根管治療後の被せものについて(カナダ)
相談者:
ピオニーさん (34歳:女性)
投稿日時:2011-06-12 14:43:28
はじめて投稿させていただきます。
1月ごろから左下6番付近の鈍い痛みがあったり、冷たい水がしみたりしておりましたが、レントゲン上虫歯の所見がない、ということで、日本では知覚過敏としての対応で何か薬を塗ってもらいました。
その後主人の仕事の都合で、カナダに4月から滞在していますが、痛みがひどくなり、結局6月第一週に左下6番の抜髄の処置をし、2−3日おきに根管の清掃などを2回した後、先週木曜にコア(白いのでたぶんレジンだと思われます)を詰めた状態です。
主治医からは、この上にクラウンを被せる事もできるし、オンレーにすることもできる、素材も何でも大丈夫、と言われました。
すっかり何か被せるつもりで話をききましたが、こちらのサイトで残存歯質の量によっては、詰め物だけで済ませる事もできる、と知って、来月日本に帰国予定があることと、カナダの治療費が高い事もあり、以下の事を教えていただきたいのです。
@ 現在のコアが詰まった状態(見た目には普通の虫歯治療後の歯と変わりありません)で、経過観察したほうがいいのか。
根管治療後、コアをつめる前に歯を見た所、残っている部分は高さは十分あり、全体に2〜3mm程度の厚さもあるようでした。
チクワのようにぽっかり穴が開いていました。
(あまりに治療期間が短かったので、今後の歯根の炎症などが起きてしまわないか心配です。
被ってしまうと治療がやりにくいのではないでしょうか)
A もし被せ物が必要で、時間を置く事で感染などの可能性があるなら、ここで被せ物をしようかと思っていますが、オンレーとクラウンのメリット、デメリットがよくわかりません。
オンレーの方が歯質が露出している分、今後虫歯になる確率が高いのでしょうか?
お手入れが大変、などの問題もありますか?
(オンレーの方が歯質を削る量が少ない、とだけ言われました。
どちらを被せても自費なので、値段は10万円くらい掛かってしまいます…)
B なにを被せるにしても、お勧めの素材はありますか?
以前に左上4、5番も同じ経過でクラウンになり、5年後位に根先病変がみつかり、カナダで再治療をしました。
その時に5番は古いクラウンを外した時に「折れていた」といわれ抜歯しています。
古いクラウンは日本で装着したメタルボンドでした。
また同じような事が起こるのが心配です。
自分の歯がもろいのか、素材が原因しているのかわかりません。
奥歯なので、見た目にはこだわりはありませんが、長く持つもの、ほかの歯に影響の少ないものを選びたいと思っています。
C 根管治療と被せ物は基本的には同じ所でやってもらった方がいいかとは思いますが、日本とカナダを比べた場合、技術的な違いはあるのでしょうか?
日本にはひと月ほど滞在予定で保険にも入ったままです。
日本に帰ってから被せものだけすることもできるかと思うのですが、値段を抑えられる以外になにかメリットはあるでしょうか?
以上です。
言葉の問題もあり、うまく主治医と意思疎通できず、不安に思っています。
長くなってしまいましたが、ご回答よろしくお願いいたします。
1月ごろから左下6番付近の鈍い痛みがあったり、冷たい水がしみたりしておりましたが、レントゲン上虫歯の所見がない、ということで、日本では知覚過敏としての対応で何か薬を塗ってもらいました。
その後主人の仕事の都合で、カナダに4月から滞在していますが、痛みがひどくなり、結局6月第一週に左下6番の抜髄の処置をし、2−3日おきに根管の清掃などを2回した後、先週木曜にコア(白いのでたぶんレジンだと思われます)を詰めた状態です。
主治医からは、この上にクラウンを被せる事もできるし、オンレーにすることもできる、素材も何でも大丈夫、と言われました。
すっかり何か被せるつもりで話をききましたが、こちらのサイトで残存歯質の量によっては、詰め物だけで済ませる事もできる、と知って、来月日本に帰国予定があることと、カナダの治療費が高い事もあり、以下の事を教えていただきたいのです。
@ 現在のコアが詰まった状態(見た目には普通の虫歯治療後の歯と変わりありません)で、経過観察したほうがいいのか。
根管治療後、コアをつめる前に歯を見た所、残っている部分は高さは十分あり、全体に2〜3mm程度の厚さもあるようでした。
チクワのようにぽっかり穴が開いていました。
(あまりに治療期間が短かったので、今後の歯根の炎症などが起きてしまわないか心配です。
被ってしまうと治療がやりにくいのではないでしょうか)
A もし被せ物が必要で、時間を置く事で感染などの可能性があるなら、ここで被せ物をしようかと思っていますが、オンレーとクラウンのメリット、デメリットがよくわかりません。
オンレーの方が歯質が露出している分、今後虫歯になる確率が高いのでしょうか?
