「痛みが続くようなら神経を取る」と

そういう後診断が出たならば、そうなりそうです。
ご担当の先生が一番良く状況をおわかりになる立場におられるからです。


もう一度お気持を整理して、ご納得のいくまでご相談されることをお勧めいたします。

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2011-06-12 11:31:29
痛みの出現は、クラウン装着後スグ(装着した直後)でしょうか?
その日の夜中、若しくは翌朝早くということだったのでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かいとうさん
返信日時:2011-06-12 13:40:14
さがら先生


ご意見頂き、ありがとうございます。
ありがたく、参考にさせて頂きます。



藤森先生

ご質問ありがとうございます。

装着から24時間は左側で噛まないようにと言われていたので、その日は痛みは感じませんでした。

翌日24時間経過後、噛めるようになってから噛んだ途端、痛みが出るようになってしまいました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: かいとうさん
返信日時:2011-06-13 17:29:19
その後先生との約1時間の話し合いのもと神経を取る事を決めましたが無償でやってくださるとのことでした。

ご回答ありがとうございました。



タイトル 仮歯まで順調だったがセラミック冠を装着後に激痛。処置に問題?
質問者 かいとうさん
地域 東京都下
年齢 29歳
性別 女性
職業 主婦
カテゴリ 歯科治療後の歯の痛み
オールセラミック(陶器の被せ物)
クラウンを被せた後の痛み
歯医者への不信感
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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