お手入れが大変、などの問題もありますか?
(オンレーの方が歯質を削る量が少ない、とだけ言われました。
どちらを被せても自費なので、値段は10万円くらい掛かってしまいます…)
B なにを被せるにしても、お勧めの素材はありますか?
以前に左上4、5番も同じ経過でクラウンになり、5年後位に根先病変がみつかり、カナダで再治療をしました。
その時に5番は古いクラウンを外した時に「折れていた」といわれ抜歯しています。
古いクラウンは日本で装着したメタルボンドでした。
また同じような事が起こるのが心配です。
自分の歯がもろいのか、素材が原因しているのかわかりません。
奥歯なので、見た目にはこだわりはありませんが、長く持つもの、ほかの歯に影響の少ないものを選びたいと思っています。
C 根管治療と被せ物は基本的には同じ所でやってもらった方がいいかとは思いますが、日本とカナダを比べた場合、技術的な違いはあるのでしょうか?
日本にはひと月ほど滞在予定で保険にも入ったままです。
日本に帰ってから被せものだけすることもできるかと思うのですが、値段を抑えられる以外になにかメリットはあるでしょうか?
以上です。
言葉の問題もあり、うまく主治医と意思疎通できず、不安に思っています。
長くなってしまいましたが、ご回答よろしくお願いいたします。
回答1
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2011-06-12 15:07:30
@について
どうしても根管治療の結果が心配なら、コアの状態で置いておいても良い様には思います。
Aについて
オンレーもクラウンも、どちらでもいいとは思います。
オンレーのメリットは、クラウンより歯の切削量が少ない。
デメリットは、マージンがクラウンより多い。
クラウンのメリットはその逆で形態がシンプル、デメリットはオンレーより切削量が多い。
Bについて
一番良い歯科材料は高カラットの金合金です。
Cについて
日本とカナダではそれほど技術の差は無いと思いますが、国の違いよりも術者の違いのほうが技術の差が出ると思います。
高カラット金合金なら日本でも保険は効きません。
どうしても根管治療の結果が心配なら、コアの状態で置いておいても良い様には思います。
Aについて
オンレーもクラウンも、どちらでもいいとは思います。
オンレーのメリットは、クラウンより歯の切削量が少ない。
デメリットは、マージンがクラウンより多い。
クラウンのメリットはその逆で形態がシンプル、デメリットはオンレーより切削量が多い。
Bについて
一番良い歯科材料は高カラットの金合金です。
Cについて
日本とカナダではそれほど技術の差は無いと思いますが、国の違いよりも術者の違いのほうが技術の差が出ると思います。
高カラット金合金なら日本でも保険は効きません。
相談者からの返信
相談者:
ピオニーさん
返信日時:2011-06-13 04:07:18
細見先生 早速のご回答、ありがとうございました!
時差の関係もあり、返信が遅くなってしまい申し訳ありませんが、お返事いただいた点をさらに詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。
@について
経過観察はどの位の期間が妥当でしょうか。
将来的にはやはり被せた方がいいのでしょうか。
Aについて
>デメリットはマージンがクラウンより多い。
マージンが多い事のデメリット、とは使用する金属の量が多くなる、ということでしょうか?
それとも歯との適合が難しくなる、作成に高い技術が必要になる、ということでしょうか?
Bについて
高カラットの金合金とはなんでしょうか?
申し訳ありませんが、具体的に教えてください。
ゴールドクラウンのことでしょうか?
ほかの方の質問も参考にさせていただきました↓
※下の歯6番のクラウンの素材、白金かジルコニアか・・悩んでいます
よろしくお願いいたします。
時差の関係もあり、返信が遅くなってしまい申し訳ありませんが、お返事いただいた点をさらに詳しく教えていただいてもよろしいでしょうか。
@について
経過観察はどの位の期間が妥当でしょうか。
将来的にはやはり被せた方がいいのでしょうか。
Aについて
>デメリットはマージンがクラウンより多い。
マージンが多い事のデメリット、とは使用する金属の量が多くなる、ということでしょうか?
それとも歯との適合が難しくなる、作成に高い技術が必要になる、ということでしょうか?
Bについて
高カラットの金合金とはなんでしょうか?
申し訳ありませんが、具体的に教えてください。
ゴールドクラウンのことでしょうか?
ほかの方の質問も参考にさせていただきました↓
※下の歯6番のクラウンの素材、白金かジルコニアか・・悩んでいます
よろしくお願いいたします。
回答2
おやま歯科医院(大田区東雪谷)の小山です。
回答日時:2011-06-13 05:39:54
小山 隆夫 2011/06/13
小山歯科(東京)の小山と申します。
お早うございます。
細見先生がご丁寧な回答をされておりますが、左上4、5番の経過のこともあり補足させていただきます。
@について:根管治療の場合、根尖病巣のほとんどの原因は細菌感染であることが定説になっております。
また、根管治療の専門家でも、治療成績の良好な割合は80%から90%とされているようです。
根管治療の最終段階で根管充填をするときに、細菌検査(嫌気培養検査)をすれば確実性がもっと上がる可能性があります。
もし、治療経過にご不安があれば、しっかりしたメタルコアを入れてしまいますと、再治療が困難になってしまうことがあります。
Aについて:オンレーにするかクラウンにするかは、専門家の間でも意見が分かれているようです。
歯周病の治療やメンテナンスのことを考慮すると、オンレーにするメリットはあると思います。
装着物の脱離のリスクを下げるには、クラウンにしなければならない場合もあるとは思いますが・・・・。
その他は、細見先生の適切なご回答を参考にされてください。
以上、十分お役に立てたとはおもわれませんが、蛇足を付け加えさせていただきました。
小山歯科(東京)の小山と申します。
お早うございます。
細見先生がご丁寧な回答をされておりますが、左上4、5番の経過のこともあり補足させていただきます。
@について:根管治療の場合、根尖病巣のほとんどの原因は細菌感染であることが定説になっております。
また、根管治療の専門家でも、治療成績の良好な割合は80%から90%とされているようです。
根管治療の最終段階で根管充填をするときに、細菌検査(嫌気培養検査)をすれば確実性がもっと上がる可能性があります。
もし、治療経過にご不安があれば、しっかりしたメタルコアを入れてしまいますと、再治療が困難になってしまうことがあります。
Aについて:オンレーにするかクラウンにするかは、専門家の間でも意見が分かれているようです。
歯周病の治療やメンテナンスのことを考慮すると、オンレーにするメリットはあると思います。
装着物の脱離のリスクを下げるには、クラウンにしなければならない場合もあるとは思いますが・・・・。
その他は、細見先生の適切なご回答を参考にされてください。
以上、十分お役に立てたとはおもわれませんが、蛇足を付け加えさせていただきました。
相談者からの返信
相談者:
ピオニーさん
返信日時:2011-06-13 08:54:10
小山先生 朝早くからのご回答ありがとうございました。
なるほど…オンレーの方がメンテナンスはラクなんでしょうか…
でも、脱離するかもしれないんですね…
今まで「オンレー」と言う言葉を聞いたこともなかったのですが、だんだんイメージができるようになってきました。
ご説明ありがとうございました。
なるほど…オンレーの方がメンテナンスはラクなんでしょうか…
でも、脱離するかもしれないんですね…
今まで「オンレー」と言う言葉を聞いたこともなかったのですが、だんだんイメージができるようになってきました。
ご説明ありがとうございました。
相談者からの返信
相談者:
ピオニーさん
返信日時:2011-06-19 02:45:38
タイトル | 根管治療後の被せものについて(カナダ) |
---|---|
質問者 | ピオニーさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 34歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
カナダ お勧めのクラウン(被せ物・差し歯) 根管治療後の詰め物・被せ物 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。